わたしはかもめ2007年鴎の便り(12月)

便

12月26日

契約更改

選手名年俸前年比
小林宏20000△7000

※金額は推定=万円、前年比△はアップ、▼はダウン

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小林ポスティング希望即却下も、10分で2年4億

ロッテ小林宏之投手(29)が26日、千葉市内の球団で契約更改交渉し、2年契約4億円プラス出来高で一発サインした。年俸7000万円アップに、交渉開始からわずか10分でスピード合意。「十分な評価をしていただいた。責任を感じる」と、現時点でチーム最高額の年俸2億点到達に口元を引き締めた。今季は13勝3敗、防御率2.69。8月は無敗でチームを支えるなどエース級の働きを見せた。

同時に、公の場で初めてメジャーへの思いも口にした。「日米野球やWBCに参加する中でメジャーへの思いはずっとあった」。今オフにチームメートだった小林雅と薮田がメジャー移籍したことを受け「うらやましい。僕もアメリカで勝負したい」と本音を漏らした。

この日の交渉の席で、本多球団部長にポスティングについて質問したが「出せる選手ではない。認めない」と即却下された。FA権取得は10年オフ。1年短縮の制度改正が実現すれば2年契約が切れる09年に取得できる。「それはその時にならないと分からない」と話すにとどまったが、メジャースカウトからの評価も高い本格派右腕だけに、近い将来メジャー移籍の可能性が高くなった。

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小林宏課題は「旬」の継続…球団へメジャー“直訴”[夕刊フジ]

◇FA制度の短縮ニラみ2年契約を選択

旬の持続が問題だ。ロッテの右腕エース小林宏が26日、メジャー志望をブチあげた。この日、千葉マリンで行われた契約更改の席で、熱い思いを球団サイドに表明した。

小林宏
「(席上では)ポスティングのことを聞きました。(球団は)認めない、ダメだと。初めて球団に言いました。」

この日の契約交渉ではチームトップの年俸2億円(推定)に到達。同時に球団と2年契約+出来高の契約を結んだ。今季は13勝3敗、防御率2.69と右腕エースとして奮投。3年連続2ケタ勝利もマークし、いまや先発投手として旬を迎えている。だが、それ以上に「メジャーへの気持ちがずっとあった」ことが球団への“直訴”となったワケだ。

ロッテにはメジャー志望者が多い。今オフ、インディアンスに移籍が決まった小林雅、ロイヤルズへ移る薮田、そして先輩右腕・清水直もしかり。だが、その中でも米球界関係者の評価が最も高かったのが、小林宏。

「投げている球を見れば小林宏が1番。メジャー志向があるのか気になるところだ。比べたら清水は見劣りしてしまう」(米球界関係者)と、熱視線を集めていた。

それだけに、来季からの小林宏の最大の課題は“旬”を持続させること。球団、そしてバレンタイン監督の方針ではポスティングでのメジャー移籍は認めない方針だ。「ポスティングの高騰が選手の正当な年俸を獲得することを妨げている」が指揮官の持論。となれば、残された道はFA権の行使だけとなる。

だが、小林宏がFA権を獲得するには、現行制度ならあと3年必要で、“先”は長い。今回の交渉では、この含みもあって球団は3年契約を提示したが、「FAのことは頭にはない。3年では集中力が保てない」と本人は2年契約を選択。現行制度の9年から8年へ短縮されそうな動きを考慮すると同時に「あと2年で行ける」というモチベーションを保つ構えだ。

「(薮田、小林雅の移籍は)うらやましい。メジャーへの気持ちが強くなった」。29歳の小林宏が3年という長い道のりを乗り切るには、旬と憧れの持続がカギになる。

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小林宏もメジャー!ロッテ最高2年4億円も3年契約断る[報知]

ロッテの小林宏之投手(29)が26日、千葉マリンで契約更改し、7000万円増となる年俸2億円プラス出来高の2年契約でサインした。自己最多の13勝が評価され、来季のロッテでは最高給選手になることが確実となった。交渉の席ではポスティング(入札)制度によるメジャー挑戦を要望。球団は従来通り認めない方針だが、小林宏は3年契約の打診を断り、2年契約を希望。FA権取得後のメジャー移籍を視野に入れた。

メジャーへの思いを伝えた。わずか10分で交渉を終えた小林宏は、「ポスティングについて聞きました」とメジャー移籍を訴えた。球団からの答えは「ノー」だったが、「数年間成績を残した自信もある。(小林)雅さん、薮田さんがメジャーに行ってうらやましいと思った」と諦めない。04年に日米野球に出場してから意識し始めたメジャー挑戦を初めて公の場でぶつけた。

今季は13勝、防御率2.69、奪三振163と、いずれも自己最高の成績を残した。3年連続2ケタ勝利で5年間で54勝。先発としての安定感は12球団トップクラスだ。140キロ中盤の速球にフォーク、チェンジアップ、スライダーと全て一級品の変化球は、登板したWBC1次リーグでメジャースカウトの間で評判になった。あるメジャー関係者は「今、小林宏がポスティングをしたら、かなりの球団で争奪戦になる」と高い評価を受けていることを明かした。

FA権取得は現行制度の9年なら2010年になる。現在、日本プロ野球機構と選手会では期間の短縮を協議中。8年になれば今回の契約が切れる09年に取得できる。「その時の状態にもよる」と明言を避けたが、早ければ2年後のメジャー移籍の可能性もある。

来季年俸は2億円に到達。チーム最高になるのは確実だ。エースの期待に「自覚も出てくる。防御率と勝率にはこだわりたい。来季は初のタイトルも狙いたい」。北京五輪にも意欲的だ。「予選は1イニングだけだったけど、先発できるように頑張りたい」五輪で好投すれば国際的な評価はさらに上がる。ロッテのエースがメジャーを視野に入れ、12年目のシーズンに突入する。

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小林宏もメジャー視野?“3年”固辞[スポニチ]

小林宏、お前もか−。ロッテ・小林宏之投手(29)が千葉マリンで契約更改交渉に臨み、7000万円増の年俸2億円でサイン。外国人を除き現時点で球団最高年俸となった。交渉の席でメジャーへの思いを初めて球団側に伝えた右腕は「僕の中ではずっとそういう気持ちがあった」。ポスティング・システム(入札制度)での移籍は球団に却下されたが、FA取得期間が8年に短縮されれば、09年シーズン中にも権利を取得する。球団が提示した3年契約を固辞して2年契約にこだわったのも、メジャー移籍をにらんでのものにほかならない。今季は3年連続2ケタとなる自己最多の13勝をマーク。昨年のWBCに続く日本代表では北京五輪出場にも貢献した。「来年は負けないことを意識したい。目標は貯金10と防御率2点台前半」。チームの顔としての活躍は、そのままメジャーへのアピールになる。

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同僚うらやましいけど…ロッテ・小林宏は大リーグ移籍を封印[サンスポ]

ロッテ・小林宏が26日、ポスティングシステムによる米大リーグ移籍の希望を封印した上で、7000万円増の年俸2億円プラス出来高払いの2年契約でサインした。今季は13勝3敗で3年連続の2ケタ勝利。大台到達に「責任を感じる」としながらも、今オフに海を渡った同僚の小林雅と薮田には「うらやましいですね」。FA権取得は最短で2010年。「その時の状況では」と権利行使に含みを持たせた。

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小林宏、ポスティング直訴も球団認めず[デイリー]

今季で2年契約が切れたロッテの小林宏之投手(29)が26日、千葉マリンスタジアム内で契約更改交渉し、7000万増の2億円プラス出来高払いの2年契約でサインした。交渉ではポスティングシステムによる大リーグ移籍の希望を訴えたが、認められなかった。

小林宏がメジャーを意識したのは「日米野球で投げだしたぐらいから」。球団にはこの日初めて希望を伝えたという。ポスティングを認めていない球団の方針で、今回は断念するしかなかったが、今オフに海を渡った同僚の小林雅、薮田の名前が出ると「うらやましいですね」と話した。

今季13勝3敗で3年連続の2けた勝利を挙げた。2億円の大台到達に「十分評価してもらった。責任を感じる」と話す。一方、最短で2010年に取得するFA権については「その時の状況じゃないですか」と、権利行使も視野に入れていることを明かした。

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小林宏、2億円到達…ロッテと2年契約[報知]

今季で2年契約が切れたロッテの小林宏之投手(29)が26日、千葉マリンスタジアムで契約更改交渉し、球団に認められなかったため、ポスティングシステム(入札制度)による米大リーグ移籍の希望を断念した上で、7000万円増の年俸2億円プラス出来高払いの2年契約でサインした。

今季は13勝3敗で3年連続の2ケタ勝利、防御率も2.69と安定。大台到達に「十分評価してもらった。責任を感じる」。来季の目標も「防御率は2点台前半、そろそろタイトルも欲しい」と高く掲げた。

またメジャー志向については「ずっとあった」。フリーエージェント権の取得は最短で2010年のオフ。「その時の状況じゃないですか」と権利行使も視野に入れていた。

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試合時間短縮へTV局と意見交換[デイリー]

日本プロ野球組織(NPB)の事業委員会が26日、東京都内で開かれ、テレビ局の試合中継担当者と試合のスピードアップに関して意見交換した。テレビ局側は通常の中継枠に収まる2時間45分以内での試合終了を要望。NPBは次回の実行委員会で時間短縮の具体策を協議することになった。

NPBは05年に2分15秒以内の攻守交代などを申し合わせたが、今季の平均試合時間はセが前年より5分長い3時間19分、パが前年と同じ3時間18分と「時短」は進んでいない。この現状に日本テレビは先日、スピードアップの要望書をNPBに提出。今回も各局担当者から申し合わせの徹底や投球間隔を12秒以内とする野球規則の順守、ストライクゾーン拡大を求める声が相次いだ。

次回の実行委では、改善策として挙がった攻守交代などの時間を計測して表示する案や、違反時のペナルティー策定を中心に議論する。

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試合スピードアップして…テレビ局異例要望[報知]

プロ野球を中継している在京テレビ局の担当者が26日、東京・内幸町のコミッショナー事務局で行われたプロ野球の事業委員会(清武英利委員長=巨人)に出席し、試合のいっそうのスピードアップを要望した。各局そろって球界に申し入れを行うのは初めて。これを受け来年1月の実行委などで時間短縮の具体的な方策を検討することになった。

各局の訴えは切実だった。日テレの松本チーフプロデューサー(CP)は今季、同局が中継した40試合中、試合終了まで放送できたのは1試合だけだったとし、「監督やコーチにも時間短縮の意識づけをしてほしい」と要望した。NHK、テレビ東京、TBSもそれぞれ現状を説明。出席できなかったフジテレビ、テレビ朝日も同調しているという。

07年のセ・リーグの平均試合時間は昨年より5分長い3時間19分。パ・リーグは2年連続で3時間18分。近年、地上波によるナイター中継は縮小傾向にあるが、午後9時前の中継時間内に試合が決着しないことが、さらなる視聴者離れを呼んでいるとも言えそうだ。

各球団は05年12月の実行委、翌06年1月の監督会議でスピードアップに努めることを確認している。清武委員長は「来年(1月)の監督会議でも、もう1度協議することになるでしょう」と話しており、申し合わせの厳守や時間短縮の具体策を検討する。

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テレビ各局が試合のスピードアップ要望[スポニチ]

プロ野球事業委員会が26日、都内で開かれ、在京テレビ各局から試合のスピードアップ化を求める要望が出された。日本テレビは今季の巨人戦40試合中、試合終了まで中継できたのは12試合。同局の松本チーフプロデューサーは「試合終了の瞬間を見せられないことも視聴率低迷につながっている。放送ビジネスにとって、野球中継は瀬戸際に立っているという現状を理解して欲しい」と訴えた。NPB側は今後、実行委員会で具体策を検討することを約束した。

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試合のスピードアップ化へ、球場に「時間表示計」設置検討[サンスポ]

日本プロ野球組織(NPB)の事業委員会が26日、都内で開かれ、試合時間短縮へ向けテレビ局の野球中継担当者から意見を聞いた。

今季の平均試合時間はセが3時間19分、パが3時間18分と短縮の兆しは見えなかった。実行委員会に「スピードアップ化の要望書」を提出した日本テレビ・松本達夫チーフプロデューサーらが「(午後9時までの)中継時間内に終わらせるためにも、2時間50分以内に試合が終了するようにして欲しい」と訴えた。

今後は各球場で投球間隔(現行12秒以内)やイニングインターバル(同2分15秒以内)の時間表示計の設置などを検討することになった。清武事業委員長(巨人球団代表)は「スピードアップのルールを守れば試合短縮はできる」と来年1月21日の実行委員会で具体策を提案する。時間表示が実現すれば、新たなファンサービスにもなる。

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「試合は2時間50分」テレビ側要請

NPB(日本野球組織)の事業委員会が26日、東京・内幸町のコミッショナー事務局で行われ、試合のスピードアップについて議論した。これまでもNPB内では検討してきたが、今年はセ・リーグが3時間19分と昨年よりも5分長くなるなど、なかなか実を結ばない。そこで今回はNHK、日本テレビ、TBS、テレビ東京の担当者を会議に招き、中継するテレビ局の立場としての意見を聞いた。

日本テレビの松本達夫スポーツ局担当チーフプロデューサー(CP)は、NPBに対し「プロ野球試合のスピードアップ化の要望書」を提出。投球間隔やイニングインターバルなどのルールを厳格に取るよう具体案を示した。松本CPは「我々も何とか地上波で試合終了まで放送したい。野球人気にもつながると思うし、2時間50分まで短縮できるよう努力していただきたい」などと意見を述べた。他局の担当者も「放送の延長枠を続けていくのは難しい」という実情を訴えた。

今回の意見を参考に、今後は球界内で議論を続ける。同委員会の清武委員長(巨人球団代表)は「短縮という精神を訴えていくか、投球間隔などの計測器をつくるか、ペナルティーまでつくるか。検討していきたい」と語った。テレビ局の事情が全てではないが、様々な分野からの検討は価値がありそうだ。

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あの時、あの真相…

◇奇襲じゃない!!ボビーマジックにはタネがある

今年1番の「ボビーマジック」だった。10月16日、ロッテが1勝2敗と王手をかけられた日本ハムとのクライマックスシリーズ第2ステージ第4戦。バレンタイン監督が先発マウンドに送り出したのは「伏兵」小野だった。第4戦先発が発表された際、周囲は驚かされた。

大方の予想は中5日のパ・リーグ2冠(防御率と勝率)の左腕エース成瀬だった。しかし、2戦目まで中継ぎ待機させていた小野を抜擢。1週間前から数年に1度あるかないか、という持病の喘息に苦しんで満足いく調整もできていなかった小野を土壇場の試合で起用した。

一見“ギャンブル”采配のようだが、ボビーには確信があった。打順を何通りもいじったり、相手投手が左なのに左打者を起用したり。時にはセオリーを無視する策は「カンピューター」と思えるが、その裏には緻密なデータ野球が存在する。

「奇襲」に見えた小野起用が象徴的だった。今季日本ハム戦はレギュラーシーズン11勝11敗2分け。シーズン通算もロッテが防御率3.26で打率2割6分2厘で、同3.22の2割5分9厘と拮抗していた。メジャーリーグでプレーオフの経験があるボビーは最終戦までもつれ込むと判断。2勝し逆転日本シリーズ進出を目論んだ。再び対戦することが確実な日本ハム・ダルビッシュ撃破を成瀬に託すため、左腕エースの第4戦先発回避を2日前の14日には決断していた。

小野と共に第4戦先発候補に挙がったのが、先発ローテを任されながらCSでは中継ぎ要員だったエース清水。だがボビーは得意のデータで「小野起用」を導き出した。監督の右腕にポール・プポ統計アナリストがいる。そのデータ分析はメジャー時代から定評があった。内容はさすがにシークレットだが、球団関係者は「日本の他球団とは比較にならないほど」と話す。

最近2年間の日本ハム戦の勝利数や防御率など、全ての数字で小野が清水を上回っていた。小野は今季1勝2敗だったが、昨年は6試合で3勝1敗、防御率2.97。一方、清水は今季日本ハムに4連敗を喫していた。小野は5回途中1失点と好投。采配が的中したボビーは「自分がやらなければいけない仕事をこなしてくれた」と賛辞の言葉を送った。周囲をあっと驚かせる「マジック」。その裏には「数字」が存在し、「数字イコール根拠」のポリシーがある。

◇07年ロッテ10大ニュース

(1)
成瀬が最高勝率と防御率の2冠獲得。
(2)
サブローが9打数連続安打の球団新。
(3)
YFK崩壊。薮田、藤田、小林雅移籍。
(4)
黒木が戦力外通告を受けて現役引退。
(5)
セ・パ交流戦王者も3連覇はならず。
(6)
西岡が08年から3年大型複数年契約。
(7)
「大嶺対楽天田中」が練習試合で実現。
(8)
石垣島キャンプ決定。鹿児島は撤退。
(9)
ボビー「四国IL買収案」は不発に。
(10)
豪州キャンプで球場にうさぎの死体。

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