わたしはかもめ2007年鴎の便り(12月)

便

12月29日

黒木、職業「野球伝道師」…第2の人生スタート[報知]

多くの新人選手が華やかなスポットライトを浴び、プロ野球界に飛び込んでくる陰で、多くの選手がユニホームを脱ぎ、第2の人生のスタートラインに立つ。元ロッテの黒木知宏投手(34)もその1人だ。「魂のエース」と呼ばれ、男気あふれる投球スタイルでファンを魅了してきたジョニー。今後は肩書にとらわれず、マルチな活動を通して愛する野球の振興に力を尽くしていく。

「ジョニー」と呼ばれ、明るいキャラクターが愛される一方で、マウンド上では真っ向勝負を貫いてきた黒木さん。第2の人生も、その投球スタイル同様「挑戦」がキーワードになる。

13年間のプロ生活から正式に引退を表明したのが今月12日。テレビ局の専属解説者になるという噂も流れた。だが、黒木さん自身は今のところ肩書にこだわるつもりはない。「色々挑戦していかないと。1つのことにとらわれず、たくさんの引き出しを持ちたい」。少年野球教室で指導するのもいいし、講演会で自分の経験を話すのもいい。あるいは評論活動が向いているかもしれない。来年2月には、メジャーのキャンプを視察する予定もある。多くの夢を前にし、期待で胸をふくらませているところだ。

もちろん、現役に未練がないと言えばウソになる。97年から5年連続2ケタ勝利。しかし、01年のシーズン中に右肩を痛めて以降、千葉マリンに雄たけびが響く機会は減っていった。今季、1軍登板はわずか1試合だった。「まだまだ投げられるので、どこかで心変わりしてやるかもしれない」。冗談めかすが、それもまた本音だろう。

今後の活動は、苦しんだ時期を支えてくれたファンへの恩返しにもつながっていく。野球振興を目的にした試みには積極的に参加し、世界を股にかけた活動も視野に入れる。「将来的には『野球伝道師』と呼ばれるように勉強していきたい」。マウンドを離れても、全力投球は続いていく。

黒木知宏(くろき・ともひろ)
1973年12月13日、宮崎県生まれ。34歳。延岡学園−新王子製紙春日井を経て94年ドラフト2位でロッテ入団。97年から5年連続2ケタ勝利。98年に13勝9敗で最多勝と最高勝率(5割9分1厘)。通算199登板で76勝68敗1セーブ、防御率3.43。178センチ、84キロ、右投右打。家族は妻と2女。

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成瀬、ダルに投げ勝つ…闘志メラメラ「実力で勝ちたい」[報知]

ロッテ・成瀬善久投手(22)が29日、日本ハム・ダルビッシュ有投手(21)との来季開幕戦(3月20日、札幌ドーム)での直接対決に意欲を燃やした。今季クライマックスシリーズ(CS)で日本一の夢を断たれた因縁の相手に、雪辱を期す。

苦い思いをぬぐい去る絶好機がいきなり来る。「開幕投手?別に狙っているということはないです。それよりもローテを1年間守ることが大切ですから。でも、選んでくれたら嬉しいし、投げるからには勝ちたい」。2勝2敗で迎えた10月18日のCS最終戦。日本シリーズ進出をかけたダルビッシュとの激突は、セギノールに一発を浴びるなど3回2/3で4失点とKOされた。16勝1敗、防御率1.817、最優秀防御率&最高勝率のリーグ2冠を獲得した充実の1年が、最後に暗転した。順当ならダルビッシュは開幕投手の筆頭候補だろう。舞台は同じ、終戦を迎えた札幌ドーム。お膳立ては整っている。

今季は9月12日にも千葉マリンで投げ合い、8回3失点14奪三振のダルビッシュに、7回2失点9奪三振で競り勝った。だが、「あの時は運で勝っただけ。来年は投球術で、実力で勝ちたい」と沢村賞右腕にライバル意識をあらわにした。

年明けの自主トレで下半身を徹底的に鍛え直すつもりだ。「向こうも強い思いで来るでしょうけど、僕はその勝ちたいという気持ちごとつぶして勝つ」自信に満ちた挑発メッセージを送った。

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成瀬開幕名乗り!ダルに投げ勝ちたい[スポニチ]

負けない男が初の開幕投手に名乗りを上げた。ロッテ・成瀬は来年3月20日の開幕戦について「選ばれれば凄く嬉しい。言われたら投げたいし、投げるからには勝ちたい」。相手は日本ハム。大役に指名されれば、敵地でダルビッシュと投げ合うことになる。

ダルビッシュとは初対決となった9月12日(千葉マリン)に投げ勝ち、防御率のタイトル争いも制した。クライマックスシリーズ第2ステージ第5戦(札幌ドーム)では敗れたものの「こっちは1度(シーズンで)勝っているし、負けたくない。向こうも絶対に負けたくないだろうから、その気持ちをつぶして勝ちたい」。まずは来季初対戦で叩いて優位に立つ考え。それが開幕戦なら、チームも3年ぶりV奪回へ最高の形で勢いづく。「来年はリリーフの負担の減らすように完投、完封にこだわる」。新エースとしての自覚も十分だ。

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