ボビーが一家に1人?ロッテは初めて春季1軍キャンプを行う沖縄・石垣島で「ほぼ全世帯」(球団関係者)へ、バレンタイン監督がデザインされた特製ポスターを配布することを決めた。球団では2月1日に始まるキャンプを盛り上げようと、ポスター1万枚を作製。島民には球場周辺の整備など、期間中はボランティアも依頼。赤の他人よりも“家族”への応援となれば話は別だ。今までは遠い存在だったが、より身近にと、各家庭に腰を据える構え。島民にとっては家族同然の存在となり、応援にも力が入るのは必至だ。
ボビーの姿は町中にもあふれ、その姿を見ない日がないほどの「ボビージャック」状態になる。同監督は同島出身の大嶺祐太投手(19)にとっても親のような存在。初の石垣キャンプは“家族全員”で、力を合わせてつくり上げる。
ロッテは30日、来年2月の春季キャンプを行う沖縄・石垣島の1万世帯に石垣キャンプ特製ポスターの配布を決定。石垣島出身の大嶺祐太投手(19)が“親善大使”を務めるなど、初の石垣キャンプ成功へ大キャンペーンを展開する。
現在、練習施設拡充の工事が進められているとはいえ、受け入れ態勢は完璧ではない。石垣市は島民限定のボランティア600人を募集中だが「2月は観光シーズンで人手が足りない状態。予定人数が集まるかどうかが問題」と、石垣市関係者も不安を口にする。
そこで、球団と協力してのキャンペーン活動だ。球団関係者は「キャンプ開催のための協力会発足のお礼と、改めてキャンプ期間中の運用面での協力強化をお願いしたい」と、石垣キャンプ特製ポスターの1万世帯への配布を決めた。
さらに帰省中の大嶺が“親善大使”として1月4日に行われる石垣市の賀詞交換会に出席し、キャンプへの協力をあらためて呼びかける予定。1月19日からは「大嶺祐太杯」として少年野球大会を開催。大嶺本人がプレゼンターで参加するなど、キャンプ成功へ精力的な活動を行う。石垣市は800万円を目標に、市民への寄付金呼びかけも実施。球団の協力を得て、石垣キャンプ開催準備のラストスパートをかける。
ロッテが来春のキャンプ地となる沖縄・石垣島で、1万枚のオリジナルポスターを無料で配布するPR作戦を展開することが30日、分かった。約2万世帯の半数にあたる1万世帯に手渡しで配り、「島民総ファン化」を狙う。
初の石垣島キャンプに臨むに際し、球団ではB2サイズ(横515ミリ×縦728ミリ)の特製ポスターを作製。笑顔のバレンタイン監督を大きくあしらったデザインになった。約4万8000人の島民に応援してもらいたい、という願いが込められたものだ。
配布には、島側が全面協力する。現地でキャンプを支援する「千葉ロッテマリーンズ石垣島協力会」が、各地域の商店街、自治体に助力を依頼した。08年元日から、一戸ずつを訪問する地道なローラー作戦が開始される予定だ。
現地関係者は「歓迎ムードを作るのは大事ですから」と話した。12月に入り、石垣島協力会では、800万円から1000万円を目標として寄付も募集。のぼりや横断幕、案内図製作などにあて、キャンプ浸透に一役も二役も買うつもりだ。
8月に立ち上げた球界初の地域限定ファンクラブ「ISHIGAKI26」も既に会員4000人を突破。500人をメドにしているボランティアスタッフも順調に集まりつつある。2月の石垣島は、ロッテ一色に染め上げられそうだ。
ロッテが来年2月の沖縄・石垣島春季キャンプに向け、大PR作戦を展開することが30日、分かった。島内にボビー・バレンタイン監督(57)の写真入りポスターを1万枚配布し、石垣島を“ロッテアイランド”にする計画だ。
「春季キャンプで、ここまでポスターを作ったのは初めて!!」。球団関係者が声を弾ませた。今年の春は豪州→鹿児島で春季キャンプを行ったロッテが、来春初めて石垣島キャンプを張る。
そこで球団は、約4万8000人の市民と一体となってキャンプのムードを盛り上げようと、親しみのあるバレンタイン監督が横向きで笑みを浮かべるポスターを作製。年明けから、各世帯に配布する。島内には約2万戸の世帯があり、約半分の家庭にバレンタイン監督がお目見えすることになる。ロッテのキャンプは市民と一体化し、かつてない盛り上がりを見せそうだ。
ロッテの高校生ドラフト1巡目、唐川侑己投手(18=成田)が来春オープン戦の本拠地初戦で、日本ハム・中田と対戦するプランが浮上した。約300メートルのリボンビジョンもお披露目となる新装千葉マリンの初戦は3月11日。関係者は「唐川を投げさせるのに相応しい舞台。地元出身選手だし、中田相手に投げれば盛り上がる」と黄金ルーキー対決を示唆した。
将来性豊かな唐川を、バレンタイン監督は焦らず、じっくり育成する方針を示している。キャンプは2軍スタートが濃厚だが、仕上がり具合次第ではキャンプ終盤の1軍合流の可能性は十分ある。今春オープン戦でも大嶺と楽天・田中の投げ合いを実現させるなど、常に話題提供を考える指揮官だけに「少しでも早く1軍で投げたい」と意気込む唐川を“怪物”中田にぶつけて育てる演出は当然、頭の中にあるはずだ。当日は黒木の引退試合になることも検討されている。かつてのエースから将来のエースへ。唐川が“魂のエース”を継承して、高校時代に実現しなかった中田との初対決に臨む。
ジョニーの壮大な“野球伝道師”としての旅が始まった。12日、ロッテから戦力外通告された黒木知宏投手(34)は、現役引退を表明。「本当に野球が大好きで、野球に情熱を注いできました」。熱い思いを口にし、第2の野球人生では普及活動に力を注いでいく考えを明かした。
引退後はスーツ姿で仕事をこなす機会も多いが、胸にはピンバッジが必ず着けられている。子供達への野球教室開催や世界の野球途上国での発展に携わる『プレイボールプロジェクト』に参加している証しだ。
悲運のエースは、志半ばでユニホームを脱いだ。引退会見では「やり残したことはない。悔いもありません」と口にした表情には、無念さが色濃くにじんでいた。「肩が痛くても引退する訳ではない」とも言った。戦力外通告を受けた後も、現役続行に強くこだわっていた。再び大観衆が見守る1軍の球場で、いつか優勝を争うマウンドで「完全復活」の投球を見せるため、黙々と練習を続けてきた男だ。悔いがないはずはなかった。
悔しい思いで現役に別れを告げただけに、ユニホームの袖を通して再びグラウンドに戻ってくるつもりだ。「成功させることは並大抵のことではないが、やるからには色々勉強して、一回りもふた回りも大きくなって帰ってきたい」。これまでも練習中には後輩達へ「金言」を授けてきた。今後は解説業や来春予定している米大リーグキャンプ視察などを通じ、現役時代には見ることのなかった角度から分析・研究し、野球の奥深さを伝えるための貴重な時間を過ごしていく。
栄光と挫折を数多く経験した「魂のエース」には、ほかの誰にも勝るとも劣らない野球愛がある。「野球の素晴らしさや怖さを僕ひとりだけでなく、野球を愛してくれている人にづこしれも伝えていきたい」。子供達、野球ファン、そしてプロの世界で活躍を目指す選手達へと思いをつなぐ。黒木知宏の終わりなき“旅”は始まったばかりだが、これからもこよなく愛する野球で魂の叫びを響かせていく。
球団 | 選手名 | 年齢 | 年数 | 位置 | 今後の進路 |
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日本ハム | 立石尚行 | 37 | 9 | 投 | 日本ハム球団職員 |
鎌倉健 | 23 | 5 | 投 | 未定 | |
中村渉 | 28 | 3 | 投 | 未定 | |
田中幸雄 | 40 | 22 | 内 | 未定 | |
セギノール | 32 | 5 | 内 | 日本球界希望 | |
グリーン | 30 | 1 | 内 | 米球界復帰希望 | |
ロッテ | 吉井理人 | 42 | 19 | 投 | 日本ハム1軍コーチ |
山崎健 | 35 | 17 | 投 | 現役続行希望 | |
黒木知宏 | 34 | 13 | 投 | 野球評論家 | |
薮田安彦 | 34 | 12 | 投 | ロイヤルズ | |
小林雅英 | 33 | 9 | 投 | インディアンス | |
龍太郎 | 26 | 5 | 投 | 現役続行希望 | |
藤井宏海 | 22 | 4 | 内 | 三菱自動車岡崎 | |
ワトソン | 29 | 2 | 外 | 米球界復帰希望 | |
ソフトバンク | 田之上慶三郎 | 36 | 18 | 投 | ソフトバンク2軍コーチ |
倉野信次 | 33 | 11 | 投 | 未定 | |
大野隆治 | 27 | 5 | 捕 | 会社員 | |
稲嶺誉 | 27 | 5 | 内 | 四国九州リーグ・福岡コーチ | |
ブキャナン | 34 | 1 | 内 | 米球界復帰希望 | |
アダム | 36 | 1 | 内 | 米球界復帰希望 | |
伊奈龍哉 | 19 | 1 | 外 | 四国九州リーグ・徳島 | |
楽天 | 吉田豊彦 | 41 | 20 | 投 | 楽天2軍コーチ |
河本育之 | 40 | 16 | 投 | 巨人少年野球教室コーチ | |
福盛和男 | 31 | 13 | 投 | レンジャーズ | |
富岡久貴 | 34 | 13 | 投 | BCリーグ・群馬 | |
徳元敏 | 31 | 9 | 投 | 沖縄電力 | |
藤崎紘範 | 27 | 9 | 投 | 楽天打撃投手 | |
バス | 26 | 1 | 投 | パドレス(マイナー契約) | |
長坂健治 | 30 | 6 | 捕 | 楽天ブルペン捕手 | |
ウィット | 31 | 2 | 内 | 米球界復帰希望 | |
関川浩一 | 38 | 17 | 外 | 楽天1軍コーチ | |
竜太郎 | 31 | 6 | 外 | BCリーグ・信濃 | |
金森久朋 | 27 | 1 | 育 | 楽天打撃投手 | |
西武 | 石井貴 | 36 | 14 | 投 | 西武2軍コーチ |
河原純一 | 34 | 13 | 投 | 現役続行希望 | |
宮越徹 | 29 | 11 | 投 | 楽天打撃投手 | |
松川誉弘 | 22 | 4 | 投 | 未定 | |
ギッセル | 29 | 2 | 投 | 米球界復帰希望 | |
ジョンソン | 34 | 1 | 投 | 米球界復帰希望 | |
黒田哲史 | 32 | 15 | 内 | 西武球団職員 | |
石橋尚登 | 25 | 7 | 内 | 専門学校で整体修行 | |
カブレラ | 36 | 7 | 内 | オリックス交渉中 | |
リーファー | 33 | 2 | 内 | 米球界復帰希望 | |
柴田博之 | 31 | 9 | 外 | 現役続行希望 | |
内田和也 | 23 | 6 | 外 | 会社員 | |
オリックス | 吉田修司 | 41 | 19 | 投 | 野球評論家 |
セラフィニ | 33 | 4 | 投 | 9月にロッキーズで登板 | |
松村豊司 | 26 | 4 | 投 | 未定 | |
町豪将 | 25 | 3 | 投 | オリックス球団職員 | |
軒作 | 26 | 2 | 投 | 会社経営 | |
カーター | 33 | 1 | 投 | 米球界復帰希望 | |
勝 | 23 | 5 | 捕 | 広島スタッフ | |
水口栄二 | 38 | 17 | 内 | オリックス1軍コーチ | |
アレン | 32 | 1 | 外 | 米球界復帰希望 | |
柴田誠也 | 22 | 4 | 育 | スポーツジム勤務 |