小林宏之が初の開幕投手を務めた。日本ハム・ダルビッシュに2ケタ奪三振を喫し、0−1の完封負け。開幕戦での2ケタ奪三振の完封勝利は史上8人目。
高校生ドラフト1巡目の新人・唐川侑己が、ソフトバンク戦(福岡ヤフードーム)に先発でプロ入り初登板し、7回まで被安打3、1四球の無失点で勝利投手になった。ドラフト制施行後(66年)の高卒新人の初登板勝利は15人目でパ・リーグでは10人目。唐川は89年(平成元年)7月5日生まれで、プロ野球で平成生まれの勝利投手第1号。
唐川が西武戦(西武ドーム)で、1失点完投で2勝目を挙げ、4月26日のソフトバンク戦にに次いで2連勝。ドラフト制施行後の高卒新人投手で、2連勝以上したのは唐川で5人目、無四球完投は7人目。
2連勝以上の高卒新人投手 | |||
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連勝 | 投手 | 所属 | 年度 |
4 | 三浦広之 | 阪急 | 78 |
3 | 近藤真一 | 中日 | 87 |
2 | 矢野諭 | 日本ハム | 97 |
2 | ダルビッシュ有 | 日本ハム | 05 |
2 | 唐川侑己 | ロッテ | 08 |
高卒新人投手の無四球試合 | |||
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投手 | 所属 | 年月日 | 相手 |
堀内恒夫 | 巨人 | 66-06-18 | 大洋 |
鈴木啓示 | 近鉄 | 66-07-24 | 西徹 |
木樽正明 | 東京 | 66-08-05 | 南海 |
西井哲夫 | ヤクルト | 70-08-29 | 大洋 |
佐伯和司 | 広島 | 71-05-02 | 阪神 |
野村弘 | 大洋 | 88-10-02 | 広島 |
唐川侑己 | ロッテ | 08-05-03 | 西武 |
巨人戦(千葉マリン)で、10−8でロッテがリードの8回表1死二、三塁で登板した新人の根本朋久が、小笠原に中前打されて10−10の同点として交代。小笠原が決勝走者となり、巨人が12−10で勝利した。根本はプロ野球史上20度目(1リーグ1度、パ・リーグ10度、セ・リーグ9度)の1球敗戦投手となったが、交流戦では初めて。根本にとってプロ初黒星だが、1球で初黒星は97年の柴田佳主也(近鉄)、05年の梅津智弘(広島)に次いで3人目。
パの1球敗戦投手 | |||
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投手 | 所属 | 年月日 | 相手 |
長光告直 | 南海 | 58-06-04 | 近鉄 |
村上雅則 | 南海 | 74-04-13 | 阪急 |
永射保 | 西武 | 82-10-03 | 南海 |
森浩二 | 阪急 | 84-06-30 | ロッテ |
〃 | オリックス | 89-07-22 | ダイエー |
渡辺久信 | 西武 | 85-06-06 | 日本ハム |
今野隆裕 | ロッテ | 89-09-20 | オリックス |
柴田佳主也 | 近鉄 | 97-05-14 | ダイエー |
礒恒之 | ロッテ | 99-09-16 | 西武 |
根本朋久 | ロッテ | 08-05-20 | 巨人 |
広島戦(千葉マリン)で渡辺俊介が完封勝利し交流戦通算10勝目を挙げた。05年4勝1敗、06年2勝0敗、07年2勝1敗、08年2勝0敗で合計10勝2敗。交流戦で通算10勝以上は9人。
西武戦(西武ドーム)で、5回2死満塁で里崎が本塁打を放った。里崎にとっては、
と、これで4年連続で4本目の満塁本塁打。満塁本塁打の連続記録は、駒田徳広(横浜、94〜99年)とイチロー(オリックス、95〜00年)の6年連続。
ソフトバンク戦(千葉マリン)で、西岡が7回に打った右中間への打球が外野手の交錯を誘い、ランニング本塁打となった。パ・リーグで今年3本目のランニング本塁打だったが、打ったのは大塚明(4月25日対ソフトバンク戦:福岡ヤフードーム)、竹原直隆(6月4日対中日戦:千葉マリン)、に西岡と全部ロッテの選手。1年にランニング本塁打を3本打ったチームは、98年西武(松井稼頭央、鈴木健、大塚光二)以来10年ぶり。
楽天戦(Kスタ宮城)で根元俊一が9回2死一、二塁に川岸強から左翼線へランニング本塁打を放った。
ロッテでは4月25日ソフトバンク戦で大塚明、6月4日中日戦で竹原直隆、7月5日ソフトバンク戦で西岡剛が打っており、チーム4本目。54年の南海が
の4本に並ぶ、ランニング本塁打のパ・リーグの年間タイ記録となった。