わたしはかもめ2008年鴎の便り(2月)

便

2月1日

大嶺に“ジョニー魂”

石垣島の星、ロッテ大嶺祐太投手(19=八重山商工)が課題の精神面に、“ジョニー魂”を注入する。1日、地元・石垣島の春季キャンプで初日からブルペン入り。力のある直球を主体にカーブ、チェンジアップを織り交ぜて52球を投げ込んだ。変化球の制球も以前より安定感を増し、開幕1軍へ猛アピールした。「カーブが使えるという感覚をつかめた。直球を生かすために、打者のタイミングを外す球として使いたい」と手応えを口にした。

恩人2人が見守る中での好投だった。昨季限りで引退した黒木知宏氏(34)がこの日キャンプ地を電撃訪問し、大嶺にエールを送った。現役時代は1球投げる度に「オリャア」という雄たけびがバックネット裏に届くほど魂のこもった投球を見せたジョニーが、「地元なんだから頑張れ」と激励。大嶺は「去年一緒にやってすごい投手だと思った。オーラとか魂とか強い気持ちを見習いたい」と自覚十分に話した。

そして八重山商工の恩師・伊志嶺監督は「無駄な動きがなく腕の振りがシャープになった」と成長を認めた。「あとは気持ち。プロは他人を蹴落としても這い上がる世界だから、そういう意識を持って欲しい」とアドバイスした。

投手王国ロッテも、昨年「YFK」が抜けたことで若手投手陣にチャンスが巡ってきた。強気を前面に押し出すニュースタイルで大嶺が進化している。

◇服部「10勝」太鼓判

大学・社会人ドラフト1巡目の服部泰卓投手(25=トヨタ自動車)が期待通りの投球を見せた。ブルペンで直球、チェンジアップを交えて35球。左上手から球の出どころが見えにくいソフトバンク和田のようなフォームに、バレンタイン監督は「ナイスボール」を連呼。受けた里崎も「先発ローテに入れば10勝以上できるんじゃないかな。コントロール、キレが良く、打席ではさらに見えにくいと思う」と太鼓判。服部は「緊張して里崎さんのミットしか目に入らなかった」。

◇愛のカ〜ツ

バレンタイン監督が初日から愛弟子の西岡にカツを入れた。「能力をまだ出し切ってない。今年は全てを捧げて野球に打ち込まなければ、ほかの選手に抜かれてしまう」とハッパをかけた。4年前に西岡の才能を見極め引き上げただけに、強い期待が初日からの辛口になった。西岡は「毎年言われています。(監督が言う)偉大な選手になれるように頑張ります」と発奮。

ページトップ

清水「2月1日にユニホーム着られることに感謝しています」

◇妻急死から15日、2軍でスタート

ロッテのエース清水直行投手(32)は、千葉・鴨川の2軍キャンプで気丈にスタートを切った。1月17日に妻明美さん(享年32)を亡くしたばかりとあり、首脳陣が精神面、体調への影響を考慮して2軍スタートとなった。完全な別メニューで体慣らしをし、キャッチボール、ランニング、ウエートトレーニングで汗を流した。

練習後、清水は「2月1日にユニホームを着て野球をやれることに感謝しています、頑張ってやっていきたいので、そっと見守ってください」と話した。今季の目標を問われると「毎年思いますが、過去最高のシーズンにすべく頑張っていきます」と、短い言葉に決意を込めていた。

練習後には、いつものようにファンから依頼されるサインや記念写真に応じるなど、終始、気丈に振舞っていた。1軍合流の時期は調整具合に応じ、首脳陣と相談していく。

◇唐川、雑用追われ…

高校生ドラフト1巡目の唐川侑己投手(18)は、戸惑いのキャンプスタートとなった。新人としての雑用が要領を得ずキャッチボールが少なくなってしまった。「明日からはきちんとやらないと」。2日にはブルペンにも入る予定。同期の日本ハム中田、ヤクルト佐藤由は1軍始動だが「実力差があるのは分かっていた。しっかりやれば実力も結果もついてくる」と先を見据えた。

ページトップ

覇権奪回へマリーンズ始動、「優勝へチームつくる」[千葉日報]

千葉ロッテは新天地の沖縄・石垣島でキャンプイン。雨のため室内練習場でバッテリーと野手組に分かれて開始時間をずらし、今季のスタートを切った。

投手陣は1時間をかけてウオーミングアップをした後、3組に分かれて投球練習や牽制、バント練習。成瀬を除く18人がブルペンに入り、捕手を座らせて投げ込んだ。

正午前に雨は上がり、現地入りしてから初めて青空が広がって気温も上昇。野手陣は球場でフリー打撃や内野に守備をつかせてのティー打撃、ノックを行い軽めの練習で体を動かした。

キャンプ会場周辺には選手の顔写真入りのぼり旗が並べられ、多くの地元住民も見学に訪れた。バレンタイン監督は「素晴らしい雰囲気の中でできたし施設もどれも優れていた。これからどんどん練習をして優勝に向かってチームをつくっていきたい」と充実感を漂わせ、キャンプ初日を終えた。

キャンプは石垣市中央運動公園を会場に20日まで行われる。

◇成瀬、エースの扱い

成瀬はブルペン入りを控えた。体調と相談しながらの慎重な出だしに、バレンタイン監督は「去年はフル回転で働いた。必要なだけ時間をかければいい」とエースの扱いで調整法を容認した。2日は立ち投げでブルペンに入る予定。北京五輪アジア予選では藤川(阪神)と上原(巨人)の球筋に劣等感さえ覚えたという。「きれいな回転の球を投げるのが課題」と話した。

ページトップ

唐川「じっくりやりたい」…鴨川キャンプ[千葉日報]

1年目のキャンプは2軍スタートとなった高校生ドラフト1巡目の唐川(成田)は投内連係や下半身強化など通常メニューをこなした。

「緊張した。練習自体は普通にできたが、それ以外に覚えること(新人の仕事)が多かった。明日からちゃんとできるかどうか」と初日を振り返り、「キャッチボールもまともにしていない。自分の中では5分やったかそんな感じ」と苦笑い。

“高校ビッグ3”と比較される中田(日本ハム)や佐藤(ヤクルト)の注目の高卒新人が1軍スタートだが、「2人と自分とは実力差はある。(2軍キャンプでも)別に焦りはない。じっくりやっていきたい」と前向きに話した。

ページトップ

大嶺、ジョニー魂継承の52球[スポニチ]

石垣に待望の光が差し込んだ。2年目のロッテ・大嶺祐太投手(19)が1日、故郷・石垣島でキャンプイン。1月30日のご当地入り後、初めて太陽が顔を出す中、早速ブルペンで52球を投げ込んだ。「今日は晴れたので“帰ってきたな”という感じ。球自体は凄く良かった。去年より余裕があるし出来もいい」。

06年高校生ドラフト1巡目指名直後は入団に難色を示した剛腕も、故郷でのキャンプ初1軍スタートにほおが緩む。球団は71年から1度の中断を挟んで昨春まで続いた鹿児島キャンプを撤退。将来のエース候補を後押しするため今春から新キャンプ地に石垣島を選択した。いわば大嶺のためのキャンプ。成長した姿を見せるため、2月11日初ブルペンと出遅れた昨年の反省を生かしてハイピッチ調整だ。八重山商工の恩師・伊志嶺監督、昨季限りで現役引退した元同僚・黒木氏(評論家)が見守る前で剛球にブレーキ鋭いカーブを披露。バレンタイン監督は「やがて間違いなく球界を代表する最高の投手になる」と目を細めた。

兄貴分と慕う黒木氏からもエールを送られ「オーラとか凄いと思っていた。少しでも近づきたい」。南海の怪腕はジョニー魂を継承し、地元の大きな後押しも受けて羽ばたく。

◇ジョニー引退試合は3・15に決定

黒木氏の引退試合が3月15日の楽天とのオープン戦(千葉マリン)に正式決定した。集客が見込める土曜日でもあり、球団では様々なセレモニーを用意。雨天の場合は翌16日の横浜戦(同)に延期となる予定で近日中にも発表される。黒木氏は「ありがたい話。ランニングはずっとやっている」とした。

ページトップ

成瀬以上?里崎が服部を絶賛[スポニチ]

ロッテ服部は成瀬以上!?大学・社会人ドラフト1巡目の服部(トヨタ自動車)もブルペン入りし、里崎相手に変化球を交えて35球を投げた。「凄く緊張した」という左腕を里崎は絶賛。「成瀬よりいいかも。球の出どころが見えにくい。制球も切れもいいし先発なら10勝以上できる」。先発陣で左腕は成瀬だけというチーム事情もあり、開幕ローテーション入りを期待していた。

◇ボビー、西岡に苦言

バレンタイン監督が西岡に苦言を呈した。他の野手と同様のメニューをこなしたが、覇気がなかったように映った様子で「もっとやってくれると思った。彼はもっと上を目指せる。偉大な選手になるには、この時期に全てをささげて打ち込まないと」。西岡は「毎年言われてるんで。飛ばしすぎてケガのないようにしたい。偉大な選手になれるように毎日頑張りたい」とかわした。

ページトップ

清水が2軍スタート「そっと見守って」[スポニチ]

1月17日に明美夫人(享年32)を心不全で亡くしたロッテの清水が、千葉・鴨川の2軍キャンプでスタートを切った。2週間あったブランクのためアップから別メニュー。キャッチボールなどで汗を流すと「2月1日にユニホームを着られて野球ができることに感謝したい。自分で頑張っていくだけなので、そっと見守っていただきたい」と話した。調整が順調に進めば7日の鴨川打ち上げ後に石垣島の1軍に合流予定。「毎年思うけど今年も過去最高のシーズンにしたい」と語った。

ページトップ

ボビー、初日から西岡にブチ切れた[デイリー]

予測不能のボビー火山が大噴火だ!!ロッテのボビー・バレンタイン監督(57)が沖縄・石垣島キャンプ初日の1日、西岡剛内野手(23)の練習への取り組みにブチ切れ。「このままでは良い選手どまり」と厳しい言葉で奮起を促した。

朝からの雨が午後は晴天となり「とても気分よく過ごせた」と上機嫌のボビーだったが、話題が西岡に及ぶと表情は一変。「彼は『偉大な選手』へと届かないといけない。もっとやってくれると思ったが、それが見えなかった」。通常メニューをあっさりとこなしただけの西岡に怒り爆発。「全てをささげ、打ち込む姿を見せないと他の選手に追い抜かれる」と厳しい言葉を並べ続けた。

ボビーの怒りなど知らない本人は、練習を終えて「最高のスタート。飛ばしすぎてケガしないようにしたい」と満足感たっぷり。ボビー発言を伝え聞いても「偉大な選手になれるように頑張ります」とどこ吹く風。わが道を行く“幕張のスピードスター”に、指揮官の思いは届くのか…。

ページトップ

若手に抜かれるぞ!ロッテ・バレンタイン監督が西岡に怒声[サンスポ]

ロッテのバレンタイン監督(57)が沖縄・石垣島キャンプ初日の1日、西岡剛内野手(23)にカミナリを落とした。「このままだと若手に追い抜かれるぞ!!」。6年目を迎えた西岡への期待の裏返しだった。

バレンタイン監督は初日から怒っていた。「(西岡は)もう少しやってくれると思っていたが(姿勢が)見えなかった。身をかけて野球に取り組まなければ、若手に追い抜かれる」。他の選手と同じように、ランニングやキャッチボールなどを“普通に”こなした西岡が物足りなかった。

昨季はチーム唯一の打率3割をマークし、12月の北京五輪アジア予選では不動の1番打者として活躍。厳しい言葉は、さらに上を目指して欲しいと言う期待を込めてのものだ。

しかし、西岡は「最高のスタートを切れた。ベストな状況で来ている」とキャンプ初日を満足そうに振り返った。「今は良い選手にとどまっている。彼は偉大な選手にならなければならない」とバレンタイン監督。ここで満足するな!!ボビーの愛のムチがしなって、ロッテのキャンプが始まった。

◇大嶺、恩師の前で52球

大嶺が八重山商工高時代の恩師、伊志嶺監督が見守る中、ブルペンで直球と変化球を織り交ぜ、52球を投げた。「コントロールは悪かったが球自体は良かった」と笑顔。伊志嶺監督は「フォームがまとまり、無駄な動きがなくなった」と教え子の成長に目を細めた。

◇成瀬“エース流”調整

成瀬はブルペン入りを控えた。慎重な出だしに、バレンタイン監督は「去年はフル回転で働いた。必要なだけ時間をかければいい」とエースの扱いで自己流の調整法を容認した。成瀬は「きれいな回転の球を投げるのが課題」と話した。

◇この日のどんだけ〜!?

社会人時代に石垣島でキャンプをした経験があるロッテ・渡辺俊
「10年前は初日から動けたけど、まだ体がなじんでいない。30過ぎるとおっさんだよ…。」

ページトップ

ロッテ・清水が悲しみを乗り越え始動「色んな人に感謝」[サンスポ]

先月17日に心不全で夫人の明美さん(享年32)が急逝したロッテ・清水直行投手(32)が1日、千葉・鴨川の2軍でキャンプイン。調整遅れもあり完全別メニューだったが約3時間、汗を流した。「そっと見守っていただければ」。悲しみを乗り越え、第一歩を踏み出した。

まばゆい太陽とは対照的に、表情は硬く、頬はこけていた。午前10時半から始まった2軍キャンプ初日。清水は別メニュー調整だった。目深にかぶった帽子にサングラスを着用し、黙々とランニング、ストレッチをこなす。キャッチボールは40〜50球。つらい気持ちを打ち消すように、体を動かし続けた。

清水
「2月1日にユニホームを着て野球をやれて、色んな人に感謝しています。頑張ってやっていきたいと思っていますので、そっと見守っていただければ。」

17日に夫人の明美さんを亡くした。あれからまだ2週間。気持ちの整理はついていない。それでも、調整遅れを取り戻そうと、途中から球場に隣接する陸上競技場に移動し、1人でダッシュやフィジカルトレーニングをこなした。

「毎年そうだが、過去最高の成績を残せるように頑張りたい」と清水。バレンタイン監督は1軍復帰について「急がせるつもりはない」とあくまで“心”の回復を待つ方針。鴨川キャンプ打ち上げとなる7日以降の1軍合流を検討している段階だ。

2人の子供を都内の自宅で親族に預けて臨んだ2軍キャンプ。エースは悲しみを乗り越えるため、必死に野球に打ち込む。

◇唐川、雑用に苦笑い…

高校生ドラフト1巡目の唐川(成田)は二軍でキャンプイン。地元・千葉県内で行われており、ファンの注目度はエースの清水と並んでトップ級だった。「練習は普通にやれた」と話したが、思わぬ敵?が登場。新人は荷物運びなどの雑用があり「(練習以上に)色々と覚えることが多かった。明日から大変そうです」と苦笑いを浮かべた。

ページトップ

ボビー、いきなりカミナリ…西岡に強烈なダメ出し[報知]

ロッテのボビー・バレンタイン監督(57)が、初日から噴火した。石垣島キャンプが始まった1日、西岡剛内野手(23)に強烈なダメ出しを食らわせた。

約5時間の練習を終えたあとの会見。西岡の名前が出た途端、ボビーの表情が一気に険しくなった。「偉大な選手になるため、もっと練習をやってくれると思っていたが、その姿勢が見えなかった。能力を高めるために全てをささげなければ、ほかの選手に追い抜かれる」と切り捨てた。

西岡は野手陣のメニューを消化。オフはテレビ出演などで多忙だったが、「最高のスタート。ベストの状態なので、飛ばしすぎて怪我をしないようにしないと」と順調な仕上がりを強調。むしろ、オーバーワークを注意した。しかし、指揮官が求めていたのは、どん欲にレベルアップを目指し、土にまみれる姿だった。

ボビーは「持っている可能性の最高レベルにまで達していない」と厳しい。潜在能力を認めるからこその“お小言”だったようだ。真意を理解している西岡は「偉大な選手になれるように毎日毎日頑張りたいと思います」と決意も新たに練習場を後にした。

ページトップ

清水悲しみの中で始動…亡き夫人に“過去最高”を誓う[報知]

1月17日に明美夫人(享年32歳)を亡くしたロッテの清水直行投手(32)が1日、千葉・鴨川での2軍キャンプで始動した。夫人の急死から2週間。悲しみの癒えない右腕だが「過去最高のシーズンにしたい」と誓った。

「2月1日にユニホームが着られて野球できることに感謝したい」。清水はバレンタイン監督の配慮で、2人の子供を残す都内の自宅に近い鴨川でのスタート。この日は約50メートルのキャッチボールにダッシュなど約3時間汗を流した。1月17日以来、初の本格的な練習となったが、遅れを取り戻すように精力的に動いた。

バレンタイン監督は「清水が1軍で戦うところに達したことが伝わるまで2軍で調整してほしい。せかすつもりはない」と合流時期なども清水任せにしている。今後も別メニュー調整を続けるが「自分で頑張るだけ。そっと見守ってください」と口を結んだ。逆境に負けず9年目のシーズンがスタートした。

ページトップ

ロッテ・唐川「焦ったりはしない」…2軍スタート[報知]

ロッテ・唐川侑己投手(18)は千葉・鴨川での2軍からスタート。日本ハム・中田、ヤクルト・由規の“高校ビッグ3”と呼ばれた中で唯一だが「今は実力差があるのは分かっている。焦ったりはしない」とマイペースを貫いていく。

キャンプ初日はいきなり洗礼を浴びた。新人が行う雑用が分からず、キャッチボールに遅れてしまった。「練習が始まる前に終わらせないといけなかったのですが」と反省。この日は投内連係やバント練習も行った。2日からは1日おきにブルペン入りする予定。上限が50球と決められている“メジャー流”にも「そんなに投げないと思います」と戸惑いはなかった。

ページトップ

成瀬以外は全員ブルペン入り[ニッカン]

ロッテは石垣島キャンプ初日から成瀬を除く投手全員がブルペン入りした。ルーキー下敷領は下手投げから直球のみ54球を投げた。「気持ちよく投げられました」と心地よさそうに汗をぬぐった。サブマリンの先輩、渡辺俊は変化球主体で56球の投げ込み。ブルペンの雰囲気について「随分顔ぶれが変わりましたね。新人は個性的な選手が多いので楽しみです」と話した。

ページトップ