わたしはかもめ2008年鴎の便り(2月)

便

2月2日

成瀬にエース特権、大トリでブルペン

◇拍手の中40球

ロッテ成瀬善久投手(22)が2日、“エースの特権”としてシンガリでブルペン入りした。キャラリーから拍手が起こる中、捕手を立たせたまま40球投げた。「今年初めて傾斜がある中で投げたのでバランスが悪かった」と振り返ったが、余裕の調整ぶり。

前日1日のキャンプ初日に最年長の小宮山ら1軍投手18人がブルペンに入ったが、成瀬は「12月まで投げていて疲れがあるから無理したくない」と回避。それでもバレンタイン監督は「昨年はフル回転だったから、十分に必要な時間を取るのは当然のこと。彼のペースでやればいい」と調整法を一任。昨季16勝1敗で勝率と防御率でリーグ2冠を獲得した左腕エースに、異例の特権を与えた。

成瀬も自覚している。今季のテーマは「回転」。北京五輪予選で巨人上原、阪神藤川から学んだ回転のいいボールを投げられるよう、キャッチボールから指先で鋭く切るようスピンをかけている。「焦らず、オープン戦あたりからアピールできるようにしたい」と、開幕投手も視野に入れながらマイペースで仕上げていく。

◇高校後輩の前で大嶺笑顔34球

大嶺が母校・八重山商工野球部員が見守る中、2日連続でブルペン入りした。バレンタイン監督から覚えるように言われているチェンジアップを交えて34球投げた。「後輩に見られていると頑張らないと、という気になりますね」と笑みがこぼれた。同校・伊志嶺監督も「プロの練習を見ることで子供達のモチベーションも高まるでしょう」と満足げに話した。

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初ブルペン成瀬、スピン意識41球[千葉日報]

沖縄・石垣島キャンプ2日目の千葉ロッテは2日、雨のため前日同様にバッテリーと野手に分かれて時間をずらして開始、主に室内で基礎練習を行った。

投手陣は、前日ただ1人ブルペンに入らなかった成瀬が捕手を立たせたまま41球。渡辺俊や服部らはノースローだったが、小林宏、大嶺ら9人は連日のブルペン入り。野手陣はバント練習を含めた打撃練習に時間を費やし、今江、大松ら7人が特打を行いバットを振り込んだ。

連日の室内練習にもバレンタイン監督は「各自が何をやるべきか分かっているから問題ない。十分な練習ができた」と話した。

◇「焦らず」油断せず

投手陣19人の中でただ1人キャンプイン初日にブルペン入りしなかった成瀬が、ブルペンで捕手を立たせたままスライダーやチェンジアップを織り交ぜ41球を投げ込んだ。

「第2クールの頭で入ろうと思っていたが、周りがみんな入っていたので」と、自分の中で決めていた予定より早いブルペン入り。マウンドの傾斜に慣れず体が前に突っ込み気味になり、修正しようと体重を後ろに残し過ぎて投球のバランスを崩した。球をリリースする時の腕の位置が定まらず、予定の50球を投げずに切り上げた。

捕手が構えたミットの高さよりも上に行く球が多かったが「最後の方はよくなっていった」。バレンタイン監督は「成瀬自身が気分よくやってくれればいい。調整は任せている」と昨季16勝の若き左腕に指揮官は絶大な信頼を寄せている。

キャンプが終わるまでに捕手を座らせて直球だけで60球投げられる状態にすることが1つの目安。昨季と同じフォームのままスピンが多くかかるように指先で球を切る感覚で直球を磨いていく。上原(巨人)や藤川(阪神)のようなボールがイメージだ。

「徐々に体をつくって焦らずにやりたい」と言う一方で「まだ去年1年間やっただけ。(1軍ローテーションに入るのに)安全ではない」。実質2年目と自覚している。自分のペースを守りながらも油断することなくキャンプでやるべきことに取り組んでいく。

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“初投げ”唐川、新人離れ45球[千葉日報]

高校生ドラフト1巡目の唐川(成田)が2日、キャンプ初のブルペン入りし、カーブを5球織り交ぜ、45球の投球練習を行った。

「緊張もあったけど自然に投げられた。アウトロー(外角低め)に伸びのある、スピンを利かせた球を投げることを意識した」。セットポジションも試したが、しなやかな腕の振りから繰り出される球は新人離れしていた。

ネット越しに投球を見つめたレン・サカタ2軍監督は「今日初めて見たが、切れ、球速、球質全てに素晴らしい投手。アメリカのドラフトでも1位になり得る投手」と褒めちぎった。球を受けた新里も「高校生にしては切れもコントロールもいい」。

古賀2軍ヘッドコーチは「あとは試合で、プロのレベルでまとめていけるか。かなり期待していい」と満足げ。“初投げ”を振り返った注目ルーキーは「いいボールもあったけど(ボールに)むらがあった。常にしっかり投げられるようにしないと」。浮かれた様子はなかった。

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成瀬、スロー調整も「焦らずやる」[スポニチ]

ロッテ・成瀬が“王様調整”だ。初日は投手19人中、唯一投球しなかった左腕は大トリで今年初のブルペン入り。ほとんどの投手が捕手を座らせる中、立ち投げ40球で切り上げた。「50球ぐらい投げようと思ったけど疲れちゃって…。バランスも悪かったですね」。

防御率、勝率のタイトルを獲得した昨季は北京五輪アジア予選でも力投。短いオフの間は疲れを取り除くことを優先し、肩の出来上がりは例年より遅い。それでもバレンタイン監督は「十分に必要と思う時間を取るべき。成瀬が気分良くやっていると、こちらも気分が良くなる」と調整を一任。1年間ローテーションを守ったのは昨季だけだが、信頼度はチーム随一だ。持久走でも後方追走とマイペースの成瀬は「焦らずやる。肩はすぐできる方だし、期待に応えるよう頑張る」。シーズンでも“王様級”の成績を残す。

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なんとか成瀬!上原ボール見て盗む[報知]

ブルペン入りした成瀬 ロッテ・成瀬善久投手(22)が2日、「上原ボール」の体得に着手した。投手陣19人の中でただ1人、マイペース調整を貫いていたが、この日、初めてブルペン入り。巨人・上原のスピンの利いた直球をイメージしながら、捕手を立たせて41球を投げ込んだ。

41球のうち、直球は8割以上に及ぶ34球。理想的な回転を求め「いかに球を体の前の方で切るかを意識した」と試行錯誤した。頭にあるのは、上原のボールだ。昨年12月の北京五輪アジア最終予選でチームメートになり、キャッチボールをして衝撃を受けた。並の投手ならば、球の軌道は緩やかな放物線を描くが、上原の球はほぼ地面と平行な直線となって、伸びてきた。「自分も球の回転はいいと言われていたが、上には上がいた」。

ただ、安易にコツを“取材”することはしなかった。「聞くのは簡単だけど、見て盗まないと身につかないから」と記憶と感触だけを頼りに、練習に取り組んでいる。

この日は、フォームに課題も残った。「右足を踏み出した時に、体が開き気味になったりして、球を離す位置がバラバラだった」昨年、最高勝率、最優秀防御率の2冠に輝いた男が、キャンプ、オープン戦を通し、じっくりと完成形を追求していく。

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ロッテ・成瀬が前倒しで初ブルペン…新球は「まだ秘密です」[サンスポ]

ロッテの成瀬が2日、初めてブルペンに入り、捕手を立たせて41球を投げた。当初、第2クール初日の5日頃の予定だったが、前日に自分以外の全投手がブルペン入りし焦ったのか?前倒し。「腕の位置が一定ではなく、バランスが悪かった」と調子は今一つのようで、新球については「まだ秘密です」とけむに巻いた。

◇大嶺「やりにくかった」…八重山商工高部員が見学

大嶺の母校、八重山商工高の野球部員がキャンプを見学した。大嶺がブルペンで投げる姿を熱心に見ていた金城主将は「先輩が別世界にいるようでかっこよく見えた」と目を輝かせた。大嶺は「チームメートだったのでやりにくかったけれど、頑張らないといけないと思った」と後輩に励まされた様子だった。

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6年目神田が猛烈アピール[ニッカン]

勝負の6年目を迎えたロッテ神田が石垣島キャンプで4日連続のブルペン入り。65球を投げ込んだ。キャンプイン前日の1月31日にもブルペン入り。意気込みを表すように、スライダー、シュート、フォーク、チェンジアップ、カットボールを投げて早くも実戦モードに突入した。「最初からアピールしていきたいからね。いつでも実戦で投げられる」と手応えを口にした。

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小野はマイペースで60球[ニッカン]

ロッテ小野がマイペースでプルペン入りした。2日連続で捕手を立たせた状態で60球投げた。昨年痛めた腰の影響もあり、「無理したくないからね」とじっくり作っていく。ただ、肩、ひじの状態は良く5日の第2クールから捕手を座らせての本格投球を始める予定だ。

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ボビーうなる、田中良の45球[ニッカン]

8年目のロッテ田中良がブルペンで好投し、バレンタイン監督をうならせた。打者の手元で微妙に変化する新球など4球を投げた。同監督からは「角度も変化球もいい。今日最も強い印象を受けた」と褒められた。昨年はウインターリーグに参加し、自主トレではドジャース斎藤らと合同で行った。「色々なことを吸収して、視点を変えて投げている」と1軍定着へアピールした。

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