2月7日2月7日大学・社会人ドラフト1巡目の服部泰卓投手（25＝トヨタ自動車）がフリー打撃投手として初登板し、サブロー、大塚、ベニーに対して40球投げてヒット性6本に抑える好投を見せた。服部は「すごく緊張しましたけど、それなりにはやれたかな」と手応え。ドラフト3巡目の根本朋久投手（21＝横浜商大）は直球でバット2本へし折るなど42球中ヒット性5本。「緊張して安定しなかった」と反省していた。
千葉ロッテのキャンプ6日目は7日、投手陣がフリー打撃に初登板した。
曇り空の下、初めてメーン球場で投手と野手が一緒にウオーミングアップを行ったが雨が降りだし、フリー打撃は室内に変更された。神田、荻野ら6人がバッティングピッチャーを務め、ルーキーの服部、根本もレギュラークラスの打者に力のある球を投げ込んだ。バレンタイン監督は「どのピッチャーもいい球を投げてくれた」と納得の表情だった。
また、重光昭夫オーナー代行が視察に訪れ「優勝目指して総力戦でやって欲しい」とナインを激励した。
2軍は鴨川キャンプを打ち上げ、9日から鹿児島・薩摩川内で2次キャンプを行う。
8年目の右腕、田中良が日に日に評価を上げている。切れのあるスライダーで早川を空振りにするなどフリー打撃でシュートやチェンジアップを投げ、いい当たりは少なかった。「先発争いに加わっていくだろう」とバレンタイン監督。キャンプ2日目のブルペンでも「素晴らしいものを持っている」と絶賛していた。
「感じは悪くはない」と自分でも手応えを感じているが、フリー打撃で西岡のでん部に死球。「真っ直ぐが引っかかり過ぎてしまいました」と苦笑い。
服部、根本の両ルーキー左腕がフリー打撃に初登板。バレンタイン監督にしっかりとアピールした。服部はサブロー、大塚、ベニーへ直球を中心に計40球。「パ・リーグを代表するような打者だったので緊張した」と言うが、内角への直球で詰まらせコントロールの良さが光った。
見守っていたバレンタイン監督からのリクエストでチェンジアップやスライダーを披露。「初めての外国人選手だったのかベニーに対して投げずらそうだったが、新たな経験を積み重ねていってくれるはず」と、指揮官は満足そうに話した。サブローは3度空振り。「球の出どころは見づらい。インサイドに真っ直ぐがきて、変化球も切れればいいピッチャーになる」と高評価を与えた。
服部に続いてマウンドに立った根本は、高めに浮き気味だったが力のある直球を投げ込みズレータと今江のバットをへし折った。今江は「外は逃げて内は入ってくる」。適度な荒れ球に手こずった。
初めてのプロ選手との対戦に「狙ったところより内に入るところがあった」と服部。根本は「ストライクを取ろうとボールを置きにいってしまった」。2人のルーキーはしっかりと反省し、次の練習につなげる。
ロッテのボビー・バレンタイン監督（57）が長期政権となる可能性が出てきた。重光昭夫オーナー代行が7日、沖縄・石垣島の春季キャンプ地を視察に訪れ、同監督の手腕をあらためて高く評価した。「契約はあと2年ですが、その先も末永くやってもらいたいと思っています」と“半永久監督”を熱望した。6日夜に重光代行、同監督、瀬戸山社長と3者会談を行い、オーナー代行の思いを監督本人に伝えたという。
同監督は04年に2度目の監督に就任後、05年に31年ぶり日本一へと導き、アジアシリーズ優勝を達成した。その手腕を買われて06年から4年契約を結び、今年は3年目のシーズン。重光代行は「バレンタイン監督は懐が深い方。ただ単に勝つだけではなく、メジャーのノウハウを持っているので今後もチームに反映させてもらいたい」と、ボビー効果を口にした。
監督就任後、人気、実力ともに右肩上がりで伸びている。選手の個性を生かした指導法で万年Bクラスから脱出。営業面ではきめ細かいファンサービスやユニホームのデザインを監修するなどプロデューサー的な役割もこなしている。昨年は球団史上最多の154万人の観客動員を達成した。
同監督も期待に応えるつもりだ。「ファンには、毎日全力でプレーしている姿を誇りに思ってもらえるようになりたいし、エキサイティングな気持ちになって欲しい」と、球団目標の200万人動員へやる気十分に話した。毎年オフになると取りざたされるメジャー監督就任問題がクリアされれば、長期政権となりそうだ。
ニンニン！ロッテのハットリくんがフリー打撃に初見参でござ〜る。服部が投げる手裏剣ならぬボールは切れ味抜群。直球にスライダー、チェンジアップでサブロー、大塚、ベニーを斬りまくった。
雨のため室内練習場での登板となったが、どんな条件でもひるまないのが“忍者”だ。「味方に当てる訳にはいかない。それに自分の生命線は外角の制球」と外角一辺倒の40球。しかも事前に打者へ球種を教えながら安打性わずか4本だ。「手裏剣スライダー。それ、いいですね」と伝家の宝刀に命名する余裕もあった。
1メートル74と小柄な左腕。これまではおとなしい性格、持久走では後方追走と忍者のように息を潜めていたが、マウンドに上がって本領を発揮した。バントをファウルし、空振り3度のサブローは「球の出どころが見えにくい。さすが即戦力」。1球空振りしたベニーも「球をうまく隠していた」とうなった。
日本ハム・中田には「うらやましい。僕も大きく紙面を飾りたい」と服部。その一方で「裏でバレンタイン監督という殿様をしっかり支えて天下を獲れれば」と“忍びの心”も忘れない。愛称は半蔵、ニンニン。テーマ曲にアニメ「忍者ハットリくん」の主題歌を希望する服部が、♪山を飛び谷を越え〜、V奪回の使者としてやってきた。
ロッテの大学・社会人1巡目・服部泰卓投手（25）＝トヨタ自動車＝が7日、室内練習場でのフリー打撃に初登板した。打者3人に計32スイングで安打性の当たり6本と好投を披露した。
「プロの打者はオーラがあって緊張した」という即戦力左腕が持ち味を見せた。サブロー、大塚、ベニーを相手に得意のチェンジアップ、スライダーを交えて40球。身長174センチからのボールにすごみはないが、計11スイングで3度の空振りを喫したサブローは「さすが即戦力。背が小さい分球の出どころも見づらかった。制球は成瀬よりいいかもしれないね」と絶賛した。
だが、先発ローテの一角を期待される25歳は「結果は後からついてくるんで、今はやることをしっかりやるだけ」と冷静そのものだった。
昨年ルーキーながら中継ぎとして58試合に登板したロッテ荻野忠寛投手（25）が、キャンプ初のフリー打撃に登板した。里崎、橋本、田中雅、金沢に対しスライダーも織り交ぜて40球を投げてヒット性5本に抑えた。「まだ本格的な実戦ではないので何とも言えませんが、順調にきています」と話した。バレンタイン監督も「ケガなくきっちりいい球を投げている」と目を細めた。
ロッテの重光昭夫オーナー代行（52）が7日、石垣島キャンプを訪れた。昨年12月の北京五輪予選で5人が代表選出されたことに重光オーナー代行は「1球団から何人も取るのはルール違反」と、8月の北京五輪本戦へ臨む星野ジャパンを牽制した。
笑顔で練習施設を見学していた重光オーナー代行だが、話題が北京五輪におよぶや「個人的にはウチからあまり出したくないですけど…」と表情を曇らせた。代表選出に関しては、昨年1月23日の実行委員会で1球団の人数制限撤廃が決定し、翌24日のオーナー会議で承認されている。
だが、06年3月のWBCでは8選手が選出され、V逸の一因となった。昨年12月の五輪予選には5選手が出場し、左腕の成瀬が「疲労が十分に取れていない。スロー調整で行く」というように、影響は少なくない。
「8月に主力が抜けるのは非常に痛い。そこは公平にして欲しい」と重光オーナー代行。V奪回を願う気持ちが思わぬ星野ジャパンへの“反旗”となって表れた。
ロッテ大学生・社会人1巡目の服部（トヨタ自動車）が7日、室内でのフリー打撃に初登板。サブロー、大塚、ベニーに計40球を投げ、「緊張したがそれなりにできた」と満足そうだった。空振りが3球あったサブローは「コントロールが良くて球の出所が見にくい。ええピッチャーや」と絶賛した。
キャンプ視察に訪れた重光昭夫オーナー代行（52）が、今年8月の北京五輪日本代表について「（1球団から）何人も取るのはルール違反ではないのか。公平に負担する方がよい」と苦言を呈した。昨年12月のアジア予選（台湾）では成瀬、里崎ら中日と並ぶ最多の5人が代表入り。五輪本番のチーム編成について12球団は「全面協力」で一致しているが、公式戦への影響を考えて言わずにはいられなかったようだ。
ロッテの重光オーナー代行が7日、キャンプ地の石垣島を訪れ、激励と施設見学を行った。昨年リーグ戦2位、CS第2ステージ敗退とあと一歩で日本シリーズを逃したため、「今年は小林雅や薮田が抜け、北京五輪で主力が抜けるが、その分若手にチャンスがあると思う。総力戦で戦って欲しい」とゲキを飛ばした。また石垣島については「素晴らしい施設。気候も穏やかでちょうどいいですね」と話した。
ロッテの石垣島キャンプに重光オーナー代行が訪れ、選手を激励した。「去年2位の悔しさをぶつけて日本一を目指して頑張って欲しい。小林雅、薮田が抜けて夏には北京五輪もあり主力がいなくなる。それを言い訳にしないで一丸となってやって欲しい」。さらに観客動員200万人突破などを目標に掲げ、今キャンプ初となる全員でのウオーミングアップなどを見守っていた。