わたしはかもめ2008年鴎の便り(2月)

便

2月9日

成瀬、ヤマネコ守れ

左腕エース成瀬が弱肉強食の精神で勝ち抜くことを誓った。9日、第15回竹富町やまねこマラソンのスターターを務めるため西表島を訪れ、同地に生息する天然記念物のヤマネコの剥製なども見学した。「僕の投球フォームは招き猫と言われているので、同じネコ科としてヤマネコのように弱肉強食を勝ち抜いて強くなりたい」と冗談交じりに話した。ヤマネコが観光客の車にひかれることが多いと聞き、「ヤマネコを守って欲しい。千葉に帰ってからみんなに伝えたい」と同じネコ科として?使命感に燃えていた。

◇誕生

ロッテ青野毅内野手(24)の裕美夫人が8日午後8時44分、鹿児島県鹿屋市内の病院で第一子(長女)3180グラムを出産した。

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野村監督+王監督=小宮山「延命」理論

チーム最年長のロッテ小宮山悟投手(42)が9日、楽天野村監督+ソフトバンク王監督の理論を取り入れた考え方で3月20日の開幕戦に照準を合わせることを明かした。「もうゴールが近いことは自分が1番分かっている。でもまだやれる部分もあると思うし、投げたい欲がある限り投げ続ける」と話した。

昨年は自身最多の41試合に登板。若い投手に負けない自負はあるが、体力の衰えは日々実感している。選手寿命を延ばすため偉大な両監督の考えを取り入れた。まずは野村監督の「亀理論」。動かない亀が俊敏な生き物より長生きすることに着目し、人間も動かない方が寿命が延びるという考え。「鍛錬は若いうちにすること。今は必要最低限の練習で十分」と話し、キャンプ初日から毎日50球前後の投球練習と筋力トレ中心のマイペーストレを続けている。

王監督の「もしか理論」は、「50球も投げた」か「50球しか投げられなかった」では意識が違うことを指摘したもの。「目からウロコが落ちたね。2人の言葉を合わせると、50球しか投げられない中でどれくらい効率よく合理的に練習するかということ」と話した。球界一の理論派が立てた方程式の答えはシーズン中に明らかになる。

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今江、朝一番に純金水

05年から3年連続ゴールデングラブ賞に輝いたロッテ今江は、「水」へのこだわりがある。人間の体の約60%は水分で構成されているだけに、水分をこまめに補給する選手は多いが、今江は成分にも気を配っている。4年前から純金がナノレベルで溶け込んでいる水を飲み続けている。純金成分が神経伝達を早くして疲労回復や血液循環を良くする効果があるという。

今江
「飲み続けていると疲れがたまらないというか、体調がいいですね。キャンプや遠征中も常に持ってきています。」

アマチュア時代は水への意識は全くなかった。PL学園時代には練習中に水を飲むことが禁止され、トイレに行った時やグラウンドに水をまく時に、隠れて水道水を飲んでいたという。意識が変わったのはプロ入り後だ。チーム栄養士やトレーナーと話す中で、食事や水分など体に入れる物の重要性を認識した。

今江
「人間の体は毎日汗や尿で2リットル近く水分が出ているという。僕は1日4リットルの水分を摂取して、どんどん汗を出して疲労や悪いものを流しています。」

こだわりの水を効率よく摂取できる方法も、独自に編み出した。まず朝起きたらすぐに水を飲んで内臓を目覚めさせる。食事の際には、食物の栄養を吸収する効果があるといわれる麦茶を飲む。逆にオフシーズンに減量したい場合は、栄養分の九州を妨げる効果があるといわれるウーロン茶に変えている。そして練習中はスポーツ飲料を水で半分に割ったドリンクで、水分吸収をより高めているという。

「元々太りやすい体質なんですが、オフにウーロン茶で4キロ減量して今もベスト体重を維持しています」と話した。今江は徹底した水分管理で、ベストパフォーマンスを引き出している。

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成瀬、西表の“ヤマネコ大使”だ[スポニチ]

ロッテ・成瀬善久投手(22)がヤマネコ大使になる。キャンプ休日の9日、高速船で石垣島から約35分の西表島を訪問。「第15回竹富町やまねこマラソン」でスターターを務めた左腕に大盛武竹富町長は「“ニャー”と呼ばれてるんですか。じゃあヤマネコ大使ですね。来年、任命式を行いたい」と観光親善大使就任を要請。成瀬も今季の成績を条件に快諾した。

同島にしか棲息しない特別天然記念物・イリオモテヤマネコについて「蛇とか食べてるなんて知らなかった。猫缶を食べてるのかと思ってました」と1度はボケた左腕だったが、“猫つながり”の仲間が現在100頭前後しかおらず、絶滅の危機にあると知るや熱く保護を訴えた。今季開幕から発売される成瀬グッズ「招き猫貯金箱」の一部をイリオモテヤマネコの特別バージョンにするプランも披露。売上金の一部を“成瀬ヤマネコ基金”として寄付する考えだ。さらに球団では沖縄・海人工房と協力して「“成瀬&ヤマネコグッズ」の作製も検討に入った。

「弱肉強食の世界に生きているのは僕も同じ。強いものを食べて強くなりたい」。招き猫投法左腕は、天然記念物とタッグを組んで混パを生き抜く。

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ロッテの「ニャー」成瀬がイリオモテヤマネコ保護を呼びかけ[サンスポ]

ロッテの沖縄・石垣島キャンプ2度目の休日となった9日、「ニャー」の愛称で親しまれている成瀬善久投手(22)が沖縄・竹富町の西表島を初めて訪問。大盛武町長(60)が「やまねこ大使」任命を示唆した左腕は、絶滅の危機に瀕するイリオモテヤマネコの保護を訴えていく考えを示した。

成瀬が絶滅危惧種に指定されているイリオモテヤマネコの保護に立ち上がる。

「年々(個体数が)減っていることを知った」。成瀬は投球の際の左手首の動きが「招き猫」に似ていることから、チーム内で「ニャー」と呼ばれている。“仲間”の危機を放ってはおけなかった。イリオモテヤマネコは、西表島に約100頭が生息すると推定される。交通死亡事故も多く「車はゆっくり走ってもらいたい」と早速、観光客に呼びかけた。

この日は、キャンプ地の石垣島から船で約35分の西表島で行われた「竹富町やまねこマラソン大会」でスターターを務めた。竹富町の大盛武町長(60)は「ぜひ、西表島との縁結びをしてもらいたい」と、成瀬を『やまねこ大使』に任命する考えを示した。

一方、ロッテは今季、成瀬をモチーフにした「招き猫型貯金箱」を販売予定。この貯金箱の「イリオモテヤマネコバージョン」を限定発売し、売り上げの一部をヤマネコの保護基金として寄付する案も浮上した。

「弱肉強食の世界で生き抜くイリオモテヤマネコのように強くなりたい」。ロッテの“ネコ”がたくましい“野生ネコ”へと変貌する!?

イリオモテヤマネコ
沖縄県南西部の西表島だけに生息するネコ科のほ乳類。1965年に新属新種のヤマネコとして発表され、77年に特別天然記念物に指定された。イエネコよりやや大型で、頭胴長約60センチ、尾長20センチ。暗褐色の地色に縦列の黒斑があり、頭骨などに原始的な特徴がある。西表島の食物連鎖の頂点に立ち、ネズミやカエルのほか、樹上の鳥類や水中の生物も餌としている。現在、推定されている生息頭数は約100頭。

◇大嶺が地元に「恩返し」

地元出身の大嶺や渡辺俊ら選手10人が休日を利用し、室内練習場で野球教室を開いた。石垣島の少年野球チーム約150人が参加。バレンタイン監督も顔を出し、子供達が求めるサインに応じた。熱心に指導していた大嶺は「短い時間だったが楽しかった。こういう形で島に恩返しできたのも嬉しい」と喜んだ。

◇青野に第一子

ロッテの青野毅内野手(25)の夫人の裕美さん(26)が鹿児島県鹿屋市内の病院で第一子となる長女(3180グラム)を出産した。母子共に健康。

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ロッテ成瀬「ヤマネコ親善大使」に任命[デイリー]

ロッテ・成瀬善久投手(22)が9日、沖縄・西表島の“ヤマネコ親善大使”に任命された。

キャンプ休日に、西表島で開催された「第15回竹富町やまねこマラソン大会」。キャンプを行う石垣市と近隣の竹富町からの要請でスターターを務めた成瀬に、運命の巡り合わせが待っていた。

小さいテークバックからの投球フォームが“猫招き投法”と呼ばれ、ニックネームも「ニャー」。それを伝え聞いた同町の大盛武町長(60)は「ヤマネコと相性が良い方なので、縁結びをさせていただきたい。来年は任命式をやりたい」と親善大使任命を即決した。

西表島だけに分布する、国の特別天然記念物イリオモテヤマネコは、交通事故などで年々減っており、生息数は100匹ほどで絶滅の危機にある。午後から西表島野生生物保護センターを見学し、その窮状に触れた成瀬は「助けてあげたいと思った。千葉でも、そうした現状を広く伝えたい」と自覚は十分だ。

球団は今季の開幕前に「招き猫貯金箱」を販売する予定だが、“限定ヤマネコバージョン”も検討中。成瀬自身も売り上げの一部を動物保護のために寄付したい意向。「ヤマネコは弱肉強食の世界で生きている。僕も強くなりたい」と、昨季を上回る大活躍で保護に力を注ぐ。

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ニャル瀬がイリオモテヤマネコ大使…絶滅危惧種守るニャ〜![報知]

ロッテ・成瀬善久投手(22)が珍基金を立ち上げる。キャンプ休日の9日、特別天然記念物イリオモテヤマネコの生息地として知られる沖縄・西表島を訪問した。「招き猫投法」が武器で「ニャー」の愛称を持つ左腕は、西表島が属する竹富町から「特命イリオモテヤマネコ大使」に任命され一念発起。成瀬グッズの売り上げの一部を保護のために寄付する意向を明かした。08年は希少動物を守るためにも負けられない。

成瀬がニャんともユニークなボランティア活動を立ち上げる。球団では、3月のリーグ開幕に向けて成瀬をモチーフとした「招き猫貯金箱」を製作中。その売り上げの一部を、絶滅の危機に瀕するイリオモテヤマネコなど、希少動物の保護のために寄付するというもの。球界では極めて異例の試みだ。

これも、ニャにかの縁だったのだろう。この日「第15回やまねこマラソン」のスターターとして西表島に招待された。元々右手を小さくたたみ込むフォームが「招き猫投法」と呼ばれ、ニックネームも「ニャー」。愛称は知らなかったという大盛武・竹富町長(60)は「それもまた巡り合わせ」とその場で特命大使に任命。「成瀬投手のファンの人たちにも、ヤマネコの保護に関心を持ってもらえれば。任命式は来年の大会の時にでもやりたい」と先走った。

熱い思いに打たれた成瀬も頭をひねった。動物達のためにニャにか出来ないものか。マラソン大会の後で訪れた「西表野生生物保護センター」で、ヤマネコ達の窮状を再認識。「ヤマネコを見てみたい気持ちになったし、年々数が減っているのを知って、助けてあげたいと思いました」ヤマネコが交通事故で死ぬケースもあると聞き「観光客には、ゆっくり車で走ってもらいたい。道路にも段差があったりしたので、もっと対策があるのでは。千葉に帰っても、現状を広く伝えていきたい」と基金を通して、世間にも希少動物保護を訴えるつもりだ。

保護センターにあったヤマネコへの伝言ノートには「弱肉強食の生活を見習っていきたいから、お互い頑張ろう」とニャかせるメッセージ。昨季、最優秀防御率と最高勝率の2冠に輝いた左腕が、チームやファンだけでなく、ヤマネコの期待をも背負う。

イリオモテヤマネコ
西表島だけに生息するヤマネコ。1967年に発見され、特別天然記念物として保護されている。体重4キロ前後で、暗褐色の体毛が特徴。主に夜間に活動し、木登りや泳ぎを得意とする。クマネズミなどの小型ほ乳類の他、キノボリトカゲ、シロハラクイナなどを食べる。生息数は100頭以下といわれ、絶滅の危機に瀕している。

◇ラルーサ監督が動物愛護に尽力

1991年に「動物愛護基金」という団体を創設し、現在もチェアマンを務めるのがア・ナ両リーグでワールドシリーズを制したカージナルスのラルーサ監督。オフにエレイン夫人とともに全米で動物愛護を訴えるなどの功績により、07年には動物虐待防止学会から表彰されている。また、プロバスケットボール(NBA)のブルズでスター選手だったD・ロドマンも引退後、毛皮の使用に反対して動物愛護のポスターに登場したことがある。

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課題の変化球磨き「まずはプロ1勝」、島のヒーロー大嶺祐太投手[千葉日報]

新たなキャンプ地、沖縄・石垣島で今季のスタートを切った千葉ロッテ。投手陣は守護神・小林雅、薮田らリリーフ陣が抜けた穴を自分が埋めようと猛アピールをし、野手陣はレギュラー取りや技術の向上を目指し必死にバットを振り込んでいる。3年ぶりの覇権奪回に向けた“マリーンズ戦士”の取り組みを紹介する。

生まれ育った慣れ親しんだ島に飛行機から降り立った瞬間、いつもとは違い身が引き締まる思いがした。「しっかりやらなければ」。

故郷・石垣島にプロ野球チームの1軍選手として帰ってきた右腕・大嶺祐太(19)。島民からの大きな期待を感じると共に、2年目の今季を飛躍の年にしようと強い決意を持ってキャンプに臨んでいる。

幼い頃から過ごしてきた島は「1番野球がやりやすい環境」。キャンプ初日、ブルペンで52球。「(小林)宏之さんのボールの切れがすごかった。投げている最中でも目がいってしまった」と、周りの一線級の投手達に圧倒されながらも「球自体はよかった」。自分の状態を冷静に振り返る余裕があった。

エースとして八重山商工高を甲子園春夏連続出場に導いた大嶺は、石垣島のヒーロー。高校の後輩達や幼稚園児もプロになった地元の英雄を見に練習場に足を運ぶ。「野球の楽しさを感じて欲しい」。普段、生でプロ野球選手のプレーを見る機会のない島の子供達に自分が頑張っている姿を見せることも、今キャンプでの使命だと思っている。

1軍に残るための課題は変化球。直球は捕手の里崎が「チームトップクラス」と言うほど威力は十分。バレンタイン監督は「緩い球を身につければ間違いなく最高のピッチャーになる」と太鼓判を押す。

カーブのコントロールを磨き、チェンジアップは昨秋から色々な握り方で試行錯誤している。「けがをせず1年間投げ続けるだけの体力をつくりたい。まずは1勝」。変化球を1つ自分のものにできれば、プロ初勝利はそう遠くはない。

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