わたしはかもめ2008年鴎の便り(3月)

便

3月15日

千葉ロッテ1−4東北楽天(千葉マリン)

ロッテの渡辺俊は5回1失点。7安打されたがピンチで粘った。9回に登板した新人の伊藤が2奪三振の好投。楽天は2番に入った鉄平が3安打1打点。先発した永井は6回途中まで無失点でローテーションでの活躍が楽しみだ。

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東北楽天0000112004
千葉ロッテ0000000011

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さよならジョニー最後の勇姿、引退セレモニーで真剣勝負[千葉日報]

「ジョニー」の愛称でファンに愛され、昨年、13年にわたる千葉ロッテ一筋の現役生活を終えた黒木知宏元投手(34)の引退セレモニーが15日、オープン戦後の千葉マリンスタジアムで行われ、黒木元投手は約3万人のファンの前で最後の投球を披露した。

大歓声で迎えられた黒木元投手は、現役時代の背番号54のユニホームでマウンドへ登り、ナインをバックに打者と真剣勝負。現役当時と同じく一球ごとに「ウッ」と声を上げながら気迫の投球。同期入団のサブローを空振り三振、同い年の楽天・礒部を三ゴロに打ち取った。

最後は苦楽をともにした福浦を「魂を込めて投げた」と言う137キロの直球で空振り三振に仕留め「気持ちがよかった。思った以上の球が投げられた」。晴れ晴れとした表情でマウンドを後にした。

目を赤くした小野らナイン1人1人と握手を交わし、ライトスタンド前でナインに胴上げされた。いつまでも鳴り止まないジョニーコールの中、場内を一周。

「マリンの声援が勇気と力を与えてくれました。13年間本当に幸せでした。お別れは言いません。いつかどこかで皆さんと会えることを信じています」と、涙をのみ込み挨拶した黒木元投手。最後まで笑顔でファンに手を振り続けた。

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渡辺俊、持ち味発揮[千葉日報]

千葉ロッテの先発渡辺俊が5回1失点。4回を除き7安打で毎回走者を出したが、持ち味の粘りの投球。服部、根本、伊藤のルーキー3投手は無安打に抑え、里崎は17打席ぶりの安打を放った。楽天は、2年目の先発永井が6回途中まで投げ三塁を踏ませなかった。

◇自分の状態しっかり確認

走者を出しながらも打たせて取る持ち味の投球で最少失点に抑えた千葉ロッテの渡辺俊。開幕前の最後の登板で自分の状態をしっかりと確認した。

どの球を投げれば打たれるのか、シーズン中とは違う配球で打者の反応を見た。90キロ台の速いカーブと80キロ台の遅いカーブを試し、「裏をかいてみた」とシンカーを待っていると読んだ打者は直球で内野ゴロ。打者との駆け引きを楽しんでいるようにも見えた。

5回を投げ7安打されたが連打を浴びたのは1度だけで、長打も初回の1本のみ。唯一の失点は5回2死二塁で変化球を右前に運ばれた。「タイムリーにされた球以外は、だいたいイメージ通りだった」。この日投げたかったボールは、ほぼ完璧に投げることができた。

「キャンプ中は体を鍛える期間。開幕にぴったりと間に合えばいい」と話していた渡辺俊。その言葉通りに仕上げてきた。「あとは気持ちを入れていくだけ」。予定される開幕3戦目の先発に余裕を持って臨む。

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さよならジョニー、黒木氏引退セレモニー[ニッカン]

昨季限りで引退したロッテ黒木知宏氏(34)が最後のマウンドで完全燃焼した。15日の楽天戦後に引退セレモニーが行われ、現役時代を彷彿とさせる最速138キロの直球とカーブ、フォークを織り交ぜて、サブローを空振り三振、楽天礒部を三ゴロ、福浦を空振り三振に仕留めた。本来なら今季使うはずだった真新しい赤いグラブをポンとたたいて“ゲームセット”。前日からの徹夜組1000人を含めた2万8926人が集結した満員のスタンドに深々と頭を下げた。

ジョニーコールが鳴りやまない熱いファンへ「本当にありがとうございました。マリンのマウンドが大好きでした。13年間、本当に幸せでした」と時折、涙ぐみながら挨拶した。今後は野球解説と同時に「ジョニープロジェクト」を立ち上げ、子供達にカラーボールを使った「手打ち野球」を指導するなど野球の原点を教える活動を行う予定だ。

サブロー
「最後はホームランを狙ったけど、いいボールでした。寂しいですね。今までありがとうございました。」(黒木と同期入団)
福浦
「最後は真剣勝負しました。本当にお疲れさまでした。感慨深いものがありました。」(プライベートでも仲の良い弟分)
楽天礒部
「三振だけは嫌だったからね。今までご苦労さんと声を掛けたよ。すごい声援はあいつの人間性だね。」(同い年の縁からロッテ黒木引退登板で対戦。三ゴロに)
楽天草野
「すごい声援でしたね。色々あるけど、我慢して頑張れよと声を掛けてもらいました。」(ロッテ黒木の高校=延岡学園の後輩で引退登板を観戦)

◇怖いくらい順調、俊介5回1失点

渡辺俊が開幕前の最終登板を5回1失点の好投で締めくくった。「打者の反応を確かめたり、いつもと違う配球を試しながら投げた」と余裕の調整。山崎武、礒部には落ち方の違うシンカーやカーブを巧みに繰り無安打に抑えた。「調整は怖いくらい予定通り」と笑顔で話し、満を持して日本ハムとの開幕第3戦に登板する予定だ。

◇新人伊藤148キロ、守護神名乗り

ルーキー伊藤義弘投手(25=JR東海)が新守護神に名乗りを上げた。9回に登板すると最速148キロ直球とスライダー、シュートで内外角を突き2三振と内野ゴロに仕留めた。バレンタイン監督は「いい球を持っているし1軍でやっていける力を持っている」と高評価。新加入のアブレイユと最終的にポスト小林雅を決めることになりそうだ。

◇唐川16日初先発

「高校ビッグ3」の1人でドラフト1巡目の唐川侑己投手(18=成田)が16日の横浜戦で1軍デビューする。この日、千葉マリンで最終調整を終え「いい感じできています。直球とチェンジアップを試したい」と話した。日本ハム中田、ヤクルト由規が2軍落ちした。「自分は自分です。結果どうこうじゃなくて持てる力を最大限に発揮したい」と、開幕1軍へのラストチャンスをものにする。

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黒木氏“熱投”引退セレモニー[デイリー]

“魂のエース”最後の勇姿。目撃した全ての人が、その1球1球に見入った。昨季限りで現役を引退した元ロッテ・黒木知宏氏(34)の引退セレモニーが15日、楽天とのオープン戦終了後に行われた。打者3人を相手の真剣勝負。徹夜組を含む2万8000人が、熱投に大歓声で応えた。

「気持ちよかったです。自分が思った以上の球が投げられた」。先頭打者、同期入団のサブローを最速138キロの直球で空振り三振に取ると、親友の楽天・礒部を三ゴロ。最後の打者・福浦を再び直球で三振に打ち取り、万感の思いを胸にマウンド上で天を仰いだ。

最後の挨拶、ジョニーの目に涙があふれた。「今日で大好きなマリンのマウンドは最後ですが、お別れは言いません。またいつか皆さんと会えると信じて…」。鳴りやまない「ジョニー」コールに送られ、黒木が第2の人生を踏み出した。

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魂の17球でジョニーの勇姿焼き付けた[スポニチ]

ファンが、チームメートが、そしてジョニーが泣いた。昨季限りで現役を引退した元ロッテ投手、黒木知宏氏(34)の引退セレモニーが15日、千葉マリンでロッテ−楽天戦後に行われた。背番号54の最後の雄姿を見届けようと超満員の2万8926人が来場。サブローらとの真剣勝負17球にスタンドが揺れた。ファンに愛された魂のエースは、ジョニーコールに包まれてユニホームを脱いだ。

試合が終わっても席を立つ観客はいなかった。右翼席のロッテファンは総立ちのまま。楽天ファンもジョニーコールを送る。黒木氏がしるした数々の名勝負をマリンビジョンで放映後、背番号54が姿を現すとスタンド全体から温かく、別れを惜しむ拍手が起こった。

黒木
「これだけのファンの前で投げられて本当に幸せ。今までと変わらず、素晴らしいジョニーコールでした。今も記憶にしっかり残っています。」

前売り券2万5000枚は完売。当日券も発売開始10分で売り切れ、500人以上が球場に入れないというオープン戦では前代未聞の熱狂ぶり。「お前がいたから今がある」「永久血番54」などの横断幕も並ぶ中、バックにチームメートを従え、打席には元同僚のサブローを迎えた。「ホームランを打って引導を渡します」と話していた同期入団の4番を空振り三振に仕留めると、親友の楽天・礒部は三ゴロ。最後は弟分の福浦を渾身の137キロ直球で空振り三振だ。最後の力を振り絞った真剣勝負。魂の17球を投げ終えると天を見上げて目を閉じた。「気持ち良かった。アスリートの感覚が残っているのかユニホームを着ると気持ちが引き締まる。持っているもの以上の球を投げられました」。

ファンへの挨拶、小宮山らからの花束贈呈。そして2人の愛娘から花束を受け取ると、もう涙をこらえきれなくなった。右翼席の前で3度の胴上げ。バレンタイン監督、泣きじゃくる小野らと熱い抱擁。愛し愛され続けた男は、汗と涙と思い出が詰まったグラウンドに別れを告げた。

昨年12月12日の引退表明直後、球団からフロント入りを打診されたが、今後は解説者として野球の魅力を伝えつつ、野球教室などで振興に努める。「野球人・黒木はこれからもずっと生き続ける。野球人として第2のステージです」。さよならじゃない。またいつか、ジョニーはグラウンドに笑って帰ってくる。

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「マリンのマウンドが大好きでした」元ロッテ・黒木が涙の別れ[サンスポ]

ジョニーが泣いた。ファンも泣いた−。昨季限りで13年間の現役生活に別れを告げた前ロッテのエース、黒木知宏氏(34)の引退セレモニーが15日、楽天とのオープン戦後に千葉マリンで行われた。

2万8926人の大観衆から「ジョニーコール」を受け、裕子夫人ら家族が見守る中、3人の打者と対戦。同期入団のサブローを空振り三振、同級生の楽天・礒部を三ゴロに仕留めた。最後は雄たけびとともに投じた137キロの直球で福浦を空振り三振。17球を投げ終え、涙をこらえながらじっと空を見上げた。

「マリンの声援が僕に勇気を与えてくれた。マリンのマウンドが大好きでした」。

チームの低迷期を支えた「魂のエース」の最後の雄姿を見ようと、オープン戦にもかかわらず入場券は完売。徹夜組も約1000人にのぼった。

「第2ステージで野球の素晴らしさを伝えたい」。今後はニッポン放送の解説者として、20日の西武−オリックスの開幕戦(西武ドーム)で同局の“開幕投手”を務める。

バレンタイン監督
「最後に(黒木氏が)1軍のマウンドで投げたときに自分がグラウンドにいたことは光栄だ。」
吉井憲治さん(42)
「彼はライオンのような闘争心を持っていた。お互い第2の人生を頑張ろう。」(黒木氏が新王子製紙春日井の社会人時代、野球魂を伝授した現日本文理大野球部投手コーチ)
楽天・礒部
「黒木が本気で投げてくる気持ちを裏切りたくなかったので、三振はイヤだった。」(同級生としてサプライズ登場し、三ゴロに倒れた)
楽天・草野
「“プロでは色々あるけど、我慢して頑張れ”と声をかけてもらいました。」(財光寺中、延岡学園高の後輩で花束を渡した)

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ロッテ・渡辺俊はプラス思考…5回1失点でOP戦締めくくり[サンスポ]

日本ハムとの開幕3戦目(23日、札幌ドーム)での先発が有力なロッテ・渡辺俊は15日、5回1失点でオープン戦を終えた。「やり残したことがないようにと思いながら投げた」。初の開幕投手はまたもお預けだが、「ヒロユキ(小林宏)の開幕を見てゆっくり気持ちを入れていく」とプラス思考だ。

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黒木涙のラス投!引退セレモニー…ロッテ[報知]

ジョニーが男泣きした。昨季で引退した元ロッテのエース・黒木知宏氏(34)の引退セレモニーが15日のロッテ−楽天戦後、千葉マリンで行われた。

慣れ親しんだマウンドで、背番号54が最後の雄姿を見せた。親友でありライバルでもあった3人と真剣勝負。同期入団のサブローを空振り三振、楽天・礒部を三ゴロ。最後は福浦も空振り三振。計17球に「魂を込めました」徹夜組1000人を含む、満員の2万8926人のファンの「ジョニー・コール」の中、完全燃焼した。

最後は「皆さんの声援が勇気と力を与えてくれました。13年間本当にありがとうございました」と、涙をこらえながらの挨拶。しかし、まな娘の芽依(めい)ちゃん(9)と花菜(はな)ちゃん(2)から花束を贈られると、感極まった表情を見せた。今後は、ニッポン放送の解説者や野球振興など、多岐にわたる活動を行っていく。

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渡辺俊、余裕の調整…ロッテ[報知]

ロッテの渡辺俊介投手(31)が15日、楽天とのオープン戦(千葉)に先発。5回7安打1失点の内容だった。4回を除き、毎回2人以上の走者を背負った。それでも、3回には昨季のパの本塁打王・山崎武から86キロのスローカーブで見逃し三振を奪うなど、要所を締めた。「打たれた球も含めて、だいたい思い通りに投げられた」と、余裕の弁。日本ハムとの開幕カード(札幌D)では23日の第3戦の先発が有力だ。

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黒木氏が引退セレモニー「幸せでした」[ニッカン]

昨季限りで引退したロッテ黒木知宏氏(34)の引退セレモニーが15日、千葉マリンで満員の約3万人の観客を集めて行われた。サブロー、福浦、楽天礒部を真剣勝負で2三振と内野ゴロに仕留め最後のマウンドを降りた。ジョニーコールが鳴り響く中、場内一周。最後は「13年間色々ありましたが本当に幸せでした。ありがとうございました」と深々と頭を下げた。今後は野球解説者と少年野球の指導を行う予定。

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黒木引退式「マリンのマウンドが大好きでした」…ロッテ[報知]

試合後、昨シーズン限りでユニホームを脱いだ黒木の引退セレモニーが行われた。

同期入団のサブローら3人の打者と“真剣勝負”。3万人近いファンの「ジョニー」コールに包まれ、現役時代さながらに雄叫びを上げて最速138キロをマークし、2三振を奪った。「思っている以上のボールがいった。(福浦には)最後の1球なので、魂を込めて投げた」と話した。

ファンへの挨拶では涙をこらえながら「声援が僕に勇気と力を与えてくれた。マリンのマウンドが大好きでした」と13年間の現役生活にけじめをつけた。

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今季も抑えは背番号30か、ロッテの新人・伊藤に合格点[サンスポ]

その1球前、内角シュートでファウルさせた時点で勝負ありに見えた。フルカウントから新人の伊藤(JR東海)が投じたのはスライダー。教科書通りの配球ながら、ワンバウンド投球でも渡辺直のバットは止まらなかった。「内角が効いていたから“クソボール”でも振ってくれた。うまく打者の目を動かせた」。抑え候補は2奪三振などで3者凡退に仕留めた9回に自信を深めていた。

オープン戦で初の適時打を浴びた直後の登板。どう立て直すかが見ものだった。「前は九回を意識し過ぎ気持ちが先行した。今日は7、8回でつなげるつもりだった」。抑えには必要なメンタル面での切り替えの早さも合格点だ。

小林雅の背番号30を継承した右腕に、バレンタイン監督は「我々がアウトを必要とする時に取れる力がある。優れた投手」と言った。起用法の明言は避けたが、高評価は額面通りに受け取っていいだろう。ロッテは、今季も最後に「30」が登場する可能性は十分にある。

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