わたしはかもめ2008年鴎の便り(3月)

便

3月22日

北海道日本ハム2−3千葉ロッテ(札幌ドーム)

ロッテは開幕カードを五分とした。ロッテは1点を追う4回無死満塁からズレータの併殺打間で同点、5回には西岡のタイムリー二塁打で勝ち越す。その後同点とされたが、7回に堀のタイムリー二塁打で再び勝ち越す。先発・成瀬は115球6安打4奪三振1四球で自身9度目の完投勝利で昨年7月10日から11連勝で06年9月18日からパリーグ相手に16連勝。日本ハムは2回、小谷野のタイムリーで先制、その後6回に田中の1号ソロで追いつくも再び勝ち越され今季初黒星。移籍後初登板・初先発藤井は6回6安打6奪三振2失点。負け投手は2人目坂元。

123456789R
千葉ロッテ0001101003
北海道日本ハム0100010002
成瀬
「開幕戦に負けてしまったので何とかチームの勝利に貢献したいと思ってマウンドに上がりました。今日は自分の中では状態が良くなくてキャッチャーの里崎さんに迷惑をかけてしましました。ファイターズには昨年のクライマックスで悔しい思いをしたので、絶対に勝ちたかったです。パリーグ球団に16連勝は意識していません。でも、今年も全て勝ちに行きたいと思うのでこれからも応援宜しくお願いします。」(完投勝利、今季初勝利)

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成瀬完投初勝利、7回堀決勝二塁打[千葉日報]

千葉ロッテは22日、日本ハム2回戦(札幌ドーム)を行い、昨季16勝の左腕・成瀬が2失点完投し3−2でチームは今季初勝利を挙げた。成瀬は本塁打を浴びるなど制球が甘かったが踏ん張り、7回に堀が決勝の適時二塁打を放った。23日は同3回戦を行い渡辺俊が先発する。

千葉ロッテは成瀬が粘り強く投げ、6安打、2失点で完投勝利。序盤は球が高く甘いコースにいったところを長打されたが、7回に3者連続三振を奪うなど持ち直した。パ球団相手のリーグ戦で16連勝。7回に堀の中越え適時二塁打で勝ち越し。今江、西岡が連続長打を放つなど9安打と打線が活発だった。日本ハムは先発藤井が6回を2失点と好投し、田中賢が6回に右越え本塁打。

◇悪いながらも連勝記録「16」

調子が悪いながらも試合をつくるエースらしさを見せたマウンドだった。成瀬は6安打2失点で完投。チームに今季初勝利をもたらした。

「思ったように追い込めなかった」。自身の開幕戦、コーナーを突く投球ができず、里崎のミットは構えた位置よりも上に行くことが多かった。抜けたスライダーを左打者に二塁打され、6回には昨季12打数無安打に抑えていた田中賢にソロ本塁打。高めに浮き苦しんだ。

ようやく自分の投球をつかんだのは7回。修正することをやめて開き直り「スイッチが入った」。チェンジアップ、直球、スライダーの持ち球全てを決め球に3者連続三振。西岡の「いい球が行っているから思い切り行け」との励ましに応えた。

札幌ドームは、昨季のクライマックスシリーズ第2ステージ第5戦で4回途中KOされた苦い思い出の地。この日は雪辱のマウンドだったが「満足いく投球ができなかった。去年の悔しさを晴らせたとは言えない」と勝ち星にもさえない表情だった。

それでも開幕2連敗を阻止し、2006年から続く自身のパ・リーグチーム相手の連勝記録を16に伸ばした。今季から背番号を60から17に変更。「背番号以上の勝ち星を挙げ優勝に貢献したい」という今季の目標に一歩近づいた。

◇唐川27日に先発

千葉ロッテのルーキー唐川が、27日にロッテ浦和球場で行われるイースタンリーグの楽天戦に先発することが決まった。公式戦初登板。唐川は16日の千葉マリンでの横浜とのオープン戦に先発し2三振を奪ったが、右手中指の皮がむけ1回を投げ終わったところで降板した。

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成瀬完投、パ相手リーグ戦16連勝[ニッカン]

ロッテの“不敗左腕”成瀬善久投手(22)が苦しみながらも連勝記録を更新した。日本ハム打線に粘られながらも要所を締めて6安打2失点完投。今季初白星をチームにもたらすと同時に、06年9月18日のオリックス戦から続くリーグ戦の対パ・リーグ連勝を16に伸ばした。

不敗神話が3年目に突入した成瀬は「記録のことは意識しなかった。満足のいく投球ではなかったけど、要所を抑えて勝ちにつながった」と振り返った。ベンチ前で出迎えたバレンタイン監督と握手を交わし、ようやく安堵の表情を浮かべた。

序盤は真骨頂である制球が定まらず、2回に先制を許し、6回に同点ソロを浴びた。苦しむ成瀬を支えたのがチームメートの言葉だった。里崎捕手からはベンチに下がるたびにフォームや配球をアドバイスされ、西岡からは「いい球行ってるんだから、思い切って行けよ」と励まされた。7回にはベテラン堀の勝ち越し打で援護を受け、「野手の人に助けられました」と感謝した。7回にはボールを低めに集め、3人で抑えるなど尻上がりにピッチを上げた。結局、115球の完投劇で締めくくった。

この一戦にかける思いは強かった。昨年の日本ハムとのクライマックスシリーズ第2ステージ。2勝2敗で迎えた最終戦を託されたが敗戦投手となり、人目もはばからず号泣した。あれから約5ヶ月。同じ舞台で同じ相手に雪辱し、一回り成長した姿を見せつけた。ヒーローインタビューでは「自分が投げる試合は全部勝ちたい」と頼もしく宣言。昨年16勝1敗、防御率1.82の驚異的な数字を残したシンデレラボーイが08年白星スタートで実質“2年目のジンクス”も吹き飛ばした。

「バットの先だったのでとられたかと思ったがよく伸びてくれた。21年目のシーズンをいい形でスタートできたよ。」(7回2死一塁から勝ち越しの中越え適時に塁打)

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ヒーローになっても成瀬「満足できねぇ」[デイリー]

ヒーローに笑顔はなかった。“無敵左腕”ロッテ・成瀬が目指す高みは、まだ先にある。9回6安打2失点の完投勝利にも「今日はヒドかったな」。わき上がる感情を胸の奥に抑え、静かにつぶやいた。

自慢の制球が定まらず、2回1死三塁、小谷野に真ん中に入ったチェンジアップを中前に運ばれ先制点を献上。勝ち越し後の6回は、逆球の内角直球を田中に右翼席へ運ばれる同点弾を浴びた。

成瀬には負けられない理由がある。「最初が日本ハム戦なのはいいですね。あの悔しさを晴らしたい」。昨季のCS第2ステージ第5戦で、涙の敗戦を喫した因縁の地・札幌。「(終盤は)スイッチが入った」と6回まで1個も取れなかった三振を7回には三者連続で奪った。昨季に防御率、勝率の“2冠”の意地が爆発した。

公式戦では一昨年からシーズンでのパ・リーグ相手に16連勝、日本ハム戦は通算5戦5勝と快記録が並んだ。だが「満足できる投球じゃなかった。悔しさは晴らしていない」と、“真のリベンジ”を次回対戦に持ち越した。「1年で終わるような投手にはなりたくない」。

前日、漫画「ミナミの帝王」を手にした。貧困からのし上がる主人公に自身を重ね、“反骨心”を研ぎ澄ました。「投げる試合は全部勝っていく」。その言葉を実現したとき、“球界の帝王”への道が開かれる。

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成瀬が日本代表の貫禄見せた…9回6安打2失点で完投勝利![報知]

本調子ではなかった。でも、負けない。成瀬が9回を6安打2失点に抑えて完投勝利。一昨年から続く、パ・リーグのチームに対する連勝を16に伸ばした。

「満足できる投球ではなかったが、勝ち星がつけられてよかった」。9回、小谷野を遊直に打ち取ると、硬かった表情からようやく笑みがこぼれた。完投勝利は20日の開幕戦(札幌ドーム)のダルビッシュに続いて2人目。北京五輪アジア予選日本代表の貫禄を見せつけた。

勝ちたい理由があった。昨季の日本ハムとのクライマックスシリーズ第2ステージ第5戦(同)で敗戦投手となり、日本シリーズ出場を逃した。同じ場所、同じ相手との対戦で心は燃えていた。前日は休日を利用し、札幌市内をショッピング。あえて車に乗らず、約2時間、自分の足で歩いて体をほぐしたのも好投につなげた。

この日は、逆球も多く、6回に本塁打を許す場面もあったが、7回には「スイッチが入った」と3者連続三振を奪うなど後半の3回は無安打に抑えた。「投げる試合は全部勝っていきたい」。22歳の左腕が今季も不敗神話を作る。

◇成瀬に聞く

≫勝因は。
成瀬
「要所でよいところに投げられたのが勝ち星につながった。何とか(里崎さんに)怒られつつ、完投できてよかった。」
≫7回から調子が上がってきたが。
成瀬
「1人1人を大事に(しよう)と切り替えられた。(6回までは)追い込んでから甘いコースに行っていた。」
≫本塁打の球は。
成瀬
「外角狙いが真ん中に入った。1、2、3という感じで投げてしまい、ゆったりとしたフォームで投げられなかった。」
≫反省点は。
成瀬
「本塁打と(9回の)四球。」
≫収穫は。
成瀬
「7回から三振(4個)が取れたこと。」
≫昨年のCSの悔しさは晴らせたか。
成瀬
「晴らせなかった。今日は野手陣に助けられた。自分の投球で悔しさを晴らしたい。」

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“成瀬神話”継続!3年越し16連勝[スポニチ]

ベンチ裏の通路に現れたロッテ・成瀬から笑顔は消えていた。2失点完投で自身もチームも今季初勝利。昨季CS第2S第5戦で敗れた相手に同じ球場でリベンジしても、内容に納得できなかった。

成瀬
「逆球が多かった。要所を抑えられて完投できたのは良かったけど…。バックに助けてもらって勝てた。まだ(CSの屈辱を)晴らせていない。」

ただ勝つだけでは満足しないところに、日本を代表する左腕となったプライドがにじむ。開幕戦は日本ハム・ダルビッシュが完封。星野ジャパンでともに先発の大役を担ったライバルの前で、無様な姿を見せるわけにはいかなかった。6回まで奪三振ゼロと苦心の投球も、7回以降は無安打4奪三振。最後までマウンドを守り抜いた。

調子が悪くても負けないのが大黒柱。これでパ相手にはレギュラーシーズン3年越しの16連勝だ。精神面でも小林宏ら先輩に頼り切りだった昨年までとは違う。背番号も60から17と“エース級”に変わった今春は根本らを積極的に食事に誘うなど、若手投手陣を引っ張っている。

21日も年上の新人・服部をショッピングに誘ってリフレッシュ。Tシャツと共に漫画「ミナミの帝王」を購入し“帝王学”を頭に叩き込んで今季初登板に備えていた。 昨季は最優秀防御率、最高勝率の2冠も、最後に流した悔し涙は忘れない。「次は自分の投球で晴らしたい。投げる試合は全部勝っていきたい」。さらなるハイレベルな投球で球界の帝王へ。招き猫投法左腕は、今年も負けない。

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成瀬完投!16連勝!「これからも全部勝つ」…ロッテ[報知]

やはり成瀬は負けなかった。9回2死一塁。小谷野へのスライダーは、遊撃左への低いライナーとなった。西岡が横っ跳びで好捕、チームが今季初白星をつかんだ。「交代させられても、おかしくなかった。怒られつつも完投できて良かった」ため息交じりで振り返った6安打2失点の完投勝利。06年9月18日のオリックス戦から続く、パ・リーグ公式戦の連勝は16まで伸びた。出迎えたバレンタイン監督と笑顔で握手を交わした。

耐え抜いた。2回1死三塁、小谷野に中前へ先制適時打。1点リードで迎えた6回には、左打者の田中に右越え同点弾を許した。昨季、小谷野には11打数1安打、田中には12打数無安打。お得意さまに痛打された上、6回まで奪三振がなかったことが苦闘を物語る。

女房役の里崎から何度もしっ責され、ようやく目が覚めた。7回に小谷野、糸井、鶴岡を3者連続三振。「このままじゃ代えられると思って、1人1人大事に全力で行った。スイッチが入りました」。終盤3回は四球の走者1人だけに封じ込んだ。

札幌で日本ハムに借りを返したい。執念にも似た気持ちに支えられた。昨年のクライマックスシリーズ第2S第5戦。わずか3回2/3でKOされ、涙した。「忘れてないですからね、あの悔しい気持ちは。それがあったから、オフは何とかモチベーションを保てた」。

昨季は16勝1敗で、防御率と最高勝率の2冠。大活躍の反動で一種の『燃え尽き症候群』にも陥った。気持ちが切れそうになると、札幌の悪夢を思い出してつなぎ止めた。調子が上がらなかったオープン戦期間、チームで原則的に禁止されている3日連続の投げ込みを行い、約2キロ減量。ベスト体重の86キロに戻した。手を尽くして札幌に乗り込んだ。

「これからも投げる試合は全部勝ちたい。でも今日は野手に助けてもらったので、リベンジは果たせていない」と、試合後は口元を引き締めた。もがき苦しみながら手にした白星は、前に進む原動力になるはずだ。

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成瀬、完投でパ16連勝…ロッテ[報知]

ロッテの先発、成瀬善久は9回を投げ6安打2失点で完投勝利。チームに今季初勝利をもたらした。

1点を勝ち越した直後の7回だった。この回の3奪三振で完全に勝負の流れを引き込んだ。9回には稲葉をこの日最速の139キロで空振り三振。続くスレッジには、2回に先制を許す失点につながる二塁打を喫したスライダーを、外角に投げ込み二ゴロに仕留めた。

成瀬は「最初はペース配分を考えていたが、そろそろ交代させられるかなと思った。1人1人、大事に全力でいった」と話した。「これからも投げる試合は全部勝ちたい」という左腕のリーグ戦でのパ相手の連勝は16に伸びた。

今季初出場のベテラン、堀が7回に勝ち越しの二塁打を放った。「よく伸びてくれた」と追い込まれながらも失投を逃さなかった打撃に満足そうだった。

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成瀬、連勝記録は16に[ニッカン]

ロッテの左腕エース成瀬善久投手(22)が2失点完投で、今季初白星をチームにもたらした。自身にとっても06年9月18日のオリックス戦から続くレギュラーシーズンの対パ・リーグ連勝を16に伸ばした。不敗神話が3年目に突入し「記録のことは意識しなかった。満足のいく投球ではなかったけど、要所を抑えて勝ちにつながった」と話した。

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成瀬が2失点完投、リーグ16連勝だ[スポニチ]

ロッテの成瀬が粘り強く投げ、6安打、2失点で完投勝利。パ球団相手のリーグ戦で16連勝となった。打線は2−2の7回に堀の中越え二塁打で勝ち越した。日本ハムは成瀬を攻め切れず、7回から登板の坂元も踏ん張れなかった。

◇終盤3回は無安打締め

成瀬の腕は縮こまるどころか逆に振れていった。味方が1点を勝ち越した直後の7回だった。「スイッチが入った」。

この回の3奪三振で完全に勝負の流れを引き込むと、9回には稲葉をこの日最速の139キロで空振り三振。続くスレッジには、2回に先制を許す失点につながる二塁打を喫したスライダーを、今度は要求通りに外角に投げ込み、バットを粉砕しての二ゴロに仕留めた。「最初はペース配分を考えていたが、そろそろ交代させられるかなと思った。1人1人、大事に全力でいった」と成瀬。終盤は球威と変化球の制球力、6回までの問題点はほぼ解消されていた。

7回以降、無安打の完投でチームには今季初勝利をもたらした。悪いなりに最少失点に抑え、試合中に立て直した。それも展開に即しながら。「これからも投げる試合は全部勝ちたい」という左腕のリーグ戦でのパ相手の連勝は16に。負けない、その理由を示しながら5年目のシーズンが始まった。

◇21年目の堀が好スタート

今季初出場の堀が7回に勝ち越しの二塁打を放った。坂元の落ちないフォークボールを中越えに運び「よく伸びてくれた」と追い込まれながらも失投を逃さなかった打撃に満足そうだった。

4回にも得点につながる安打。「21年目のシーズンをいい形でスタートできた」。自身の開幕戦でベテランは健在ぶりをアピールした。

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