わたしはかもめ2008年鴎の便り(4月)

便

4月6日

千葉ロッテ5x−4福岡ソフトバンク(千葉マリン)

ロッテが05年9月19日ソフトバンク戦以来の4点差を逆転、今季初のサヨナラ勝ち。ロッテは7回1死まで昨年9月27日以来の登板となった先発・和田に1安打に抑えられるもオーティズの二塁打から竹原のタイムリー二塁打、2人目・柳瀬から代打・サブローの犠飛、今江のタイムリー二塁打で3点返す。9回1死満塁から田中雅の同点タイムリー、2死満塁から西岡の自身初となるサヨナラ打で借金1。先発・渡辺俊は6回0/3被安打10失点4。3人目・荻野がパリーグ相手にプロ初勝利。ソフトバンクは首位転落、和田は6回1/3を86球4安打3失点。

123456789R
福岡ソフトバンク0002002004
千葉ロッテ000000302x5x
西岡
「ファンの声が聞こえていたので、気合を入れて打席に入りました。詰まりましたがファンの声援があそこまで持っていってくれました。最高です。今は福浦さん、ズレータが抜けて苦しいですがチーム一丸で戦い、戻って来たときに一気に行きたいですね。まだシーズンは始まったばかりです。これから長いシーズンを一緒に戦って行きましょう。」(サヨナラタイムリーヒット)

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恋より勝負!ロッテ西岡“破局”で初サヨナラ[夕刊フジ]

◇切り込み隊長から変貌

千葉のファンにも、星野監督にも絶好のアピール。6日、ソフトバンク戦でロッテ・西岡がサヨナラタイムリーを披露した。

西岡
「サヨナラ?小学生以来かな。そういうのに縁がないんで…。ファンの声援は聞こえてました。燃え切ってました。」

興奮が冷めないのも仕方がない。田中雅の同点適時打で迎えた9回1死満塁。ニコースキーの直球をつまりながら左前へ。プロ初のサヨナラタイムリーに大喜びだ。

低迷ムードを打ち破ろうと力みまくった。今回のソフトバンク戦で不振の福浦、ズレータが2軍落ち。つながらない打線のテコ入れのため、バレンタイン監督から、06年7月30日オリックス戦以来の3番に指名されたが、この日の劇的タイムリーの直前まで11打数2安打と大苦戦だった。

西岡
「1番と違って、3番はチャンスが回る確率が高いから。得点圏で自由に打てないし、ああいうチャンスで力むタイプですから。3番のレベルというか、ボクは(タイプが)違うと思う。」

西岡といえば「不動の1番」。意表をついたプッシュバントや野手の間を抜く短打などの印象が強い、チャンスメークの切り込み隊長のイメージだ。だが、今回の殊勲打が大変貌をもたらすと強調するのがバレンタイン監督。「彼は(勝負強い)そういうタイプに近づきつつある。今日のようなヒットが出ることで磨きがかかる」と予言する。

西岡はWBC、昨年12月の北京五輪アジア予選と国際舞台での強さを発揮。日本代表・星野監督も「(昨年の)アジア予選のメンバーが主になると思う」と明言するように、本番でも代表選出が確実だ。もちろん、まだ本人が「チャンスで力む」というように、日本代表では切り込み隊長の役割を期待されている。

しかし、どのシチュエーションでも勝負強さが発揮できれば、金メダルを狙う日の丸打線の打順オプションが増えるというもの。となれば星野監督の覚えも、さらにめでたくなるはずだ。

それだけに「今日はこれからお花見にいきますよ。夜桜気分です。でもお酒は飲めないから、お茶をいっぱい飲みますけどね」と満面の笑み。2年間、交際を続けていた女性タレントとの破局が伝えられている西岡だが、グラウンドのさくらは満開を迎えつつあるようだ。

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西岡がプロ初のサヨナラ打[ニッカン]

ロッテ西岡剛内野手(23)がプロ初のサヨナラ打を放った。ソフトバンク戦の9回裏、4−4の同点に追いつき、なおも2死満塁から左前へポトリと落とした。4日のソフトバンク戦から2年ぶり3番に座り、前の打席まで打率1割6分7厘と結果を残せなかったが、最後に大仕事をやってのけ、チームは最下位から脱出した。

実は、西岡の心臓はバクバクだった。そう感じさせまいと、切れ長の目でマウンド上のニコースキーをにらみつけた。同点で迎えた9回裏2死満塁。カウント1−1から133キロカットボールをがむしゃらに振った。いい角度で上がった打球は風で戻され、レフトの芝生の上で弾んだ。サヨナラの走者今江が生還したのを確認すると、一塁を回ったところで同点適時打を放った田中雅と抱き合った。

西岡
「サヨナラ打は小学生の時以来です。いつもああいうところで力んで失敗するんですよ。今日も力入りました。」

冷静になれたのは、師匠である高橋打撃コーチの一言だった。打席に入る前に「いいスイングできているから力を抜いていけ」と言われ、気負いが抜けた。4日のソフトバンク4回戦から、福浦とズレータが2軍降格し、2年ぶり3番昇格。今季1番で3割8厘だった打率は、3番になって2割3分。「3番は福浦さんの席。僕はまだ違うと思う」と戸惑いもあったが、最後の打席は自信を持って結果を出した。

私生活では開幕前、女優のさくらと2年間の交際にピリオドを打った。3年ぶり日本一と北京五輪金メダルを狙う今季は、色々な面で例年以上に野球に集中しているが、この日ばかりは友人達と夜桜見物に出掛け、プロ初のサヨナラ打の美酒に酔った。チームも2勝1敗とソフトバンクに勝ち越して最下位脱出。西岡の一振りがきっかけとなり、ロッテ打線も開花といきたいところだ。

◇6戦連続0封、荻野がプロ2勝

荻野が今季初勝利、通算2勝目を挙げた。3−4で迎えた9回表から登板して、ソフトバンク先頭の松中に安打を許したものの松田をカーブ、井手をスプリットで連続空振り三振に切って取り、サヨナラ劇を呼び込んだ。今季から取り入れた新球スプリットが功を奏し、6試合で無失点を継続中。「スプリットをゼロボールと名付けます」と、背番号0が自信ありげに笑った。

◇会心の同点打、田中雅また殊勲

田中雅が4日のソフトバンク戦の決勝打に続き、貴重な同点適時打をマークした。9回裏1死満塁から、ソフトバンク・ニコースキーの直球を左前へ運んだ。「この前と同じ相手だったので、打った後のイメージができた」と会心の一打を振り返った。

大松
「今は左投手の方が、邪念がなく無の状態で打てる。」(9回に代打で二塁打を放ちサヨナラ劇のお膳立て)

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「小学生以来」西岡がプロ初サヨナラ打[デイリー]

全ての思いが白球を後押しした。「チームとファンの勢いがあって、あそこまで飛んだと思う」とロッテ・西岡。同点の9回2死満塁。内角のカットボールを詰まりながらも左前へ運び、自身プロ初のサヨナラ打だ。ナインの手荒い祝福に、ヒーローが最高の笑顔を見せた。

「(サヨナラ打は)小学生以来です。チャンスでいつも力んでしまうんで…」。だが不振で2軍落ちの福浦に代わり、06年以来の3番に座った3連戦。「自分はそのレベルの打者じゃないけど、福浦さんが帰ってくるまでしっかり3番を守りたい」。強い責任感が殊勲の一打を生んだ。

お立ち台では「今から花見に行くんで、いっぱい楽しんできます!」と“らしい”言葉でファンを沸かせた西岡。散り際が美しい夜桜を眺め、劇的な一戦の余韻に浸った。

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丸刈り御免!西岡、プロ初サヨナラ劇打![スポニチ]

若きニューリーダーのバットで今季初の劇勝だ。ロッテは6日のソフトバンク戦(千葉マリン)で9回に同点に追いつき、なおも2死満塁から西岡剛内野手(23)が左前へプロ入り初のサヨナラ打。開幕からただ1人全試合スタメン出場を続けるチームの要が勝負強さを発揮して2カードぶりの勝ち越しを呼び込んだ。最大4点差をはね返す勝利で最下位脱出。反攻に弾みをつけた。

一塁を回った西岡が両拳を突き上げ、歓喜の渦に身をゆだねた。意外にも「小学生の時以来」というサヨナラ打。初めて受ける手荒い祝福に顔をゆがめながらも、心地いい痛みと手に残る確かな感触に口元は緩んだ。

西岡
「燃えていましたよ。最高ですね。サヨナラ打は今まで縁がなかったけど、何とかしないとと思って、何でもいいから思い切り振りました。」

6回まで打線が1安打と沈黙し、一時は4点ビハインド。それでも7回に3点を返すと、9回には4日の第1戦でも決勝打を放った田中雅の左前適時打で同点。さらに2死満塁と最高の場面で打席が回ってきた。球宴、WBC、北京五輪予選など大舞台で結果を出し続ける“お祭り男”は、おいしいところを逃さない。左前に運び、ピンクと黒の本拠地用セカンドユニホームお披露目試合を劇的勝利で祝った。

昨オフ、23歳では異例の3年契約。ニューリーダーの自覚は、パワーアップを掲げて3年前から体重8キロ増の80キロへと肉体改造した面にも表れている。下半身が安定し飛距離アップと共に打撃の好不調の波も減少。疲労などを考慮して主力に定期的に“休養日”を与えるバレンタイン監督も、西岡だけは開幕から全試合スタメン起用を続けている。不調で福浦、ズレータが2軍落ちし、不動のリードオフマンから最近3試合は3番で出場。「3番は福浦さんの席。福浦さんが戻ってこないとロッテの優勝はない。それまでは3番をしっかり守りたい」。状況が変わっても、やるべきことは変わらない。

2日に楽天に負け越した際には「楽天が優勝したら丸刈りにする」と宣言。奔放な発言も魅力の1つのイケメンは「丸刈りにはしたくないですから。力が入りました」と笑いを誘って、こう続けた。「これから花見に行きます。夜桜気分で、お茶をいっぱい飲んできます」。まだ1つある借金はすぐ返せる。桜が散ってからがロッテの季節。つぼみが膨らんだ打線を西岡のバットで満開にする。

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西岡、プロ初サヨナラ打…ロッテ[報知]

おいし過ぎる場面に、西岡は興奮していた。1点ビハインドの9回、同点に追いつきなおも2死満塁。カウント1−1から、133キロの内角カットボールに体が反応した。「何でもいいから振りに行きました」。左翼手の前で弾んだ詰まり気味の打球は、プロ入り初のサヨナラ安打。両手を広げたガッツポーズが、ナインの歓喜の輪に吸い込まれた。

お祭りムードに乗っかった。6回までわずか1安打の打線が7回に目覚める。4長短打などで3点を返し1点差。9回も1死満塁から、田中雅が同点の左前適時打を放った。4日の試合でも同点の8回2死満塁、同じニコースキーから決勝適時打を放った殊勲者による最高のお膳立てだった。応えない訳にはいかない。「チームとファンの勢いが一致して、あそこまで打球が飛んだ」。見えない力に後押しされた一打だった。

親友の思いも背負っていた。直前の打順は、私生活でも仲のいい同期入団の早坂。「本当は圭介(早坂)に決めて欲しかった。『お前ひとりで決めてこい』と言ってました」しかし、結果は遊ゴロ。「何とかカバーしようと思っていた」と、振り返った。

本来3番を打つ福浦が、不振で2軍落ち。3戦連続で代役を任され、チームトップタイの7打点目で期待に応えた。チームは2カードぶりに勝ち越し、借金も1。「これから花見に行って楽しんできます。夜桜気分ですね」と話した背番号7の笑顔も満開だった。

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ロッテ・西岡、王撃ち!プロ初サヨナラ[サンスポ]

「3番」のロッテ・西岡が決めた。田中雅の適時打で同点に追いついた9回2死満塁。西岡が詰まりながらも左前適時打を放った。「小学校以来」というプロ6年目で初のサヨナラ打。チームメートにもみくちゃにされた。「ファンの声援で持っていけました。最高です」。

3番の福浦が打撃不振で2軍落ち。代わって1番の西岡が4日のソフトバンク戦(千葉マリン)から06年7月30日以来の3番に入った。「3番はチャンスで回ってくる確率が高い」。打席に入る前、高橋打撃コーチに「力を抜いていけ。いい感じになっている」と言われてリラックスして臨んだ。

「(3番は)福浦さんの席。福浦さんが3番を打たなければ、ロッテの優勝はないと思う。戻ってくるまでしっかり守りたい」。“代打の3番”が役目を果たし、チームは最下位から脱出した。

◇荻野今季初白星

9回からマウンドに上がったのは背番号「0」の荻野。1安打無失点に抑え、その裏のサヨナラ逆転勝利で今季初白星を挙げた。「9回をゼロで抑えれば、かなりの確率で逆転できると思っていた」。ここまで6試合に登板し、1勝3セーブ、無失点と大活躍。「運を使いすぎています」という“ミスター0”が、昨季の救援投手陣「YFK(薮田・藤田・小林雅)」が抜けた穴を埋めている。

大松
「(久米からニコースキーに)代わるとは思っていなかった。次打者席で、イメージし直しながら準備していた。」(9回に代打で二塁打)
渡辺俊
「簡単に初球を本塁打された。もったいない。悔いが残る。」(7回途中4失点)
田中雅
「打席で『楽しめ、楽しめ』と口ずさんでいた。最高に気持ちいいです。」(9回に同点に追いつく左前適時打)

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ロッテが逆転サヨナラ勝ち!派手さの裏に基本の打撃[サンスポ]

派手な逆転サヨナラ勝ちの裏には、地味で、基本に忠実な打撃があった。

1点を追う9回無死二塁。ベニーが二ゴロで三塁に走者を進めた。長打が持ち味の打者のコンパクトなスイング。この「自己犠牲」にロッテベンチは沸き、マウンド上のニコースキーは重圧を感じていった。

左腕の動揺は明らかだった。コーナーを突こうとし、逆にはっきりと分かるボール球が増える。連続四球で満塁。これを次打者の田中雅は冷静に洞察していた。「変化球でストライクが取れなくなっていたから、直球がくるだろうな、と。変化球がいいところにきたなら、仕方ないと腹をくくった」。

四球の直後、1ボール後の2球目。ストライクを欲しがる投手心理を突き、狙っていた直球を左前に運んで試合を振り出しに。最後は2死満塁から西岡がプロ初のサヨナラ打を放ったが、同点の時点で既に大勢は決していたように見えた。

勝因は相手の自滅ともいえる。だが、節目節目では「必然の勝利」を呼び込む要因があった。バレンタイン監督は「勝ってしかるべき試合だった」。開幕から得点力を欠く打線にとって、勢い以外の要素で点を取る教訓も詰まっていた。

◇二重の役割果たす勝負強さ

6年目でプロ初のサヨナラ打を放った西岡は「チームとファンの(声援の)勢いが一致した」。詰まりながらも、しぶとく左前に落とした当たりに、胸を張った。

直前のサヨナラ機に、同学年で仲がいい早坂が凡退。さらに西岡の3番は、不調で2軍落ちしている福浦の指定席。「(早坂を)何とかカバーしたい、という思いが強かった。福浦さんが戻ってくるまでは、3番を守りたい」。二重の意味で中軸の役割を果たした勝負強さに、満足げだった。

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西岡がプロ初サヨナラ打[ニッカン]

ロッテ西岡がプロ初のサヨナラ打を放った。9回裏、同点に追いつきなおも2死満塁から、ニコースキーのカットボールを左前へ運び、5−4と勝利へ導いた。4日のソフトバンク4回戦から2年ぶり3番に座り、きっちりと仕事をやってのけた。チームは2勝1敗で勝ち越し、最下位から脱出した。

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西岡サヨナラ打…ロッテ[報知]

ロッテが逆転サヨナラ勝ち。1点を追った9回、一死満塁から田中雅の左前打で同点に追いつき、2死後、西岡の左前打に決勝打を放った。9回を抑えた荻野が今季1勝目。

ソフトバンクは今季初先発の和田が7回途中までを3失点と粘ったが、救援陣がつかまった。

6年目でプロ初のサヨナラ打を放った西岡は「チームとファンの(声援の)勢いが一致した」。詰まりながらも、しぶとく左前に落とした当たりに、胸を張った。

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