4月7日4月7日2004年5月以来の単独最下位の可能性もあった本拠地でのソフトバンク3連戦。田中雅は出場した2試合でいずれもお立ち台。ラッキーボーイ的な存在が光った。
好機に打席が回ってくる幸運な巡り合わせだった。4日の試合は8回表から二塁の守備につき、その裏の攻撃で勝ち越し打。2死満塁で二塁手と右翼手の間にしぶとく運び、チームの連敗を4で止めた。
6日の試合でも満塁で打席を迎え、今度は鋭い打球で三遊間を抜く同点打。西岡のプロ初のサヨナラ打をおぜん立てし、2人そろってお立ち台に登った。前日、チームはルーキー大場に16奪三振完封負け。連敗となればまた黒星が続く悪い流れになりかねなかった。勝たなければならない試合で勝利を呼び込む働きだった。
PL学園高−近大と地元・大阪で過ごした関西人。記者達に対して口数は多くないが、お立ち台の反響を聞かれると「『お前そんな仲良くないやん』ってやつからもメールが来た」と笑わせた。
プロ5年目。内野手としての出場機会が多いが本職は捕手。里崎、橋本を押しのけるには、まだまだ足りないものは多い。ただ、今回のように好機でいい結果を積み重ねていけば道は開けるはずだ。
“ゼロの男”が鬼門を前にスシで“ウン”試しだ！！ロッテの新守護神・荻野忠寛投手（25）が、苦手の西武ドームで8日から始まる西武3連戦を前に、昨年4月の同カードで食あたりを起こしたスシを食べて勝負運を試すと7日、宣言した。
強気の投球が身上の荻野に、逃げの一手などあり得ない。「スシを敬遠？いや、そこはあえてスシを食べて臨みますよ！」。マウンド同様に度胸満点。目を血走らせながら、高らかにほえた。
悪夢の始まりは、昨年4月28日からの西武3連戦（西武ドーム）だ。新人ながら初登板から無失点を続けていた。だが3連戦直前に食べたスシで、何と「人生で初めて」という食あたりを起こしてしまったのだ。
「あのときは下痢がひどかった」という状態で登板した同30日は、リーファーの1発でプロ初失点。これで“ミソ”がついたのか、昨季の通算防御率2.21に対し、西武ドームでは防御率8.44と完全な鬼門となった。
今季はここまで6試合に登板し、1勝3セーブで失点0。1年前と全く同じ状況だ。背番号「0」ということから「このまま失点ゼロを続けたい」と、無失点記録へ強いこだわりを持っている。
「スシを食べて大丈夫なら、今年はいけますよ」。悪夢払拭の“快便”…いや快投で、鬼門突破を目指す。
新守護神候補のアブレイユ投手（31＝ロイヤルズ）が「ジェロ効果」で防御率0を更新する。7試合に登板し8回を投げて自責点0。本拠地では外国人演歌歌手ジェロの曲に乗って登場している。球団が選曲した聞き慣れない演歌に、当初は「ラテンに変えたい」と話していたが、今では験のいい曲になった。「日本語を勉強したいし、これからもこの曲を使いたい」と話した。サムライ魂で、8日からの好調西武打線を切って取る。
ロッテの高校生1巡目ルーキー・唐川侑己投手（18）＝成田＝が、8月の北京五輪期間中に1軍昇格する可能性が7日、浮上した。ここまで2軍戦で見せた完成度の高い投球に評価が急上昇。ロッテ投手陣から代表に大量選出された場合は、代役の有力候補となる。
MAX148キロ右腕のデビューが見えてきた。ロッテ先発陣から、五輪代表候補に名を連ねるのは、小林宏、渡辺俊、成瀬、久保の4人。仮に全員選ばれれば、台所事情は一気に苦しくなる。そこで唐川の存在がクローズアップされる。
イースタン・リーグでは2試合で計8回を投げて5安打3失点。2軍首脳陣は、直球の威力だけでなく、制球力やマウンドさばきといった総合力を高く評価した。当初の方針は、1、2年はじっくり育成期間に充てるというものだった。しかし、ある首脳陣は「安定感もあるし、頭もいい。今は1軍の先発陣がそろっているが、8月までには間に合わせたい」と、早期の昇格に向け準備を整える構えを示した。
本来ならば先発候補の新人左腕・服部や、2年目の大嶺らが伸び悩む中で、唐川の新人離れした安定感は魅力十分。現在のローテ陣に万が一のアクシデントが生じた場合、さらに昇格が繰り上がることになりそうだ。
ロッテの新外国人アブレイユが演歌で日本語をマスターする。試験的に使用していた黒人演歌歌手ジェロの「海雪」を登場テーマ曲に正式決定。ここまで7試合8イニング連続無失点中の158キロ右腕は「海雪が流れて抑えている。縁起のいい曲」とし「日本語も覚えて、もっとナインと仲良くなりたい」と演歌を聴いて日本語を覚える考え。球団ではジェロの始球式起用も検討中で、オフのファン感謝イベントでアブレイユと共演プランも浮上している。
日本プロ野球組織（NPB）の実行委員会が7日、都内で開かれた。国内移籍のフリーエージェント（FA）権取得期間を、昨秋のドラフトで入団した新人選手から7年に短縮する改革案など14日の労使交渉で日本プロ野球選手会（宮本慎也会長＝ヤクルト）に提示する条件の詳細を煮詰めた。現行6月末までの移籍可能期間を7月末まで延長することなども打診する見込み。
FA短縮に伴い、ポスティングシステム（入札制度）による海外移籍のルール見直しや、北京五輪に3人以上選手を派遣した球団の外国人枠増員を議論。来年3月に行われる第2回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）に伴う国内日程などについても意見交換した。
プロ野球の実行委員会が7日、都内のコミッショナー事務局で行われ、北京五輪に代表選手を3人以上派遣したチームに対して外国人枠を増やす救済措置、プロ野球協約の改定などを話し合った。また、フリーエジェント（FA）改革問題では、14日に行われる労組・日本プロ野球選手会との協議に向けて意見を集約。FA権取得年数の短縮に伴い、ポスティングシステム（入札制度）が悪用されるケースが出てこないかなど問題点も議論した。
プロ野球の実行委員会が7日、東京都内で開かれ、14日に予定されている選手会との協議を前に、ドラフト制度改革やフリーエージェント（FA）資格取得期間の短縮などの提示案について確認した。
労使交渉前だけに詳細は明らかにならなかったが、3月31日の12球団代表者会議でまとまった案の細部を詰める作業が行われたものとみられる。清武英利選手関係委員長（巨人球団代表）は「（提示案は）決まった。それを14日に選手会に投げるだけ」と話した。
また、北京五輪期間中に外国人選手枠を拡大するための運用方法について話し合ったほか、ポスティングシステム（入札制度）やワールド・ベースボール・クラシック（WBC）に関する意見交換も行った。