わたしはかもめ2008年鴎の便り(5月)

便

5月11日

千葉ロッテ6−1東北楽天(千葉マリン)

ロッテは今季2度目の今季最多タイ、3試合連続2ケタの14安打で6点を挙げ、連敗を5で止めた。ロッテは1回に大松のタイムリーで先制。4回には初スタメンマスクの金澤がタイムリーを放つなど加点した。先発・清水直は9回6安打5三振1四球1失点132球で、リーグトップタイとなる今季4度目の完投で4勝全てを完投勝利でマーク。1シーズン4度の完投勝利は自身最多。楽天先発・田中は今季ワーストタイの10安打、今季ワーストの5失点で自身の連勝は3で止まり2敗目。ロッテ戦とマリンでプロ初黒星。チームは5割で3位タイに転落。

123456789R
東北楽天0000000011
千葉ロッテ10031010x6
清水直
「完封までもう少しだったのですが、こんなもんですね。やっぱり、完封は難しいと思いました。最後はバタバタしましたが、いい投球ができたのはキャッチャーの金澤のお陰です。上手くリードしてくれました。今日は皆の力で勝利する頃ができました。これからも、チーム一丸で勝利に向けて頑張っていきます。」(完投勝利、今季4勝目)

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清水直1失点完投で4勝目、投打かみあい連敗脱出[千葉日報]

千葉ロッテは清水が1失点完投で4勝目。制球よく直球、変化球をコーナーに投げ分けた。打線は大松の左前打で先制し、4回には根元が2点三塁打を放つなど14安打と活発だった。楽天は先発田中が5回途中5失点。8回の好機も併殺に終わった。

◇「好リード」で清水4度目完投

完封を目前に1点を失ったが、最後は渾身の力を込めた真っ直ぐで4番山崎を空振り三振にした。清水は今季4度目の完投で4勝目。チームに6試合ぶりの勝利をもたらした。

4回まで3者凡退に抑え、先頭を許した5回も後続は併殺打。生命線の直球で打者に向かい「6回まで完璧だった」。

バッテリーを組んだのは、この日が1軍2試合目の金澤。「打者が足の速い鉄平だったのでダブルプレーは難しいかなと思った」と振り返る8回1死一、三塁で出されたサインはフォーク。二ゴロ併殺打に仕留め「そのサインかと思ったが、それが当たった。いいリードをしてくれた」。初スタメンの24歳の捕手にウイニングボールを手渡した。

若い女房役に自信をつけさせるため、いつもは意識しない完封を狙っていたが、9回に先頭を四球で歩かせ失点につながった。それでも4勝全てが1完封を含む完投。「みんなが1つ1つ丁寧にやって行けばいい」。連敗続きの悪い流れを止めた右腕はさらりと話した。

◇2人でいい仕事

バレンタイン監督
「清水は直球を低めに集めるだけでなく、様々な球種を交えるいい組み立てだった。捕手の金澤と2人でいい仕事をしてくれた。大松、早川が打ってくれ、良い状態になっていくだろう。」

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ボビー“名策刺”?ノムさんジンクスを“友好”利用[夕刊フジ]

◇ロッテ連敗ストップ

11日の楽天戦で連敗を5でストップさせたロッテ・バレンタイン監督は、してやったりの表情だった。試合前の両軍のメンバー交換。楽天・野村監督にメンバー表を渡し、目を合わせた際、バレンタイン監督が1枚の名刺を手渡した。「試合前に野村監督と同じ学校に行かれていた方が、私を訪問してくれた。それを野村監督に伝えたんだ」。

球団関係者によれば、指揮官の知人はノムさんの母校である京都・峰山高校の後輩。野村監督とは面識がなかったようだが「それなら野村監督に名刺を渡しておいてあげます」と、バレンタイン監督は“善意”で名刺交換に臨んだ。

しかし、この行為、縁起をかつぐノムさんにとってタブー。試合前に取材陣などから名刺を受け取ると、ゲームを落とすと避けている行為だ。そんな事情を知らずに挨拶にきた女子アナなどから名刺を受け取り「今日は負けや…」とこぼしているほど。

それだけに野村監督は、名刺を受け取った瞬間に「ゲッ!?」とした表情。試合後は「名刺を返そうとしたら持っていけといわれた。嫌な予感がしたんや。ましてや相手の監督だろ」とボヤキ節が全開だった。

これまで、野村監督の毒ガスにやられっぱなしだったバレンタイン監督にしてみればしてやったり。9日には、バントシフトを「100年前のプレー」とこき下ろされたり、試合直前に雨天中止となった10日には、「逃げたな」とまでいわれた。つまりは、相手の嫌がるポイントをついての攻撃で一矢報いた形。

「野村監督のジンクス?そう願いたいね。これから(楽天戦では)毎回、名刺をもっていこうと思ってるよ。まともに受け取ってもらえるかはともかくね」と、チームの快勝につながった神経戦での勝利に安堵のため息だった。

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“第4の男”金沢、堂々リードに打も◎[スポニチ]

勝利の儀式は格別だった。清水に駆け寄ってナインとハイタッチ。負ければ2年ぶりの6連敗というチームの危機を救ったロッテの“第4の男”金沢が、充実感と安堵感が入り交じった笑みを浮かべた。「緊張するかと思ったけど落ち着いてできました。結果が全てだし、抑えて勝てて良かった。楽しかったです」。

里崎、橋本、田中雅と捕手が相次いで負傷離脱。6年目の金沢は9日に続いて1軍出場2試合目。初先発マスクも懸命のリードで試合を組み立てた。雨天中止の前日から入念に清水と打ち合わせ。橋本にもアドバイスを請い、リーグトップのチーム打率を誇る楽天打線を翻ろうした。9回1死二、三塁からリックに左前打を許したが、好ブロックで二塁走者・渡辺直の生還を阻止した。守るだけじゃない。4回は、9日のプロ初安打、初打点に続く中前打で2点目を叩き出し、湿り気味だった打線も波に乗せた。

売りは遠投120メートル以上の強肩。2月21日の楽天との練習試合(久米島)は初回に2安打1四球の走者を牽制などで一、二、三塁と全ての塁で刺して話題となった。この日は自慢の肩を披露する機会はなかったが、清水に誘われて初のお立ち台へ。「試合より緊張しました。母の日のいいプレゼントになりました」。若き女房役は母・一枝さんへの恩返しも重なって、声を弾ませた。

バレンタイン監督は「まるでずっと1軍にいたような姿を見せてくれた」と絶賛。里崎らの復帰時期は不透明で、2軍も捕手は青松と育成選手・宮本だけ。それでも年俸489万円の男は謙虚に「もっと勉強しながらやっていきたい」。ポスト里崎へのステップアップは、そのままチームの上昇へとつながる。

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野村監督「名刺」受け取り負けた?[ニッカン]

10日、中止をめぐって“舌戦”を繰り広げたロッテ・ボビー・バレンタイン監督(57)、楽天野村克也監督(72)の「因縁対決」は11日の試合にも波及した。ロッテが清水直行投手(32)の6安打1失点の完投で連敗を5で止めた。打線も大松尚逸外野手(25)の今季初の猛打賞となる3安打3打点の活躍などで楽天田中を攻略。14安打6得点とつながり、6−1で快勝。その裏には「名刺」をめぐる攻防?があった。

バレンタイン監督が会心の笑顔でダッグアウトに引き揚げてきた。連日、舌戦を繰り広げている野村楽天を投打で圧倒した。開口一番「清水はスライドして良かったと思わせる内容だった。向こうはスライドせずに田中できたが、やや疲れているように見えた」と皮肉たっぷり話した。

というのも、10日の楽天戦が開始10分前に雨天中止になったことで、野村監督から「逃げたな。ファン無視なのか?」と言われてカチンときていた。12球団トップのファンサービスを信念としているだけに、一夜明けても怒りは収まらなかった。

試合前のメンバー交換から不穏な空気が漂った。バレンタイン監督が峰山高OBの知人から頼まれて、野村監督に名刺を渡したのがケチのつき始め。「試合前に名刺を受け取ると負ける」という野村監督のジンクスは全く知らなかったが、結果的に快勝し、「フフッ。じゃあこれからは毎試合、名刺を持っていくよ」と上機嫌だった。

「名刺ジンクス」が効いたのか、打線も縁起をかついだ選手が次々に結果を出した。1回2死一、二塁のチャンスから、大松が左中間を破る適時打で貴重な先制点を挙げた。「ピンクのパンツをはくと活躍する」というラッキーカラーを持つが、この日は「母の日」にちなみネックレスを青からピンクに変えて3打点と結果を出した。

さらに4回には2死一、二塁から根元が2点三塁打を放った。9日にテーマ曲を「羞恥心」に変更。友人のタレント野久保に電話で伝えると「じゃあ猛打賞だな」と言われ、その日に猛打賞をマークした。「縁起がいい曲ですね」と連日の活躍にノッてきた。

これで5連敗中だったチームは、今季最多タイの14安打で楽天田中を攻略。大松は「全員の力で勝てたのは大きい。モヤモヤが晴れました」とスッキリした表情で話した。3日にルーキー唐川で勝ったが、前後5試合は負け続けるなど下降線をたどっていた。長いトンネルを脱出し、連勝を予感させる勝ちっぷりだった。

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エースの意地!清水が連敗止めた![デイリー]

「最後は三振を狙って、こん身の直球を投げました」。132球目。最後の打者・山崎武を142キロの直球で空振り三振に仕留め、ロッテ・清水が9回6安打1失点で今季4度目の完投勝利を挙げた。

エースの意地が負の連鎖を断ち切った。「前半から飛ばして、リズムを作ろうと思った。勝てない人間がつらいのは分かっている。みんな必死ですから」。5連敗中の嫌な空気を、自らの投球で一変させた。新人・唐川以外での先発投手の勝利は、実に13試合ぶりだ。

橋本、里崎、田中雅と捕手陣に故障者が続出し、この試合は金沢がプロ入り初の先発マスクだった。その金沢を「お前のリードで完封してやるから」と鼓舞し続けた。1点は失ったが、8回1死一、三塁では金沢の要求でフォークを投げ、鉄平を二塁併殺打に打ち取った。清水の思いは十分に伝わっていた。

チームに大きな意味をもたらす1勝。「今日はみんなで勝ちたかった。1つ1つ丁寧に、自分達で流れを作るしかない」。試合後、清水はウイニングボールを、そっと金沢に手渡した。

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清水、勝つときゃ完投4勝!ロッテが連敗「5」で止める[サンスポ]

清水が6安打1失点で今季4勝目を完投で飾った。プロ初先発の捕手の金沢をリード面でも引っ張った。高卒ルーキーの唐川(成田高出)以外の投手が勝ち星を挙げたのは13試合ぶり。チームの連敗を5で止めた右腕は「良い流れができた」と反攻を誓った。

◇大松、今季初猛打賞3打点

大松が1回の先制左前適時打を含む4打数3安打3打点で今季初の猛打賞。普段は青色のネックレスをしているが、「母の日」を意識して今江から借りたピンクのネックレスで挑んだ効果が出た。この試合まで規定打席到達者の中で最下位だった打率(.220)を.237にあげ「スランプを乗り越えられた」。母の日に最高のプレゼントができた。

金沢
「直球主体のリードをした。サインで迷うことはなかった。」(プロ初先発でマスクをかぶった)

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清水、オール完投4勝!連敗5で止めた…ロッテ[報知]

最後の力を振り絞った。9回2死一塁、山崎武のバットは、清水の142キロ直球に空を切った。「三振取りたくて、開き直って投げました」。6安打1失点完投。ロッテを5連敗の暗闇から救い出した。

飛ばした。4回までは完全。7回まで二塁も踏ませなかった。9回に1点を失い完封こそ逃したが、オール完投の4勝目はチームの稼ぎ頭。完投数は、日本ハム・ダルビッシュと並び両リーグトップだ。「6回まではほぼ完璧。9回はゼロに抑えようと意識し過ぎたかな」めったに自分を褒めない男が、自画自賛した。

プロ初スタメンの捕手・金沢を、逆にリードしていた。「早いうちにいい球を見せて、その球を要求させようと思っていた。何とか気楽に、怖がらずにリードしてくれれば、と」その思いから、ペース配分よりも一球一球の質にこだわった。8回1死一、三塁では、鉄平を二ゴロ併殺に仕留めた。フォークの要求に「こんなサインが出るのか、というのがズバリ当たった。感謝したいですね」。24歳の潜在能力を引き出し、思わずほおも緩んだ。

チームはここ12試合で新人・唐川の挙げた2勝だけ。それ以外で勝ったのは、4月25日のソフトバンク戦で清水自身が完封して以来、実に13戦ぶりだった。「できることを1人1人やっていくしかない。みんな必死だし、自分も必死です」。打線も楽天・田中を早々に引きずり降ろし、今季最多タイとなる14安打で6点と復調の兆し。逆襲の道のりを、背番号18が切り開く。

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ボビー“名刺の呪い”でノムさん完敗!?…楽天[報知]

ロッテ・バレンタイン監督が、奥の手で楽天・野村監督の動揺を誘った。試合前のメンバー交換の際に、手渡したのは1枚の名刺。以前からのボビーの知人のもので、偶然ノムさんの母校である京都・峰山高出身という縁から、プレゼントしようとしたようだ。

ところがノムさんはしかめっ面。現役時代から、試合前に名刺を受け取ると負けるというジンクスを持っているからだ。「嫌な予感がする」という言葉通りの完敗。9日の試合で、ロッテのバントシフトをノムさんが「古い」と酷評したことから、場外戦も注目されたこの試合。ボビーは「ジンクスは知らなかった。これからは毎回名刺を持っていくよ」と、トボけるばかりだった。

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ロッテ・清水、チームの連敗止める力投!4度目完投勝ち[サンスポ]

苦境にあえぐロッテを清水の力投が救った。今季4勝目を1失点完投で飾り、チームに6試合ぶりの白星をもたらした。

制球良く打たせて取り、プロ初の先発マスクとなった捕手の金沢を引っ張った。4回までは走者を許さない完璧な内容。8回1死一、三塁では、内野ゴロ狙いのフォークボールを要求した金沢のリードに応え、鉄平を二ゴロ併殺に仕留めた。

「初リードで完封させ、自信を持たせたい」と臨んだ9回に失点したが、リーグトップのダルビッシュ(日本ハム)に並ぶ今季4度目の完投。白星は全て1人で投げ切ってつかんでいる。

ロッテはここ11試合で1勝10敗とどん底の状態だった。「流れは簡単に逆にはいかない。止めてから、自分達でつくるしかない」と言う背番号18。悪い流れを断ち切るに相応しい投球だった。

◇金沢、初先発で勝利に貢献

ロッテは相次ぐ捕手の故障で、6年目の金沢が初めて先発出場。清水の1失点完投に貢献し、チームの連敗を止める貴重な勝利を演出した。内野ゴロで2つの併殺を奪うなど、リーグトップのチーム打率を誇る楽天を抑え込んだ。「直さん(清水)が引っ張ってくれて、落ち着いてできた。制球がいいので勉強になるし、楽しかった」と会心の笑み。4回には適時打も放ち、攻守共に収穫をつかんだ1日となった。

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清水6安打1失点完投で4勝目[ニッカン]

ロッテ清水がスライド登板の影響も感じさせず、6安打1失点完投で今季4勝目を挙げた。最速145キロ直球にフォーク、カットを低めに集め、7回まで二塁も踏ませなかった。「最後に1点取られた以外は完璧。相手がマー君というのもあって先に点を取られないようにという気持ちで投げた」と納得の132球を振り返った。チームの連敗は5でストップ。

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清水気迫の完投で4勝目…ロッテ5連敗で止めた[報知]

ロッテが楽天先発の田中を攻略し連敗を5で止めた。初回に大松の適時打で先制すると5回までに5点を奪った。清水は9回に失点し惜しくも完封は逃すも、制球が安定し完投で4勝目。中盤以降も着実に加点した。

チームに6試合ぶりの白星をもたらした清水、プロ初の先発マスクとなった捕手の金沢を引っ張った。4回までは走者を許さない完璧な内容。8回1死一、三塁では、内野ゴロ狙いのフォークボールを要求した金沢のリードに応え、鉄平を二ゴロ併殺に仕留めた。

「初リードで完封させ、自信を持たせたい」と臨んだ9回に失点したが、リーグトップのダルビッシュ(日本ハム)に並ぶ今季4度目の完投。

ここ11試合で1勝10敗のチーム状態に「流れは簡単に逆にはいかない。止めてから、自分達でつくるしかない」清水は巻き返しを誓った。

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