5月12日5月12日ロッテの2軍本拠地の移転先として、ルーキー・唐川侑己投手（18）の出身地である千葉・成田市が有力候補にあがっていることが12日、分かった。現在ファームの球場、室内練習場、選手寮はさいたま市南区（浦和）にあるが、地域密着の一環として千葉県内へ移す道を模索。その中で唐川の活躍に沸く地元・成田市が急浮上した。早ければ3年以内の実現を目指し、今後検討していく方向だ。
ロッテ2軍の本拠として、成田市が急浮上した。「将来的には2軍も千葉に移転させたい」と球団幹部が説明するように、移転の道を以前から模索。今年に入り、動きはより具体的になり「3年以内の実現」を目指し、ロッテ本社とも折衝に入った。複数ある候補地の中で、1軍で快投する唐川の出生地がクローズアップされてきた。
移転は、長期的な地域密着の方針に沿うもの。2月には2軍キャンプを鴨川市で張った。茂原市などでも2軍公式戦が行われ、成田市営大谷津球場でも7月30日に巨人戦を開催。さらに、今春から1軍のキャンプを大嶺投手の出身地である沖縄・石垣島で実施するなど、選手とリンクした移転の前例もある。仮に成田への移転が実現した場合も、「唐川のロッテ」として地域への浸透もスムーズに進み、集客面のメリットもあると見られる。
2軍本拠地は、1989年に東京・青梅市から移転。98年には、トレーニングルームを完備した選手寮も近くに完成した。しかし、1軍の千葉マリンまでは、電車や車で1時間以上かかる距離にある。唐川もそうだが、寮に住む若手選手が1軍に昇格した場合は、移動が不便。球場も老朽化し、スタンドの収容人数は数百人前後。こうしたデメリットを、移転で解消する狙いがある。
問題は資金面にある。移転には莫大な資金が必要。「球団単独での負担は難しい」と球団関係者は話し、自治体側の協力は不可欠だ。ただ、成田市は平成19年度には23億円以上の黒字を計上するなど、一般に財政難とされる千葉県内においては潤っている。現在、同市内にはナイター施設を完備した3球場があるが、新球場建設の計画も進行中だ。
球団、成田市共にメリットはあるだけに、唐川の今後の活躍次第では、一気に機運が盛り上がる可能性もありそうだ。今後は非公式な折衝を通じて双方の意向を確かめ、移転問題を具体化させていく。
デビュー2連勝のロッテ唐川侑己投手（18＝成田）が13日のバレンタイン監督（58）の誕生日を白星で祝う。3度目の先発登板となる日本ハム戦（東京ドーム）を前に「勝利をプレゼントできればいいですね。プロに入ってから誰かの誕生日だと調子がいいんですよ」と笑顔で話した。プロ初勝利の4月26日は新守護神荻野投手、2勝目の5月3日は吉鶴バッテリーコーチの誕生日だった。2試合で16回を投げて1失点、防御率0.56と抜群の安定感を見せている。
同監督はこの日、都内で行われたNTTドコモの新サイト魂のトレーニング「魂トレ」設立会見に出席した。唐川の意気込みを伝え聞くと「彼には初めての東京ドームで楽しんで投げてもらうだけ」とエールを送った。誕生日に勝つことについては「本当？バースデーボーイかもしれないね」と期待を寄せた。プロ初登板から3戦3勝となれば、ドラフト制以降では87年の近藤真一（中日）以来3人目の快挙となる。
ロッテの黄金ルーキー唐川がデビュー3連勝でバレンタイン監督の誕生日を祝う。3度目先発となる13日の日本ハム戦（東京ドーム）は指揮官の58歳の誕生日。12日、さいたま市のマリーンズ寮のトレーニング室で汗を流した18歳は「監督の誕生日なんですよね。頑張りたい」と白星プレゼントを誓った。
これまでも同僚の記念日を勝利で祝っている。デビュー戦の4月26日は守護神・荻野、2勝目の5月3日は吉鶴バッテリーコーチの誕生日だった。この日、都内のイベントに出席したバレンタイン監督は、唐川の心意気を伝え聞くと「本当？彼はバースデー・ボーイかも」と最高の贈り物を期待。「明日も初めての東京ドームを楽しんで、彼らしい投球をするでしょう」と目を細めた。
唐川は日本ハムの機動力も意に介さない。「かき回されると厄介ですけど、滅多に点は入るもんじゃない」。松坂（レッドソックス）も、ダルビッシュ（日本ハム）もできなかった高校出新人では87年の中日・近藤以来21年ぶりのデビュー3試合連続勝利へ。その右腕で歴史に、そして指揮官の脳裏に刻む“記念”の白星を呼び込む。
ロッテのルーキー・唐川侑己投手（18）は13日の日本ハム戦（東京D）に先発。バレンタイン監督に「バースデー白星」を贈ることを誓った。
唐川がバレンタイン監督に白星を贈る。13日は指揮官の58度目の誕生日。「誕生日らしいですね。誰かの誕生日だと結果がいいので、頑張りたい」と意気込んだ。
初登板初勝利を挙げた4月26日のソフトバンク戦は先輩・荻野の26歳の誕生日。初完投で2連勝を飾った5月3日・西武戦は吉鶴バッテリーコーチが37歳になった。偶然とはいえ、縁起がいい。
今回の相手・日本ハムはリーグ2連覇の強敵。過去2戦と違う、緻密な攻めも警戒しなければならないが「今までと変わらずに投げたい」と平常心を強調した。
「足攻？かき回されるとやっかいだけど『滅多に点が入るもんじゃない』というくらいの気持ちで行きたい」この日はノースロー調整で登板に備えた。強心臓で3勝目をボビーにプレゼントする。
プロ野球の実行委員会が12日、東京都内で開かれ、選手会から回答があったフリーエージェント（FA）資格取得期間の短縮などの改革案について、今週中に意見を集約することを決めた。今後は選手会との事務折衝などを通じて、交渉を進める。
選手会側は補償金の引き下げの要求や、条件によって支配下選手登録枠と出場選手登録枠を拡大する案を拒否することなどを回答している。しかし、選手関係委員長の巨人・清武英利球団代表が「かなり譲歩してきた」と話すなど、これ以上の譲歩は難しいとの意見が大勢を占めた。
また、4年ぶりに大学生・社会人と高校生での一括開催となる今秋のドラフト会議を、10月30日に開催する方向で調整を進め、アマ側に伝えることを決めた。