わたしはかもめ2008年鴎の便り(5月)

便

5月14日

北海道日本ハム4x−3千葉ロッテ(東京ドーム)

日本ハムが北海道移転後では04年5月23日近鉄戦以来、2度目の東京ドームでのサヨナラ勝ちで2位に浮上。2点を追う11回、捕手・金澤の悪送球、小谷野のタイムリーで同点、高橋の3月27日西武戦以来自身2度目のサヨナラ打となる犠飛で今季3度目のサヨナラ勝ち、貯金1。先発・ダルビッシュは8回5安打8奪三振1失点、防御率1.43はリーグトップ、奪三振数68も杉内に並びトップ。ロッテは先発・小林宏がプロ入り最多150球を投げ9回7安打1失点、11回大松が18試合ぶりの6号勝ち越し2ランを放つも今季4度目のサヨナラ負け。

1234567891011R
千葉ロッテ000001000023
北海道日本ハム01000000003x4x
小林宏
「(開幕戦で敗れたダルビッシュとの投げ合いで)負けたくなかった。投げていて楽しかった。自信になった試合だった。」(9回1失点)
大松
「残念だが、全力は尽くした。仕方ない。」(延長11回の勝ち越し2ランがふいに)

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小林宏150球も、大松2ランも、ボビー「残念」

疲労感が倍増する敗戦だった。延長11回、大松の2ランで勝ち越したその裏、川崎−荻野の磐石リレーが崩壊。2点差をひっくり返され、サヨナラ負けを喫した。バレンタイン監督は「小林(宏)がいい投球をしていたのに、彼に勝ちをつけられなかったのが残念だ」と首を振った。

先発したエース小林宏は今季ベストピッチで9回を7安打1失点、150球の力投を見せた。開幕カードと同じダルビッシュとの再戦に目の色が違った。「ダルと投げ合うのは独特ですから負けたくなかった」と、1回多い9回を投げ抜き、意地を見せた。今季1勝5敗と不振に陥っていたが、直球は最速148キロ、チェンジアップも低めに集まり本来の姿を取り戻した。「すごく自信になった。きっかけになると思う」。3月28日オリックス戦以来約1ヶ月半ぶりの勝利は逃したが、白星以上の収穫があったようだ。

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3連勝に本人が「唐川スゲー」

パ・リーグで初めて高卒新人としてデビュー戦から3試合連続先発勝利をやってのけたロッテ唐川侑己投手(18=成田)が14日、反響の大きさに驚きの声を上げた。スポーツ各紙が1面で報じたことを受け「唐川スゲーって感じ。他人事みたいです」と話した。祝福メールは約30件。成田高の尾島監督からは「体が重そうだったな」と心配する内容だったという。次戦は20日の巨人戦での先発が有力。「どこが相手でも一緒。昨日の試合のDVDを見たらシュート回転するボールがあった。しっかりと自分のストレートを投げたい」と、強力打線に臨むつもりだ。

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まさかの逆転サヨナラ負け[千葉日報]

千葉ロッテは延長サヨナラ負け。1−1の11回1死二塁、大松が右越え2ランを放ち勝ち越したが、相手送りバントを金沢が悪送球するなど守備が乱れ、守護神荻野がつかまった。日本ハムは小谷野の適時打で追いつき、高橋の左犠飛で勝負を決めた。

◇小林宏は復活の兆し

千葉ロッテは延長に入って守備の乱れもありサヨナラ負けしたが、先発小林宏が150球を投げ込み9回を最少失点と、4連敗中だった右腕エースは復活の兆しを見せた。

開幕戦以来のダルビッシュとの投げ合い。制球が定まらない相手エースとは対照的に、140キ台前半の直球をテンポよく投げ込んだ。ここ数試合狙われていたチェンジアップでゴロを打たせ、フォークには切れがあった。

後半はピンチの連続だった。5、6回は三塁に走者を背負い、8回は1死から森本に二塁打を浴び上位打線を迎えたが、2者を連続三振。9回1死一、二塁では空振り三振で2死目を取り、続く打者を143キロの真っ直ぐで右直。千葉ロッテの小林宏は、マウンドで右手を強く握り締めながらほえた。これまでは「抑えたいという気持ちの焦りが球に出ている」と話していたが、この日は本来の投球に近いボールばかりだった。

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ロッテ小林150球の荒治療!「自信になった試合」[夕刊フジ]

◇力投報われずロッテはサヨナラ負け

荒療治の効果は−。14日日本ハム戦で延長11回にサヨナラ負けを喫したロッテ。火消しを託した川崎、荻野がリードを守れず…。

「小林は気持ちの入った投球だった。彼に勝ちがつかなかったのが残念だ」。試合後のバレンタイン監督の顔が紅潮していた。先発・小林宏の力投に報いることができなかったからだ。投げ合った日本ハム・ダルビッシュが、8回で降板した後もマウンドに立ち続け、9回に代打・高橋を右飛に仕留めた時点で球数は何と150球ジャスト。

「150球投げた感覚はなかった。疲労感は全然なかった…」。力投右腕が振り返った150球は、米メジャー出身のバレンタイン監督には異例の数字だ。先発を中4日で回すメジャーでは、100球から120球が交代の目安。ロッテでもこの目安はキッチリと順守し、疲労蓄積の防止に努めている。だが、あえて“掟破り”を敢行したのは、悩みのドツボにハマッていた小林宏への荒療治。この日戦前まで7試合に登板して1勝5敗と黒星が大幅先行中だ。

「いい状態で投げると痙攣がくる。精密検査でも特に問題はないんだけどね。波に乗り切れないのは、またケガするかもしれないという不安があるかもしれない」(球団関係者)

不安を払拭するには、快投で乗り越えるしかない。敗れたが、「(これまでの負けは)気持ちの部分があったと思う。でもダルビッシュとの投げ合いは楽しかったし先に降りたくないという気持ちもあった。自分にとって自信になった試合でした」と小林宏。今回の荒療治の効果を、次回のマウンドで見せたいところだ。

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大松劇弾フイに…延長で2点差逆転負け[スポニチ]

ロッテは勝利目前でまさかのサヨナラ負けだ。延長11回1死二塁から大松が勝ち越しの6号2ラン。だが、その裏に3番手・川崎が田中に安打を許すと、代わった守護神・荻野も捕手・金沢の悪送球と小谷野の適時打で同点に追いつかれ、1死一、三塁から高橋に決勝犠飛を許した。バレンタイン監督は「(9回1失点と好投した)小林宏に勝ちをつけたかった。大松もいい打撃を見せたが勝ちにつながらず残念」と唇をかみしめた。

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小林宏、今季最多150球も白星ならず…ロッテ[報知]

歓喜に沸く日本ハムのナインを見つめながら、小林宏はベンチから動けなかった。9回は今季最長、150球は今季最多。7安打1失点の熱投は、勝利につながらなかった。

「ダルと投げ合うのは独特の空気があるし、負けたくなかった」。右足がつって途中降板した開幕戦以来となる、ダルビッシュとの激突。リベンジの絶好機に燃えないはずがない。納得いかない球にほえ、ピンチを切り抜けてはほえた。「集中して投げたら自然と声が出た」。9回1死一、二塁で、小谷野を三振に斬るとガッツポーズも出た。

3月28日のオリックス戦(千葉)で今季初勝利を挙げてから、白星に見放された。「勝負球が少し高い。決めにいこうとし過ぎて、力んでしまうのが原因だと思う。焦りも出ているかもしれない」。練習で外野を守っている合間にもシャドーピッチングをする姿が目に付く。ボール1つか2つ分、低めに投げるためにもがく背番号41が、本来の姿を取り戻しつつある。

「今日はボールも低めに集まっていたし、自信になりました」。トンネルの出口は近づいてきている。

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9回1失点のロッテ・小林宏、粘投150球も勝敗つかず[サンスポ]

小林宏が9回1失点と好投したが、勝敗はつかず150球の粘投は実らなかった。3・20開幕戦(札幌ドーム)で6回途中に負傷降板して以降、波に乗り切れていなかったが、この日は直球主体の投球がさえた。「気持ちを込めて投げられた。(開幕戦で敗れたダルビッシュとの投げ合いで)負けたくなかった。自信になった」と次回登板に手応えをつかんだ。

バレンタイン監督
「先発の小林宏は気持ちの入った投球をしていた。彼やチームに勝ちがつかなかったのは残念だ。」
大松
「走者をかえしたいという強い気持ちで打席に入った。残念だが、全力を尽くしたので仕方ない。」(延長11回の勝ち越し2ランがふいに)

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ロッテが唐川大売出し計画!グッズやコラムで「唐あげクン」[サンスポ]

黄金ルーキーの売り出し作戦が加速する。ロッテは14日、初登板から3連勝を挙げた高校生ドラフト1巡目、唐川侑己投手(18)=成田高出=を売り出すプロジェクトの立ち上げを検討していることを明らかにした。

立ち上げるのは「『唐あげクン』売り出しプロジェクト」(仮称)。グッズの作成やロッテの広報誌「マッチカードプログラム」に唐川のコラム「今週の唐あげクン」の掲載を検討している。球団は「唐川が勝ち星を挙げるという意味の『唐あげクン』の愛称で、さわやかなイメージで売り出したい」と意気込む。

3勝目から一夜明けたこの日、唐川はランニングやキャッチボールで調整。スポーツ紙各紙が1面で活躍を取り上げたが「他人のようです。『唐川がんばってるじゃん』という感じです」とマイペースだった。

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ロッテまた接戦でもろさ…救援陣踏ん張れず[報知]

ロッテがまた接戦でのもろさを露呈した。2点を勝ち越した直後の11回。左打者用にワンポイントで登板した川崎が安打を浴びた。救援した荻野も抑えきれず、無死一、二塁から送りバントを処理した捕手・金沢の一塁への悪送球も絡んで逆転サヨナラ負け。絶対的な抑え投手の不在に加え、2回にも併殺を取り損ねて1点を失うなど守備力の低さは相変わらず。復調の気配を見せた小林宏だけが救いの試合に、バレンタイン監督は「非常に残念」と敗因を振り返ることすらなかった。

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小林宏好投も11回2点守れず[ニッカン]

ロッテが延長11回に2点差をひっくり返され、3−4とサヨナラ負けした。バレンタイン監督は「小林がいい投球をしていたのに、彼に勝ちをつけられなかったのが残念だ」と首を振った。先発したエース小林宏が9回を7安打1失点、150球の力投を見せたが、延長11回裏に川崎−荻野のリレーが失敗。小林宏は「何とも言えない。でも自分のピッチングは良かったので次につながる」と気持ちを切り替えていた。

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ロッテ唐川、“先例”を破れるか?[スポニチ]

ロッテの唐川が13日の日本ハムで今シーズン3勝目を挙げた。66年(昭41)年にドラフト1期生が入団して以後、初登板から3戦3連勝の高卒ルーキーは、“球界の玉三郎”と呼ばれた78年の三浦広之(阪急、現オリックス)、87年に初登板で巨人相手にノーヒットノーランを演じた近藤真一(中日)と唐川の3人だけ。しかし、先の2人は出だし快調もその後は記録としてみると残念な結果となった。

ドラフト2位で入団した三浦は1年目4勝、2年目は7勝し球宴まで出場したが、80年に肩を痛め、現役生活6年で引退。通算14勝(14敗)に終わった。

華々しくデビューした近藤も2年後には左肩にメスを入れ、結局8年間で12勝(17敗)。現役投手としては大成しなかった。

体ができていな高校出の新人について「普通ならファームで基礎体力をつけ、投げ込みをする時期。しかし、1軍に帯同すれば、必然的にその時間は少なくなり、故障につながる」と指摘する関係者もいる。

白星街道を進む唐川にこの先例があてはまらないことを祈るばかり。3戦3勝ではないが、勝ち負け関係なしの試合を挟みルーキーイヤーに13連勝し、通算203勝を挙げた堀内恒夫(巨人)のような例もあり、大投手としての素養を唐川は十分備えている。

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アマ3団体、ドラフト開催もっと早くして[ニッカン]

高校、大学、社会人のアマチュア野球3団体は14日、プロ側から出された今秋のドラフト会議の10月30日開催について、再考を要請する文章を送付することを決めた。社会人野球を統括する日本野球連盟・鈴木義信副会長(54)が3者連名の文章にまとめる。全日本大学野球連盟・内藤雅之事務局長(46)は「高校生も大学生も早く進路がはっきりした方がいい」と話す。日本高野連は9月末か10月上旬の開催を希望している。

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ドラフトの開催、10月初旬を要望[デイリー]

日本高野連、全日本大学野球連盟、社会人を統括する日本野球連盟のアマ3団体は14日、大学・社会人と高校生での一括開催となる今秋のドラフト会議を、10月初旬に開催するよう日本プロ野球組織(NPB)に要望することを明らかにした。12日のプロ野球実行委員会は10月30日に開催する方針を固めていたが、全日本大学野球連盟の内藤雅之事務局長は「就職や進学など、少しでも進路が早く決まった方が好ましい」と話した。近日中にも、日本野球連盟の鈴木義信副会長がNPBに文書を提出する。

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