わたしはかもめ2008年鴎の便り(5月)

便

5月20日

千葉ロッテ11−12巨人(千葉マリン)

両チーム37安打の乱打戦を巨人が制しマリンでの連敗を6で止め、ロッテ戦は3連勝。2点を追う8回、小笠原のタイムリーで1点差すると、ラミレスが2試合連続の14号3ランを放ち逆転。巨人は2004年4月29日ヤクルト戦以来の23安打、6点差以上の逆転勝利は昨年9月14日ヤクルト戦以来となった。ロッテ先発の唐川は、4回2/3を自身ワーストの13安打6失点で2リーグ制後、高卒新人史上2人目の4戦4勝はならなかった。5人目の根本朋久は99年ロッテ磯以来となる1球での敗戦投手。ロッテは最下位に転落した。

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巨人02013024012
千葉ロッテ02600020111

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黄金ルーキー唐川4連勝ならず…プロの洗礼6失点KO[夕刊フジ]

◇「せっかくの素材、疲労で壊してしまう」の声

杞憂に終わってくれればいいが…。高卒新人タイ記録の4連勝の期待がかかったロッテの黄金ルーキー唐川。だが20日の巨人戦で5回途中6失点KOとプロの洗礼を浴びてしまった。

唐川
「打たれるべくして打たれました。性分に合わず力みすぎて体が開いてしまった。その分、打者には球が見やすくなってしまったかもしれません。」

試合後、そう振り返った唐川だが、淡々とした表情に悔しさが垣間見えた。打線の援護で8−3とリードして迎えた5回。2死まで取りながら5安打を浴びて3点を失い、勝利投手の権利までアウト1つを残しての降板。高卒新人4連勝の大記録も逃してしまった。

デビュー戦となった先月26日のソフトバンク戦から先発ローテに入った唐川だが、プロ4試合目で疲労が蓄積していることは確か。

唐川は「疲労?特になかったです。行こう行こうという気持ちの空回りです」と自己分析したが、周囲からは「初めての先発ローテで疲れは絶対にある。気をつけてあげないとせっかくの素材を壊してしまう」という声が挙がっている。

「18歳の新人で、上の人に疲れているとはいえないからね。『大丈夫か』と聞かれれば『行けます』と言ってしまうもの。本来なら先発6枚目で谷間の日に投げさせてやって、経験を積ませていくのが理想。だが、チームの負けが込んで勝ちにいくためにガンガン投げさせる事態になるのが最悪。それは絶対に避けるべき」(セ某球団関係者)と警鐘を鳴らすのだ。

不安に思わせるチーム状況がある。この日の黒星で2004年5月31日以来となる最下位に転落。上昇の兆しが見えない投手陣の中で、唐川が唯一、勝ちを期待できる存在だからだ。

「高校野球と違って、プロは負けても一週間後に(ゲームが)ある。落ち込んでいられないし、次の戦いに向けてしっかりとやっていきたい」と唐川。次回登板は28日阪神戦が有力だが、周辺の声が杞憂に終わるのか、再浮上へのきっかけとなるのか、次戦までの7日間は重要な調整期間となる。

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ロッテ唐川13安打6失点KO4勝ならず[ニッカン]

ロッテ唐川侑己投手(18)が、あと1人で偉業を逃した。8−3と5点リードの5回、2死までこぎつけながら連打を浴びて4回2/3を6失点で降板。2リーグ制以降、史上初となる高卒ルーキーの4試合連続先発勝利はならなかったが、黒星がつかなかったところが並の新人とは違う。チームはまさかの逆転負けで、2004年(平16)5月31日以来となる単独最下位に転落した。

マウンド上にいつものひょうひょうとした唐川の姿はなかった。5回2死一、三塁、点差は5点。あとアウト1つで勝利投手の権利を手にするところだった。だが、ここからが試練の始まり。捕手のサインに首を振って投げた内角高め直球を阿部に右前打されると、ゴンザレスには外角低めのスライダーを長いリーチとパワーで左前へ運ばれた。極め付きは谷だった。いつもなら簡単にストライクが取れる直球とスライダーが入らない。カウント0−3となり、天を見上げた表情は固まっていた。投げる球がなくなり、投じた91球目、真ん中の直球を中前へ運ばれ、この回3失点で無念の降板となった。

デビューから4戦目で初めてプロの洗礼を浴びた。「調子とかではなく、性分に合わず力んでしまった。ブルペンでは悪くなかったのにマウンドで悪くて対応できなかった」と肩を落とした。持ち味である球持ちの良さが、力みと焦りで失われた。体の開きが早くなり、1回、坂本への145キロ直球を右前へ運ばれた時から、すでに異変を感じていた。

試合前は「巨人の全ての打者との対戦が楽しみ」と話していた。小学生時代は巨人ファンの父義明さん(52)に連れられて、何度も東京ドームに足を運んだことがある。だが、憧れの巨人打線はあまりにも巨大だった。「意識しないようにしていたけど、やっぱり打線のいいチームだと思う。5回は本当だったらもっと早く降板させられていたのにベンチが引っ張ってくれた。それなのに期待に応えられなくて本当に悔しい」と唇をかんだ。

勝てば78年の三浦(阪急)以来となるデビュー戦から4戦4勝のプロ野球記録に並んでいた。惜しくも記録は途切れたが、13安打6失点でも黒星がつかなかったところに運がある。今後は堀内(巨人)の持つデビュー戦から13連勝の記録を目指す。

高校時代から勝っても負けても次への課題を見つけてレベルアップしてきた。この日の内容から学んだことは大きいはずだ。「成瀬さんから悪いなりの投球が大事だと言われました。プロはトーナメントじゃないから1週間後がある。落ち込んでいられないです」と言い聞かせるように話した。次回登板は28日の阪神戦が濃厚。1勝の充実感も1球の悔しさも味わい、さらに進化し続ける。

◇子供に活力もらい、今江3長打も

5番に座った今江が3回2点に塁打を放つなど長打3本で2打点を挙げる活躍を見せた。試合前には千葉市内の自動養護施設を訪問し、子供達を激励した。「子供達と一緒に遊び、もっと頑張らなきゃいけないという気になった。勇気を与えられる精一杯のプレーを見せたい」という気迫が打球に乗り移っていたが惜しくも勝利には結びつかなかった。

◇途中交代

ロッテのフリオ・ズレータ内野手(33)が巨人1回戦(千葉マリン)の6回、二ゴロを打って一塁へ走った際に右太もも裏を痛め、途中交代した。病院には行かず、21日は患部の様子を見て判断する。

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唐川6失点プロ初KO「力みがあった」[デイリー]

飛び交う安打の嵐に、さすがのロッテ・唐川も天を仰いだ。「巨人は意識しないようにしていたが、やっぱり打線のいいチームだった」。球審に交代を告げるバレンタイン監督を横目に、悔しさを隠すように笑みを浮かべた。

交流戦開幕投手の大任。その重圧が18歳右腕にのしかかった。「調子ではなく多少力みがあった。それが空回りした」。8点の援護を受けながら、4回2/3を13安打6失点KO。78年の阪急・三浦広之が残した、ドラフト制後の日本記録、高卒新人のデビュー4戦4勝には届かなかった。

まさかの降板に同調するかのように、救援陣がつかまり逆転負け。04年5月31日以来の単独最下位に転落した。「本当なら、もっと早い段階に降板させられている。ベンチの期待に応えられず悔しい」。ただ唐川自身に勝ち負けはつかず、連勝記録は継続。次回28日の阪神戦で悔しさを晴らす。

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勝利投手目前で…唐川、プロの怖さ知る[スポニチ]

勝利投手の権利まであと1人を抑えられなかった。4回2/3、13安打6失点KO。ロッテの唐川は初めて受けるプロの洗礼を力ない笑みで振り返った。「力んで甘い球が多かった。(巨人は)打ち損じがない。やっぱりプロだなと感じました」。

地上波デビュー戦で相手は巨人。過去3戦は冷静な投球で計24イニングで被安打10、3失点に抑えてきた18歳右腕も平常心を保てなかった。力みから体の開きが早く、直球がシュート回転。球の出どころが見やすくなり、キレを欠いた球は次々と痛打された。3戦3勝で一躍時の人となったニューヒーロー。日々のマッサージに加え、週1度は鍼灸師による入念なケアに努めていたが、知らぬ間に疲労は蓄積されていた。

2リーグ制以降初となる高校出新人のデビュー先発4戦4勝が懸かった一戦。ギリギリまで続投させる“温情采配”は結果的に裏目に出た。勢いづいた巨人打線に救援陣ものみ込まれて悪夢の逆転負け。04年5月31日以来、1450日ぶりの単独最下位に転落した。

進撃はストップしたが黄金ルーキーは前を向いた。「高校と違ってトーナメントじゃない。1週間後があるし、落ち込んでいられない。次に向けてしっかりやりたい」。次回は28日阪神戦。唐川は“里帰り”する聖地・甲子園で本来の輝き取り戻すつもりだ。

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ロッテ・唐川にプロの洗礼…G打線に屈辱13被安打6失点[サンスポ]

あと1人が打ち取れなかった。勝ち投手の権利を得る5回。ルーキー唐川(成田高出)は2死までとったが、阿部、ゴンザレス、谷に3連打を浴び、13安打6失点で無念の降板。勝ち負けはつかず、高卒新人として初登板から「先発で4戦4勝」のプロ野球記録の達成はならなかった。

「やるぞ、という気持ちが空回りしてしまった」。普段は平常心を貫く18歳も、巨人を前に無意識に力が入っていた。

立ち上がりから、いつもは捕手のミットの手前でひと伸びする直球にキレがなかった。さらに、変化球が決まらず、持ち味の制球力も影を潜めた。ストライクを取りにいったところを痛打され「味方も点を取ってくれたのに、抑えられなかったのは情けないです」と下を向いた。

オリックスが勝ったため、04年5月31日以来の単独最下位に転落した。「高校野球と違って1週間後(に登板)があるので、ずっと落ち込んではいられないです」。チームを再び浮上させるために、18歳右腕の活躍は必要だ。

バレンタイン監督
「強く投げようという意識が強く、体の開きが早かった。(5回の場面は)右打者に対してあと1つアウトを取れると思った。」(唐川について)

◇14安打11得点も救援陣が炎上

オーティズ4安打、今江3安打など計14安打11得点を奪ったが、救援陣が踏ん張れず敗戦を喫した。「打線は、チームの勝利に貢献できることをやってくれた」とバレンタイン監督。深刻なのは投手陣だ。最近4試合で計40失点だけに、指揮官は「投手陣がより良い球を投げていくのが必要だ」と険しい表情だった。

データBOX
ロッテの新人・根本が1球で敗戦投手。1球敗戦は史上19人目、20度目(パ9人目、10度目)。根本はプロ初黒星。初黒星が1球敗戦は97年の近鉄・柴田、05年の広島・梅津に次いで3人目。新人では梅津に次ぐ2人目で、パでは初。

◇ズレータが途中交代

フリオ・ズレータ内野手(33)=巨人1回戦(千葉マリン)、6回の二ゴロで一塁に走った際、右太もも裏を痛めて途中交代。病院には行かず、21日の出場は患部の様子を見て決める。

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唐川にGの洗礼!6失点初KO…ロッテ[報知]

悔しさを押し殺して、唐川はベンチに戻った。5点リードの5回に悪夢が待っていた。2安打などで2死一、三塁とし、阿部から3連続適時打を浴び、2点差に詰められた。バレンタイン監督が、苦渋の表情で交代を告げた。「本当なら、もっと早い段階で交代させられている。チームに申し訳ない」。勝利投手の権利まであと1人でのKOに肩を落とした。

4回2/3、13安打、6失点。全てプロワーストの数字が並んだ。「こんなに打たれたのは初めてに近い」。高卒新人としては1978年の阪急・三浦広之以来となる、デビュー4戦4勝の快挙はならなかった。洗礼を浴び続けた91球に「やはり巨人は打線がいい。そう簡単にはいかないですね」と唇をかんだ。

上昇する一方の注目度。強心臓の18歳にも、見えない重圧があったか。「直球がシュート回転して、打たれるべくして打たれた。力み過ぎて、空回りしてしまった」。2回、脇谷の右越え適時三塁打で2点を先行された。1イニング2失点以上も、相手先発より先に失点するのも初めての経験だった。

味方打線が3回に6点を勝ち越しても、リズムは戻らない。13安打中8安打は直球を狙い打たれた。24イニングで10安打しか許さなかった過去3戦とはまるで別人。「体が開いて、打者に見えやすい球になっていた。疲れとは思わないが…」とボビー。連続無四球を3試合、21回2/3に伸ばし、制球力が乱れなかったことは救いだった。

救援陣も打たれ、チームは2004年5月31日以来の単独最下位に沈んだ。次回は28日の阪神戦(甲子園)先発が濃厚。「1週間あるんで、落ち込んでもいられない」。成田高のエースとして臨んだ07年センバツ以来の聖地で、苦い思いをぬぐい去りたい。

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ズレータが負傷交代…ロッテ[報知]

ロッテのズレータが6回の二ゴロで一塁に走った際、右太もも裏を痛め、途中交代した。病院には行かず、21日は患部の様子を見て判断する。

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唐川炎上5回途中6失点、単独最下位…ロッテ[報知]

ロッテは6点のリードを逆転され、4年ぶりの単独最下位。3回に一挙6点を勝ち越したが、現在の先発陣の中で最も安定している高卒ルーキーの唐川が5回途中に6失点で降板し、中継ぎ陣も精彩を欠いた。

唐川は大量援護を受けながら5回途中まで13安打を浴び、6失点。初登板から4戦4勝の権利を得るまであと1アウトで降板し「本当だったらもっと早い段階で降板させられている。ベンチが引っ張ってくれたのに期待に応えられず、悔しい」と唇をかんだ。

唐川本人は乱調の原因を「調子とかではなく、多少力みがあった。力みが空回りし、球がシュート回転することが多かった。巨人は意識しないようにしていたが…」と話した。

バレンタイン監督は「投手達がより良い球を投げていくだけ」と話すにとどまった。

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止まらない“投壊”ロッテ4年ぶり単独最下位[スポニチ]

ロッテは6点のリードを逆転され、4年ぶりの単独最下位。3年ぶりのリーグ制覇に黄信号がともった。

3回に一挙6点を勝ち越したが、現在の先発陣の中で最も安定している唐川が5回途中6失点で降板という誤算。不振の象徴でもあるリリーフ陣は、この日も総崩れに近かった。

直前のオリックス3連戦では計28失点。相性がいいはずの交流戦に入っても“投壊”に歯止めはかからない。バレンタイン監督は「投手達がより良い球を投げていくだけ」と話すにとどまった。

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ロッテ・唐川、チームの単独最下位招く13安打6失点炎上[サンスポ]

これまでなら空振りやファウルが取れていた直球が簡単にバットの芯に当てられた。ロッテ・唐川は大量援護を受けながら5回途中まで13安打を浴び、6失点。初登板から4戦4勝の権利を得るまであと1アウトで降板し「本当だったらもっと早い段階で降板させられている。ベンチが引っ張ってくれたのに期待に応えられず、悔しい」。最後まで投球の核である直球の威力、制球力を立て直せず、初めてプロの洗礼を浴びた。

チームの4年ぶり単独最下位にもつながる乱調。本人はその原因を「調子とかではなく、多少力みがあった」と精神面であることを示唆した。

登板ごとに高まる注目度。交流戦の先陣を切る登板で、しかも相手は巨人。雑念が入りやすい状況でもあった。「力みが空回りし、球がシュート回転することが多かった。巨人は意識しないようにしていたが…」。唐川にも気持ちが投球に表れる、普通の18歳の一面があった。

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