5月30日5月30日ロッテ・バレンタイン監督と一緒に野球をやって、テントに泊まろう！バレンタイン監督が校長を務めるマリーンズアカデミーは初の国際交流イベントとして、31日のロッテ対横浜（千葉マリン）の終了後に日米のボーイスカウト所属の子供達400人を招待して三角ベースとグラウンドに宿泊するキャンプイベントを開催する。三角ベースは監督も参加する。その後、球場内にテントを張ってキャンプを行う。関係者は「監督はノリがいい方なので、もしかしたら一緒にテントに泊まるかもしれませんよ」とサブライズも示唆した。キャンプ最大のお楽しみ、飯ごう炊飯とキャンプファイアは、グラウンドが人工芝で火事の危険性があるため、お弁当と電光掲示板での映画上映を行う。
ロッテのルーキー唐川が漫画でも“千葉の顔”になる。18歳右腕が「よく読んでいました」という“ドカベン”での漫画デビューが決まった。
最近2試合は足踏みも5試合に先発して無敗。高校出新人21年ぶりのデビュー3戦3勝をうち立てた唐川に、作者の水島新司氏は「漫画を超える成績」とうなった。さらに「ちょうど交流戦の後はロッテ戦を描こうと思っていたんです。中西球道を投げさせようと考えていましたが、同じ千葉出身の唐川にしましょう」と週刊少年チャンピオン（秋田書店）で連載中の「ドカベン・スーパースターズ編」への登場を約束。主人公・山田太郎のライバルである163キロ右腕のロッテ・中西球道を押しのけるほど野球漫画の巨匠はほれていた。そして既に登場させている日本ハム・中田との初対決へ夢は広がる。
“吉報”に「マジですか」と笑う唐川。次回先発予定は6月6日の巨人戦（東京ドーム）だが、前回20日に打ち込まれた相手にリベンジし、現実の世界でもヒーローになる。
ロッテは最下位からの巻き返しへ投手陣の再編に着手する。首脳陣が「先発で育てる」と口をそろえる2年目・大嶺は6月4日の中日戦で今季初先発が濃厚。唐川と10代コンビで先発の一角を担う。不安定な中継ぎには経験豊富な久保を配置転換して立て直しを図る。
ロッテの渡辺俊介（31）、成瀬善久（22）両投手が30日、故郷・栃木県の知名度アップに一肌脱ぐ決意を明かした。日経リサーチ社の調査で認知度が全国最下位だった栃木県が今春からPRに本腰を入れ始めたことを知り、ヒーローインタビューなどで積極的に宣伝する意欲を見せた。2人はお立ち台に立つことで最下位のチームを勝たせ、故郷を売り込む一挙両得を狙っている。
地元が生んだヒーローが、「ジミ県脱却」に立ち上がる。きっかけは、06年に発表された日経リサーチ社の調査結果だった。栃木は佐賀、島根などに敗れて認知度が全国最下位となった。この事実を知り、渡辺俊と成瀬の郷土愛に火がついた。
都賀町出身のサブマリンが「名産も名所もたくさんある。とちおとめ、かんぴょう、大田原牛…」と訴えれば、小山市出身の左腕も、友人に福島や群馬と混同されたエピソードを披露。「知名度が低いのは仕方ないかもしれないけど、『南東北』と言われるのは許せない」と強調した。
地道なPRを続ける栃木県は、4月に「栃木ブランド推進本部」を立ち上げるなど、宣伝に本腰を入れ始めた。「ブランド推進に協力したい」（渡辺俊）との意向を受けた県関係者は、「提案があれば、ぜひお願いしたい」と、思わぬ救いの手に興奮を隠せない。
成瀬が「（他の）地方でやるのはどうかと思うけど、千葉マリンでならやりたいですね」と言うように、本拠地がPRには絶好の場になる。県のキャッチフレーズをプリントしたTシャツを着てお立ち台に上がったり、名産品を売店に置いたり、オフにはイベントに参加したり−。2人の全国的な知名度を利用すれば効果は絶大。県関係者は「小山市、都賀町とも連携をとっていきたい」とアイデアを出し合う考えだ。
お立ち台に上がるためには、試合での活躍が必要。2人とも約1ヶ月以上白星に見放されており、最下位低迷の一因となっている。故郷とチームの期待を背負い、これからはマウンドで“トチ”ってはいられない。
地元栃木県のPRに一役買うロッテ・渡辺俊介 全国最下位の故郷を救え！！ロッテ・渡辺俊介投手（31）と成瀬善久投手（22）が30日、日経リサーチが調査した「全国知名度ランキング」で地元・栃木県が、45位の佐賀、46位の島根を下回り、最下位になったことを受け、地元PRに一役買うことを宣言した。
チームのみならず故郷までもが屈辱の最下位。この事態に黙っている訳にはいかない。渡辺俊は「栃木も素晴らしい名産・名所がたくさんある。（お立ち台などで）栃木ブランド推進に協力したい」と意欲的。成瀬も「“南東北”と言われるのは許せない。郷土愛は強い。（PRを）やってもいい」と目をむいた。
栃木県は4月に「栃木ブランド推進本部」を立ち上げ、PR活動に本腰を入れている。「両投手とのコラボをぜひ検討したい。連携を取り合ってきたいですね」と県の総合政策課。オリジナルの「栃木Tシャツ」を作成し、両投手に着てもらうなどの案が浮上している。
だが両投手とも約1ヶ月間、白星から遠ざかっている状態。栃木ブランド向上には、グラウンドでの活躍が絶対条件だ。獅子奮迅の働きで、チームと故郷を最下位から浮上させる。
プロ野球界が目標に掲げる試合時間の6％短縮に、黄信号がともりはじめた。過去10年の平均3時間18分から、6％減の3時間6分以下を目指すが、30日現在の平均は3時間8分と2分を超過。試合時間が長くなりがちな夏場を控え、早くも正念場を迎えた。
6％短縮は、京都議定書が定めた日本の温室効果ガス排出量の削減目標が6％であることに由来する。その分、照明などで使う電力を節約できるという象徴的な意味があり、注目度の高いプロ野球界が6％減に取り組むことで、社会に省エネをアピールするねらいもある。
滑り出しは順調だった。開幕から各球団との対戦がホーム、ビジターで一回りする第1クール終了時は、パ・リーグの平均が3時間6分、セは3時間4分と目標をクリアした。各球場とも、打者が打席に入る際のテーマ曲を流す時間などを短縮。また、攻守交代は2分15秒以内、投手交代は2分45秒以内と決め、スコアボードなどに経過時間を表示して時短を促す試みが奏功した。
しかし、投手がフレッシュな状態の春先が過ぎ、失点が増え始めた。第1クール終了時とそれ以後の比較では、11球団で1試合平均の失点が増えた。1球団だけ減少した西武も0.11点に過ぎない。
以前から全力疾走で攻守交代を行い、時短に努めてきた日本ハム・稲葉篤紀外野手は「どの球団の選手もスピードアップに協力していると思うけど、いまは投手に疲れが出る時期。点が入りやすくなるし、投手交代も多くなる。その影響で時間も長くなるのでしょう」と実感を話す。「試合時間短縮には、投手の質を上げることが1番」（楽天・野村克也監督）との指摘もある。実際、防御率1位投手が先発した試合の平均は、パの日本ハム・ダルビッシュ有投手の場合で2時間57分、セの広島・高橋建投手は2時間48分だ。
今後は投手がへばり、優勝争いが白熱する夏場を控える。球界幹部からは「試合時間が短くなる要素は少ない」との声が漏れる。コミッショナー事務局は22日に各球団に、改めて時短に取り組むよう要望を出したが、あるセ球団の時短担当者は「球場内の演出時間を短くする手はすべて打った。あとは試合展開次第。勝負にかかわる“間合い”を短くしろなどとは、こちらから現場にはいえない」と話す。最終的な時短の行方は、選手の意識と、投手の力量の問題になりそうだ。
3時間6分の目標達成は微妙とはいえ、「全球団で去年より試合時間が短くなった」（下田邦夫コミッショナー事務局総務部長）というのも事実。「長い」と批判が多かった試合時間の短縮に向けた取り組みに、一定の成果は出ている。
6％減の3時間6分の試合時間を達成できなかった場合、プロ野球界としてCO2の排出権を購入する予定となっているが、目標達成が先決であり、具体的な取引方法は決まっていない。環境省の昨年9月の発表によると、「自主参加型国内排出量取引制度」での1トンあたりの平均取引価格は1212円。目標を2分超過した30日現在の試合時間のまま全日程を終了したと仮定すると、概算で約35トンの排出権を購入する必要が生まれる。単純計算すると購入価格は4万2420円となる。