6月4日6月4日ロッテが去年からの中日戦連敗を3で止め、バレンタイン監督は日米通算1500勝を達成した。ロッテは1回今日1軍登録されたズレータの5月17日以来の3号2ランで先制。2回に竹原のロッテ大塚以来今季2人目のランニング1号ソロ、3回のズレータのタイムリー二塁打などで追加点。先発・渡辺俊は7回8安打4失点で4勝目。3人目・荻野が7セーブ目。中日はウッズの14号2ランで1点差まで迫るも連敗で、首位阪神と今季最大の6ゲーム差。200勝まであと4勝の先発・山本昌は4回1/3を7安打5失点で2敗目、対ロッテは3戦全敗。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 中日 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 4 |
| 千葉ロッテ | 2 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | x | 5 |
千葉ロッテが逃げ切った。1回、復帰したばかりのズレータの3号2ランで先制し、2回には竹原がランニング本塁打。先発渡辺俊が一発を浴びたが要所を締め、7回4失点で4勝目を挙げた。中日は7回にウッズの14号2ランで追い上げた。
強烈なライナーが中日ファンで埋まった左翼席に突き刺さった。千葉ロッテのズレータが先制2ランを含む2安打3打点。1軍に復帰したその日に、主砲のバットは快音を響かせた。
1回の第1打席、25年目のベテラン左腕の球を完ぺきにとらえた。「打ったのはシュート。自分のスイングができるところにボールがきてくれた」と5月17日のオリックス戦以来の一発。復帰1打席目で4番の仕事を果たした。
1点差とされた3回には、左翼線へ適時二塁打。追い上げられた直後の追加点に「ちょっと興奮しすぎたかな」と、二塁ベース上でジャンプしながら両手をたたいて喜んだ。
開幕直後は調子が上がらず4月4日に2軍落ち。昇格後も変化球にバッティングを崩され、思うようなスイングができていなかった。
5月20日の試合中に右太もも裏を痛め再び登録抹消。この日、再登録されたばかりだった。「最高の形で再スタートすることができて本当によかった。バッティングの状態？もちろん、グーだよ」。バレンタイン監督に日米通算1500勝目をもたらした主砲の笑顔がはじけた。
日米通算1500勝は、ウイニングボールが教えてくれた。ロッテ・バレンタイン監督が、ハイタッチで選手を迎えた直後、荻野が記念のボールを届けてくれた。同監督は「何がなんだか分からなかった。ボールをもらって、幸せな気持ちになれた」と話した。
この日の勝利は、同監督の選手起用がズバリはまった勝利といえた。右太もも裏の痛みが癒え、登録したばかりのズレータを4番に据えた。その初打席、1回2死から2ランを放った。ズレータは「チームに迷惑をかけたが最高の形で再スタートが切れてよかった。2死から里崎がチャンスをつくってくれた」といって興奮を隠せなかった。
運も味方した。同じくこの日登録した竹原が2回に放った飛球は、中日和田が見失い、ランニングホームランになった。「人生で初めてです。全力で走りました」とラッキー男は息を弾ませた。大砲が復活、さらに見放されていたツキも戻して区切りとなる勝利を挙げた。
「運よくいいチームにいて、素晴らしい選手がいた。選手達がもたらしてくれたんだ。感謝したい」と、1500勝を振り返る。初めて監督（レンジャーズ）になったのが85年、当時35歳の若さだった。それから23年かけて積み上げてきた。日本の現役監督と比較すれば野村（楽天）王（ソフトバンク）両監督を上回る。
「自分は若くして監督になったから」。現状の成績でいえば、25勝34敗で借金9。最下位は変わらない。「この先、チームがよくなるきっかけになればと思っている」。バレンタイン監督は過去よりもまだまだ続く今季の戦いを見据えていた。
渡辺俊が43日ぶりの勝利を挙げた。7回を投げ、被安打8の4失点ながら味方のリードを守った。4月22日の西武戦で3勝目を挙げて以来の白星。渡辺俊は「3回のピンチを踏ん張れたのが大きかった」。1点を失い、なおも続いた満塁を逃げ切っていた。久々の勝利には「買っていないなあというのはあった」と話していた。
采配がズバリと決まってバレンタイン監督が日米監督通算1500勝（日＝383、米＝1117）を達成した。1軍復帰したばかりのズレータ、竹原がランニング本塁打を放つなどスイッチヒッターを含めて右打者9人を並べた打線が序盤から山本昌を攻略。先発・渡辺俊が7回4失点と粘ると、川崎−荻野の“勝利の方程式”で逃げ切った。荻野からウイニングボールを手渡された指揮官は「荻野が“1500勝です”と言ってくれて気付きました。とても幸せな気持ちになった」。日本球界の現役監督トップの数字には「自分は若い頃に監督を始めたから。いいチームで監督をし、素晴らしい選手がいた。選手達に心から感謝したい」と頬を緩めた。
ボビーが久々に晴れやかな笑顔を見せた。6月の初白星は日米通算1500勝という区切りの数字になった。1985年にレンジャーズで監督業を始めて実質21年。米国ではレ軍とメッツで1117勝、そしてロッテで383勝を積み上げた。「素晴らしい選手達のおかげ。心から感謝したい」。日本でも鶴岡一人ら過去4人だけという偉業。最後を締めた荻野から渡されたウイニングボールを手に感無量の表情だった。
記念の1勝をプレゼントしたのは渡辺俊の意地だ。7回8安打4失点で、4月22日西武戦以来、約1ヶ月半ぶりの4勝目。因縁の強竜打線の反撃をしのいだ。昨季は1度だけ対戦し、3回6失点KO。落合監督に「オレでも打てる」と酷評されて雪辱を期していた。05年には1300勝目を贈ったサブマリンは「勝ててよかった。これで雰囲気がよくなれば」と喜んだ。
この日、1軍登録したばかりのズレータと竹原が一発を放って花を添えた。救援陣も期待に応えて踏ん張った。「この記念の勝利が、よい方向へと転換するきっかけになってくれればいい」とボビー。1つ勝ったとはいえ最下位なのは変わらない。今こそマジックの見せどころだ。
記念の勝利は、チームにも大きな意味を持つ1勝となった。ロッテ・バレンタイン監督が日米通算1500勝を達成。そんなことなど忘れていた指揮官は、最後を締めた荻野からウイニングボールを渡され「何で？」と驚いた。だが、すぐに偉業達成を伝えられ、満面の笑みで喜びを表した。
「これまでの勝利は選手達が勝ったのであって、自分が勝った試合は1つもない。選手達に感謝したい」とボビー。感慨に浸りながらも、区切りの白星以上に、浮上の兆しを示した選手たちをたたえた。
右太もも裏痛から復帰したズレータが、1回の先制2ランを含む3打点。先発・渡辺俊が7回4失点で降板後も、川崎、荻野が1点差を守りきった。主力の相次ぐ故障離脱。不安定な中継ぎ陣。今季不振の要因を払拭する会心の勝利だ。
「これまで多くのチームで、いいときも悪いときも経験した。この記念の勝利が、いい方向に転換するきっかけになって欲しい」とボビー。1500勝目が、開幕からの低迷に終わりを告げ、逆襲ののろしとなる。
ロッテはズレータが先制2ラン、竹原はランニング本塁打と、この日1軍に昇格した選手が活躍。バレンタイン監督は日米通算1500勝を達成した。
米大リーグではレンジャーズとメッツを率いて計1117勝を挙げており、ロッテで383勝を積み重ねた。「とても幸せな気分。選手たちに感謝したい。今は悪い時だが、この勝利がいい方に転換するきっかけになればいい」と笑みが絶えなかった。
ロッテ・バレンタイン監督が日米通算1500勝を挙げた。試合後ハイタッチで選手を迎えた直後に、荻野が記念のボールを届けてくれた。レンジャーズで初の監督になったのが85年、当時35歳の若さだった。それから23年かけて積み上げてきた。同監督は「運よくいいチームにいて、素晴らしい選手がいた。選手達がもたらしてくれたんだ。感謝したい」と、振り返っていた。
ロッテの助っ人ズレータが復活を告げる先制2ランを放った。1回2死から山本昌のシュートをライナーで左翼席に運んだ。ズレータは「最高の形で再スタートすることができて本当によかった」と喜んだ。先月20日の巨人戦で右太もも裏を痛めて出場選手登録抹消、この日昇格したばかりだった。その第1打席の1発。「2死からチャンスをつくってくれた里崎（二塁打）にも感謝しなければ」と付け加えることも忘れなかった。