わたしはかもめ2008年鴎の便り(6月)

便

6月5日

千葉ロッテ1−4中日(千葉マリン)

中日が連敗を2で止め阪神とのゲーム差は5.5。中日は3回和田の犠飛で先制、続く中村紀の3年連続13度目となる10号3ランで加点した。これで中村がホームランを打った試合は昨年9月7日ヤクルト戦から13連勝となった。先発・小笠原は6回1/3を投げ7安打、1失点でチームトップタイの6勝目。岩瀬が17セーブ目をマークした。ロッテは中日を上回る10安打を放つが残塁11で、5回南のプロ初となる1号ソロで1点を返すのみ、今季ワーストタイの借金10。プロ入りから3連勝中の先発・唐川は7回6安打、4失点でプロ初黒星を喫した。

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中日0040000004
千葉ロッテ0000100001

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唐川、初黒星[千葉日報]

千葉ロッテは先発唐川がつかまった。3回に3ランなどで4点を失い、以降は立ち直ったが初黒星。打線は南のプロ初本塁打で1点を返したが、終盤の得点機を生かせなかった。中日は中村紀が通算350号まであと1本に迫る10号3ランを放ち、小笠原が6勝目。

◇敗戦の中にも収穫

左翼から右翼方向へ吹く3メートルの風に乗ってスタンドに運ばれた打球を、マウンド上の唐川はただ見つめるしかなかった。6度目の先発マウンドで初黒星。初登板初勝利からの連勝記録は3で止まった。

序盤は、横風の影響もあり、いつもなら空振りを取れる右打者の外角へのスライダーがコースを外れ簡単に見極められた。1、2回は走者を出しながらもしのいだが3回、連打と四球などで1死満塁とし犠飛で先制されると、中村紀に右越え3ランを浴び4失点目。「甘い球、高い球をとらえられてしまった」。犠飛、本塁打とも直球をはじき返された。

ただ、失点したのは3回の1イニングだけだった。カーブを効果的に使い安定した制球を取り戻し4回以降は1安打。「途中からしっかり投げられた。最初からできていれば…」と少し悔しさをのぞかせ7回4失点でマウンドを降りた。

キャッチボールで感覚がよかったノーワインドアップを試し、KOされた前2試合とは違い立ち直って見せた。「今まで負けなかったことがおかしいくらい」と初黒星を気にする様子もない。新人右腕は敗戦の中にもしっかりと収穫を得た。

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ロッテ唐川“怪物の片鱗”…ローテ投手、評価及第点[夕刊フジ]

◇修正能力は抜群、初黒星も次回へ光明

3度目の正直はならずとも非凡さは見せた。5日の中日戦でロッテ・唐川が7回4失点でプロ初黒星。だが、快投ショー再演への光明も見いだした。

「プロ初黒星?今までの2試合で負けがついていないのがおかしいです。だから特には…」。悔しい敗戦を唐川は冷静に振り返った。立ち上がりは直球もスライダーも高めに浮く不安な状態。3回には和田の犠飛、中村紀の右翼席への3ランを浴びて4失点。だが4回以降はタテに割れるカーブでストライクが取れるようになると、直球も低めに集めて、7回までわずか1安打。4月26日のソフトバンク戦でのプロデビューから6試合目で初めて黒星がついたが、苦投の中で見いだした修正能力が次回登板への光明だ。

デビューから3連勝後に巨人、阪神打線にKO。3度目の正直で臨んだ中日戦も4失点と失速感があるが、まだ18歳の新人。右も左も分からないプロの世界で、まがりなりにも1ヶ月超もローテを守っているのだから、大健闘だ。

先発を6人で回すロッテの投手陣の中での調整も当然ながら初体験。「自分で色々試しながらやっている感じ。走る量、タイミング、体の疲れもその日によって違うし、その辺が…」と手探りだ。首脳陣も「登板間隔での調整メニューは、唐川の疲労度に応じて強めたり軽めにしたりしている。それでも筋力の測定では平均値が出ているから基本的に強化メニュー」(立花コンディショニングコーチ)と、ともに試行錯誤の状態だ。

さらに唐川の場合、今回の中日戦を含めて雨によるスライド登板が3度目。登板日にピークを作る調整はベテランでも難しいこと。それを18歳は暗中模索しながら、この日も4失点ながら中盤から修正し試合を壊さずに粘投。そんなパフォーマンスを見せた高卒新人は、最近では西武・松坂(現レッドソックス)と楽天・田中くらいだろう。

それだけにバレンタイン監督も「十分に勝てる内容だった。チームに勝ちをもたらす内容だった」と評価。「次もローテで回るはず。中盤からはよく投げた」(成本投手コーチ)とローテ投手として及第点を付けた。次回登板が有力な12日の広島戦で、快投ショーの再演が期待できそうだ。

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ロッテ唐川にプロの洗礼、6戦目で初黒星[ニッカン]

ロッテのルーキー唐川が6度目の先発でプロ初黒星を喫した。7回を6安打4失点。3回1死満塁から和田の犠飛で先制点を許すと、続く中村紀には速球を右翼席へ運ばれる3ランを浴び、一挙4点を失った。ただ、4回以降は立て直し無失点で切り抜けた。唐川は「あの回は高く、甘い球をとらえられた。中盤以降はよかったけど最初からできませんでした」と反省の弁を述べた。

5月13日の日本ハム戦で3勝目を挙げてから、3試合連続4失点以上で勝ち星から遠ざかっている。それでも成長の跡は見せた。初回に先頭荒木を四球で出すも、牽制で刺した。「ボクのクイックが遅いことは知られているだろうし、走ってくるかもしれないと思っていた」。3回をのぞけば評価する点はあり、バレンタイン監督は「中村紀の本塁打は風にも乗ってしまった。あの回は残念だったが、十分に内容のある投球をした」と、及第点を与えた。

初黒星について、唐川は「(KOされた)前の2試合についていないのがおかしいぐらい。黒星がついたからと言って、どうというのはない。次に頑張りたい」と前向きに話した。チームも借金10の最下位と苦しい状態は続く。浮上していくためにも、ルーキーの勝ち星が必要だ。

◇南9年目1号

9年目の南がプロ初本塁打を放った。4点を追う5回2死から小笠原のカーブを左翼席へ運んだ。「カーブに対し、いい感じでスイングできました。9年目で初めてのホームランですから、嬉しいの一言。本当に嬉しいです」。7回にも中前打を放つなどアピールした。横浜から移籍3年目。強肩など守備は定評があるだけに、打撃で結果を残し恩後もチャンスは増えそうだ。

中日田中
「初めて見たけど、ものすごくかっこいい。みんなジャンプしたり、野球の応援じゃないみたい。」(ロッテの応援団を)
渡辺俊
「以前に中前打だと思った当たりを、二塁ベース直後に守っていた中堅手に捕球された。でも、今はバットも変えたし、こんどそんな位置にいたら頭上を越えるよ!」(交流戦中ならではの打撃練習を終え)

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唐川4失点、プロ初黒星も成長アピール[スポニチ]

スーパールーキーが昨年の日本一軍団からプロの洗礼を受けた。ロッテ・唐川侑己投手(18)は5日の中日戦で中村紀に3ランを浴びるなど7回4失点。6試合目にして初黒星を喫した。千葉マリンの風の影響を受け、初めて1試合2四球を与えるなど制球を乱した。それでも中盤以降は立ち直り、成長をアピール。伸び盛りの18歳は踏まれて強くなる。

悔しさと、次への確かな手応え。ルーキー唐川が喫した6試合目でのプロ初黒星には多くのものが凝縮されていた。「4回以降はしっかり投げられた部分もありました。それを最初からできなかったのが反省点です」。

慣れ親しんだはずの千葉マリンの風が、もう1つの“敵”になった。普段、中堅から本塁方向へと吹く特有の海風とは違い、この日は左翼から右翼へ。3回、中村紀に喫した3ランは、その風に乗って右翼フェンスをギリギリで越えた。マウンドでは右横から吹き付ける感覚。「多少、影響があったかも」と宝刀スライダーの変化にも影響が出て、持ち味の制球を乱した。初回、先頭・荒木にいきなり四球。警戒していた荒木の足は、けん制で刺して封じたものの、3回にもウッズへ四球を与えて傷口を広げた。

プロ初の1試合2四球と1イニング4失点。昨季日本一の中日に洗礼を浴びたが、そのまま終わらないあたりが並の18歳とは違う。4回以降の4イニングは内野安打1本に抑えてゼロを並べた。巨人、阪神と2試合連続KOされて迎えた一戦。これまでのワインドアップからノーワインドアップに替えて投球フォームのバランスを整え、苦手のクイック投法は絶妙なけん制で補った。バレンタイン監督は「中村紀の一発は右翼への風に乗ったもの。3回以外はいい出来で十分に勝てる内容の投球だった」と評価。続けて「攻撃の方で、いいところで1本出ていれば」と中日を上回る10安打を放ち1点止まりの拙攻に敗因を求めた。

まだ18歳右腕のシーズンは始まったばかり。「(初黒星も)最近2試合で負けがついていない方がおかしいくらいだし、特に負けがついたからっていうのはない」。唐川にショックを引きずる様子はない。次回登板予定は成田市関係のイベントが行われる“成田デー”の12日広島戦(千葉マリン)。初めて味わう黒星と引き換えに得た自信を生かし、本来の輝きを取り戻す。

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唐川、プロ初黒星、高卒新人22年ぶり4連勝ならず…ロッテ[報知]

唐川の進撃が止まった。プロ登板6戦目でついに初黒星がついた。7回6安打4失点。1986年の大洋・相川英明以来、高卒新人として22年ぶりとなるデビュー戦からの4連勝はならなかった。「前の2試合で負けがつかなかったのがおかしいくらい」と、悔しさをかみ殺した。

悪夢は3回に起きた。1死満塁から、和田に先制の右犠飛を献上。なおも2死一、二塁で、外寄りに高く浮いた直球を中村紀に右翼席まで運ばれた。「入るとは思わなかった」。一気に4点のビハインドを背負い、マウンドで立ちつくした。

制球を重視する意味もあり、この日からノーワインドアップを取り入れた。「キャッチボールのときの感触がよかったんで。終盤はしっかり投げられた球もあった」。4回以降は1安打のみで追加点を許さなかっただけに、余計に3回の乱調が悔やまれた。

悪夢の3回 交流戦に入り、3戦14回2/3を投げ14失点。いずれのゲームも4失点以上で、先発の責任を果たせていない。初回、四球で出した荒木を牽制で刺したのは成長の跡。しかし、セットポジションではどうしても球威が落ちてしまうなど、課題は多い。バレンタイン監督は「十分に勝てる内容だった」とねぎらいつつも、今後の起用法への明言は避けた。18歳がプロの壁に直面している。

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18歳ぼう然…ロッテ・唐川がプロ初黒星[サンスポ]

ついにプロ初黒星を喫した。1点を先制された3回2死一、二塁。高卒ルーキーの唐川(成田高出)が投じた141キロの直球は、中村紀にはじき返され右翼へ高く舞い上がり、風に乗ってスタンドに消えた。

「入るとは思わなかったです」。打球の行方を呆然と見つめた。本塁打3本はいずれもベテランに打たれている。1本目は35歳の稲葉、2本目は40歳の金本。この日は、34歳の中村紀に“16歳差弾”を浴びた。「簡単には抑えられないということじゃないですか」とプロの洗礼に18歳は唇をかみ締めた。

「今まで負けがつかなかったのがおかしいくらいです」。5月20日の巨人戦(千葉マリン)、28日の阪神戦(甲子園)と2戦連続でKO。そして今回、味方の援護もなく初黒星。強運も尽きた格好だ。唐川のクイック投法が遅いのは周知の事実。この日からノーワインドアップに切り替えたが…。ゆったりとしたモーションから手元で伸びるのが武器だが、直球に本来の力はなかった。

悪い中にも光明を見いだした。4回以降はカーブなど変化球主体で内野安打1本だけ。「3回だけ残念なイニングがあったがとてもよかった。十分に勝てる内容だった」とバレンタイン監督は評価する。次回登板は12日の広島戦(千葉マリン)が濃厚。高卒ルーキーの真価が問われる。

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6戦目ついに…唐川 初めて負けちゃった[デイリー]

6戦目でついに喫したプロ初黒星。だが、ロッテ・唐川は確かな成長の跡を、そのマウンドに残した。

「今まで負けがつかなかったのが、おかしいぐらい。負けたからといって、どうということはない」。試合後、唐川は初めての敗戦を冷静に受け止めた。心の底に、つかんだ手応えがあったからだ。

序盤から制球に苦しむ中で、迎えた3回だ。1死満塁から和田の右犠飛で先制点を献上。さらに2死一、二塁から、中村紀に右翼席への10号3ランを浴びて計4失点。さすがの唐川も、マウンド上で顔をゆがめた。

だが「自分でも修正ができた」と、4回以降は恐竜打線を内野安打1本に抑えた。7回6安打4失点。巨人、阪神を相手に5回をもたずKOされた過去2試合から、着実な進歩を見せた。

慣れない先発ローテーションに「(登板間の)調整は自分でも試しながらやっている状態。走る量やタイミングをどうするか。体の疲れによっても違うので」。試行錯誤の日々は続いている。

この日は無走者で大きく振りかぶるこれまでのフォームから、ノーワインドアップに変更。「無駄な動きも入らないし、しっくりきている。しばらく使っていきたい」。この対応力が若さの強みだ。バレンタイン監督も「十分に勝てる内容の投球だった」と評価した。試練を乗り越え、18歳右腕はさらなる高みを目指す。

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唐川なんとかしなくちゃセットポジション[スポニチ]

走者を背負うと、明らかに球質が落ちた。ロッテの唐川は振りかぶる投球を封印し、ノーワインドアップに変えたこの日も劇的には改善されなかった。

0−0の3回1死満塁。追い込みながら、和田に甘く入った直球を簡単に右犠飛とされた。続く中村紀に浴びた3ランも低めを狙った直球が高めに浮いた。

「そう簡単に抑えられることはないということ」と唐川。ゆったりとしたモーションから手元で球が伸びるのが武器だが、本来の直球の力はなかった。

唐川のクイック投法が遅いのは周知の事実だ。だが、この日の3回は走者に神経質になる状況ではなかった。セットポジションでの投球となると球威、制球力とも別物になるように見えた。

7回を4失点でプロ初黒星。自ら「今まで負けがついていなかったのがおかしい」と言うように、これで3試合連続で4失点以上。原因の全てと言ってもいいのが走者を出してからの投球だ。「上で投げる以上、立て続けにKOされる訳にはいかない」と背水の陣で臨んだ18歳。次回の先発はあるのだろうか。

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ルーキー唐川が初黒星[ニッカン]

ロッテのルーキー唐川侑己投手(18)が、プロ初黒星を喫した。3回に和田の犠飛、中村紀の3ランを浴びて一挙に4点を失った。序盤からスライダーを見逃され、カウントを苦しくした。「自分では悪い感じではなかったし、風の影響もあったのかな。甘く高い球をとらえられた。そう簡単に抑えられないということですね」。

ただ4回以降は無失点に持ちこたえただけに、バレンタイン監督は「あの回は残念だが、それ以外は十分に勝てる内容の投球だった」と評していた。

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唐川4失点で初黒星…ロッテ[報知]

ロッテの唐川がプロ初黒星を喫した。唐川は振りかぶる投球を封印し、ノーワインドアップに変えたが、走者を背負うと明らかに球質が落ちた。0−0の3回1死満塁。和田を追い込みながら甘く入った直球を簡単に右犠飛とされた。続く中村紀に浴びた3ランは低めを狙った直球が高めに浮いた。

7回4失点でプロ初黒星を喫し、「そう簡単に抑えられることはないということ」と唐川。自ら「今まで負けがついていなかったのがおかしい」と言うように、これで3試合連続で4失点以上。次回の登板が注目される。

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ロッテ・唐川、課題克服できずプロ初黒星[サンスポ]

立ち上がりからノーワインドアップで投げたが、走者を背負うと、明らかに球質が落ちた。0−0の3回1死満塁。ロッテの唐川は追い込みながら、和田に甘く入った直球を簡単に右犠飛とされた。

続く中村紀に浴びた3ランも低めを狙った直球が高めに浮いた。ゆったりとしたモーションから手元で球が伸びるのが唐川の武器だが、本来の直球の力はなかった。

既に対戦球団には唐川のクイック投法が遅いのは周知の事実になっている。本人も十分に自覚しており、中日戦を前に「本来対戦するのは打者。(走者への警戒と)うまくバランスを取っていきたい」と話していた。

だが、この日の3回は走者に神経質になる状況ではなかった。セットポジションでの投球となると球威、制球力とも別物になるように見えた。

7回4失点でプロ初黒星。これで3試合連続で4点以上を失っている。その原因の全てと言ってもいいのが、プロとしては致命的なセットポジションでの投球だ。「上で投げる以上、立て続けにKOされる訳にはいかない」と背水の陣で臨んだ18歳。次の登板はどうなるのだろうか。

バレンタイン監督
「ほかの6回は非常に良かった。1イニングだけ残念だった。」(3回に4失点の唐川に)
「嬉しいの一言。」(9年目でプロ初本塁打)

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9年目南がプロ初本塁打[ニッカン]

9年目のロッテ南竜介外野手(26)が、プロ初本塁打を放った。4点を追う5回裏2死から中日小笠原のカーブを左翼スタンドへ運んだ。南は「カーブに対し、いい感じでスイングできました。プロ9年目で初めてのホームランですから、嬉しいの一言。いや、本当に嬉しいですね」。報徳学園から99年にドラフト5位で横浜入り。トレードでロッテに移籍して3年目を迎えている。投手出身の強肩には定評があったが、打撃が課題とされてきた。

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