わたしはかもめ2008年鴎の便り(6月)

便

6月8日

東京ヤクルト3−4千葉ロッテ(神宮)

ロッテが連敗を3、延長戦の連敗を4で止め、4月13日以来2度目の延長戦勝利。ロッテは1点を追う8回今江のタイムリーで同点。延長10回にオーティズの4号ソロで勝ち越し。神宮球場初登板の先発・成瀬は6回5安打1失点。4人目・シコースキーは今季2勝目。ヤクルト戦は巨人時代の05年4月17日から無傷の4連勝。5人目の荻野が10回を抑え8セーブ目。ヤクルトは昨年8月19日以来今季初の延長戦負けで今季ワーストタイの借金7。今季交流戦では神宮球場で5戦全敗。5人目の林昌勇が来日初被弾で、敗戦は全てロッテ戦の2敗目。

12345678910R
千葉ロッテ00000021014
東京ヤクルト10000020003
オーティズ
「あの場面はとにかく強いスイングでボールを打つことだけ考えていたよ。マリーンズファンも沢山応援に来てくれていたので、ファンに勝利をプレゼントできて本当に嬉しい。この勝利がきっかけでチームがいい方向に進んでくれるといいね。」(延長10回決勝ホームラン)

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サブロー好返球“サヨナラ”阻止

土壇場で見せたサブローのストライク返球がロッテを救った。3−3で迎えた9回裏2死二塁。一打サヨナラの場面で、ヤクルト宮本の中前打を前進守備のサブローが抜群のコントロールで里崎の構えるミットへ投げ込んだ。間一髪のタイミングでタッチアウト。「あれだけ前で守っててセーフになるようなら外野手やめようと思ったよ」と、冗談交じりに振り返った。

このスーパープレイでヤクルトのサヨナラを阻止すると、延長10回表、オーティズの勝ち越しソロで連敗を3で止めた。ベンチ前は久し振りのお祭り騒ぎ。オーティズはヒーローインタビューで「今日は来てくれてアリガトウゴザイマス」と、最下位に低迷するにもかかわらず徹夜組まで出て左翼スタンドを埋めたファンに対し真っ先にお礼を言った。

負ければ、バレンタイン監督就任後ワーストとなる借金13に膨らむところだった。7日の巨人戦後は、ロッカー室で「これ以上負ける試合は見たくない」と、来日後最大のカミナリを落とした。これが効いたのか、7回に勝ち越して、再び逆転された8回に同点に追いつく執念を見せた。里崎は「元々接戦をものにできるチーム。これで上がっていきたい」と、反撃を誓った。

成瀬
「悪いなりに1点に抑え、内容は良かったと思う。自分に勝ちがつかなかったけど、チームが勝ってよかった。(3回に打った)三塁打は奇跡です。」(6回5安打1失点)

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サブロー救ったレーザービーム[スポニチ]

絶体絶命の危機をロッテ・サブローがレーザービームで救った。3−3の9回2死二塁から宮本の中前打を捕ると本塁にストライク返球。里崎の好ブロックもあって代走・川島慶を刺し、延長10回のオーティズの決勝弾につなげた。負ければ4連敗でバレンタイン政権下初の借金13だっただけに「気合が入っていた。好返球?まだまだ。前に守っていたし、あれでセーフなら外野を辞める」。打っても3安打に興奮を隠せなかった。

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オーティズが延長V弾…ロッテ[報知]

奇跡の打球が夜空に舞い上がった。チームの危機を救う一撃はバックスクリーンを直撃。10回、無死。オーティズの4号ソロで試合が決まった。「積極的に打って行こうと。かなりいい感触があったから『行く』と思った」ヒーローが充実の汗をぬぐった。

起死回生の一発だった。負ければ泥沼の連敗トンネルをさまようばかりか、04年6月26日に喫したバレンタイン政権での借金ワースト記録(12)を更新するところだった。連敗を3で止める一発は、まさに値千金。「価値の高い一発だ。最後まで気持ちを持ち続けて戦ってくれた」。ボビーも興奮気味に、たたえた。

ヒーローはもう2人、いた。9回2死二塁のサヨナラのピンチで、宮本の中前安打をサブローが本塁へダイレクト返球。これを里崎が好ブロックして走者・川島慶の生還を阻んだ。タイミングはセーフだったが、体を張って本塁を死守。野球の格言通り、ピンチの後にチャンスが訪れ、勝ち越し弾を呼び込んだ。

連敗を止めても借金11。屈辱の最下位から抜け出すにはまだ道のりは険しい。それでもかつての日本一軍団は決して、最後まで諦めない。

◇ヤクルト、勝利の方程式まさかの崩壊

勝利の方程式が崩れて痛い星を落とした。5回、勝ち投手の権利にあと1人と迫った松井から佐藤へ継投し、6回から松岡を投入。しかし、7回に松岡が逆転を許して歯車が狂った。再逆転後の8回には押本が追いつかれ、10回には林昌勇がオーティズに来日初被弾。3投手がいずれも失点しての敗戦に、高田監督は「今日は3人が3人とも。痛いね」と肩を落とした。

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ロッテ・オーティズ、値千金の一発![サンスポ]

ロッテ・オーティズの値千金の一発は、マウンドに上がったばかりの林昌勇の1球目の直球をたたいたものだった。

同点の延長10回、先頭で打席に入ったオーティズは「初球から積極的に塁に出ることを考えていた」という。打ち気満々だったところに「前回の対戦では初球は見逃していた。打ってこないと思った」と油断があった林の投球がどんぴしゃりでぶつかった。中堅への勝ち越し4号ソロ。オーティズは「いい感触だった」と悦に入った。

サブロー
「あれだけ前に守ってセーフになるような外野手なら(野球を)やめようと思っていた。」(9回に中堅から好返球、本塁で二塁走者を刺し)
里崎
「相手の気持ちを止められた。これが仕事。」(9回のブロックに)

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