わたしはかもめ2008年鴎の便り(6月)

便

6月11日

千葉ロッテ1−0広島(千葉マリン)

ロッテが渡辺俊の07年9月23日オリックス戦以来の完封勝利で4月以来となる今季4度目の3連勝で借金8。5回、西岡のタイムリー二塁打で先制し今季3度目の完封勝ち、1人の投手で1−0勝利は00年8月26日オリックス戦の黒木知宏以来。渡辺俊は9回を110球3安打6三振2四死球、自身7度目の完封勝利で5勝目、千葉マリンでの交流戦は05年中日戦から7連勝、史上8人目の交流戦2ケタ10勝目。広島は今季6度目の零敗で0−1負けは今季2度目、千葉マリンで05年から8連敗。先発・大竹は8回6安打でリーグワーストの8敗目。

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広島0000000000
千葉ロッテ00001000x1
渡辺俊
「今日は久し振りに大好きな風が吹いていたので気持ち良く投げることができました。今まで、不甲斐ないピッチングが続いて野手の人に迷惑をかけていたので、今日はチームの勝利に貢献できて嬉しいです。今日は最後まで気持ちを変えずに集中して投げることができました。これからも、いい投球ができるように頑張ります。」(完封勝利、今季5勝目)

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渡辺俊、3安打完封[千葉日報]

千葉ロッテは渡辺俊が今季初完封。立ち上がりこそ制球が乱れたが、打たせて取る投球で1点を守り5勝目。打線は5回1死一、二塁、西岡が左越えに適時二塁打を放った。広島は好守で追加点を許さなかったが、好投の大竹を援護できなかった。

◇西岡が先制二塁打

千葉ロッテの西岡が、先制の左越え二塁打。5回1死一、二塁、前回3三振を喫した広島先発・大竹の外角のボールを流し打ち。10試合ぶりスタメン出場の二走福浦をホームにかえした。先頭打者本塁打を放ったヤクルト戦に続く先制点を挙げた上、今季5度目の猛打賞。「神宮で2連勝して、いい形になっている。本拠地・千葉でこの勢いをさらに加速させたい」。チームのリードオフマンは意気込んだ。

◇風を味方に5勝目

「1番好きな強さと方向の風で、1番投げやすい環境だった」。渡辺俊は昨年9月23日のオリックス戦(千葉マリン)以来、自身7度目の完封でチームトップの5勝目をマーク、チームに3連勝をもたらした。 千葉マリン特有のセンターからホーム方向へ吹く5メートル前後の海風。バックネットにはね返った風は投手からは向かい風になり、変化球が不規則に変化した。「カーブがかなり遅かったし、高めのボールは浮き上がった」と捕手里崎。積極的にバットを振る広島打線に対し、初球から勝負球のつもりで向かって行った。

内野手の送球ミスから1死三塁とされた4回。5番嶋には高めの際どいコースへ球を投げ続け二飛に打ち取り、後続は緩い変化球で空振り三振。「技術より集中力の勝負だった」と珍しく自然にガッツポーズが出た。

「あと2、3回あると思って投げた」という9回、最後の打者を遊ゴロに仕留めると、笑顔で里崎とグラブタッチ。「何点差だろうが1人1人アウトを取る投球が最後までできた」。風を味方に最少リードを守り切ったサブマリンは、途切れることのなかった高い集中力を勝因に挙げた。

◇完璧な投球だった

バレンタイン監督
「渡辺俊は完璧な投球だった。ほとんどミスを犯すことなく9回を投げた。どちらの投手も負ける内容ではなかったが、西岡が振れていたので1点の差が生まれた。この先も勝つべき形で勝利を挙げたい。」

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ロッテ唐川“松坂流”調整…カーブ多投でフォーム修整[夕刊フジ]

◇高校時代から実践

考え方はメジャー級?!11日の広島戦で完封勝ち、3連勝したロッテ。投打ともに粘りが戻ってきただけに、12日に先発予定の唐川にも波に乗って欲しいところ。期待の新人はデビュー戦となった4月26日のソフトバンク戦から3連勝をマークしたが、交流戦に入ってから、巨人、阪神、中日相手に苦戦。“復活”に向け調整に余念がない。

登板前日のこの日は強めのキャッチボール、ダッシュなどをこなした。9日のヤクルト戦前のブルペンでは約60球の投球練習を行い、最も集中して投げていたのがカーブだ。

「多めに投げてます。カーブの腕の振り、ひじの使い方で真っ直ぐも投げられればいいと思ってます」と唐川。カーブは配球の組み立てに欠かせない球種の1つだが、実はフォームの微調整にも有効。腕を上から大きく振るため、疲労などで下がり気味のひじの位置を修整できるのだ。

これを実践しているのがレッドソックス・松坂。西武時代にバッテリーを組んでいた伊東前西武監督のアドバイスで、試合中でもイニング間の投球練習でカーブを多めに投げて修整。メジャーでも実践中だ。

「カーブを投げるのは(成田)高校の監督から教えてもらって、ずっとやってます。この前、テレビで松坂さんを見たら投げていたので、ああ、やっぱりそうなんだと思いました」と唐川。プロ入り前から平成の怪物の調整法をしっかり自分のモノにしていたのだから大したもの。実際に5日の中日戦でも、3回に4点を奪われプロ初黒星を喫したが、4回以降はカーブを多めの組み立てに変えて修整。降板した7回まで1安打に抑えている。

この日は先輩・渡辺俊が自身初の1−0完封勝ち。唐川もこの波に乗れるか−。

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俊介今季初完封で交流戦10勝目[ニッカン]

交流戦男には1点あれば十分だった。ロッテ渡辺俊介投手(31)が11日、交流戦通算10勝目を今季初の完封で飾った。千葉マリン独特の風を味方につけて広島打線を散発の3安打に抑えた。5回に西岡剛内野手(23)の適時打で挙げた虎の子の1点を守り切り、自身初の「1−0完封」をやってのけた。日本代表候補のサブマリンの完全復活で、ロッテは3連勝をマークした。

最後の打者を遊ゴロに仕留めた渡辺俊が、この日初めて白い歯をのぞかせた。グラブを2回たたいて里崎とハイタッチし、スコアボードに視線を向けた。1−0。投手にとってはたまらないスコアで、9回を1人で投げ切った。「1−0の完封負けは何度もあった。やられるとムカつくんですよ。でも、1−0で勝ったのは記憶にないですね」。自身初でチームでは00年の黒木以来8年ぶりとなる会心の完封劇だった。

千葉マリン独特の向かい風が、直球を浮き上がらせ、カーブにブレーキをかけた。「今日の風は僕の1番好きな強さと角度。最高に投げやすい環境だった」。見せ場は4回表。味方の失策をきっかけに1死三塁と攻め込まれ、打席には長打のある嶋を迎えた。「絶対に抑える」。制球ミスが命取りになる場面で、高めに浮き上がる直球を4球続けて二飛に打ち取った。この回を無失点で切り抜けると、もうピンチはやって来なかった。散発の3安打で球数は110球。2時間18分で試合を終わらせた。

5月16日のオリックス戦では2回途中8失点でKOされるなどここまでは不本意な内容が続いた。投球フォームへの障害を取り除くため、ストッキングを露出するスタイルに変えベルトも軽量化。試行錯誤を繰り返してようやく本来の姿を取り戻した。

交流戦通算10勝目。世界を相手に大きな武器になる日本代表候補の復調は、星野監督も喜んでいるに違いない。だが「チームが最下位にいるし(五輪は)意識していない」と口元を引き締めた。防御率はまだ4点台。今はただ、チームへの借りを返すことしか考えていない。

バレンタイン監督
「完璧な投球。4回の(根元の)エラーを帳消しにしたところも素晴らしかった。」(渡辺俊に)

◇3安打千金打

西岡が値千金の一打を放った。5回、左越えに適時二塁打を放って渡辺俊に貴重な1点をプレゼント。猛打賞の1番打者は「3連勝ぐらいで喜んでいるのが情けない。確か優勝した年は12連勝したはず。そのぐらい連勝を伸ばす気持ちで」と最下位から巻き返しを誓った。

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渡辺俊 3安打完封…1−0は初体験[デイリー]

冷静沈着なロッテ・渡辺俊が気迫あふれる投球を展開した。「ここは絶対に抑えてやろうと思った」。4回だ。根元の悪送球から招いた1死三塁のピンチで嶋を二飛、最後は石原を空振り三振に仕留めて、珍しくガッツポーズ。力強く握った拳が、完全復活を印象づけた。

「ふがいない投球が続いていたので、自分の投球で野手を助けたかった」。この試合までチーム勝ち頭の4勝(3敗)を挙げながら、防御率は4.92と低迷。その中での今季初完封は、プロ初となる1−0での完封勝利というおまけ付きだ。

「投球フォームの妨げになるので無駄を省きたかった」と、ベルトを革製からメジャー式のゴム製に変えるなど、試行錯誤を続けた。この日の快投で、そんな努力も報われた。

さらに、もう1つ新しいベルトを発注している。幼稚園の野球部に入った長男のものだ。「口を出しちゃうから野球はやらせたくないんだけど」と言いながら「センスはいいらしい」と愛息の野球への目覚めを喜んだ。

チームは4月23日以来の3連勝。「集中して、自分がやれることをやるだけです」。父として、先発の柱として、その背中が頼もしく映った。

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ロッテ・渡辺俊“スピード式”で今季初完封[サンスポ]

サブマリンが“逆風”を味方にした。渡辺俊が9回3安打無失点の快投。5勝目を今季初完封で飾った。

「大好きな風が吹いていたので気持ちよく投げられました」。4回、味方の失策で1死三塁のピンチを招いたが、嶋を高めの直球で二飛、石原はカーブで空振り三振。珍しくガッツポーズも飛び出した。

風速5メートル前後の外野から吹き込んだ風はバックネットに当たり、投手には向かい風となる。直球は浮き上がるようなイメージを打者に与え、90キロ台のカーブはブレーキがかかる。4回まで6奪三振。後半は打たせて取る投球で球数を減らした。

ユニホームにも快投を導いた秘密があった。「無駄なものを省いて抵抗を減らした」。ズボンのすそが邪魔にならないように、ひざ下まであるストッキングを使用。動きを柔軟にさせるため、ベルトも伸縮性のあるゴム製にした。競泳界で話題の英スピード社のレーザー・レーサー並みの?“ハイテクユニホーム”で勝利をもぎ取った。

プロ初の1−0の完封勝利に「次はもっと点を取ってもらって楽に投げたいですね」。お立ち台で笑いを誘ったサブマリンが、3連勝のチームを上昇気流に乗せた。

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風の俊介、プロ8年目の「1−0」勝利[スポニチ]

今季初完封。しかもプロ8年目で初めて1−0で勝った。お立ち台。渡辺俊は天に感謝した。

「久しぶりに大好きな風が吹いて気持ちよく投げられた。0−1での負け(4回)が多いんで良かった」。登板日に悪天候が多く、自他ともに認める雨男。この日も早朝に天気予報をチェックし「曇り予報」に顔をしかめた。だが、予報は外れて快晴に恵まれ“風の魔術師”がよみがえった。中堅から本塁方向に吹く千葉マリン独特の海風。その風はバックネットではね返り、投手にとって向かい風となるが、下手投げには絶好の“追い風”だ。風速4メートルで「1番好きな強さと角度だった」という。地上5センチから投げ込む直球は浮き上がり、カーブは急ブレーキ、シンカーは沈んだ。

わずか3安打。交流戦で今季初対戦の広島を手玉に取るのは簡単だった。恋女房の里崎もうなった。「年に1回あるか、ないか。今日の投球をすれば15勝できる」。サブマリン復活の5勝目。今季は内容的に芳しくなかったが、防御率も4.32に下げてリーグ最下位(規定投球回到達者)から脱出した。

北京五輪も近づき、20日には候補選手が35人程度に絞り込まれる。昨年の予選では大会直前で日本代表最終メンバーから外れる悔しい経験をした。渡辺俊は「まずは(最下位の)チームのことが大事。五輪は意識してない」と話したが、この完封劇は絶好の追い風となったに違いない。

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俊介が今季初完封、交流戦7連勝…ロッテ[報知]

風を味方につけて流れを引き寄せた。地面すれすれから投げ込むサブマリンの直球は浮き上がり、カーブにはブレーキがかかった。「1番好きな角度と強さで風が吹いていて、今年1番、投げやすかった」。渡辺俊が広島打線を3安打に抑えて今季初完封。チームトップの5勝目で3連勝に導いた。

2時間18分、110球でコイをさばいた。チームにとって00年8月26日のオリックス戦(神戸)で黒木知が成し遂げて以来、8年ぶりの「1−0」での快勝劇。「やられたら悔しいけどね。自分は0−1の完封負けは結構あるけれど、逆は…」。プロ8年目にして、初めての快感。交流戦はこれで7連勝で、節目の10勝目になった。

集中力は風速5メートル前後の心地よい風で保たれた。初回、いきなり先頭の赤松に安打を許したが、アレックスを球速90キロ台のカーブで、嶋には直球で空振り三振に仕留め、ピンチを脱した。千葉マリン独特の風は上空では逆風、マウンド上では向かい風になり、渡辺俊の下から繰り出す球質に特別の威力を与えた。「カーブはかなり遅くなったし、直球も浮き上がった。年に1回あるかないか」と話した里崎のリードもさえ、8回1死まで2本目の安打を許さず、結局三塁すら踏ませなかった。

「今日は風だけは吹いてくれないかなと」という願いは通じた。勝利の流れをつかめず、風も吹かず0勝だった5月、成田山まで足を運び必勝祈願していた右腕を、野球の神様は見放さなかった。「チームがまだ1番下にいるんでね」。渡辺俊の快投があれば、最下位脱出の願いだって必ず、かなうはずだ。

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渡辺俊が3安打で今季初完封…ロッテ[報知]

ロッテが4月以来の3連勝。5回1死一、二塁で西岡の左越え二塁打で先制し、この1点を渡辺俊が守り切った。緩急を駆使して3安打しか許さず、今季初完封で5勝目を手にした。

この日は渡辺俊にとって自分の持ち味を最大限に引き出せる「強めの逆風」。「カーブはかなり遅かったし、(速球は)高めに浮き上がっていた」と受ける里崎。知り尽くした風の性質を味方に付けた渡辺俊は「風が1番好きな強さと角度で吹いていた。1番投げやすい環境だった」と話した。

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渡辺俊が今季初完封!ロッテ3連勝[サンスポ]

サブマリンが風をつかんだ。交流戦通算10勝目を目指してマウンドに上がったロッテ・渡辺俊が、広島打線を翻弄した。「調子は悪くない。自分もチームもいい形できている」。

1回、いきなりピンチを招く。先頭の赤松に左前打を許すなど2死一、二塁と攻められた。だが、嶋を高めの直球で空振り三振に打ち取ると、その後は約5メートルの風を最大限に活用。90キロ台のカーブとシンカー、直球を織り交ぜ、その後もスイスイ。9回を散発3安打、6三振を奪う110球の快投。西岡の左越え二塁打で先制した5回の1点を守り切った。今季初完封だ。

4月22日から約1ヶ月間、勝ち星に見放された時期もあった。だが、5月24日のヤクルト戦(千葉マリン)、6月4日の中日戦(同)に連勝し、本来の調子を取り戻しつつある。

チーム内では清水と共に、トップとなる4勝を挙げている、清水とは「この時期で4勝が勝ち頭というのは寂しいな」と語り合った。

チームは6月8、9日のヤクルト戦(神宮)で5月11、13日以来の2連勝。今季の交流戦では初めてとなる連勝に「久々にいい流れができた。これを継続できるようにしたい」と上昇気流に乗せることを誓った。その公約通りのマウンドだった。

バレンタイン監督
「今季は味方のミスを補えていなかったが、(4回は)気持ちを込めて失策を帳消しにする投球をしてくれた。」(渡辺俊に)
西岡
「走者がいるときは返したいと思っている。3連勝で喜んでいては情けない。」(5回に適時二塁打)
渡辺俊
「(千葉マリンの)風が1番好きな強さと角度で吹いていた。1番投げやすい環境だった。」(あっぱれのマウンド)

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さすがだ渡辺俊1−0完封[ニッカン]

ロッテ渡辺俊介投手(31)が交流戦通算10勝目を今季初の完封で飾った。広島打線を散発の3安打に抑え、5回に西岡剛内野手(23)の適時打で挙げた虎の子の1点を守り切った。

チームの連勝を3に伸ばした渡辺俊は「今日はスコアを気にせず、あと2〜3イニング投げるつもりで投げたので集中力を切らさずに最後までいけた。次はもう少し点を取ってもらって楽に投げたいですね」と笑顔で話した。

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西岡が均衡破る適時打[ニッカン]

ロッテが5回、西岡剛内野手(23)のタイムリーで0−0の均衡を破った。2死一、二塁から左越えに二塁打を放った西岡は「打ったのはストレートです。神宮で2連勝していい形になっている。本拠地でこの勢いをさらに加速させたいと思っている。絶対に先制点が欲しかったのでチャンスで打ててよかったです」とコメントした。

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メッツ5連敗にファンからボビーコール[ニッカン]

メッツの5連敗にいら立つ地元ファンが、試合中にロッテのバレンタイン監督を待望するコールを大合唱した。チームはこの日のダイヤモンドバックス戦で投打ともにかみ合わず、5−9で完敗。連敗を止められず、これで借金3となった。試合中にはスタンドの4万5000人の地元ファンが一斉に「ファイアー、ウィリー!」と、ランドルフ監督の解任を要求するコール。同時に「ボビー・V!」とバレンタイン監督の名を繰り返し唱えるコールも巻き起こった。

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