わたしはかもめ2008年鴎の便り(6月)

便

6月15日

千葉ロッテ10x−9阪神(千葉マリン)

ロッテが昨年5月27・28日阪神戦以来となる2試合連続今季6度目の2ケタ得点、2年連続で阪神戦の勝ち越し。同点の9回2死1塁で代打ズレータが本塁打以外で初の今季初・自身3本目のサヨナラ打となるタイムリー二塁打で今季5度目のサヨナラ勝ち。6人目・荻野が3勝目。阪神は今季最多タイ16安打を放ち最大7点差を9回に追い付くも、今季2度目のサヨナラ負け、今季初の3連敗。6人目・渡辺が昨年9月22日ヤクルト戦以来の黒星。プロ初登板初先・発鶴は1死も取れず25球で降板。2試合連続2ケタ失点は06年8月12・13日中日戦以来。

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阪神0000030429
千葉ロッテ610002001x10x
ズレータ
「今日は長い試合だったのですが、ファンは最後まで応援してくれて有難うございます。あの場面はとにかくボールを強く叩く事を考えて打席に入りました。外野の間を抜けてくれて本当にラッキーでした。セリーグ首位のタイガースに連勝できたのだから、マリーンズもこれからどんどん勝ってパリーグの首位に立てるように頑張ります。」(代打サヨナラヒット)

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「12球団ベストファーザー」を選び試合前に表彰

日本ファッション協会が父の日に、12球団1人ずつ「ベストファーザー プロ野球部門」を選出。賞状とトロフィーが贈呈された。

「大変、光栄です。最近は子供達が大きくなって時間が合わないことも多いが、休みが合えば一緒に釣りに行ったりしている。家では野球のことを持ち込まないように心掛けています。」(4人の子の良きパパ)

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ロッテ中折れ深刻…サヨナラ勝ちも大量リード生かせず[夕刊フジ]

負けていたら、全てがブチ壊しだった。15日、阪神戦でサヨナラ勝ち。試合後のロッテ・バレンタイン監督も興奮気味だった。「相手もウチも最後まで諦めない、素晴らしい内容。父の日に素晴らしい贈り物をしてもらったよ」。

9−9で迎えた9回2死一塁。代打ズレータが右中間へ値千金のサヨナラ二塁打。「わずか一振りで最も必要な点を取ってくれた。最後の1打のようなヒットはこれからも必要だ」と孝行息子に最敬礼だ。

とはいえ、試合展開を振り返ればロッテ投手陣は不肖の息子達だろう。1回に6点を先制するビッグイニングを作りながら、先発・小林宏が6回に3点を返され、ガス欠。8回には先発から調整のため中継ぎに回ったベテラン小野が3連打を浴びて3失点。同じく先発からリリーフエースに配置転換された久保も、葛城に右翼席への2ランを被弾。さらに2点リードの9回に登板した守護神・荻野も同点に追いつかれる惨憺たる状況だ。

「リリーフ陣は藤田、薮田、小林雅のYFKのように“顔”で抑えられる怖さがまだ足りない。受け身になれば止められる投手がいない」(球界関係者)という声が強い中、バレンタイン監督とすれば小野、久保の先発陣をリリーフにつぎ込んだのは上昇へのテコ入れ策。現状打破へのボビーマジックの一環だ。だが、依然としてリリーフ陣はピリッとせず。ズレータの贈り物がなければ、全てがブチ壊しだったはずだ。

それだけに「(リリーフ陣は)投げるべき球を投げられていないが、後悔しない結果になってよかった。こういった状況で勉強し、様々なことを学んでいるんだ」と指揮官はゲキを飛ばした。

何はともあれ、父の日のプレゼントで最大12あった借金も88。交流戦ではヤクルトに続き、阪神にも勝ち越した。次戦は17日から大低迷中の横浜2連戦だけに、連勝を伸ばす大チャンスだ。借金も6まで返済できれば、クライマックスシリーズの出場権が得られる3位争いが視界に入ってくる。

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ロッテ7点差追いつかれ冷や冷や連勝[ニッカン]

ロッテがヒヤヒヤの勝利だ。15日、阪神戦(千葉マリン)で最大7点のリードをリリーフ陣が打ち込まれて追いつかれる展開。9回2死一塁、代打フリオ・ズレータ内野手(33)の二塁打でサヨナラ勝ちし、阪神に連勝。すっきり勝ちきれず、借金8、最下位と苦しいが、最近6試合で5勝1敗は上昇の兆し!?

久しぶりの快感だった。パナマの怪人、ロッテ・ズレータが06年7月27日以来2年ぶりにサヨナラ打を放った。9−9で迎えた9回裏2死一塁。カウント2−0から、阪神渡辺の外角低めスライダーを狙いすましたようにとらえると、きれいに右中間へ運んだ。一塁走者オーティズがヘッドスライディングで生還。二塁ベース上で両手人さし指を高々と突き上げたズレータは、次々に飛びかかってくるナインの手荒い祝福を全身で受け止めた。

代打で、壮絶な試合に決着をつけた。この日の試合前のフリー打撃で左手中指の違和感を訴え、先発から外れた。試合中はベンチ後列に陣取ると、終盤7点差を追いつかれる嫌な流れをじっと見つめていた。そして巡ってきた打席。「エキサイトしていた」という半面、「カウント2−0だったからストレートは考えられなかった。変化球に絞っていた」と冷静に見極めて勝利へと導いた。

これで阪神に連勝し、交流戦では3勝1敗に持ち込んだ。バレンタイン監督は「今シーズン中にもう1度阪神と戦いたい」と、日本シリーズでの再戦を熱望した。チームはまだ最下位だが、ここ6試合で5勝1敗と順調に借金を減らしている。ズレータは「これから勝っていってパ・リーグ首位になります。幕張ファイアー!」と得意の決めゼリフでファンに約束した。

初回には打者11人の猛攻で6点を奪うなど、05年の日本一を彷彿とさせるマリンガン打線も復活。苦しみながらも手にした連勝が、浮上の号砲となりそうだ。

◇荻野猛省3勝

守護神荻野が3勝目を挙げた。2点リードの9回表に登板すると3連打で1点を失い、なおも無死一、三塁のピンチで後続を2三振と外野飛球に打ち取って何とか同点で食い止めた。「リードのまま抑えるのが僕の仕事。一、三塁から併殺に仕留めようとしたけど球が高くいってしまった」と、阪神矢野の同点犠飛を悔しがった。試合後は複雑な表情で「(小林)宏之さんの勝ちを消しちゃったのでダメ」と反省しきりだった。

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ズレータ決めた!!主砲復活で虎に連勝[デイリー]

手負いの主砲が崩壊寸前のロッテを救った。7点リードを追いつかれ、同点で迎えた9回だ。2死一塁で代打登場のズレータが、右中間を破る二塁打。一走・オーティズがサヨナラのホームへ滑り込んだ瞬間、塁上で両手人さし指を天に突き上げ、喜びを爆発させた。

無の境地が生んだ一打だ。最近の出場5試合で20打数2安打と絶不調。この日の打撃練習中に左手中指に違和感を覚えたこともあり、2試合連続でスタメンを外れた。それでも「何も考えず(出番を)待っていた」。ベンチで1人、集中力を高めていた。

漂いかけた負の空気を払拭した主砲に、バレンタイン監督は「父の日に素晴らしいプレゼントをもらった。ズレータが1打席で、1番必要とする結果を出した」と興奮を隠せなかった。

「シーズンが終わるまでにもう1度、阪神と戦いたい」と日本シリーズでの再戦を熱望した指揮官。いまだ最下位で課題は山積み。道のりは厳しいが、主砲復活での虎戦連勝はわずかな前進となった。

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ズレータ、復活の2年ぶりサヨナラ打[スポニチ]

ロッテは7点差を追いつかれるドタバタの展開。最後に勝利をたぐり寄せたのはズレータのバットだ。9回2死一塁に代打で登場。カウント2−0から「待っていた」というスライダーを右中間へ運んだ。一塁走者のオーティズが本塁に滑り込むのを見届けると、二塁ベース上で両手を突き上げる。興奮してマウンド後方までやってきたバレンタイン監督に出迎えられ、助っ人は破顔一笑だ。

ズレータ
「エキサイトしながら打席に入った。とにかくバットを思い切り振って、ボールを強く叩くことだけを考えたよ。」

ソフトバンク時代の06年7月27日ロッテ戦(ヤフードーム)以来、移籍後初のサヨナラ打。それは苦悩の末に生まれた快打だった。極度の打撃不振。2度も2軍落ちを経験し「今季はもうダメ。ずっと打てないかも…」と周囲に漏らすなど自信喪失気味だった。さらに試合前のフリー打撃で左手中指を打撲。泣きっ面にハチのスタメン落ちだったが、最後に最高の瞬間が待っていた。バレンタイン監督も「1打席でチームが1番望んだ結果を出してくれた。心臓?大丈夫。父の日に素晴らしいプレゼントをもらった」と興奮気味にまくしたてた。

初回に2試合連続の6点奪取。それを追いつかれるなど「YFK」不在の救援陣に依然不安は残るが、借金8の最下位ながらセ界首位に連勝した意味は大きい。「シーズンが終わるまでに阪神ともう1度戦いたい」と指揮官。上位進出、そしてシリーズへ。ロッテはまだまだ諦めていない。

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ロッテ・ズレータ代打で劇的サヨナラ[サンスポ]

最大7点差を追いつかれ、同点で迎えた9回2死一塁、代打・ズレータが右中間へサヨナラ打。「ボールを強いスイングで叩くことを考えた」。試合前の打撃練習で左手中指の違和感を訴えてベンチスタートだったが、劇的な一打を放った。

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代打ズレータがサヨナラ打!日本通算3度目…ロッテ[報知]

せっかく決めた「幕張ファイヤー」のポーズが、あっという間につぶされた。9−9で迎えた9回2死一塁。代打ズレータが噴火した。カウント2−0からスライダーを叩くと、打球は右中間を真っ二つに割るサヨナラ二塁打だ。日本では3度目、ロッテに移籍してからは初となる劇打に「強いスイングを心がけた。すごい応援でサポートしてくれたファンに感謝したい」と、歓喜の輪の中で巨体をかがめて喜んだ。

激闘に終止符を打った。2回までに7点リードしながら、投手陣が崩壊し、9回にはついに同点。だが、誰もが肝を冷やす展開にも1人落ち着いていた。「試合中は無心だった」左手中指の違和感から2試合連続でスタメンを外れていたが、素振りを繰り返し、バレンタイン監督から声がかかる時を待っていた。

2戦連続2ケタ得点と、打線は乗ってきた。今季の交流戦で、虎を連破したのもロッテが初めてだ。パナマの怪人は「阪神はセの首位だが、ロッテもどんどん勝ってパの首位に立つ。マクハリファイヤー!!」とお立ち台で絶叫。借金は8、首位西武には10.5差とまだ遠い。最下位から奇跡を起こすためには、さらなる爆発が不可欠だ。

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ズレータ2年ぶりサヨナラ打[ニッカン]

ロッテ・ズレータが06年7月27日以来2年ぶりにサヨナラ打を放った。9−9で迎えた9回裏2死一塁。カウント2−0から、阪神渡辺の外角低めスライダーを右中間へ運んだ。「思い切りバットを振って、強い打球を叩きつけることだけ考えていた。エキサイトしている」と喜んだ。これでチームは阪神に連勝して借金を8に減らした。

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7点差追いつかれけど…ロッテがサヨナラ勝ち[スポニチ]

ロッテは9−9と追いつかれた直後の9回、2死一塁から代打ズレータの右中間二塁打でサヨナラ勝ちした。

勝利という体裁だけは整えたが、ロッテは依然「YFK」が抜けた救援陣の弱体ぶりが変わっていないことを露呈した。

9−3の7回から調整登板した先発要員の小野が8回に打たれると、楽勝ムードは一変する。バレンタイン監督は慌てて逃げ切りを図ったが、今季途中に中継ぎに転向させた久保が一気に2点差まで詰め寄られた。

9回。新抑えの荻野は敵地の甲子園と化した雰囲気にのまれたような打たれ方で、リードを吐き出した。「勢いに乗ってくるのは分かっていたが…」と荻野。その裏、ズレータにサヨナラ打が出たが、今の役割での経験の浅い2人の乱れが、余計な苦戦を招いた。

セ首位の阪神に連勝した結果と、7点差を追いつかれた内容。指揮官は顔を紅潮させながら大きな声で「父の日に素晴らしいプレゼントをもらった」と結果ばかりを強調したが、決して今後の浮上を保証する1勝ではなかった。

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