6月26日6月26日27日から再開されるリーグ戦で最下位からの巻き返しを狙うロッテ。チームの低迷に比例して本拠地・千葉マリンの観客動員も苦戦中だが、究極の自虐的（？）打開策が浮上した。
交流戦終了時点で借金10と低迷するロッテ。シーズン残り68試合に猛チャージをかけたいところ。バレンタイン監督も「前半戦で声援をいただいたファンに感謝する。後半戦もサポートが必要です」と後押しをお願いしている。
だが、チームに比例するように千葉マリンでの観客動員数も伸び悩みの状態。交流戦でも前年平均2万4194人から今季は2万3147人と微減。荒木事業部長は「そんなに大きな落ち込みではない。誤差の範囲。1年を通せば平均になると思っています」と分析するが、チームの勢いに比例するのが観客動員。チームが落ち込めばスタンドも…という具合になるのが常だ。それゆえ、「チーム浮上のきっかけはファンの後押し。スタンドがいっぱいになればチームも盛り上がりますから」（荒木事業部長）とテコ入れを狙っている。
ロッテは27日から再開するリーグ戦に向け、千葉マリンでの飲食企画を用意。来月13日から19日までの6連戦では『オールドユニホームシリーズ』を開催。チームは1973〜91年まで身につけた「ロッテオリオンズ」時代のユニホームで戦うが、千葉マリンでも究極のメニューを計画している。オリオンズといえば川崎球場。その川崎球場の名物メニューといえば「肉うどん」というのがオールドファンの認めるところだが、今回計画しているのは何と流しそうめんなんだとか。
いまや四半世紀前となった川崎時代。スタンドで流しそうめんが売られたことはなかったが、当時も低迷チームに比例し、閑古鳥が鳴くスタンドにファンが道具を持ち込んで夏の涼味を満喫していたことは有名。当時のプロ野球ニュースの珍プレー番外編で、その優雅な映像を思いだす方も多いはずだ。
「自虐的なものですけど。ただスタンドでどうやるのか…色々考えています」（荒木事業部長）
どうせなら、アジア最大の長さを誇るマリンビジョンにちなみ、世界最長の流しそうめんでギネス挑戦を狙ってはどうか。そうめんが流れる長さだけファンの増加も見込め、大声援も倍増するはず。この好企画、流すことがないように期待したいところだが…。
ロッテのルーキー唐川侑己投手（18）が湘南戦に先発。6回を2安打無失点、6三振を奪う力投で白星を挙げた。不調で2軍落ちしていたが、心身共にリフレッシュ。直球、変化球共に好調時のキレを取り戻した。近日中に1軍に合流し、7月3日の楽天戦で先発する予定だ。
右腕をムチのようにしならせる。唐川の投球フォームに本来の躍動感が戻った。直球を主体にテンポよく追い込んで、要所でチェンジアップ、カーブが効果的に決まった。「直球をしっかり投げられないと変化球は生きないので、真っすぐを意識した。ある程度修正できたと思います」。球数は83球。次回の1軍登板に備え、余力を残してマウンドを降りた。
5月13日に3勝目を挙げたのを最後に白星から遠ざかったが、6月16日の2軍降格からわずか10日間で復調。レギュラーシーズン再開に間に合わせた。サカタ2軍監督は「今日の登板を見る限り大丈夫。近々、1軍に行くことになるでしょう」と、1軍復帰へゴーサインを出した。唐川は「今日の投球は65点。まだまだ納得できない部分もたくさんあった」と、結果に浮かれることなく口元を引き締めた。最下位からの巻き返しをはかるロッテに、頼もしいルーキーが戻ってくる。
成瀬が得意のナイターで首位西武を封じ込める。27日のリーグ戦再開初戦に先発する左腕は26日、千葉マリンで休日返上の練習を行い「白星スタートしたい。西武との差を縮めないと」と最下位からの巻き返しを誓った。西武とは今季初対戦となるが昨季は6勝無敗。ナイターゲームは14連勝中とデータの後押しもあり「連勝？続けられたらいいですね」と自信をのぞかせた。
“夜の男”ロッテの成瀬がナイター15連勝を狙って27日西武戦（大宮）に先発する。ナイターは昨季18戦13勝、今季4戦1勝でいずれも不敗。ここ2年間の黒星4つはすべてデーゲーム、24日の練習は寝坊で大遅刻と昼が“鬼門”の左腕は千葉マリンで調整して「体がナイター仕様になっているのかな。連勝記録は続けられたらいい」。3連敗中のチームは過去3年の交流戦明け初戦は全て黒星。不名誉な記録を成瀬が止める。
ロッテ・成瀬が27日、ナイトゲームの西武戦（大宮）に先発する。今季の3敗は全てデーゲームで、ナイターは14連勝中。26日、軽めの調整を行った成瀬は「ナイターの方が起きてからゆっくりできるので脳が活性化する。自分の力を出してチームに貢献したい」。24日は寝坊で練習に約1時間遅刻する大失態を犯したばかり。好投で汚名を返上する。
期待の高校生ルーキー達が明暗を分けた。ロッテの唐川侑己投手（18）＝成田高出＝が26日、イースタン・リーグの湘南戦（平塚）に先発し、6回2安打無失点の好投。1軍復帰を確実にした。
1軍の打者をバッタバッタと切り捨てた投球が戻ってきた。2軍降格後2度目の先発となった唐川が、直球主体の投球で6回2安打無失点。6三振を奪い、湘南打線にホームを踏ませなかった。
球のキレを取り戻し、課題のチェンジアップも精度が増した。最高球速は146キロ。1軍での145キロ（5月13日、日本ハム戦）を上回った。
右腕は「まだ力のない球があって、納得のいく投球はできなかった」と厳しい自己評価をしながらも「本来の自分のボールを投げられた部分もあった」と復調の手応えを口にした。
サカタ2軍監督は「チェンジアップが良かった。元々下（2軍）で2度投げてから1軍に行く予定だった」と、当初の予定通り近日中の1軍昇格を明らかにした。復帰戦は7月3日の楽天戦（Kスタ宮城）での先発が濃厚。最下位に沈むロッテに、頼もしい右腕が戻ってくる。
2軍調整中のロッテ・唐川が、イースタン・湘南戦（平塚）に先発し、6回2安打無失点で2勝目。「課題としていたことはある程度できた。本来の球が投げられた部分もある」と6奪三振に手応えを得た。レン・サカタ2軍監督は「いい仕事をしてくれた。近々1軍に行くだろう」と評価。27日にも1軍に合流し、7月3日の楽天戦（Kスタ）に先発する見込みだ。
27日からの西武戦に先発予定のロッテ成瀬善久投手（22）と渡辺俊介投手（31）が26日、千葉マリンで休日返上の練習を行った。リーグ戦再開初戦を任される成瀬は「すごくうれしい。期待に応えられるように頑張りたい」。2戦目に登板予定の渡辺俊は「みんな危機感を持ってやっている」と、最下位からの巻き返しを誓った。