わたしはかもめ2008年鴎の便り(7月)

便

7月4日

千葉ロッテ10−1福岡ソフトバンク(千葉マリン)

ロッテが今季9度目の2ケタ得点で、5位オリックスとのゲーム差を1とした。ロッテは1回、サブローとベニーの連続タイムリー二塁打で先制。2回には西岡がタイムリー内野安打。6回にはオーティズのタイムリー、大松が代打では自身初の12号満塁本塁打で5点、8回には里崎の9号2ランで加点。先発・成瀬は7回6安打1失点で5勝目、本拠地でのナイター登板8連勝。ソフトバンクは4回の大村のタイムリーでの1点のみ。10三振8残塁で今季ワーストの6連敗。先発・大隣は5回0/3を8安打6失点で6敗目、自身の連勝が4でストップ。

123456789R
福岡ソフトバンク0001000001
千葉ロッテ21000502x10
大松
「満塁と絶好のチャンスでの代打だったので、最低でも外野フライで得点に繋げたかった。ファールで粘る事ができていたので、上手くタイミングを取る事ができました。最高の場面で、最高の結果で本当に嬉しいです。マリンスタジアムでの試合は本当に久しぶりなので、マリーンズファンに勝利をプレゼント出来て本当に良かったです。明日もいい試合で勝利できるように頑張ります。」(代打満塁ホームラン)

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猛攻10得点大勝、大松が代打満塁弾[千葉日報]

千葉ロッテは1回、連続適時二塁打で2点を先制し、6回には代打大松が満塁本塁打を放つなど5点を追加。8回も里崎の2ランで加点した。7回1失点の成瀬が5勝目。ソフトバンクは守備が乱れ6連敗で借金1。

◇連続長打で先制

千葉ロッテは1回、連続長打で2点を先制した。先頭の西岡が相手失策で出塁。2死二塁とし、4番サブローが初球の直球を左中間へ適時二塁打。ベニーも二塁打で続き、3月25日の対戦で12三振を喫したソフトバンク先発・大隣の出鼻をくじいた。

5試合三振が続いていた第1打席で先制打を放ったサブローは「積極的にいこうと思っていた。気持ちよく打席に入ることができた」。満足げに話した。

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ロッテ大松が代打満塁弾「最高の形」[ニッカン]

千葉マリンの夜空に高々と舞い上がった打球を、誰もが固唾をのんで見守った。ソフトバンク戦の6回。無死満塁から代打で登場したロッテ大松の打球は、美しい放物線を描いて右中間スタンド中段に吸い込まれた。「久し振りのマリンで最高の場面で最高の形を出せた。本当に嬉しい」と胸を張った。これで今季は満塁で4打数4安打の打率10割。満塁本塁打は4月9日の西武戦に次いで2本目だが、代打では自身初の満塁アーチで勝利を決定づけた。

「左対左」を苦にしない勝負強さを見せた。代打に送られた直後に、ソフトバンクが右投手の久米から左投手の三瀬に交代した。これまでなら左投手で下がる起用法が多かったが、この日のバレンタイン監督は動かなかった。その期待に応えるように、6球ファウルで粘った後の10球目、真ん中に入ったシュートを見事に仕留めた。「左投手で出させてもらっている時は、どんな汚いヒットでもいいから結果を求めている」と言う貪欲さが実を結んだ。

今年は自主トレから母校・東海大の陸上部に弟子入りし、「なんば走り」で足腰の強化に努めた。「守備面だけでなく、打撃面でも安定した下半身が重要」と徹底的にいじめ抜いた。それが数字に表れ、現時点ですでにプロ入り後初の2ケタ本塁打となる12号。バレンタイン監督は「今年は全ての面でレベルアップし、パワーを見せてくれている」と信頼を深めた。

大松が師匠と慕っている福浦も「3冠王を取れる素質がある」と認める逸材。チームは最下位と低迷しているが、それを忘れさせるほどの魅力あふれる1発だった。

◇成瀬、1失点5勝

成瀬が7回1失点で5勝目を挙げた。「十分に満足できる内容ではないけど、要所に粘れたのは良かった。これからも今日のような勝てる投球をしたい」。初回にいきなり連打で1死満塁のピンチを招いたが、大村を外角スライダーで併殺に仕留めて無失点に抑え、立ち直った。球は全体的に高かったが、チェンジアップ、スライダーを内外角に投げ分け要所を締めた。

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唐川に負けじと成瀬が意地の5勝目[デイリー]

プライドをかなぐり捨てた。ロッテ・成瀬を支えたのは“先輩”としての意地、それだけだった。

「満足のできる投球じゃない。流れに乗れなかった」。7回1失点で挙げた今季5勝目。だが、成瀬の口からは反省の言葉が並んだ。立ち上がりから制球に苦しみ、6回からは「(プロで)初めて。自分を信じ切れなかった」と、無走者でのセット投球を試みたほど。

前日、新人・唐川が今季4勝目を挙げ勝ち星で並ばれたことが発奮材料だった。「勝ち星は上回りたい。(プロで)先にやっている意地がありますから」。

苦しみながらも、勝利をつかんだことを、これからに生かすしかない。「悪いなりに勝てたのは大きい。それを重ねていきたい」。チームの浮上、そして北京五輪へ、完全復活を目指す。

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成瀬、苦しみながらも7回1失点で5勝目[スポニチ]

ロッテの成瀬が再三走者を背負いながら7回1失点にまとめて、6月17日の横浜戦以来17日ぶりの5勝目を挙げた。初回1死満塁を併殺で切り抜け、6回からは制球を重視し走者なしでもセットポジションと苦心の投球。「直球で納得できた球は50%ぐらい。満足できる投球じゃないけど、悪いなりに粘って勝てたことは次につながる」。昨季1人で貯金15をつくった左腕には物足りない数字だが、再びの白星先行に安堵の笑みを浮かべた。

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成瀬7回1失点で5勝目…ロッテ[報知]

ロッテは1回にサブロー、ベニーの連続二塁打で2点を先制。3−1の6回には代打・大松の満塁本塁打などで5点を加え試合を決めた。先発の成瀬は7回1失点で5勝目。ソフトバンクは2年ぶりの6連敗となった。

成瀬は5勝目にも納得がいかない様子でお立ち台に上り「満足できない投球だった」を2度繰り返した。

「あまりにも乱れすぎていた」と言うように序盤は甘い球も多かったが、途中からセットポジションでの投球で立て直したことは収穫に挙げた。昨季のような正確無比な制球力は取り戻していないが「悪いなりに勝てたのはプラス」ときっかけをつかんだ様子だ。

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ロッテ・成瀬、5勝目も「満足できない投球」[サンスポ]

ロッテ・成瀬は5勝目にも複雑そうな表情でお立ち台に上り「満足できない投球だった」を2度繰り返した。

「あまりにも乱れすぎていた」というように序盤は甘い球も多かったが、相手の打ち損じ、さらに味方打線の援護に助けられた観があった。

ただ、途中から自らの判断で変えたセットポジションでの投球で立て直したことは収穫に挙げた。昨季のような正確無比な制球力は取り戻していないが「悪いなりに勝てたのはプラス」と前向きな部分もあった。

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ロッテ・大松、意地の代打満塁アーチ[サンスポ]

ロッテ・大松の意地ともいえるグランドスラムだった。6回無死満塁から代打で登場すると、相手は三瀬。この日も対大隣で先発を外されるなど、ニガ手とみられている左腕だったが、そのまま打席に残った。

「左投手に苦手意識はない」というだけに、周囲の評価を覆すには格好の機会だった。2球で追い込まれたが、6球ファウルで粘った末に甘く入ったシュートを右中間席へ。「左で使ってもらったときは、どんな汚い安打でも結果を出さないと…。会心の当たり」と充実感を漂わせた。

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[マリーンの風]野球通じて環境問題取り組む[朝日新聞]

最近、よく耳にする『エコ活動』。新聞やテレビの報道からも地球を取り巻く環境が明らかに悪化していることが分かる。それらを耳にする度に、サブロー外野手(32)もまた、危機感を募らせている1人だ。

「最近、地球のために自分に何か出来ないかと考えるようになった。本当に小さいことしかできないけれど、ああそうなのか、困ったなあ、で終わっては駄目だと思う。1人ひとりが行動に移す時に来ている」。

これまで特に地球環境問題を意識したことはなかった。もちろん、そういった問題を伝え聞いてはいたが、どうしても、他人事のように感じていた。ただ、結婚をして家庭を持ち、2人の子供の父となった今、子供達の可愛い寝顔を見ながら、ふと胸が痛くなるようになった。

「この子達が大人になった時、地球はどうなっているのか。この子のさらに子供達は幸せに生きることが出来るのか。そう考えると、まず自分達がなにかをしないといけないと思う。それが今を生きる大人達の使命」。

子供達の未来を地球環境問題と重ねて想像する。すると、どうにも切なくなってしまう。自分が子供の時に楽しんだように、青い海、川と緑があり、春夏秋冬があってきれいな空気を吸える。そんな環境はいつまで続くのだろうか。プロ野球選手として、何かにか世間に訴えかけることはできないだろうか、と。

自問自答を繰り返している時、知人を通して元光GENJIのメンバーである山本淳一さん(36)と出会った。山本さんは環境問題の歌を歌うなどエコ活動を積極的に行っていた。外出する際は必ず自分のはしを持ち歩き、外食先で割りばしを使わないように心がけていた。

「確かに小さなことかもしれないけれど、そういった心がけの積み重ねと、何かをやろうという気持ちが大事なのだと感じた。自分も『マイはしを持ち歩こうと思った」。

1度、行動を起こすと決めたら早かった。「地球はともだちサブローシート」の設立も決定した。4日のソフトバンク戦から本拠地・千葉マリンスタジアムで行われる試合(8、9日、18日を除く)の毎試合で各10席を実費で購入した。抽選で各試合5組10人のファンを球場に招待し、プラスチック製のマイはしをプレゼント。環境問題をファンに訴えかけるイベントを行うことになった。

「これだけで満足するつもりはないけれど、見に来てくれたファンに野球を好きになってもらうのと同時に環境問題を考えてくれたらと思う。プレゼントしたはしを今後、外食する際に使っていただければ、嬉しい」。

サブローの地球環境問題への取り組みは始まったばかりだ。今後もプロ野球選手として、1人の地球人として活動していくつもりだ。

「今年の夏は冷房を使わない。窓を開ければ十分に涼しい風が入ってくるからね」。

グラウンドに姿を現すサブローの両腕には緑色のリストバンドが着けられている。そこにも、地球環境問題への強いメッセージが込められている。

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