7月9日7月9日ロッテが2連勝、3カードぶりの勝ち越し。ロッテは1点を追う6回に大松の2試合連続15号ソロ、森本の失策、西岡の9号2ランなどで5点を挙げ逆転。本拠地プロ初先発の大嶺はともに自己最多111球6奪三振も、4安打2失点で初白星ならず。4人目・川崎が今季初勝利、5人目・荻野が11セーブ目。日本ハムは先発・グリンが6回1/3を6失点で自身5連敗、両リーグワーストの12敗目。チームは6回に今成のプロ初打点となるタイムリーなどで逆転するも、2ヶ月ぶりの3連敗で2カードぶりの負け越し。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 北海道日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 2 | 0 | 0 | 5 |
| 千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 5 | 0 | 0 | x | 7 |
一歩一歩ではありますが…。9日、日本ハム戦でロッテの大嶺が6回途中2失点で降板。待望のプロ初勝利はならなかったが、チームの勝利に貢献する好投だった。
2点リードで迎えた6回。稲葉を三振、スレッジを右飛に仕留めたところでガス欠し、2連続四球で無念の降板。リリーフした2番手・伊藤が逆転打を浴びて、待望のプロ初勝利を寸前で逃してしまった。
しかし、その内容は圧巻の2文字。この日はMAX146キロの直球に、左打者の外角低めへ消えていくチェンジアップが切れまくり、6回まで毎回の6奪三振。
一昨年の夏の甲子園。沖縄・八重山商工のエースとして“離島旋風”を巻き起こした右腕だが、ロッテでは未勝利。1年後輩で4勝をあげている唐川と、何かと比較されがちだが、球界の編成担当者の間では「離島出身のハンディを考えれば予想以上の成長ぶり」と絶賛の声があがっている。
「唐川の母校の成田高は激戦区の千葉。大嶺の故郷の石垣島とは指導などの環境は比べものにならないよ。スタートラインが違っているんだからね」とは某在京球団編成担当。
「沖縄本島の学校と比べても離島のハンディはある。しかも今は石垣島とは食事や気候など全く違う環境で生活している。それを考えればプロ入り2年目でここまで投げられるんだから、予想以上の成長ぶりだよ。」（同担当者）
まさに長足の進歩を遂げている右腕を、バレンタイン監督も大絶賛。
先発ローテーション入りを確約した指揮官の期待に応える投球をしていけば、待望の瞬間が訪れるまでは、それほど長くはかからないはずだ。
千葉ロッテが逆転勝ち。1点を追う6回、大松、西岡が本塁打を放ち、早川がスクイズを決めるなど一挙5点を奪った。先発大嶺は6回途中2失点と好投したが、初白星はならなかった。日本ハムは投手陣が踏ん張れず3連敗。
千葉ロッテのベニーが4回に先制2点二塁打。2死から連続四球と制球を乱した相手右腕の初球を見逃さなかった。外角高めへ浮いた直球をフルスイング。鋭いライナーで右中間を破った。
「大嶺が前回登板したときは援護できなくて申し訳ないことをしてしまった。だから、絶対に先制点をプレゼントしたいと思っていた」。若い右腕の背中を押す一打だった。
千葉ロッテ・大嶺は6回途中2失点と好投したが、初勝利はならなかった。3者凡退は5回だけだったが、「思うように投げることができた」とチェンジアップを効果的に使った。新外国人・ボッツのバットを折るなど直球にも球威があった。
代わったばかりの左腕の初球に早川はきっちりとスクイズを決めた。千葉ロッテは6回、好調な打線が一気に畳み掛け逆転勝利をもぎ取った。
1点勝ち越された直後、絶好調の大松が口火を切った。「スライダーを完璧に打つことができた」と2試合連続となる15号右越えソロで同点。左前打と四球で一、二塁とし今江の中前打に相手失策が重なりあっさり勝ち越し。「打ったのはストレート。イケイケのムードだったので、1・2・3のタイミングで打ったら、ドカーンといったね」と西岡の9号左越え2ランでこの回5点目。ダメを押した。
10安打した前日の打順を組み替えることなく、この日も2ケタ安打。3カード連続で勝ち越した。「どのバッターも決して諦めることのない打席を続けてくれている。誇りに思える選手ばかりだ」。バレンタイン監督は冗舌に話した。
この男が劣勢をはね返した。2点リードを逆転されたロッテは6回1死から、8日に本塁打を放った大松が打席を迎えた。「2打席目の四球がいい感じだったので、どの球種にも対応できると自信があった。打った瞬間入ると分かった」。2球目のスライダーをたたくと打球は右翼席へ。15号同点弾だ。最近5戦4発と当たりが止まらない。
1つの決断が好調のきっかけになった。交流戦の後半に打率は一時、2割3分台に落ち込んだ。高橋打撃コーチと相談し、6月17日の横浜戦（横浜）から、今までオープンだったスタンスをスクエアに変えた。「タイミングを取るとき、（軸足の）左足体重が乗るようになった。力強いスイングができる」。東海大2年からオープンスタンスだった大松にとって6年ぶりの打撃改造。見事にはまり、それ以来13試合で打率3割6分、本塁打6本と打ちまくっている。
大松の一撃をきっかけにロッテ打線も爆発。早川のスクイズ、西岡の2ランなどで6回に5点を奪い逆転勝ち。早くも大松は今季、本拠地9度目のお立ち台となった。「これからもっと（お立ち台に）立ってチームに貢献したい」と力強くファンに約束。千葉で大松が本塁打を放てば8戦全勝と不敗神話も生まれつつある。
バレンタイン監督も「どの球種もしっかりとたたけている。いいスイングができているし、大きな自信を持っている」と褒めたたえた。前半戦は相手の先発が左腕だとスタメン落ちさせられたが、今は左右にかかわらず欠かせない存在になった。大松のバットが最下位に沈むロッテを浮上させる。
取られたら取り返す。ロッテが逆転された直後の6回、打者9人の猛攻で一挙5点を奪い試合をひっくり返した。まずは大松が15号同点ソロを右翼席へ放り込んだ。ここ5戦4発の絶好調男の貴重な1発で嫌なムードを吹き飛ばした。「スライダーを完璧に打てた。大嶺が好投していたのに勝ちがつかなかったので、報われるような勝利を挙げたかった」と思いやった。
本拠地初先発のロッテ大嶺祐太投手（20）が6回2死後に降板した直後に逆転され、プロ初勝利を逃した。前回登板の楽天戦も好投が報われずに負け投手となっただけに、野手陣が奮起しないわけがなかった。
さらに1死一、二塁から今江の中前打に森本の失策がからんで1点を勝ち越すと、1死二、三塁から早川のスクイズで加点。なおも2死二塁から西岡の左翼席中段への9号2ランでダメを押した。西岡は「イケイケムードだったので、1・2・3のタイミングで打ったらドカーンといったね。10本塁打を目標にしていたので早いペースで驚いています」と笑顔で話した。
これで難敵日本ハムに連勝し、交流戦明けから3カード連続の勝ち越しを決めた。パ・リーグは首位から最下位まで8ゲーム。ジワジワと追い上げて、クライマックス出場圏内を狙っている。
大嶺がプロ初勝利を逃したが、先発ローテ入りを確実にした。昨年まで課題だったチェンジアップの制球がさえ渡り、直球との緩急でクリーンアップを無安打に抑えた。「調子はそんなに良くなかったけど悪いなりにピンチを抑えられたのは自信になりました」と満足げ。バレンタイン監督も「勝ちをもたらす投球だった。このままローテにいてもらい、学んでもらいたい」と話した。
ロッテ・サブロー外野手（32）が、ロッテ対日本ハム14回戦で左太もも裏の張りを訴え5回守備から交代した。
プロ初星は逃した。だが、昨季から通算5試合目となる自身の1軍登板で、ロッテ・大嶺が初めてチームの勝利を味わった。「どんな形でも、チームが勝ったのは大きい。嬉しいですね」。逆転勝ちを収めたナインの輪で、笑みがこぼれた。
「大勢の人の前でやる野球は楽しい」という本拠地初先発。「スライダーが決まらず、直球のキレも良くなかった」と振り返ったが、再三の危機に粘りの投球を見せた。
特に中軸の田中、稲葉を無安打に抑えて3３三振を奪った。「（5回に三振に取った）田中さんへのチェンジアップは、思い通りの球。あの1球は自信になりました」。マイナー時代にヨハン・サンタナ（メッツ）を育てたイエーツ2軍コーチから学び、試行錯誤を重ねた決め球に、完成への手応えを感じていた。
2点の援護を得ながら6回2死から2四球を与えて降板し、中継ぎの乱調で勝ち星が消滅。5回2/3を2失点と課題は残したが「1歩ずつ進歩していきたい」。今後のローテ入りを確定させた“離島の星”が、次こそ初勝利をつかむ。
プロ初白星は逃したが、大嶺の表情には充実感があふれていた。「勝ち負け関係なく、チームが勝ってくれて嬉しいです」。
6回2死まで踏ん張ったが、ここから連続四球で降板。後続が逆転を許し、白星は手中からこぼれ落ちた。しかし、1軍先発した試合で初めてチームが勝ったことが何より嬉しかった。
大きな収穫があった。この日は、スライダーが決まらなかったが、代わりにチェンジアップでカバー。2点先制した後の5回には三者凡退で切り抜けた。最後は、田中を2−３からチェンジアップで空振り三振。「2−3のカウントからチャンジアップを投げられたのは大きな自信になった」。「ヨッシャー！」と叫びながら、自然とこぶしを握り締めていた。
春先に背筋痛となり、けが防止のため、ワインドアップからノーワインドアップ投法に変えた。直球の球威は多少落ちたものの、制球力が安定。変化球も有効に使えるようになった。
最後はスタミナ切れで降板し「飛ばしすぎた」。課題を残し、「そう簡単には勝たせてもらえないと思ったけど、一歩一歩、進歩していければいい」。プロ初白星は、あと少しのところまで来ている。
ロッテの大嶺が、あと一歩のところでプロ初勝利を逃した。本拠地初先発で5回まで無失点。2点リードの6回2死から連続四球を与えて降板すると2番手・伊藤が打たれて勝利投手の権利が消滅した。その直後に打線が爆発して逆転勝ち。大嶺は「最後はバテました。2死から2つ四球を出して降板したのは本当に悔しい。でもチームが勝ったので嬉しい」。バレンタイン監督も「勝ちがつかず残念だが、チームに勝利をもたらす投球をしてくれた」と称えた。2日の楽天戦に続く好投で先発ローテーション定着に大きく前進。次回先発予定の17日オリックス戦（千葉マリン）で悲願の初勝利を目指す。
ロッテが逆転勝ちで3カード連続の勝ち越し。2−3とされた直後の6回、大松の同点ソロに続き、スクイズや西岡の2ランなどで計5点を奪った。大嶺の6回途中までの好投も光った。
1点を追う6回。大松が1ボールから右翼へ同点ソロを放つ。この5試合で4発目。「出来過ぎですね」と自分でも驚く一発で集中打の口火を切った。
続く途中出場の大塚も1ボールから安打。さらに1死一、二塁から安打の今江もストライクは全て打った。ナインに共通していた攻撃的な姿勢が日本ハムの失策を呼んだ。
投手が代わると、早川が初球にスクイズを成功。最後は西岡が左翼に豪快な2ラン。これも1ボールからで、安打を放った打者はストライクの見逃しがなかった。
3カード連続の勝ち越しに「どのチームとも張り合えるいい状態にある」とバレンタイン監督は上位進出に手応えを感じていた。
ロッテが逆転勝ちで3カード連続の勝ち越し。2−3とされた直後の6回、大松の同点ソロに続き、スクイズや西岡の2ランなどで計5点を奪った。大嶺の6回途中までの好投も光った。日本ハムは3連敗、グリンは12敗目を喫した。
最も得意とする攻撃が、最もいい形で出た。1点を追う6回。大松が1ボールから右翼へ同点ソロを放つ。この5試合で4発目。「出来過ぎですね」と自分でも驚く一発で集中打の口火を切った。
続く途中出場の大塚も1ボールから安打。さらに1死一、二塁から安打の今江もストライクはすべて打った。ナインに共通していた攻撃的な姿勢。これが堅守の日本ハムの焦りを招いたかのように、失策で勝ち越し点を奪った。
投手が代わると、今度はベンチが勢いを加速させる。早川が初球にスクイズを成功。最後は西岡が左翼に豪快な2ラン。これも1ボールからで、安打を放った打者はストライクの見逃しがなかった。
3カード連続の勝ち越しに「どのチームとも張り合えるいい状態にある」とバレンタイン監督。この打線の調子が続くなら、十分に浮上の可能性はある。