わたしはかもめ2008年鴎の便り(7月)

便

7月24日

北海道日本ハム2−5千葉ロッテ(札幌ドーム)

ロッテが先発大嶺のプロ入り初勝利で連勝、2カードぶり勝ち越し。ロッテは4回に橋本の自身2本目となる5号満塁本塁打で4点を先制。大嶺は6回2失点で初白星、5人目・荻野が15セーブ目。打線は今季6度目の先発全員安打。自身5連勝中の先発・ダルビッシュは自己最多の165球を投げるが自身3本目となる満塁本塁打被弾を許すなど、自己ワーストタイの被安打11、今季ワースト5失点で4敗目。06年から続いていた札幌ドームでのロッテ戦無失点記録は35回2/3でストップ。チームも連敗で首位西武とのゲーム差が4.5に広がった。

123456789R
千葉ロッテ0004000105
北海道日本ハム0000020002
大嶺
「プロ2年目で7試合目の登板での初勝利ですが、やっぱり長くて、後輩の唐川が頑張っていて彼の存在が刺激になり、いい結果に繋がったと思います。日本を代表するダルビッシュ投手と対戦して、しかも石垣島から1番離れている札幌ドームで初勝利を挙げたことは自分の中で一生の思い出になります。今日の勝利は大きな自信になりました。これからも1戦1戦自信をもって投げて行きたいです。」(プロ入り初勝利)

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大嶺が故郷石垣から遠く離れた札幌で1勝[ニッカン]

ロッテ大嶺の表情が、ようやく緩んだ。今季6試合目にして、つかんだプロ初勝利。ナイン1人1人とハイタッチをかわしながら、何度もはにかんだ。「(石垣島から)遠く離れた札幌で勝って、自信になった。日本を代表する投手と投げ合えて、勝ちがついた。初勝利は1度しかないので、一生の思い出」と喜びをかみしめた。

ダルビッシュが150キロ台を連発しても、気後れしない。それどころか、むしろ冷静になった。「150キロ出しても持たない。出さなくても打ちとれるのは分かってますから」。プロ2年目、20歳とは思えないほどしたたかだった。振りかぶれば150キロ台も可能だが、セットポジションから制球、キレを重視する。この日の最速は145キロだが、低めを丹念に突いた。

これまでツキはなかったが、運が味方した。4回無死一、二塁。稲葉の左翼越えのライナーは、大松が“キャッチ”。テレビで何度も映し出されるVTRでは、フェンスに直撃したようにも見える。二塁走者も飛び出し、併殺で難を逃れた。「自分にもツキがあるのかな。勝ち負けを左右するプレーでした」とバックに感謝する。6回4安打2失点、89球。余力はあったろうが、あとは先輩に託した。

札幌からは約2800キロも離れた沖縄・石垣島の出身。06年ドラフトでは意中のソフトバンクではなく、ロッテに指名された。素直で実直な性格のため、動揺した。浪人すら考えたことが、世間に誤解を与えた。そして2年目。1年下のルーキー唐川は、すでに5勝している。「唐川が頑張っていることが刺激になっている」と本音をもらす。後れを取ったが、ようやくスタートラインに立った。「育ててくれたおじいちゃん、おばあちゃんに自分の口から報告したい」。ウイニングボールは実家に送る。上位を再び狙うチームに、また1人若武者が台頭してきた。

小宮山
「あの場面で登板?監督のすごいところで、前もって連絡をもらっていた。だから慌てずにいけた。0点に抑えられたのが何より。」(2点リードの7回1死満塁から登板して後続をピシャリ)
バレンタイン監督
「本当に素晴らしい。輝かしい1日となった。あのダルビッシュと投げ合って勝ったことは、記憶に残る1日だろう。」(大嶺の初勝利に)

◇100%直球狙い、橋本してやったり

橋本がダルビッシュの真っ直ぐ1本に絞って、5号満塁弾を放った。4回2死満塁。カウント1−1からの内寄り低めの150キロ直球をライナーで右翼席へ突き刺した。「前2人(全部ストレートで空振り三振)の攻め方を見ていて、100%真っ直ぐだと思った。(2球目を)空振りして、これは当たらないと思ったけど、低かったのでバットの届くところにきた」と満足そうだ。

52年ぶり月3満弾
橋本が04年6月2日ダイエー戦以来、4年ぶり2本目の満塁本塁打、今月は大松も2本打っており、ロッテの月間3本は56年9月(葛城、鈴木、須藤)以来、52年ぶり2度目。シーズン5本(大松3、里崎、橋本)は球団最多タイ(過去5度)。

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ダルに投げ勝った!大嶺つかんだプロ初勝利[スポニチ]

ロッテの高卒2年目右腕・大嶺祐太投手(20)が24日の日本ハム戦に先発、6回を2失点に抑え、嬉しいプロ初勝利を挙げた。MAX145キロの速球を主体とした粘りの投球で日本を代表するエース・ダルビッシュとの投げ合いを制した。沖縄・石垣島の日本最南端の高校・八重山商工出身の若武者が北の大地で“一生の思い出”を手に入れた。

荻野からウイニングボールを受け取った大嶺の端正な顔が崩れ、白い歯がこぼれた。6回4安打2失点でプロ初勝利。故郷・石垣島から約2800キロ離れた北の大地で大きな一歩を踏み出した。

大嶺
「いやあ、嬉しかったですね。ここまで長かった。1勝できてホッとしています。後輩の唐川が頑張っていて、彼の存在が刺激になっていました。石垣から1番離れているところで初勝利を挙げられて一生の思い出になります。」

スーパーエース・ダルビッシュとの投げ合い。相手が150キロを連発しても自分の投球を貫いた。「150キロ出なくても切れがあれば打ち取れる。ペース配分は考えずに全力でいきました」。20歳右腕が見せた確かな成長。直球は自己最速に6キロ及ばない145キロ止まりも、球の切れと強い気持ちで真っ向勝負した。

日本最南端の高校、八重山商工を06年に春夏連続で甲子園出場に導き、同年高校生ドラフト1巡目でロッテ入り。ただ、南国特有ののんびりした性格、度重なるケガもあって昨年は伸び悩んだ。今春は初開催の石垣島キャンプで1軍スタートも開幕は2軍。直後に背筋痛を発症して出遅れている間にルーキー唐川が先にプロ初勝利を挙げた。年下に負けたままでいる訳にはいかない。それまでのワインドアップを走者なしでもセットポジションに変更。150キロ超の剛球は消えてもマウンドさばき、課題の制球力は飛躍的に向上した。

2年目で芽生えたプロの自覚。それはグラウンド外でも表れている。昨年は食べたいものを好きなだけ食べていたため体重が約6キロ増量。体と球の切れを失い、負傷にもつながっていた。今季はお菓子の間食を控えるなど食事制限してベスト体重80キロをキープしつつ、唐川を頻繁に食事に誘い“兄貴分”としてルーキーを後押ししている。

今季4試合目の先発でダルビッシュに投げ勝ってつかんだ1勝。ここまで好投しながら白星に恵まれなかっただけに、バレンタイン監督は「これまで通り自分のやるべきことをやっていた。本当に輝かしい1日だ。永久に忘れられない日になった」と声を震わせた。

日本最南端のプロ勝利投手となったが、唐川と並ぶ近い将来のエース候補には通過点。同い年の楽天・田中との勝負もこれからだ。「2勝、3勝と続けていきたい。マー君との距離も詰めていきたい」。“南海の怪腕”から“千葉の星”へ。そこには顔つきも少し大人っぽくなった大嶺がいた。

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大嶺プロ1勝!日本のエースに投げ勝った…ロッテ[報知]

故郷の石垣島から遠く離れた北の地に、プロ初白星が埋まっていた。仲間とハイタッチを交わす大嶺の頬が紅潮した。「初勝利は1度しかないけど、ダルビッシュさんという日本を代表する素晴らしい投手に勝てて、一生の思い出になります」今季4度目の先発でたどりついた。朴訥な口調に実感がこもっていた。

一歩も引かなかった。最速145キロは、150キロ台を連発する球界のエースに及ばない。しかし攻めた。「ペース配分は考えず、全力でいった」。5回まで1安打零封。疲れの見えた6回で降板したが、4安打6奪三振2失点は、十分に合格点だった。

ヤマは4回。橋本の満塁弾で援護をもらった直後だ。無死一、二塁で、稲葉の左翼への大飛球を、大松がフェンス際で、好捕した。飛び出した二塁走者も刺し併殺。フェンスにはね返ったようにも見えた紙一重のプレーだった。「助けられました。あれでツイている、と思った」。

苦い思い出をバネにした。昨年4月30日、プロ初登板だった西武戦。4回0/3、7安打5失点で勝敗はつかなかったが「カブレラや、和田さんのパワーに圧倒された」。目の色が変わった。

「それまで、他の投手の映像も、1軍の試合も見たことがなかった。あれから、どこが悪いかを考えながら、見て研究するようになったんです」。オフも故郷で投げ込みを重ねた。生き残るため、自分を追い込んだ。

会見の最後は、こう結んだ。「育ててもらったおじいちゃん、おばあちゃんには自分の口から報告したい。ウイニングボールは、実家にでも送ろうかなと思います」。家族思いの20歳に、勝利の女神がほほ笑んだ。

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大嶺プロ初星!ダルに投げ勝った〜[デイリー]

南国生まれの“離島の星”が北の大地で輝きを放った。2年目のロッテ・大嶺が、今季4度目の先発で6回を2失点の好投でプロ初勝利。豪腕・ダルビッシュとの対戦での勝利に「初勝利は一生に1度。日本を代表する素晴らしい投手に勝てて、一生の思い出です」と満面の笑みをたたえた。

日本代表のエースに一歩も引けを取らなかった。「自分(の体力)がもつ限り、ペース配分を考えず全力でいった」。3回は1死二塁、4点援護を受けた直後の4回も無死一、二塁の危機を抑え勝利を手繰り寄せた。

沖縄・石垣島出身投手での初勝利。故郷の実家では祖父母ら親戚一同が、その投球を見守った。母校・八重山商工では伊志嶺監督をはじめ、野球部員、OBが集まり“ミニパブリックビューイング”を開催。島民の切なる願いも、約2800キロ離れたマウンド上の大嶺を後押しした。

6回89球での降板に「ちょっときつかった。次の課題です」とスタミナ面が課題なのは自覚している。だが今は、しばしの余韻に浸りたい。「育ててもらったじいちゃん、ばあちゃんに自分の口で報告したい」。喜びの声とウイニングボールを届ける。

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ロッテ・大嶺、ダル倒してプロ初勝利![サンスポ]

ダルに勝った!プロ1勝だ!!プロ2年目のロッテ・大嶺祐太投手(20)=沖縄・八重山商工高出=が24日の日本ハム戦(札幌ドーム)で、日本のエース、ダルビッシュ有投手(21)との投げ合いを制し、6回4安打2失点でプロ初勝利。沖縄・石垣島の高校出身の投手としても、嬉しい初白星となった。

ようやく手にした初勝利に口元がほころんだ。大嶺がダルビッシュに投げ勝ち、札幌から約2800キロ離れた石垣島の高校の出身者として悲願のプロ初勝利を挙げた。

大嶺
「嬉しいです。日本を代表する投手と投げ合って勝ちがついたのは、一生の思い出です。」

今季6度目(先発4度目)、通算7度目(同5度目)の登板で、6回4安打2失点と好投。1回、先頭の森本をこの日最速の145キロの直球で空振り三振。その後も、ダルビッシュのような150キロ超の速球こそないが、140キロ前後の直球とチェンジアップ、カーブ、スライダーをコーナーに集めた。「150キロなくても球のキレがあれば打ち取れる」と自信を持って投げ込んだ。 早実高の斎藤佑樹(現早大2年)らと共に甲子園を沸かせた“ハンカチ世代”。楽天・田中(駒大苫小牧高出)、巨人・坂本(青森光星学院高出)は、すでにチームの中心となって大活躍している。特に同じ右腕の田中は昨季11勝を挙げて新人王を獲得し、北京五輪日本代表に選ばれた。

温暖な石垣島育ちで、性格的にのんびりした部分もあったが、後れを取った形に「悔しい気持ちもあるけど、レベルが全然違う。(田中と)少しずつ距離を縮めていきたい」。今春のキャンプでは緩急をつけるチェンジアップに磨きをかけた。春先に背筋を痛めたのを機に、負担の少ないノーワインドアップに変更したのが奏功し、制球力がアップ。1軍キップをつかみ、結果を出した。

グラブには石垣島をかたどった刺繍が施されている。「応援してくれる人のためにも頑張りたいです」。故郷・石垣島の人達の期待を背負い、投げ続ける。

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ロッテ・大嶺、一生の思い出の1勝挙げる[サンスポ]

早めの打線の援護、微妙な判定にも救われた。終盤にスタミナが切れる課題も依然、残した。ダルビッシュより先に降板した。決して投げ勝った訳ではなかった。

だが、野手や救援陣を信じ、周囲に助けられての勝利というのも大嶺らしかった。「後ろには先輩たちがいるので全力でいった。先輩達が点を取ってくれたのでしっかり投げようと思った。ピンチでも内野で声を掛けてもらったので」と次々と感謝の言葉が出た。

「(出身の)石垣島から遠く離れている札幌で勝った。一生に1度しかない初勝利で、日本を代表する投手と投げられて一生の思い出になる。育ててもらったおじいちゃん、おばあちゃんには報告したい」。内容はこれから伴わせていけばいいだろう。

バレンタイン監督
「育ったところから1番遠いところで、ダルビッシュと投げ合って勝った。輝かしい1日になった。」(初勝利の大嶺に)
橋本
「前の2人の打者を見ていて変化球はないだろうと思った。変化球を狙うのは失礼なような気がした。」(ダルビッシュから満塁本塁打)

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大嶺、ダルビッシュに勝ちプロ初勝利…ロッテ[報知]

ロッテの2年目大嶺が今季4度目の先発で6回を4安打2失点と踏ん張り、プロ初勝利を挙げた。打線は4回に橋本が5号満塁本塁打、4−2の8回には早川の犠飛で加点した。

日本ハムのダルビッシュは一発に泣き、165球の力投も報われなかった。

初勝利を挙げた大嶺は「後ろには先輩達がいるので全力でいった。先輩達が点を取ってくれたのでしっかり投げようと思った。ピンチでも内野で声を掛けてもらったので」と感謝の言葉でいっぱい。「(出身の)石垣島から遠く離れている札幌で勝った。一生に1度しかない初勝利で、日本を代表する投手と投げられて一生の思い出になる。育ててもらったおじいちゃん、おばあちゃんには報告したい」と話した。

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橋本がダル低め直球を満塁弾!…ロッテ[報知]

ロッテは4回に無死満塁と攻めながらも大松、今江がダルビッシュの直球に連続で空振り三振。しかし、続く橋本が3球目の低め150キロ直球を打ち抜いて右翼席に運び、自身4年ぶりの満塁弾を放った。

「自分の好きなゾーンに来てくれた。直球を空振りした時はこれは打てないかもしれないと思った。コンパクトに振ることだけを心掛けた」と橋本。ダルビッシュから今季2本目となる一発で大嶺のプロ初勝利を援護し「本当に嬉しい」と笑顔だった。

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橋本ダル150キロ直球を満塁弾[ニッカン]

ロッテ橋本将捕手(32)がダルビッシュから5号満塁弾を放った。0−0の4回2死満塁、内寄り低めの150キロ直球を右翼席へ運んだ。「相手がストレートを多投していたので、ストレート1本に絞って待っていました。最初にストレートを空振りしたときは、これは打てないかもしれないと思ったので、コンパクトにスイングすることだけを心がけました。自分の好きなゾーンにボールがきてくれた。ダルビッシュからは今季2本目。本当に嬉しいです」と声を弾ませていた。

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大嶺が初勝利「長かった」[ニッカン]

ロッテ大嶺祐太投手(20)が沖縄・石垣島出身のプロ野球選手として、初勝利をマークした。ダルビッシュ有(21)との投げ合いとなったが、6回を4安打2失点で切り抜け、先発4試合目で念願の1勝。「嬉しかったです。長かったのでホッとしてます」と素直に喜んだ。打線も橋本将捕手(32)の5号満塁弾などダルビッシュから11安打、5得点を奪い、攻略した。チームは連勝で借金を3に減らした。

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