わたしはかもめ2008年鴎の便り(8月)

便

8月26日

千葉ロッテ2−3北海道日本ハム(千葉マリン)

日本ハムが逆転勝ちで2位ソフトバンクとのゲーム差を0.5に縮めた。日本ハムは2点を追う6回、五輪後初スタメンの稲葉の二塁打などで同点とすると小谷野のタイムリーで勝ち越し。先発・スウィーニーは7回4安打2失点で自身5連勝、チームトップタイの11勝目。3人目・MICHEALが江夏以来球団史上2人目となる3年連続の20セーブをマーク。ロッテは2回に先制するも6回を除き毎回の11奪三振を喫しリーグ最速の60敗。先発・渡辺俊は5回1/3を6安打3失点で、自身の連勝が6で止まり6月18日横浜戦以来の5敗目。

123456789R
北海道日本ハム0000030003
千葉ロッテ0200000002

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逆転負け、60敗[千葉日報]

千葉ロッテは逆転負け。2回に今江の2点適時打で先制したが、6回に先発渡辺俊が突然崩れ3失点。打線は9回2死満塁のサヨナラ機をつくったが生かせなかった。日本ハムは6回に田中賢から3連続適時打。スウィーニーが11勝目を挙げた。

◇誕生日祝う先制打

千葉ロッテの今江が先制2点適時打。25歳の誕生日を自らのバットで祝った。里崎、大松の連打で無死二、三塁としながら後続が連続三振した2回、「何が何でも先制点につなげたかった」と変化球を中前にはじき返し2者が生還。送球間に陥れた二塁ベース上で両手をたたき笑顔を見せた。「誕生日にいい思いをしたかったので気合で打ちました。野球の神様から誕生日プレゼントを頂きました」と話したが、9回1死一、二塁のサヨナラ機では左飛。チームが逆転負けし素直には喜べなかった。

◇渡辺俊突然の乱調

好投を続けていた千葉ロッテの渡辺俊が6回、3巡目の日本ハム打線につかまった。

先頭の1番森本にフルカウントまで粘られ初めての四球。後続を内野ゴロに打ち取ったが併殺を奪えず、田中賢には初安打を浴びた1回と同じように左翼へ流し打ちされ失点。稲葉、小谷野にも痛打され中軸3人に3連続適時打を許し逆転されてしまった。

この日、捕手・里崎が北京五輪から帰国後初出場。5回までは三塁を踏ませず、1ヶ月ぶりにバッテリーを組んだ女房役と息の合った投球を見せていた。しかし6回に突然の乱調。「あの回は先頭打者に四球、その後もカウントを悪くして打たれました。それが全てです」。2ヶ月ぶりの黒星に肩を落とした。

27日は32歳の誕生日。「絶対に勝ちたい」と、いつも以上に強い気持ちで31歳最後のマウンドに臨んだが、6まで伸ばした自身の連勝記録は誕生日前日に止まった。

◇1イングだけ悪かった

バレンタイン監督
「渡辺俊は(打たれた)1イングだけ良くなかった。(相手投手の)スウィーニーは緩急をつけた素晴らしい内容だったが、同じく1つだけ悪いイニングがあって2点を取ることができた。」

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俊介7連勝失敗

サブマリン渡辺俊が自身発の7連勝を逃した。5回まで3安打無失点と好投したが、6回先頭の森本をこの日初の四球で歩かせるとリズムを崩した。「カウントを悪くしてしまし、ストライクゾーンの中で勝負にいった結果やられてしまった」。後続に3連打を浴び、瞬く間に3失点で無念の降板となった。バレンタイン監督も「あの1イニングだけ良くなかった」と、頬を引きつらせ悔しさをあらわにした。

◇今江、25歳誕生日打

今江が25歳の誕生日に2安打2打をマークしたが、白星で飾れなかった。「2回に先制たいむりーを打った時は野球の神様から誕生日プレゼントをいただいたと思ったけど、なかなか難しいですね」と肩を落とした。9回裏1死一、二塁のチャンスでは144キロ低め直球を泳がされて左飛。逆転負けのチームは2連敗で、3位日本ハムとのゲーム差が3に広がった。「1戦1戦より1球1球、チーム一丸となって戦うしかない」と語気を強めた。

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里崎、登録即スタメンで先制打も逆転負け[スポニチ]

北京五輪から戻ったロッテの主将・里崎が登録即スタメン。2回に復帰後初打席で先制の口火を切る右前打を放つも逆転負けを喫した。五輪の終盤は出番が少なく久々の実戦にも「今までの積み重ねがある。僕がやることは変わらない」。里崎の好リードに支えられて好投した先発・渡辺俊は、6回に四球から崩れて3失点し自身初の7連勝はならず。27日の32歳誕生日を白星で祝えず「勝負を急ぎすぎた」と肩を落とした。

◇成瀬、30日に先発へ

北京五輪で結果を残した成瀬が、30日楽天戦(Kスタ宮城)に先発することが決まった。試合前練習から合流した左腕はキャッチボールなどで状態をチェック。疲れもなく好調をキープしていることから首脳陣は唐川、大嶺、小野の出場選手登録を抹消し、早々の先発ローテーション復帰を決めた。成瀬は「チームの勝利に貢献したい」と意気込んだ。

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今江25歳バースデー2安打も…[ニッカン]

ロッテ今江敏晃内野手(25)が誕生日に2安打2打点をマークしたが、惜しくも白星で飾れなかった。「2回に先制タイムリーを打った時は野球の神様から誕生日プレゼントを頂いたと思ったけど、なかなか難しいですね」と肩を落とした。9回裏1死一、二塁のチャンスで打席に立ったが、最後は144キロ低め直球を泳がされて左飛に終わりヒーローになり損ねた。これでチームは2連敗で3位日本ハムとのゲーム差は3に広がった。

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コミッショナー、WBCは「威光のある監督」を[スポニチ]

北京五輪を視察していた日本プロ野球組織(NPB)の加藤良三コミッショナーは26日、4位という結果を「現状における最善の選択をして星野監督に全権を委ねた。結果のすべてを受け止める。日本の力が国際的に劣っているとか、下降線をたどっているとは思わない」と総括した。

来年3月に行われるWBCの監督として北京五輪に引き続き星野仙一氏の名前が挙がっていることについては「聞いていない」とした上で「WBCは大リーガーも参加する。選手がこの人には従うという威光のある監督が相応しい。手順を踏んで、選手の能力を最大限引き出せる人を選びたい」と語った。9月1日の実行委員会で候補者の絞り込みが行われる。

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WBCに向け、故障時の保障問題クリアを[スポニチ]

五輪期間中、所属チームを離れる代表選手には出場登録日数などの優遇措置がある。ただ、故障の対応についてはソフトバンク・川崎のように所属球団の判断。直前合宿中に左足の故障が判明した川崎には、五輪開幕前に球団が公傷扱いにすると約束していた。

メジャーリーガーは出場しない五輪。MLB選手会が派遣を認めないのはシーズン中であることが最大の理由だが、万一の故障に対する保障という問題もある。昨年のアジア予選(台湾)前、松坂(レッドソックス)が予選への出場意欲を持っていることを確認し、関係者は出場の可能性を探った。予選はシーズンオフの12月。時期的には問題ないが、出場を阻んだのは保障問題だった。保険を掛ければ、日本代表の拘束期間内だけで3億円とも言われた。

WBCでは、メジャーリーガーについてはMLB側が的確な保障態勢を敷く。日本人メジャーリーガーも例外でない。ただ、日本代表チームを組むには国内選手の参加が不可欠。北京五輪を受け来年3月までに保障問題をクリアする必要性が生じたのは確かだ。

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采配より見事な“すり替え戦術”[産経新聞]

米国“ドリーム・チーム”がバスケットボールの金メダルを奪回した。NBAのスター軍団を率いるなら誰にでもできる…訳ではない。4年前のアテネ、2年前の世界選手権でスター軍団は3位、崩壊しかけていた。

“影”に徹した指揮官がいた。マイク・シャシェフスキー。通称“コーチK”。デューク大の現役指揮官、アマチュアである。デューク大を全米選手権出場の常連校に育て上げ、3度の全米王者に輝かせたコーチKは、自らの戦略を押しつけるのでなく、毎年、入れ替わる選手の資質にあったチーム戦略を作り上げ、王国を築いた。その“眼力”に米国は託した。

「その日の調子も含めて選手の能力をいかに引き出すか」と、得点力のあるブライアント(レーカーズ)、ジェームズ(キャバリアーズ)ら“わがまま軍団”を束ねた管理能力に頭が下がる。

指揮官に求められるものとは…。「監督の判断1つで状況は変わる。選手がミスしたら使ったオレが悪い。選手が活躍したら選手が称賛されるべきなんだ」とは、故藤田元司元巨人監督の言葉である。通算7年間で4度リーグ優勝、2度の日本一に輝いた主役は、やはり選手であった。

その点、星野監督は目立った。先頭に立って鼓舞する姿勢はいいが、明らかに調子が落ち、戦列を離れていた選手を選出して「オレが直す」と豪語した。そこに選手の姿が見えない。

ダルビッシュが「いつ投げるのかギリギリまで分からなかった」というなど選手との意思疎通を欠き、不可解な采配でメダルなしの4位。揚げ句には参加国同一条件なのに、日本と違うストライクゾーン、日本と違う午前中の試合…などの言い訳。自らが世界標準でないことを露呈する。

「批判は甘んじて受ける」と言いながら、帰国会見では「日本はすぐ叩きにかかる。そんなことをしたら若い人が夢を語れなくなれる。叩くのは時間が止まった人間だろう」。居直りと思える言葉には閉口する。

自ら来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)監督の要請を受けたことを明かす。星野流の観測気球、「失敗してチャレンジするのがオレの人生や」。シンパのメディアに“WBCでリベンジの夢…”を露出させ、世間を伺う。北京五輪の負の部分をすり替える(?)“戦術”は、グラウンド采配より見事ではないか…。

日本プロ野球組織(NPB)はWBCの監督任命について「白紙です」と沈黙したが、現実問題として人材難で“横滑り”がささやかれている。勝てば官軍、負ければ…。星野ジャパンへの期待が大きかっただけにファンは厳しくなる。世間の目は“節穴”ではない…。

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