8月27日8月27日日本ハムが今季9度目の完封勝ちで8月11日以来の2位浮上。日本ハムは5回、稲葉のタイムリーで挙げた1点を4人の継投で守りきり、今季5度目の1−0勝ち。継投での1−0完封は今季3度目。3カードぶりのカード勝ち越しで貯金を2とした。先発・グリンは7回を投げ5安打7三振3四球無失点、今季初の連勝で5勝目、MICHEALが21セーブ目を挙げた。ロッテは今季11度目の完封負けで7月27日以来の借金6。今季10度目の3連敗で4カードぶりのカード負け越し。先発・久保は6回1/3を7安打1失点で自身3連敗となる6敗目。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 北海道日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
| 千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
千葉ロッテは好機を生かせなかった。3回2死満塁の先制機を逃し、得点圏に走者を進めた終盤の好機にもあと一本が出なかった。7回途中1失点の久保の好投が報われなかった。日本ハムは先発グリンが7回5安打無失点で5勝目を挙げ、2位に浮上した。
大きく曲がる変化球に田中雅はバットを動かせなかった。長打が出ればサヨナラの9回2死一、二塁で見逃し三振。千葉ロッテは連日のサヨナラ機を逃した。
好機で打線が沈黙した。3回、ベニーの二塁打と連続四球で2死満塁としながら4番里崎が遊ゴロ。4〜6回は安打がなく、今季千葉ロッテ戦3敗の日本ハム先発グリンを立ち直らせてしまった。
先頭のサブローが中前打で出塁した7回には、続く渡辺正がスリーバント失敗。ベニーの右前打で一、三塁と好機を広げたが、代打早川の打球は一塁手の正面。三走サブローはホームにかえることができず、根元は内角低めの直球に手が出ず3球三振、天を仰いだ。
1失点に抑えた投手陣の好投に打線が報いることができず3連敗。「チャンスであと1本出なかったが」と記者の質問に「そういうことだと思います」と試合を振り返ったバレンタイン監督。負け数が昨季の61に並びクライマックスシリーズ進出が徐々に遠ざかっていくが「昨季とは全く違うシーズン。比べてどうこう言うことではない。残りのシーズンを全力で戦うだけ」。指揮官は強気な姿勢を崩すことはなかった。
3度の得点機にあと1本が出ず、今季11度目の完封負けを喫した。3回2死満塁で遊ゴロに倒れるなど4打数無安打の里崎は「僕の中でグリンは日本で1番いい投手。タイミングが合わなかった」とサバサバ。2試合連続1点差で敗れ、昨年の負け数に並ぶ61敗目を喫した。バレンタイン監督は「（7回に）バントを決めたい場面で決められず残念だった。負け数は問題ではない。我々は最後まで全力で戦うだけ」と言い聞かせるように話した。
ロッテは打線が散発の6安打。しかも、今季13敗とリーグワーストの負け数を記録している敵の先発・グリンに沈黙した。チームはこれで、今季11度目のゼロ敗。さらに同61敗目を喫し、早くも昨季の負け数に並んだ。バレンタイン監督は「昨季と今季は違う。負け数は問題ではない」と語気を強めたが、ストレスの残る試合となってしまった。
ロッテ久保康友投手（28）が6回3分の1を7安打1失点と好投したが、味方の援護なく6敗目。5回2死後に四球を与え、田中、稲葉に連打を浴びて痛恨の1点を失った。
「1失点だけど内容が悪かった。四球で出したランナー、稲葉さんには失投。あそこは無失点に抑えたかった」と反省しきり。一方の打線も、再三のチャンスを作りながらもスリーバント失敗、見逃し三振とつながらず、3連敗を喫した。
ロッテの先発・久保は6回1/3を1失点と踏ん張ったが打線が拙攻の連続。今月4度目、今季11度目の零敗を喫して3連敗となった。早くも昨季に並ぶ61敗目にも「負け数が今いくつかは問題ではない。大事なのは最後まで全力で戦っていくこと」とバレンタイン監督。西岡も近日中には戦列復帰する。Tシャツに着替えて帰路に就く指揮官の背中には「やるしかないねん」の文字。その思いを胸に残り28試合を戦う。
ロッテは、久保が7回途中まで1失点と踏ん張ったが、両リーグ通じてワーストの13敗を喫しているグリンを攻略できなかった。7回無死一塁で、体調不良の今江に代わった渡辺正が送りバントを失敗するなど、小技も発揮できず3連敗となった。バレンタイン監督は「（7回は）今江が退いて、うまくいかなかった。グリンはいい投球をしたと思うが…」と渋い表情だった。