わたしはかもめ2008年鴎の便り(8月)

便

8月30日

東北楽天6−8千葉ロッテ(Kスタ宮城)

ロッテが3連勝で、楽天戦は楽天創立の05年から4年連続勝ち越し、Kスタの連勝は6に伸びた。ロッテは2回、サブローの2試合連続となる4号ソロで先制すると、6回にはオーティズの8号ソロなどで2点、8回にはオーティズの04年5月15日日本ハム戦以来となる2打席連続の9号ソロで加点。先発・小林宏は7回2失点で7月29日以来の4勝目、楽天戦は07年5月5日から5連勝。楽天は先発・片山が5回1/3を投げ3失点、自身3連敗で今季4敗目。チームは5度目の4連敗で借金は06年終了時の38以来の13となった。

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千葉ロッテ01010400028
東北楽天10201000206
バレンタイン監督
「(相手の)ミスはあったが、ランナーを出していたからミスをした。打線はいいところで打てていた。成瀬も最高の出来ではなかったが、これからしっかりやってくれると思う。」
サブロー
「なかなか、簡単に勝てないですね。ホームランの打席は里崎が送った時点で、大松は歩かされると思っていたので、すんなり打席に入ることができました。とにかく、強い気持ちでボールに喰らいついてきました。今日はホームランより最後のスチールで相手のミスを誘えたのが1番いいプレーでしたね。パリーグはだんご状態なので一戦一戦勝つ事だけ考えて頑張ります。」(満塁ホームランを含む2安打4打点)

◇「素晴らしいね」サブロー自画自賛

ロッテのサブローが4年ぶり3本目となる満塁本塁打と、決勝点につながる盗塁でチームの勝利に貢献した。試合後は「素晴らしいね」と自画自賛した。

2点を追う6回、里崎の犠打で1死二、三塁とし、打席は楽天・田中を9打数6安打と打ち込んでいた5番・大松。次打者のサブローは「(大松は敬遠で)歩かされるだろうな」と、自分との勝負を予想した。その通り、大松は敬遠で1死満塁で打席に。「なめられる訳にはいかない」と奮い立ったが、頭は冷静だった。「変化球が多い」と見極めると、4球目まで全て変化球。5球目のフォークを見逃さず、自信を持ってバットを振り抜くと、左翼席に到達する勝ち越しの満塁アーチとなった。

その後、同点に追いつかれたが、延長10回1死二塁から、左翼のリックがはじく強烈な当たりの安打で出塁し、一、三塁とチャンスを広げた。続くズレータの6球目に好スタートを切り、二塁へ走った。焦った楽天の捕手・嶋は二塁へ悪送球を投げ、三塁から里崎が難なく本塁を踏んだ。

勝利につながる好走塁に「本塁打より盗塁の方がいいプレーだった。これからも勝つことだけを考える」とサブロー。大技小技で存在感を見せつけた。

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満塁男敬遠されても満塁弾

ロッテ・サブローの4年ぶり満塁アーチが逆転勝利への架け橋になった。2−4で迎えた6回1死二、三塁。前の打者・大松が敬遠で満塁策を取られ、ネクストバッターズサークルで表情が変わった。「なめられたらアカン!」。闘争本能に火がついた。外角一辺倒で攻められた、2−1からの5球目。やや甘く入ったフォークを左翼席へ運んだ。「ああいうケースでドカンといかんとね。マー君は北京疲れがあったんとちゃうかな」と会心の一振りに酔いしれた。これでチームの満塁弾は今季7本目となり、球団記録を更新した。

だが、今年のロッテはパワーだけじゃない。9回に同点に追いつかれた直後の延長10回に勝ち越す。1死二塁から、サブローがファウルで4球粘った後の10球目を左前へ運びチャンスをお膳立て。盗塁で仕掛けて嶋の二塁悪送球を誘い、さらに早川の右越えて適時三塁打で2点を入れた。

ゆずの「栄光の架橋」をテーマソングにしているサブローがCS出場への架け橋となり、3位で並ぶ日本ハム、オリックスに1.5ゲーム差と迫った。

◇成瀬しのいだ

成瀬が五輪後初登板で、5回2/3を4失点とまずまずの内容だった。制球に苦しみ3四球、8安打も要所でシンカー、スライダーが冴え渡り、何とかしのいだ。9回に追いつかれ勝ちはつかなかった。だが、試合後は「ここで負けたら引きずっていたと思うのでチームが勝ってよかった」と喜んだ。

バレンタイン監督
「投打に素晴らしい勝利だった。チームとしては西岡ら五輪組が戻り、ズレータの調子も上がってきた。完全な形になりつつある。」

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大松敬遠…サブロー怒りの田中討ち満塁弾[スポニチ]

格好良く勝たなくてもいい。ロッテは先発・成瀬が打たれ、守護神・荻野は同点被弾。それでも粘って、つないだ。敵失で転がり込んだ延長10回の決勝点。どんな形でも、白星という事実が大きかった。

「走者を出していたからこそ相手のミスで点が入った。五輪組が戻って完全な形になりつつある。チームはさらに良くなる」とバレンタイン監督。まだ借金4の5位ながら2位・ソフトバンクまで3ゲーム差と2位争いは大混戦。西岡の戦列復帰も間近で、逆襲へチームの機運は高まっている。

上り調子の打線をサブローが引っ張った。2点を追う6回。目の前で大松が敬遠され、1死満塁から逆転のグランドスラム。楽天・田中を3試合連続でKOする自身3本目の満塁弾に「敬遠の後は燃えるよね。なめられたらあかんからドカンといかなあかん」。同点の延長10回は1死一、三塁から二盗を敢行して決勝点を奪い取る悪送球を誘い「一戦一戦、勝つことだけを考えやっていく」と胸を張った。

勝負の秋。昨季も9月以降に貯金を7つ増やしたように、シーズン終盤に強いロッテが底力を発揮する。

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サブロー満塁弾!成瀬の窮地救った…ロッテ[報知]

右手でヘルメットをゴツンと叩いた。2点を追う6回1死満塁。打席に入ったサブローの目がすわっていた。前の大松が敬遠され、巡ってきた好機だった。

「なめられたらあかんから。ドカンと行かな」マウンドの田中を、鋭い視線で威圧した。5球目のフォーク。渾身のスイングで、左翼席中段までしばき上げた。逆転の3号グランドスラム。「素晴らしいね。チャンスは燃えるんですよ」得点圏打率4割3分4厘を誇る男は胸を張った。

後輩が、心の中で頭を下げていた。北京五輪後初先発の成瀬は雨に苦しめられ、5回2/3を4失点で降板。「チームが勝ってくれて嬉しかった。負けたら引きずっていた」。敗戦なら最下位・楽天と2ゲーム差。左腕エースとチームをひと振りで救った。

サブロー自身は、五輪を複雑な思いで眺めていた。昨秋の五輪予選で活躍しながら、前半戦の左太もも裏の故障が響き、本戦のメンバーから落選。「一緒に戦う気持ちで応援する」しかし、予選で守った左翼にはG.G.佐藤が入り、致命的な失策を連発した。サブローがいれば…。そうした声も耳に届いていたはずだ。モヤモヤした気持ちを、グラウンドでぶつけている。

延長10回には安打で出塁し、果敢な二盗で決勝点となる嶋の悪送球を誘った。「本塁打より盗塁の方がいいプレーだったね」。ロッテの燃える男が、クライマックスシリーズの切符も運んでくる。

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延長10回、楽天を振り切る…ロッテ[報知]

ロッテは2−4の6回にサブローが田中から満塁本塁打を放ち逆転。だが抑えの荻野が打たれて延長戦に突入したが、10回に一、三塁からの二盗が捕手の悪送球を誘って勝ち越し、早川の三塁打でさらに加点した。楽天は3連敗で、今季最多の借金12。

サブローの存在が光った。2点を追う6回に4年ぶりの満塁本塁打。敬遠四球直後の一発に「なめられたら、あかんなと思った」。同点の10回には安打で好機を広げ、失策での勝ち越し点につながる二盗も決めた。「本塁打より、あのスチールの方がいいプレー」と話した。

北京五輪から復帰初登板の成瀬は6回途中まで4失点。「久々で力んで球が高めに浮いた」と反省した。五輪とは違うストライクゾーンに「コースを狙い過ぎて腕が縮こまった」連続四球で降板するなど制球を欠いた。

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ロッテ・成瀬は4失点…五輪収穫は次回登板で[サンスポ]

北京五輪に出場したロッテ・成瀬の復帰後初登板は、6回途中まで4失点。五輪では復調の兆しを見せていたが、ブランクに苦しんだ形になった。

「久々で力んで球が高めに浮いた」と序盤は四球絡みで失点。さらに本来のストライクゾーンへの感覚に切り替えができなかったようで「コースを狙い過ぎて腕が縮こまった」。連続四球で降板するなど、微妙な制球を欠いた。

一方、球威は戻っており、五輪で得た収穫も見せた。「大きなものをつかんできたので、次に出したい」とコメントした。

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6回サブロー逆転満塁弾[ニッカン]

ロッテ・サブローが2−4で迎えた6回1死二、三塁で、楽天田中から逆転満塁本塁打を放ち勝利に貢献した。前の打者、1発含む2安打2打点の大松が敬遠されて「なめられたらアカン!」と奮起。2−1からのやや甘く入ったフォークを左翼席へ運んだ。「ああいうケースでドカンといかんとね。マー君は北京疲れがあったんとちゃうかな」と会心の一振りに酔いしれた。

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