8月31日8月31日ロッテは連勝で3位とのゲーム差を1.5としKスタ5連勝。ロッテは2回大松の自身初、チームの日本人選手では03年の福浦、堀以来の20号ソロで同点。2点ビハインドの6回には、サブローの今季初・自身3本目の3号満塁本塁打で逆転に成功。9回に同点に追いつかれるも、10回早川のタイムリー三塁打などで勝ち越した。勝ちは5人目の荻野で5勝目。楽天は9回にセギノールが自身の記録を更新する8度目の左右両打席本塁打となる4号2ランで同点とするも、4人目・川岸が勝ち越しを許し3敗目。チームも3連敗で今季ワーストの借金12。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 4 |
| 東北楽天 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 |
左股関節痛から復帰して2試合目のロッテ・オーティズが、勝ち越し8号ソロとダメ押し9号ソロの2打席連続弾で、チームの3連勝に貢献した。
2回に先制したものの、その裏に追いつかれた上、5回まで2安打と苦しい展開。6回に先頭で打席に入ったオーティズは「打てる球が来るまで、自分のスイングをして待つ」と心がけ、ファウルで粘った7球目。外角の打ちごろの高さの速球をたたいて左翼席へ。8回の2本目は「スライダーを待っていた」との読み通り、初球を同じく左翼に運んだ。
オーティズは「（復帰して）まだ2試合」と笑いながらも「2軍で、しっかり練習もできたから」と手応えを語る。ロッテは、右脇腹痛で欠場していた西岡も復帰。9月の反攻に向け、役者がそろいつつある。
ロッテ小林宏が7回を無四球の2失点に抑え、7月29日以来、約1ヶ月ぶりとなる4勝目を挙げた。「打者に集中して丁寧にアウトを取れた。スライダーがよかったですね」と笑顔を見せた。2点リードの6回、無死満塁のピンチを招いたが、後続を犠飛の1点だけに抑えてリードを守りきった。これまで要所で失投が目立ったが、この日は変化球の制球が良く最後まで落ち着いたプレートさばきが光った。 今季、開幕投手を任されたが自己ワーストの11敗と不振が続いた。試合前は「責任を感じています。何とかするしかない」と強い口調で巻き返しを誓った。8月21日に出場登録の抹消後は、シーズン中では珍しい90球以上の投球練習を行いフォームを固めた。この日の好投でラストスパートに臨む態勢が整った。「残り試合は全部勝ってプレーオフに出たい」と力強く話した。
西岡が北京から帰国後初スタメンで、好守を見せた。5回2死二塁から楽天内村のゴロを捕球すると、三塁をオーバーランした走者を見逃さず三塁手へ送球してアウトに仕留める好判断が光った。「どこでアウトを取れるか、いつも頭の中で考えている。いいプレーができました」と笑顔。右脇腹痛はまだ完治しておらず、痛み止めを飲みながらプレーしている。「試合に出ている以上、痛いとか言っていられない」と、若きチームリーダーが勝利へとアシストした。
千葉ロッテが一発攻勢。2回、サブローの2試合連続の一発となる4号ソロで先制し、6回にオーティズのソロなどで2点を勝ち越し。8回にもオーティズが2打席連続の9号ソロ。先発小林宏は7回2失点で7月29日以来の4勝目。楽天は4連敗で、ロッテ戦の負け越しが決まった。
北京五輪に出場した千葉ロッテ・西岡が「1番・遊撃」の定位置で復帰した。五輪で痛めた脇腹の状態は完全ではなく、痛み止めの薬を飲んで試合へ。5打数無安打と打撃では精彩を欠いたが、好守が光った。
同点の5回2死二塁で三遊間への深いゴロを好捕。二走が三塁をオーバーランしたのを見ると、すかさず三塁に送球して刺した。小林宏を救うプレーに「（一塁で）アウトを取れないから、どう取れるかを考えた」と満足げだった。
千葉ロッテ先発の小林宏が、1ヶ月ぶりの白星で4勝目を挙げた。四球でリズムを崩した過去2戦とは違い、7回で1人も歩かせなかった。8安打されながら2失点に抑え、97球、3奪三振と投球数、奪三振数ともに少なく打たせて取る投球に徹した。「抑え込もうとは思わなかった。無駄な力を入れずに低めを丁寧に突いた」。落ち着いた投球が勝利につながった。
カウント2−2と追い込まれ、千葉ロッテ・大松は意識的に右足を上げるのを抑えた。1点を勝ち越し、なお1死三塁の6回の打席。「ステップをすり足に変え、三振だけは避けようと思った」。
楽天の左腕、片山の7球目。左打者には難しい外角低めのスライダーが来た。大松はこれを最後は右手一本で右前へ運んだ。ここまで左打者を38打数3安打と抑え込んできた片山から貴重な追加点を奪い「内野も前進守備だったので、バットに当てれば内野を越えると思っていた」。計3本塁打の一発攻勢による3連勝は、こんな5番打者の勝負強さもあった。
クライマックスシリーズ進出争いは佳境を迎えている。1点の攻防は一層、重みを増していく。それに耐えられる姿を見せた中軸の存在に、バレンタイン監督は「貴重な一打だった」と混戦を勝ち抜く自信を深めている様子だった。
華麗に復帰した。北京五輪で右わき腹肉離れを起こし、戦列を離れていたロッテ・西岡が1番・遊撃で先発出場。打撃では5打数無安打ながら美守でチームを支え、3連勝に貢献した。
「いいプレーができた」と自画自賛したのは、5回2死二塁。内村の三遊間の打球を逆シングルで好捕すると一塁ではなく、素早く三塁に送球。オーバーランした二塁走者の渡辺直を刺殺し、ピンチを救った。
試合前、敵将・野村監督にあいさつした際には、五輪でメダルなしに終わったことを「茶髪にしてるから勝てんのや」と“口撃”された。だが、これでめげないのが西岡。試合に勝って、再び通路で野村監督とすれ違うと「ノムさん、お疲れさまでした。ヤッター！！」とお返し。敵将も思わず苦笑いを浮かべるしかなかった。
当初は9月からの復帰予定だったが、クライマックスシリーズ進出を目指し、痛み止めをのんで強行出場。「出てる以上は痛いとは言えない。野球をしながら治していきます」と西岡。北京で負った傷と闘いながら、次なる目標に向け全力を尽くす。
ロッテ・バレンタイン監督がWBCの監督人選に私見を述べ、自らの就任の可能性にも言及した。「（NPBから）コンタクトはない」とした上で「五輪もWBCも国を代表する監督で非常に栄誉だ。もちろん、実際に要請があれば“やらせてもらえるなら光栄”と答えます」と前向きに検討する姿勢を示した。8月21日からは自費で北京五輪を視察。日本代表はもちろん、韓国などライバル国の現状もチェックしている。
単に“ボビー・ジャパン”を熱望しただけではない。日本球界の発展を願い「こういう理由だからこの人、と考えるべき。WBCは前回王者として日本野球のプライドを懸けて戦うし、監督を選ぶのは慎重にいかないと」と提言。前年日本一監督案も考慮しつつ「前回WBC後、トータルで勝率がいい人を選ぶのも1つの考え」との私案も示した。
楽天の野村監督がまたしてもドッキリ発言だ。「もしWBCの監督になったら選手にはまず身なりを整えてから来いと手紙を送るよ。日本代表として品格を持って来いということ」と冗談交じりに話した。この日の試合前練習であいさつに来た金髪のロッテ・西岡には「精神構造が曲がっとる」とキツーイ一言も。野村監督はWBCの監督問題については26日に「星野にリベンジさせたらいい」と持論を展開し「ヘッドコーチ？オレがいるやろ」とやる気を見せていた。
ロッテのボビー・バレンタイン監督（58）が8月31日、来年3月のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）の日本代表監督に意欲を示していることを明言した。この日の楽天戦（Kスタ宮城）の試合前、「日本代表の監督になることができれば大変光栄なこと」と自ら口を開いた。これまで監督問題について一切語らなかったが、1日、都内で行われる実行委員会で議題として取り上げられるが、くしくも前日に猛アピール。瀬戸山隆三球団社長も「本人が興味を持っているなら全面的に協力したい」と後押しする姿勢を示した。
バレンタイン監督が突然、胸に秘めていた熱い思いを吐き出した。楽天戦の試合前、自ら報道陣に対して「もしWBC監督について問われた場合、『日本代表の監督になることができれば大変光栄なこと』と答えると思う」と語り、実行委員会を前にアピールともとれる発言を行った。
伏線はあった。北京五輪決勝トーナメントは公式戦の休日を利用してプライベートで観戦に訪れた。チーム練習を西村ヘッドコーチに一任してまで各国の戦力分析、国際大会の現状を目に焼きつけた。帰国後、「日本代表は有能な選手が本来の力を発揮できなかった」と、ため息交じりに感想を述べた。日本で監督通算6年目。05年には長く低迷していたチームを31年ぶりの日本一へ導き、外国人監督として初優勝を遂げた自負がある。それだけに今回の結果に歯がゆさが募ったようだ。
WBC監督選考についても触れた。「誰かが気に入っているとか抽象的なものではなく、明確な理由をつけて選べばいいと思う。例えば前年の優勝監督や、前回のWBC以降、最も勝率が高い監督を選ぶのも1つの手だろう」と持論を展開した。「選手をよく理解し、大舞台でも気後れすることなく采配をふるい、楽しむことができる人がいい」と、まるで自らとオーバーラップさせるような人物像を口にした。
WBC監督については北京五輪を率いた星野監督が候補として挙がっているが、一本化はされていない。バレンタイン監督がメッツ監督時代に駐米大使として親交があった加藤コミッショナーは、「今度は日本人大リーガーも参加しますから、そういう選手を束ねられる人物」と代表監督の資質について言及している。
大リーグ監督歴15年で日米双方の野球を知り尽くした同監督。球団も全面バックアップを約束した。瀬戸山球団社長は「バレンタイン監督は短期決戦に強く、すぐに選手の特徴をつかんで乗せることができる。個人的には適性があると思っている。本人が興味を持っているならNPBにも推薦します」と断言した。今後の動向が注目される。
日米通算1500勝を誇るロッテのボビー・バレンタイン監督（58）が31日、来年3月開催の第2回WBCの監督選考に提言した。「第1回大会（06年）の後の3年間トータルで最も勝率の高かった監督を選ぶのも1つの方法」と私案を披露した。
前年度優勝チームの監督を選ぶのも選択肢の1つだが、「優勝まで長期間戦い、それから別のチームを率いるのは大きな負担」と指摘した。中期的に安定した数字を残している監督こそ適任という考えだ。
バレンタイン案を採用するなら、条件は06年から3年間、指揮を執っている監督。候補者はソフトバンク・王、楽天・野村ら両リーグで7人いる。昨年までの2年間で勝率5割8分3厘を残した中日・落合監督が最短距離にいるが、阪神が優勝すれば岡田監督が逆転する可能性が高い。
バレンタイン監督の勝率は5割1分9厘で、7人のうち4位。とはいえ、「大きな舞台で臆することなく戦え、それを楽しむことができる人がいい。私に打診はないが、聞かれれば『代表の監督になれるのならば光栄』と答える」とし、興味を隠さなかった。
ロッテは星野監督の続投を支持しているが、ボビーの意見は無視できない。球団幹部は実行委を控え、「会議の流れも見たい」と慎重だった。
ロッテ・バレンタイン監督の発言を伝え聞いた阪神・岡田監督は「（勝率が1番いいのは）自分（バレンタイン）と違うんか？」と1度は手の込んだ“売り込み”と勘違いしたようだが、自らを指していると知るとすぐに白い歯がこぼれた。ただ、南球団社長は「現役監督は誰にせよ、ペナントレースが大事だし時期的に難しいのでは」と、岡田ジャパン誕生には否定的。また、現時点で就任要請が届いていないことも明かした。
プロ野球実行委員会が1日、都内で開かれ、来年3月開催のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）の監督問題について協議する。すでに、北京五輪日本代表・星野仙一監督に水面下で就任の打診がされているが、各球団代表の意見が注目される。
そんな中、ロッテ・バレンタイン監督は31日、監督選出の方法について、「統一条件を設ける」必要性を強調。「（06年の）WBC後の3年間で勝率が高かった監督を選ぶのも1つの方法だ」と持論を述べた。ちなみに“ボビー理論”を当てはめると、候補は7監督で、阪神・岡田監督がトップとなっている。
バレンタイン監督自身は、勝率.509で5位と“期待薄”だが「（代表監督就任を）問われた場合には『光栄である』と答える」と意欲を示した。
オーティズの連発が試合を決めた。同点の6回に勝ち越しの8号ソロ。1点差に迫られた8回にも「思いっきりたたいてやろうと思った」と貴重な追加点となる9号ソロを放った。8月28日に左股関節痛から1軍に復帰したばかり。「2軍で打撃練習をたくさんしていたのが好調の要因」と力強かった。
カウント2−2と追い込まれ、ロッテ・大松は意識的に右足を上げるのを抑えた。1点を勝ち越し、なお1死三塁の6回の打席。「ステップをすり足に変え、三振だけは避けようと思った」。
楽天の左腕、片山の7球目。左打者には難しい外角低めのスライダーが来た。大松はこれを最後は右手一本で右前へ運んだ。ここまで左打者を38打数3安打と抑え込んできた片山から貴重な追加点を奪い「内野も前進守備だったので、バットに当てれば内野を越えると思っていた」。計3本塁打の一発攻勢による3連勝は、こんな5番打者の勝負強さもあった。
クライマックスシリーズ進出争いは佳境を迎えている。1点の攻防は一層、重みを増していく。それに耐えられる姿を見せた中軸の存在に、バレンタイン監督は「貴重な一打だった」と混戦を勝ち抜く自信を深めている様子だった。
北京五輪に出場したロッテ・西岡が「1番・遊撃」の定位置で復帰した。五輪で痛めた脇腹の状態は完全ではなく、痛み止めの薬を飲んで試合へ。5打数無安打と打撃では精彩を欠いたが、好守が光った。
同点の5回2死二塁で三遊間への深いゴロを好捕。二走が三塁をオーバーランしたのを見ると、すかさず三塁に送球して刺した。小林宏を救うプレーに「（一塁で）アウトを取れないから、どう取れるかを考えた」と満足げだった。
ロッテはオーティズの2打席連続本塁打で試合を決めた。同点の6回、「打てる球を待っていた」と勝ち越しの8号ソロ。1点差に迫られた8回にも「スライダーを思いっきりたたいてやろうと思った」とダメ押しの9号ソロを放った。7月26日に左股関節痛で1軍登録を抹消され、8月28日に1軍復帰したばかり。「2軍で打撃練習をたくさんしていたのが好調の要因。一生懸命プレーしていきたい」と力強かった。
ロッテのバレンタイン監督（58）は31日、来年3月開催の「第2回ワールド・ベースボール・クラシック」（WBC）の日本代表監督就任について「問われた場合には『日本代表の監督になれれば光栄である』と答える」と意欲を示した。
さらに、監督選出の理由を明確にする必要があると主張し「（2006年の）WBC後の3年間で勝率が高かった監督を選ぶのも1つの方法だ」と持論を述べた。
ロッテ小林宏が7回を無四球の2失点に抑え、7月29日以来約1ヶ月ぶりとなる4勝目を挙げた。「打者に集中してていねいにアウトを取れた。スライダーが良かったですね」と笑顔を見せた。2点リードの6回、無死満塁のピンチを招いたが、後続を犠飛の1点だけに抑えてリードを守り切った。「残り試合は全部勝ってプレーオフに出たい」と巻き返しを誓った。
来年3月に開催される第2回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）の監督問題を話し合うプロ野球実行委員会が1日、開かれる。中日・西川順之助社長（75）は31日、「前年度の日本シリーズ優勝監督のWBC監督就任」案を提出することを明言。ソフトバンク、ヤクルトも同調する考えだ。北京五輪で日本代表を率いて4位に終わった星野仙一氏（61）の就任が有力視される中、3球団が“待った”をかけたことで紛糾は必至となった。
実行委員会の最重要案件となるWBCの監督問題。「星野就任」の流れに反発するように、日本代表監督決定システムの明確なルールづくりを求める声が相次いだ。
前日に「星野を選ぶ明確な理由は何だ？」と異論を唱えた中日・西川社長は、あらためて「恣意的な人事はおかしい」と反発。30日に白井文吾オーナーと話し合ったことを明かした上で「前年度の日本シリーズ優勝監督が日本代表監督に就任する」という具体案を提出することを明言した。
現役の監督が就任した場合、開幕前のキャンプの時期に現場を離れることになり、弊害も生じる。しかし、同社長は仮に中日が今季日本一連覇を果たした場合でも落合監督を送り出す方針。落合監督は五輪前にWBC監督就任の打診を受けながら固辞した経緯もあるが、この日の試合前に会談を持ち「ルールが決まれば従うと言っていた。説得しますよ」と話した。
ソフトバンクとヤクルトも中日に賛同した。06年の第1回WBCで王監督を“派遣”したソフトバンクの角田球団代表は「ウチも透明性を高めるための提案はしようと思っていた」と同調。ヤクルトの倉島専務は「中日さんと同じ考え。それほど日本一は重いもの」と述べ、外国人監督についても「制限は設けるべきではない」と語った。
前回はNPB幹部が推薦したソフトバンク・王監督がすんなり了承された。だが、今回は北京五輪の惨敗を受け、NPB幹部がすでに就任を打診している星野氏に対する世論の風当たりも強くなっている。3球団が具体案を出すことで、白熱した議論が予想される。