ロッテが2カード連続の勝ち越しで60勝に到達し借金2、3位ソフトバンクと1.5ゲーム差。1回橋本の犠飛で先制、2回早川のタイムリー、3回今江のスクイズで加点。同点とされた7回今江の12号ソロで勝ち越す。3人目・川崎が7月9日日本ハム戦以来の2勝目。4人目・荻野が22セーブ目。西武はソフトバンクが負けたため、マジックは1つ減り16。6回石井義の2点タイムリー二塁打、7回片岡のタイムリーで同点とするも6カード振りの負け越し。先発・涌井は6回2/3を9安打4失点で9敗目、千葉マリンで07年5月15日から4連敗。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
埼玉西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 3 |
千葉ロッテ | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | x | 4 |
ロッテ今江がスクイズ&ホームランと持ち味を存分に発揮して勝利に貢献した。2−0で迎えた3回1死三塁から投前へサイン通りにスクイズを決め手3点目。西武に同点に追いつかれた7回には、2死後から勝ち越しの12号ソロを右翼席へ運んだ。フォークを2球連続空振りした後の、誘ってきた涌井の143キロ高め直球をうまくとらえた。「無我夢中で打ち返した。ライトにあまりホームランを打ったことがなかったので良かった」と笑顔で話した。
8月28日の日本ハム戦で3番に昇格後6試合連続安打で、通算9安打4打点2本塁打と絶好調。27日に胃腸の調子を崩して体重は2キロ落ちたが「逆にいい感じで動けている」。これで首位西武に2勝1敗と勝ち越し、借金は2まで減らした。順位は5位のままだが、2位まで2.5ゲーム差の混戦。今江は「ここまで来ると1勝の重みが違う。そういう状況を楽しめています」と余力たっぷりに話した。
バレンタイン監督が再び瀬戸山球団社長に“口撃”を仕掛けた。試合後に報道陣から社長と話し合ったかを聞かれた際、「社長もお忙しい方。こちらからは連絡しています。監督と話すのが重要だと感じたら連絡がくるでしょう。電話をくれないのは、これより重要な件があるのでしょう」と皮肉たっぷり。社長はこの日姿を見せず、両者の話し合いは行われなかった。荒木事業本部長は「しばらくの間は話し合うことはないと思います」と代弁。両者が冷静さを取り戻してから、オーナー代行を交えて話し合う方向だ。
05年高校生ドラフト1巡目のロッテ柳田将利投手(21)が4日、内野手に転向することになった。4月20日に右ひざ内側半月板を損傷して手術。リハビリは順調に進んでおり、早ければ6日のイースタン・リーグ、湘南戦(横須賀)で実戦復帰予定。「これまで投手と野手の両方をやって中途半端になっていたので、野手1本に決めて今まで以上に頑張っていきたい」と話した。今後は一塁を中心に再スタートを切る。
ロッテ南竜介外野手(27)が8月31日のイースタン・リーグ、日本ハム戦(袖ヶ浦)で左中指伸筋支帯断裂。3日に都内の病院で縫合手術を行い成功した。
ロッテのスカウト会議が4日、千葉市内の球団事務所で行われ、高校生40人、大学生30人、社会人30人まで絞り込んだ。
ロッテの今江がバントと一発で、西武・涌井をKOした。3回にスクイズを決めると7回は決勝ソロを放ち「バント、エンドランは大好き。打順がどこでも準備はできている。(決勝弾は)開き直って思いきりいった」。8月下旬から3番に入って牽引しており「3番でスクイズと本塁打は珍しいが、両方きっちり決めてくれた」とバレンタイン監督。グラウンド外では指揮官の去就問題に揺れているが、今江は「僕らは今、頑張るだけ」と話した。
“ボビー・ショック”を今江が振り払った。ロッテは3回までに3点のリードを奪いながら追いつかれるイヤな展開。7回2死、カウント2−0と追い込まれたが、外角高めを右翼席に運んだ。突然監督問題が発生したが、首位西武に勝ち越し。「僕らは関係ない。今ここでやるだけ。あとは千葉ロッテさんに任せます」3位まで1.5ゲーム差。場外戦をよそにCS進出を目指す。
涌井の低めへのフォークボールに2球連続でバットは空を切った。ロッテが追いつかれた直後の7回2死。「振りが小さくなっていたので…」と今江。それまでの3打席は全て走者がいた。当てる打撃に陥っていたことを自覚し、それが許される場面だったため、意識的に大振りを心掛けた。
3球目は直球が高めに来た。「自然にバットが出た。無我夢中で打った」という打撃で、右への勝ち越し本塁打を放った。
チームは激しいクライマックスシリーズ争いの中にいる。そこにバレンタイン監督の契約問題が突如表面化し、微妙な空気も流れていた。
一気にマイナス方向に転がりかねない状況で、今江は3回にはスクイズを決めるなど大技、小技で貢献。「ここまで来ての1勝はすごく大きい」。指揮官の就任によって見いだされた男が、その窮地をひとまず救った。
ロッテは4日、スカウト会議を開き、今秋のドラフト会議で指名する上位候補に、田沢純一投手(新日本石油ENEOS)と長野久義外野手(ホンダ)らを挙げた。この2人を含め社会人は30人、大学生も30人、高校生は40人をリストアップした。
立ちこめた暗雲を一振りで払った。同点に追いつかれた直後の7回。2死無走者から、ロッテ・今江が右翼席へ運ぶ決勝の12号ソロ。「無我夢中です。ちょっと(本塁打を)狙っちゃいました」といたずらっぽい笑顔を見せた。
涌井に対して「何か相性がいいんですよね。ヒットじゃなく、本塁打を打てている」という。試合前に「本塁打は打たないでください」と涌井の挨拶を受けた。「そうはいかない。こっちも必死ですから」。相手エースを沈める一発に、してやったりの表情だ。
2日にバレンタイン監督が“辞任勧告”を受けたと発言し、長期契約延長を求めて騒動となった。だが今江は「僕らには関係ない。この時を頑張るだけですから」。3位までは1.5差。雑音を払いのけ、あくまで頂点を目指し戦い続ける。
“辞職勧告”を受けたとするロッテのバレンタイン監督との対立が深まる瀬戸山球団社長は終日、所用で外出。千葉マリンに姿を見せることはなかった。4日に直接会談を訴えた指揮官は不満をにじませ「自分からはアプローチしている。社長は非常に忙しい人。多分、この件(去就問題)以上に重要なことがあり、そちらの方をやっているのでしょう。会談が重要だと思った時に連絡してくると思う」。同社長はペナントに集中してもらうため、当分は接触を避ける姿勢を崩していない。
ロッテのボビー・バレンタイン監督(58)が、今季初めから球団に2010年以降の契約延長を要求していたことが4日、分かった。06年から4年契約を締結し、今季は契約3年目。複数の関係者によると、最下位に転落するなどチームが低迷していた5月にも再来年以降の契約を求めていた。
ボビーは2日、7月に球団から今季限りの“辞任勧告”を受けたと主張。瀬戸山球団社長は勧告の事実を否定し、来季の続投を基本線とした。しかし、昨季までボビーに長期政権を望んでいたロッテは「再来年以降は分からない」(同社長)と方針転換。チームが低迷しているにもかかわらず、契約を1年残して契約延長を求めた指揮官の行動が、球団の不信感を増幅させたことが要因の1つとなった。
瀬戸山社長との会談を希望するボビーは「アプローチは続けているが、連絡はない。瀬戸山さんはこの件以外で重要なことがあるのだろう」と皮肉まじりに話した。球団は3位以内を目指して奮闘する選手の士気を配慮し、シーズン終了後にバレンタイン監督と話し合う方針を決定した。
中日は4日、東京・内幸町でスカウト会議を開き、今秋のドラフト会議で、150キロ右腕・新日本石油ENEOSの田沢純一投手(22)、日本通運の野本圭外野手(24)、帝京・高島祥平投手(18)を上位指名の有力候補にリストアップした。即戦力か、将来性か、どちらを重視するかは今後、検討を進めていく。
また、千葉市内の球団事務所で同じくスカウト会議を行ったロッテは、社会人の上位指名候補を田沢、Hondaの長野久義外野手(23)ら5人に絞り込んだ。
日本プロ野球組織(NPB)の加藤良三コミッショナー(66)は4日、WBC監督人事の情報収集について慎重に進める姿勢を見せた。各方面の意見を吸い上げて監督候補を一本化する方針だが、時期などについては「遅くする理由はないが、遅くならない保証もない。可及的速やかにという現実はありますが、バランスの取れた(意見の)吸い上げをしていきたい」と語った。「ファンの声は私の耳にも届いている。無視はしません」とも加えた。
ロッテ今江がスクイズ&ホームランと持ち味を存分に発揮して勝利に貢献した。2−0で迎えた3回1死三塁から投前へサイン通りにスクイズを決めて3点目。同点に追いつかれた7回には、2死後から勝ち越しの12号ソロを右翼席へ運んだ。フォークを2球連続空振り三振した後の、誘ってきた143キロ高め直球をうまく捕らえた。「無我夢中で打ちました。ライトにあまりホームランを打ったことがなかったので良かった」と笑顔。これで首位西武に2勝1敗と勝ち越し、借金は2まで減らした。
ロッテは4日、柳田投手が野手に転向すると発表した。柳田は2006年に青森山田高(青森)からドラフト1巡目で入団。右ひざの手術を受けるなど故障に苦しみ、1軍での登板はなかった。
6日にも2軍で野手としてデビューする予定。「野手で挑戦したい気持ちが強かった。守備は一塁が中心になると思うが、不安はない」と話した。
2日に勃発したロッテ・バレンタイン監督の来季去就問題。西武戦が行われた4日は瀬戸山球団社長が終日外出していたため一時休戦となった。
4−3と競り勝った試合後の会見でバレンタイン監督は「瀬戸山社長からのアプローチ?非常に忙しい人。監督と話すのが重要だと感じたときは連絡をとってくれると思う。こちらからは何度かアプローチしている。時間が見つかれば応じてくれるだろう。この件以上に重要なことがあるんだろう」と姿を見せない相手に皮肉なコメント。泥沼化しつつあったバトルは、双方に距離が空いたことから冷戦モードに突入したようだ。
だが、この冷戦が早くもチーム内に少なからぬ混乱を与えているようだ。
指揮官Vs球団社長のバトル第2ラウンドとなった3日に、バレンタイン監督は「(今回の件は)コーチ達も知っている。球団内でもまとまりが欠けている。コーチの中には監督と話をする姿を見られたくない人もいる。選手達もギクシャクしているし、ファームでも同じことがあった」と、今回の去就問題がチーム内にも悪影響をもたらしていると強調した。
だが、この指揮官が吐露した“苦悩”に対し、チーム内から困惑の声が…。あるコーチは「辞職勧告?知らなかったよ」と怪訝な表情。またあるチーム関係者は「コーチやみんながギクシャクしてる?そうかなあ…。オレなんか、いつも監督と目が合うとそらされているけどなあ…」と、苦笑いを浮かべるほどだ。
とはいえ、バレンタイン監督が「ギクシャクしている」と心配する選手達は、この問題が浮上するや一斉に自分の親しいフロント関係者に「どうなってるんですか?」と取材攻勢をかけたというから、影響の大きさは指揮官の懸念の通りのようだ。
それでも、この日のゲームを取り、首位・西武に勝ち越したのだから大したもの。7回に天敵・涌井から決勝ソロアーチを放った今江は「(去就騒動は)ボクらには関係ない。それは千葉ロッテさんに任せて、ボクらはやるだけです」とニヤリ。今回の不毛なバトルを選手達は冷静かつ、楽しんでいるようだ。