オリックスが今季3度目の4連勝で2年ぶりのロッテ戦勝ち越し。貯金を01年6月以来の7とした。オリックスは1点を追う2回にローズの日米通算450号となる35号ソロで同点とすると、3回にカブレラ34号ソロなどで勝ち越し。さらに、5回にはローズの5年ぶり6度目の100打点となる36号3ランで突き放した。これで、カブレラ、ローズのアベック本塁打は11勝1敗。先発・岸田は8回を5安打1失点で開幕4連勝。ロッテは、西岡が今季3本目自身6本目の先頭打者本塁打で先制するも、3連敗。3位日本ハムとのゲーム差は1のまま。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
オリックス | 0 | 1 | 2 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | x | 6 |
ロッテバッテリーがローズの勢いを止められなかった。先発清水が2回、3回、5回と3度の対戦を全て初球ストレートで勝負にいったが、その初球を2本塁打と二塁打されて4打点をたたき出された。前日10日に9回裏2死から初球ストレートを逆転サヨナラ打されている。その悪夢を振り払うように裏をかいた配球が裏目に出た。バレンタイン監督は「清水の初球の入り方は不用意だった」と険しい表情で振り返った。
6回途中6失点降板の清水は「配球はキャッチャーを信用しているので言ってもしょうがない。ボールに力がないのかな」とサバサバ。今季5度目の同一カード3連敗で、オリックス戦の負け越しが決まった。「各自がやることをしっかりやらないと昔のロッテに戻ってしまう」と、清水が自戒の念を込めて締めくくった。
ロッテは清水が3被弾して6失点KO。今季5度目の同一カード3連敗で、2位争いから大きく後退した。打線も西岡の先頭打者アーチ以降は精彩を欠き「西岡の本塁打以外はほとんど何もできなかった。清水はアグレッシブさが全くなかった」とバレンタイン監督。ローズに浴びた2発はいずれも初球。不用意な投球を悔やんだ清水は「情けないの一言。このままズルズルいくと昔のロッテに戻ってしまう」と危機感を募らせた。
ロッテは清水でも流れを止められなかった。ローズに全て初球で2本塁打と二塁打を浴びるなど6失点。「配球がね…。ボールに力もないのかな」と話した。締まらない敗戦ばかりで、2位とは5差に。13日から12連戦に突入するが、この状態では3位も危うくなった。清水は「チームがどんよりとした感じがする。昔のロッテに戻ってしまう」と危機感を漂わせた。
ロッテは清水でも負の流れを止められなかった。この日は里崎が、原因が明らかにされない欠場。橋本とバッテリーを組んだが、ローズに全て初球で2本塁打と二塁打を浴びるなど6失点だ。
「配球がね…。ボールに力もないのかな」。
今江が故障で離脱した直後の3連戦。走者追い越しのボーンヘッド、拙守も多かった。締まらない敗戦ばかりで、2位とは5差に広がった。13日から12連戦に突入するが、この状態では3位も危うい。清水は「チームがどんよりとした感じがする。昔のロッテに戻ってしまう」と危機感を漂わせた。
ロッテは清水でも負の流れを止められなかった。この日は里崎が、原因が明らかにされない欠場。橋本とバッテリーを組んだが、ローズに全て初球で2本塁打と二塁打を浴びるなど6失点。「配球がね…。ボールに力もないのかな」。
今江が故障で離脱した直後の3連戦。走者追い越しのボーンヘッド、拙守も多かった。締まらない敗戦ばかりで、2位とは5差に。13日から12連戦に突入するが、この状態では3位も危うい。清水は「チームがどんよりとした感じがする。昔のロッテに戻ってしまう」と危機感を漂わせた。
ロッテバッテリーがオリックス・ローズに2本塁打と二塁打で合計4打点を浴びて、同一カード3連敗を喫した。ローズに対してすべて初球ストレートを打たれた清水について、バレンタイン監督は「初球の入り方は不用意だった。アグレッシブさが全くなかった」と険しい表情で振り返った。
6回途中6失点降板の清水は「配球はキャッチャーを信用しているので言ってもしょうがない。ボールに力がないのかな」と肩を落とした。
新日本石油ENEOS・田沢のメジャー挑戦表明を受け、日本プロ野球組織(NPB)は11日、予定していた事業委員会を変更して緊急の12球団代表者会議を開き、対応を協議した。巨人・清武球団代表は、大リーグ球団の中に田沢獲得の動きがあることに遺憾の意を表明するという12球団の統一見解を会見で発表。大リーグ機構と連絡を取ったことを明かして「一部(球団)がやっていることで大リーグ側も対立、混乱は望んでいないと表明した」とした。さらに、ドラフトのルールやメジャースカウトの事前接触ルールなどについて見直す委員会を19日に設置、第1回会合を開くことを決めた。
今秋ドラフトで希望球団は指名できることを確認したが、不作とされている今ドラフトだけに田沢不在のショックは大きい。1巡目指名を検討していた横浜の山中連盟担当が「必要あらば指名する」と話せば、日本ハムの島田チーム統括本部長も「うちは(選手が)どこに行くと言っても指名する球団だから」と“強行指名”をにおわせるなど、田沢サイドの思惑通りに進まない可能性も出てきた。
「法的には縛れなくても、お互いの信頼関係で40年以上、維持されてきた。信頼関係の中で解決したい」と清武代表。15日にはNPBの長谷川事務局長がWBC運営委員会出席のために渡米する。16日(日本時間17日)には米ニューヨークでMLB側と今回の問題についても協議する予定で今後、加藤、MLB・セリグの日米コミッショナーによる会談を早急に行うことも検討。新たなルールづくりへ動きだす。イチロー、松坂らトッププロの流出だけでなく、今回を契機に生まれてしまうトップアマの流出という新しい流れだけは阻止する構えだ。
今秋ドラフトの目玉、新日本石油ENEOSの田沢純一投手(22)が11日、都内で会見を行い、米大リーグ挑戦を正式に表明した。日本のプロを経由せずメジャー入りした選手は多田野数人投手(日本ハム)、マック鈴木投手(本名・鈴木誠)がいるが、1巡目指名有力選手の挑戦は極めて異例。実現すれば、日米両球界が守ってきた紳士協定が破られることにもなりかねない。日本プロ野球組織(NPB)は都内で12球団代表者会議を開き対応を協議。日米両コミッショナーのトップ会談の検討など4項目の“緊急声明”を発表した。
田沢の米大リーグ挑戦表明を受け、プロ野球12球団フロントが動いた。都内のホテルで緊急の代表者会議を開き協議。会議後、「田沢選手とアマチュア選手獲得ルールについて」と題する4つの声明を発表した。
プロ側は、日米両球界の“紳士協定”が破られようとしていることに危機感を募らせている。これは、自国のプロ野球発展のため、ドラフト指名が有力な相手国のアマチュア選手獲得は控えようというもの。田沢は横浜、オリックスなど複数球団が関心を示す逸材とあって、対応に乗り出した。
日本のプロ選手の米大リーグには、フリーエージェント(FA)制度やポスティング制度の利用があるが、アマ選手には制約がない。大リーグのドラフトで指名を受ける必要もない。米球団のスカウト活動を規制する条文などもないのが現実だ。
新日本石油ENEOSには現在、米5球団が挨拶に来ているという。Rソックス入りが有力との見方もある。同野球部はこの日、日本の12球団へ、ドラフトでの指名見送りを求めるファクスを送付。「彼の気持ちを優先してあげたい」(大久保監督)と理解を求めた。一方の12球団側は、声明の(3)で強行指名も辞さない姿勢を示すことで、獲得を目指す米国の一部球団の動きを牽制する。
今後は長谷川一雄コミッショナー事務局長らが16日(米国時間)に米ニューヨークでMLBの責任者と直接会談。日米両コミッショナー会談の準備や、今後の対応を協議する。長谷川事務局長は「日本の優秀なアマ選手は日本のプロ野球に入って欲しいという、日本のプロ野球の考え方は何も変わっていません」と再考を求めた。
第1号はマック鈴木。滝川二高を中退。米独立リーグを経て93年にマリナーズとマイナー契約。96年にメジャー初昇格、98年7月に初勝利。02年オフに日本球界入りを表明し、同年ドラフト2巡目でオリックス入りした。また、今年の日本ハムルーキー、多田野数人も立大時代から02年ドラフト自由獲得枠候補だったが、最終的には各球団とも獲得を回避。03年にインディアンスとマイナー契約。04年4月にメジャー昇格、同7月に初勝利を挙げた。5年間の米球界でのプレーを経て、昨秋のドラフト1巡目で日本ハム入りした。
アジアNO.1のプロ野球チームを決める「アジアシリーズ2008」の大会概要が11日、発表された。今年は11月13〜16日に東京ドームで開催。
05年の第1回大会でロッテが初代アジア王者に輝き、06年は日本ハム、07年は中日と、日本の球団が3連覇中。それでも、今年は北京五輪で韓国代表が金メダルを獲得したこともあって、韓国野球委員会(KBO)の河日成事務総長は「今年は韓国の球団が優勝するのでは」と自信を見せた。
今年は中国を含め、それぞれのペナントレースを勝ち抜いた球団が参加。日本は日本シリーズ優勝球団が挑む。優勝賞金は5000万円、総当たりの予選リーグの後、上位2チームが決勝で激突。日本は韓国、台湾、中国の順で予選を戦う。
ほら、言わんこっちゃない。スター候補生のメジャー流出に揺れる日本球界をロッテ・バレンタイン監督がバッサリ切り捨てた。
11日、新日本石油ENEOS・田沢がメジャー挑戦を宣言。まさに日本球界を揺るがす一大事だけに、巨人・滝鼻オーナーが「東海岸の某球団が獲ろうとしているらしいけどそんなことしたら“国交断絶”だ。直接手を出すようなことになれば日本のドラフト制度は形骸化する」と激怒。NPBも紳士協定の改定を模索しているが、バレンタイン監督は「後の祭り」と切り捨てる。
さらに、「日本に来てから球界のリーダーに対して意見を言ってきたが耳を傾けてくれなかったことが、こういうこと(メジャー流出)につながったと思う。でも球界の人達から『日本は変わることがないのでアイデアを出すのをやめろ』と言われている」とメッタ切りだ。
海を渡る剛球右腕にも一苦言。「田沢が米国に行ってすぐに活躍できるかは疑問だ。野球以外のことも学ぶことが多いし、日本のプロを経験せず成功することはかなわないのではないか」。プロ球界を経ずに米国に渡ったマック鈴木、日本ハム・多田野がメジャーでブレークできなかった事例があるからだ。
WBC監督問題、自らの去就と何かと周辺が騒がしいバレンタイン監督だが、日本球界への持論と予言が的中した事態に、少しは留飲を下げた、というところか。