ロッテが引き分けを挟んでの連勝で勝率を5割とし単独3位に浮上。楽天戦は引き分けを挟んで4連勝、マリンでは引き分けを挟んで5連勝。ロッテは1回に橋本、サブローの連続タイムリー、ズレータの8号2ランで4点を先制。先発成瀬は7回を2安打1失点で自身の連敗を2で止め、7月12日楽天戦以来となる7勝目、マリンでは7月4日のソフトバンク戦以来の白星。セーブは荻野で27個目。楽天は連勝が3でストップ。7回に代打リックの犠飛で1点を返すのみ。先発・木谷は自身最短2回降板、ワーストタイの4失点で、プロ入りから3連敗。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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東北楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
千葉ロッテ | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | x | 4 |
ロッテ成瀬がお立ち台ではじけた。8号2ランのズレータと共に上がると、手刀を切り「パナマ運河ア〜幕張ファイアー」のパフォーマンスを披露した。7月12日の楽天戦(Kスタ宮城)以来、約2ヶ月ぶりの白星で今季7勝目。7回まで2安打1失点に抑え、16勝1敗の昨季を彷彿とさせる安定感で勝利へと導いた。「今までファンの期待に応えられなくてすいません。マリンで投げるのは最後だと思ったので勝てて良かったです」と話した。
前回登板の悪夢が良薬となった。13日のソフトバンク戦(千葉マリン)で6回に左足が痙攣し、そのまま降板してしまった。「体がうまく機能していなくて初めて痙攣を味わった。今日はゆったりしたフォームで下半身を使って投げようと思った。上半身の力みもなくなった」と好投の要因を振り返った。
右打者への内角直球を効果的に使い、スライダー、チェンジアップをコースに投げ分けた。調子が良い余りに、コースを狙いすぎで4四球を与える誤算もあったが、指先の感覚が最後まで狂うことはなく最少失点で切り抜けた。
これで北京五輪後4戦目で待望の初勝利をマーク。左腕エースが終盤の大事な時期に自信を取り戻し、チームも勝率5割復帰で今月7日以来の単独3位に浮上した。「残り試合は無我夢中でやるしかない。中継ぎ待機も含めてフル回転で頑張ります」と、クライマックスシリーズ進出を射程圏にとらえ頼もしく話した。
19日の試合中に左足スネを痛めた西岡が、フル出場で3安打の猛打賞をマークした。随所に左足を引きずるような動きも見られたが、痛みを押してチームを引っ張った。「この時期、みんな多少のケガをかかえている。自分も甘える訳にはいかない。クライマックス出場がかかっているので貢献したかった」と気合十分に振り返った。バレンタイン監督も「ガッツあふれるプレーを見せてくれた」と絶賛した。
千葉ロッテが快勝。1回、先頭西岡からの4連打で2点を奪い、ズレータが中越えに8号2ラン。先発成瀬は4四球とやや制球を乱しながらも要所を締め、7回1失点で7勝目。楽天は先発木谷が乱調。7回にリックの犠飛で1点を返しただけだった。
千葉ロッテは1回、鮮やかな先制劇で4点を奪った。先頭の西岡が中前打で出塁し早川が内野安打で続くと、「とにかく先制点につながる打撃をしたかった」と橋本が投手の足元を抜く中前適時打。21試合ぶりに4番に座ったサブローも中前に適時打を放ち、4連打で畳み掛けた。さらに「心身ともに絶好調」と、ズレータがセンターバックスクリーンへ8号2ラン。試合序盤で先発成瀬を楽にさせた。
千葉ロッテ成瀬は7回を2安打1失点。7月12日以来の勝利投手となり7勝目を挙げた。四球で崩れそうになったところを踏ん張った。2回1死から歩かせ左翼線へ二塁打されが、遊撃手・西岡の好守もあり切り抜けた。2死から三塁手・オーテイズの悪送球で走者を出した5回は、連続四球で満塁。代打高須に追い込んでからの直球を右中間へはじき返されたが、中堅手・早川がランニングキャッチ。またも野手に助けられた。
名誉挽回を期したマウンドだった。前回は左ふくらはぎが痙攣し無念の途中降板。珍しく試合後の囲み取材を拒否するほど悔しさが募った。「五輪から帰ってきてまだ1勝もしていないので絶対に勝ちたい」。いつも以上に勝利に執着していたが、ゆったりとした投球フォームを心掛けたことで肩の力が抜け「去年の感じに戻りつつある」と好投につながった。
内容が良かっただけに4四球と完投できなかったことが心残り。「次が勝負。残りはがむしゃらにやるしかない」。厳しいクライマックスシリーズ進出争いが続く中、左腕エースが本来の調子を取り戻してきた。
ロッテ成瀬が7月12日の楽天戦(Kスタ宮城)以来、約2ヶ月ぶりの白星で今季7勝目を挙げた。7回までわずか2安打1失点に抑え、16勝1敗の昨季を彷彿とさせる安定感で勝利へと導いた。「今までファンの期待に応えられなくてすいません。マリンで投げるのは最後だと思ったので勝てて良かったです」と笑顔で話した。これでチームは勝率5割復帰で、7日以来の単独3位に浮上した。
ロッテの成瀬は抑えの荻野から渡されたウイニングボールをポケットにしまった。北京五輪後初勝利。7月12日楽天戦(Kスタ宮城)以来、70日ぶりの7勝目を挙げた。
「勝ちたい気持ちは強かったけど、リラックスして投げられた。去年の感じに戻りつつある」。ゆったりしたフォームから鋭い腕の振り。球の出どころが見づらい猫招き投法の復活で7回を2安打1失点に抑えた。
先輩にも刺激を受けた。清水が先発、抑えにフル回転。「(清水より)10歳年下の自分が同じことをできないのは情けない」。成瀬も17日西武戦(西武ドーム)でブルペン待機。3日後の先発でチームを勝率5割復帰、単独3位に浮上させた。「これからフル回転で中継ぎも頑張りたい」。CS進出に成瀬の左腕は欠かせない。
北京五輪後の初白星をつかんだ。成瀬が7回2安打1失点で7勝目。7月12日以来、約2ヶ月ぶりの勝利を挙げた。
「白星がついたのは嬉しい。(ピンチでも)リラックスした状態で投げられた」。楽天打線にファウルで粘られ、4四球を許すも失点は犠飛のみ。適時打は許さなかった。前回は左ふくらはぎの痙攣で無念の6回途中降板だったが「全く問題なかった」と121球の熱投だ。
チームは勝率5割復帰で単独3位に浮上。「(16勝1敗だった)昨季の感じが戻りつつある」。クライマックスシリーズ進出争いで“負けない左腕”が本領を発揮する。
ロッテの成瀬がチームを単独3位に導いた。7回を2安打1失点に抑え、7月12日の楽天戦(Kスタ)以来、約2か月ぶりとなる7勝目。「4四球はもったいなかったが、リラックスして投げられた。去年の感じに戻りつつある」と、手応え十分の内容だった。バレンタイン監督も「かつての成瀬のような素晴らしい投球だった」と上機嫌だった。
ロッテが単独3位に浮上した。1回に橋本、サブローの連続適時打で2点を先取。さらにズレータの中越え2ランで加点した。成瀬は7回を2安打1失点の好投で7月12日以来の7勝目を挙げた。楽天の連勝は3でストップ。成瀬は「絶対勝たないといけない気持ちが、力みとして出なかった。力まないのが持ち味だから」と話した。
北京五輪後の初勝利だ。7月12日から約2ヶ月白星から遠ざかっていたロッテ・成瀬。先発7回を2安打1失点の好投で、チームを単独3位に浮上させた。
「自分に勝ちをつけて、チームに勝利をもたらしたい」。その意気込みが結果となって表れた。前回登板となった13日のソフトバンク戦(千葉マリン)では、6回に左ふくらはぎに痙攣を起こして降板。勝敗はつかなかったが、6回途中4失点(自責点3)と不本意な内容だった。「マウンドで思ったように体が動かなかった。申し訳ないことをした」と落ち込んだ。
この登板まで、筋肉の収縮を助けるカルシウムやマグネシウムなどを多めに摂取して再発防止に努めた。登板後、数日は腫れが残ったが現在は「問題ない。再発しないと思う」。
10歳年上、32歳の清水が中3日でリリーフ登板後、中2日で先発として白星を挙げた姿にも刺激を受けた。「自分が情けなくなった。救援陣を休ませるためにも最低でも7、8回はいきたいと思う」。まさに有言実行のマウンドだった。
ロッテが単独3位に浮上した。1回に橋本、サブローの連続適時打で2点を先取。さらにズレータの中越え2ランで加点した。成瀬は7回を2安打1失点の好投で7月12日以来の7勝目を挙げた。
シーズンは大詰めで1球が重い。しかも左ふくらはぎの痙攣で降板した前回の汚名返上も懸かっていた。しかし、ロッテの成瀬はそれらの重圧を内に秘め、投球には無駄な力を加えなかった。「絶対勝たないといけない気持ちが、力みとして出なかった。力まないのが持ち味だから」。これこそが北京五輪後の初勝利を飾れた最大の要因だった。
ずっと制球に苦しんできた右打者への内角直球が明らかに精度を増した。生命線の球だけに「あれが常に投げられたら本来の投球になる」と成瀬。五輪で得た収穫が結果に表れ、一層プレッシャーがかかる今後の登板にも自信を深めていた。
来年3月に行われる第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に関し、第1回(06年)の日本代表監督であるソフトバンク王貞治監督(68)がアドバイザー役を要請されたことが20日、分かった。
この日に福岡ヤフードームを視察した日本プロ野球組織(NPB)の加藤良三コミッショナー(67)は王監督と約5分間にわたり会談。だが今回は表敬訪問で、同コミッショナーは「王監督とは別途、ご意見を拝聴する機会がありました」とWBCの監督人事をはじめとする球界の諸問題について会談を行っていたことを明らかにした。今後についても「必要に応じて相談をさせていただくこともあろうと思います」と話した。
会談は早期に行われていた。9月1日の実行委員会で監督人事の中心的な役割を任された加藤コミッショナーは、すぐさま札幌に飛んだ。ソフトバンクが2日から行っていた対日本ハム3連戦の合間を縫って王監督と会談を持つためだった。王監督自身は就任を固辞する姿勢で一貫しており、20日も「要請?それはありません。皆さんに話している考え方に変わりはないから」と話した。そのためNPB側としては、現場に帯同する監督は無理でも、日本人大リーガーの招へいなど様々な形での協力を願い出ることとした。
第1回WBCで王監督が指揮を執った際は、当時の根来コミッショナーがソフトバンクの孫正義オーナーに会い、お墨付きを得て就任に至った。同様の手続きがクリアされれば、王監督が日本代表へ協力することに支障はないとみられる。肩書の有無は未定だが、あるとすれば「相談役」や「総監督」などが考えられる。巨人渡辺会長も推した王監督の代表監督就任は極めて難しくなったが、形を変えてジャパンの一員となることになりそうだ。