9月28日9月28日ロッテが今季5度目の4連勝で貯金を2とし9月24日以来の3位浮上。ロッテは1点を追う8回、代打・福浦のタイムリー二塁打、サブロータイムリー、代打・大塚2点タイムリーで逆転。先発の成瀬は7回121球2安打1失点、今季初の2ケタ10奪三振で8勝目。日本ハム戦はプロ入りから無傷の7連勝。3人目・荻野が29セーブ目。日本ハムは5回に田中のタイムリーで先制するが、連勝は5でストップし9月21日以来の4位転落。先発・藤井は7回8安打3奪三振無失点。2人目の建山が中継ぎでは05年5月18日中日戦以来の4失点で2敗目。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 4 |
| 北海道日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
人は誰しも勘が働くときがあるもの。直感のままに動いたら百発百中なんてこともある。クライマックスシリーズ（CS）進出権をかけて日本ハムと激闘しているロッテ・バレンタイン監督に勝利の“ヒラメキ”が降りたようだ。
28日の札幌ドーム。1点を追う8回1死一、二塁。最後のチャンスで4番ズレータに代えて打席に送った福浦が右翼フェンス直撃の同点二塁打。さらに一死満塁でサブローが勝ち越し適時打を放つと、2死満塁から大松から代えた大塚がダメ押しの2点タイムリー。4点を奪うビッグイニングで3位浮上。CS進出マジック『3』を点灯させた。
試合後の指揮官は顔が真っ赤だ。今季満塁弾を3本マークしている大松へ代打・大塚の采配がピタリ。「満塁で大松への代打は難しいところだが、自分の中に感覚があって、その通りに動くといい結果になるんだよ」と、自らの直感が導いた“ボビーマジック”を自画自賛だ。
指揮5年目の今季は自身の去就問題で何かとお騒がせ気味。さらに周辺から「100年前の野球」（楽天・野村監督）と采配自体にも異論が出るなど、逆風が吹き始めている。そんな中で、ただ1つだけ変わらないモノがある。選手の疲労度への配慮だ。
目下、熾烈な2、3位争いが展開する中で、背筋の張りを訴えていた里崎、疲労からくる体調不良に苦しむサブローをあえて無理させずにスタメンから外し休養を取らせている。
「少々無理すればできるし、調子がいい状態で休むのは選手も不満を持っている」（球団関係者）という声もある中、あえて休ませた選手達が、ラストスパートのこの時に殊勲打を放っている。選手を無理使いして壊すケースが多い中でロッテの指揮官の“辛抱”ぶりがボビーマジックの土台となっていることは、高く評価すべきところだ。
待望のCSマジックもついに『3』が点灯。とはいえ、29日の日本ハム先発はダルビッシュ。北の絶対エース攻略への直感を再び披露したいところだ。
ロッテがクライマックスシリーズ（CS）進出マジック3を点灯させた。激しい3位争いを繰り広げる日本ハムとの直接対決を逆転で制し3位に浮上。バレンタイン監督の執念の采配が実った。
0−1の8回1死一、二塁。3打数1安打だった4番ズレータの代打に福浦を送った。首痛から調子を崩していた福浦だが、ここ1番での勝負強さは健在。初球の速球を迷わず振り抜き、右翼フェンス直撃の同点二塁打で逆転劇の口火を切った。さらに1死満塁から、4試合ぶりにスタメン復帰したサブローの左前適時打で勝ち越した。疲労性腰痛のため、痛み止めの座薬を使いながら志願の出場。「休んでいても良くならないからね。得意のビッグイニングがつくれて良かった」と久々に笑った。
バレンタイン監督は「あの回は直感のようなものが働いた。打った選手には脱帽です」と満足げに振り返った。“マジック”の真骨頂は勝ち越してなおも満塁の場面だった。日本ハムが武田勝にスイッチしたところで、満塁男の大松からベテラン大塚に代えた。「難しい決断だったが最近、大塚の調子が良かった」と貴重な2点適時打で勝負を決めた。
この日本ハムとのカードで連敗すればCS出場が消滅したが、初戦を取って生き残った。29日にダルビッシュを攻略すればCS出場に王手がかかる。バレンタイン監督は「相手がダルビッシュということより、うちの投手が小林宏だということ。いい投球をしてくれると信じている」と話し、今季開幕投手に抜てきしたが、5勝11敗と不振にあえいだエースにチームの命運を託した。
左腕エース成瀬が昨年からの日本ハム戦の連勝を7に伸ばした。キレのいいスライダーを武器に7回を2安打1死ってン。稲葉を除くスタメン全員から10三振を奪った。これで今季日本ハム戦3勝、通算8勝目を挙げた。試合後は「日本ハムには嫌な感じがないので、悪いなりに最少失点でいけた。途中で里崎さんから頭が突っ込んでると言われて、うまく修正できた」と手応えを口にした。
パ・リーグのクライマクスシリーズ（CS）進出を巡る戦いは、ますますし烈になってきた。日本ハム・ロッテ戦は、1点を追う8回、バレンタイン監督の代打攻勢が的中。打者一巡で4点を奪って逆転勝ち。4連勝で3位に浮上すると同時に、CS進出マジック3が点灯した。2位・オリックスは、新人王最有力の小松が2失点完投で15勝目を挙げ、CSマジックは1。デッドヒートの行方は、最後の最後まで分からない。
ボビーが、ゆっくりと腰を上げた。1点を追う8回1死一、二塁。4番・ズレータに代え、福浦を送り出した。打者一巡の逆転劇を呼ぶ、勝負札が切られた。
「ここ数日、練習でもいいスイングをしていた。ああいう場面でいい仕事をしてくれると感じていた」。現実になった。初球を右翼フェンス直撃の同点二塁打。7回まで8安打を放ちながら3併殺の拙攻で無得点だった。傾いていた流れを呼び戻した。
自身の感性を信じた采配だった。左の代打なら、勝負強い橋本もいる。それでも、腰痛、首痛を抱え3試合欠場中だったベテランを指名した。確かな復調の気配を感じていたからだ。攻撃前には「走者が出たらいくぞ」と耳打ちした。「ドキドキだったが、何とかしたかった」と福浦。意気に感じての一振りだった。
なお1死満塁で、サブローの打球は左前に抜けた。こちらも腰痛で、先発は4試合ぶり。練習でもフルスイングは出来ない。だが、指揮官はメンバー表に名前を書き入れた。「練習の後、『いける』って言ってくれたからネ」。座薬で痛みをやわらげた背番号3は、4安打と爆発。「前の打者が敬遠？ホンマなめられたらアカンから。座薬？あの時はマックスで効いていた」と高笑いした。さらに2死満塁。「満塁男」の大松に、代打・大塚を送った。「難しい決断だった。しかし、自分の感覚の通りにやると、うまくいくこともある」。左前適時打で2点が加わり、賭けに勝った。
札幌決戦第1Rを制し4連勝。日本ハムと入れ替わり、3位に浮上した。「活躍した選手には脱帽です」。CSマジック3も点灯し、29日に勝てば王手がかかる。相手はダルビッシュ。勝負師の腕が鳴る。
成瀬が粘りの投球で7回2安打1失点に抑え、8勝目を挙げた。スライダーを効果的に使い10三振を奪った。これで日本ハム戦は無傷の7連勝となり「無駄な四球も多かったが、最少失点に抑えられた」と笑顔。残り4試合となり中継ぎ待機が予想される左腕は「2位通過したい」とフル回転を誓った。
パ・リーグが熱い。クライマックスシリーズ進出へ向けて激しい争いを繰り広げるロッテと日本ハムは28日、直接対決。ロッテが終盤の猛打で逆転勝ちで4連勝。3位に浮上するとともに、CS進出マジック3を点灯させた。
会心の逆転勝ちで4連勝。ベンチ裏に現れたバレンタイン監督の顔は、いつにも増して紅潮していた。CS進出マジック3が初点灯。土壇場で底力を発揮したナインを手放しで称えた。
7回まで8安打もゼロ行進。1点リードを許す重苦しいムードが漂う8回に一気に畳み掛けた。1死一、二塁から4番・ズレータの代打・福浦が右翼フェンス直撃の同点二塁打。満塁としてサブローが勝ち越し左前打だ。さらに2死満塁から代打・大塚が左前2点打して勝負を決めた。「満塁で大松に代打は難しい決断だが、時に直感が働くことがある」。采配が次々とはまった指揮官は満足げに振り返った。
負ければ日本ハムがCS進出に王手をかける崖っ縁の一戦。大一番に合わせるように頼れる男達が帰ってきた。首、腰痛を抱える福浦は4試合ぶりの打席で千金打。「4番の代打だし何とかしたかった。もう調子悪いとか言っていられない」と胸を張る。同じく腰痛に苦しむサブローは、通常の痛み止めでは効果がなく座薬を使用。志願の4試合ぶりスタメン出場で4安打目が決勝打となり「座薬が効いたねえ。8回はマックスで効いていたよ。毎度のことやけど、敬遠の後は燃える。なめられたらアカンからね」と、おどけながら充実の笑みを浮かべた。
05年日本一など何度もV争いを経験してきた頼れる戦士のバットで3位浮上。29日も勝てばCSに王手がかかる。
「相手がダルビッシュというより、うちの小林宏がいい投球をしてくれると信じている」と指揮官。相手エースも一丸となって倒し、日本ハムに引導を渡す。
ロッテの左腕エース成瀬が昨年からの日本ハム戦の連勝を7に伸ばした。キレのいいスライダーを武器に7回を2安打1失点。稲葉を除くスタメン全員から10三振を奪った。これで今季日本ハム戦3勝、通算8勝目を挙げた。試合後は「日本ハムには嫌な感じがないので、悪いなりに最少失点でいけた。途中で里崎さんから頭が突っ込んでいると言われて、うまく修正できた」と手応えを口にした。チームは4連勝で3位浮上。CSマジック3が点灯した。
ロッテの成瀬は目を見張るような内容ではなかったが、粘り強い投球で逆転勝ちにつなげた。「結果的に最少失点だったのは良かったかな」。
これで日本ハム戦は昨季から7連勝。日本シリーズ進出が懸かっていた昨年のクライマックスシリーズ（CS）で敗れた雪辱は果たせたのか。「まだ借りは返せていない。2位になることで返せると思う」と、今後の中継ぎ登板も辞さない左腕は本拠地でのCS開催に意欲的だった。
特定の型を持たない攻撃の強みが存分に出ていた。ロッテは1点を勝ち越し、さらに2死満塁で大松。ここで登板した左腕の武田勝に対し、右の代打・大塚を送った。左対左になったとはいえ、今季満塁で3本塁打を放つなど満塁にめっぽう強い大松。「難しい判断だが、直感が働くことがある」。バレンタイン監督のその直感を、貴重な2点適時打という形で現実のものとしたのはこのチーム独特の戦術にある。
1点を追っていたこの回1死一、二塁では4番のズレータの代打・福浦が同点二塁打を放っている。4番打者が4番目の打者にすぎないように、オーダーが日替わりのロッテに絶対的な中軸はいない。その一方で代打要員もいない。誰もが先発、そして代打の可能性がある。野手16人の実戦勘は常に研ぎ澄まされている。だからこそ4番や「満塁男」をベンチに下げても、代役達でこの大一番の終盤に4点を奪って逆転勝ちをもたらすことが可能になる。
ついにクライマックスシリーズのマジックも点灯した。対ダルビッシュの次戦を考えるとそれ以上に大きな1勝だが、大塚は「プレッシャーを感じたら駄目。人ごとでやっている」。こういうチームなのである。
同点の8回1死満塁、ロッテのサブローが意地の逆転打を放ち、CSマジック3が点灯した。
前の打者が敬遠され「カッカしていた」と初球を左前へ運んだ。腰痛で試合を欠場していたが、痛み止めの座薬を入れて4試合ぶりに出場。5打数4安打の活躍で「座薬が効いた」と満足そうだった。29日の日本ハムの先発はダルビッシュ。バレンタイン監督は「先発の小林宏が良い投球をしてくれる」と開幕投手に期待を込めた。
パ・リーグは28日、4連勝で3位に浮上したロッテにクライマックスシリーズ（CS）進出へのマジックナンバー「3」が点灯した。4位に後退した日本ハム以下の3チームが残り試合に全勝しても、ロッテが残り4試合で3勝すれば勝率で上回って3位以内が確定する。