わたしはかもめ2008年鴎の便り(10月)

便

10月31日

ロッテ2位指名長野軟化「次は会う」[ニッカン]

ロッテがドラフト2位で指名したホンダ・長野久義外野手(23=日大)が10月31日、プロ入りへやや軟化した。埼玉県川越市内の同社グラウンドでノック、シート打撃に汗を流した。30日のドラフト会議当日は硬い表情が多かったが、一転して練習中から白い歯がのぞいた。30日夜には両親から「指名されて良かったね」という電話がかかってきたことも明かした。

長野は「まだ整理がつかないところがあるので、ゆっくり考えたい」としながらも、「昨日はバレンタイン監督に来ていただいて誠意を感じました。中途半端な気持ちで会うのは失礼と思って会いませんでした。次はキチッとした形で会いたい」と、前向きとも取れる発言を行った。ロッテの印象については「応援がすごくて、若い選手が伸び伸びやっているイメージ」と好印象も口にした。

今後の交渉については、13日開幕の日本選手権(京セラドーム大阪)終了後になるものとみられる。長野は「まずは試合があるので集中したい。話を聞くのはそれからになると思う」と話した。バレンタイン監督はこの日、「あと何週間かは日本にいるので、彼と話すチャンスは十分にある。質問があれば何でも答えてあげたい」と話した。長野側の意向を最大限に尊重し、次回交渉に臨む考えを示している。

◇大嶺「自分と重なる」

2年前に強行指名されて熟慮の末にロッテ入りを決めた大嶺が長野に、「昨日テレビを見ていて2年前の自分と重なった。気持ちはよく分かります。納得いくまで悩んで決めて欲しいと思います」と話した。自身の選択を振り返り、「ロッテに入って良かったと思っています。先輩達と話しやすい環境で、監督、コーチも優しく接してくれる。チームが違っても野球をするのは同じだし、球団を選ぶのは結果を出してからでもいいと思う」と勧めた。

◇前ハム石川氏がロッテ副代表就任

ロッテは31日、日本ハム前スカウトの石川晃氏(47)が1日付で球団副代表・執行役員に就任すると発表した。この日、千葉市内の球団事務所を訪れた石川氏は「実行委員会にも出ることになると思うし、編成や営業に携わるかもしれない。瀬戸山社長を全般的にサポートしていくこといなると思う」と話した。石川氏はダイエー(現ソフトバンク)のスカウトとして小久保、松中ら大物アマ選手の獲得に尽力した。幅広い人脈と経験を、今後は球団運営に生かす考えだ。また、30日のドラフト会議で獲得した長野には「よく思い切って指名してくれた。スター性がありロッテに合っている。早く長野君を見たいというファンが多いと思う」とラブコールを送っていた。

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背番号『6』用意!ロッテ、長野に最大の誠意[サンスポ]

ロッテが、10月30日のドラフトで2位指名したホンダの長野(ちょうの)久義外野手(23)に対し、最大級の誠意をみせることが31日、分かった。巨人入りを熱望し、ホンダ残留も示唆している長野との交渉は難航が予想されるが、ロッテにとって強打者の証しである背番号『6』を用意するなど、獲得へ全力を注ぐ。

ドラフト会議から一夜明け、巨人と相思相愛だった長野を“強行”指名したロッテが、獲得に向けて慌しく動いた。

「ロッテにとって大切な選手。誠意を持って対応したい」。そう話す瀬戸山球団社長は、11月1日から予定していた中国球界の視察をキャンセル。長野側と交渉可能になった場合に、すぐに駆けつけられる態勢を整えた。また、ドラフト直後に合宿所を電撃訪問しながら長野と接触できなかったバレンタイン監督も、「日本にいる残り数週間の間に連絡があれば」と再出馬に意欲を見せている。

最大級の評価を示すため背番号6も用意。ロッテの『6』は、落合(現中日監督)、初芝(サンケイスポーツ専属評論家)と右の強打者がつけてきたチームの顔といえる番号。現在は空き番で「本人の希望を優先するが、初芝君のようなミスターロッテになって欲しい」と瀬戸山社長の言葉も熱い。

この日、埼玉・川越市内のホンダの練習場で汗を流した長野は、「本当に嬉しい」とロッテ側の誠意に感謝する一方、「まだ気持ちの整理はつかない」と複雑な心境も口にした。13日からの日本選手権に集中したい意向で、結論は今月末以降となる見込み。ロッテの熱意が、長野のジャイアンツ愛を打ち破ることができるか−。

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悩める長野「次は、お話はさせてもらう」[スポニチ]

ホンダ・長野は埼玉・川越市のグラウンドで練習。「まだ気持ちの整理がつかない。もう少し時間が欲しい」と悩める胸中を吐露した。それでも「指名してもらったことは感謝している。次はお話はさせてもらおうと思う」と交渉には前向き。13日開幕の社会人・日本選手権後に挨拶を受ける考えを示した。

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1位と同等最高条件を長野に用意…ロッテ2位[報知]

ロッテが、ホンダの長野久義外野手(23)に契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1500万円の最高条件を用意する。31日、瀬戸山隆三球団社長(55)が「条件?出せる範囲で目いっぱい出せればいい」と明かした。

瀬戸山社長は、長野の評価が1位と同等であることを改めて強調した。「非常に魅力があり、球団とって大切な選手」。その意気込みが条件面にも表れた。1位の東京ガス・木村とともに、最高額を検討。さらに、ビッグプレゼントも用意する。背番号の候補に「6」が浮上した。かつて3冠王3度の落合博満(現中日監督)らが背負った番号で、現在は空席。「長く太く頑張ってもらいたい。背番号も含め、リクエストを聞けるようにしたい」と、瀬戸山社長はメッセージを送った。

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長野、ボビーに会う、社会人日本選手権後入団交渉へ…ロッテ2位[報知]

巨人入りを熱望しながら、30日のドラフトでロッテから2位指名を受けたホンダの強打者・長野(ちょうの)久義外野手(23)が31日、埼玉・川越市の同社グラウンドでの練習後、バレンタイン監督との入団交渉に臨む意向を示した。「次会うときは、きちんとお話しさせて頂きたいと思います」と16日に初戦を迎える社会人日本選手権後にも、交渉のテーブルにつく考えを明かした。

まさかの強行指名から一夜明け、長野は笑顔を見せながら、打撃練習で汗を流した。昨夜はボビーがドラフト会場を飛び出し、同社合宿所を電撃訪問したが、面会しなかった。「気持ちの整理もついていないし、中途半端な気持ちで会うのは失礼と思いました」と指名直後の心境を語った。

日大4年だった06年ドラフトでは日本ハムから4巡目指名も、スカウトとは面会しなかった。今は、密着マークを続けてくれた巨人にも、指名したロッテにも礼儀を尽くし、熟考した上で決断したいとの思いがある。「まだ気持ちの整理がつかない。もうちょっと日にちが欲しい」。ずっと下を向いているのは、長野らしくない。残留か、プロ入りか。明るく決断を下す。

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長野「もう少し考えたい」[デイリー]

ロッテからドラフト2位指名を受けたホンダ・長野久義外野手(23)が31日、埼玉・川越市内のチームグラウンドでドラフトから一夜明けての心境を吐露した。巨人入りを熱望していただけに「やっぱり気持ちの整理がつかない。もう少しゆっくり考えたい」と、時間をかけて結論を出す考えを示した。

前夜、バレンタイン監督が指名挨拶のため埼玉・狭山市内の合宿所を訪問。「中途半端な気持ちで会うのは失礼だと思った」と同席を拒否したが、「指名していただいて、感謝はしている。話は聞こうと思っています」。今後は、指名挨拶を受けるという。

11月13日からは社会人野球日本選手権(11日間の予定)が控える。「今は試合に集中したい。会うのは(大会が)終わってからになると思う」。プロ入りか、残留か。社会人屈指のスラッガーの決断が注目される。

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ロッテ副代表に日本ハム前スカウトの石川氏[サンスポ]

ロッテは31日、日本ハム前スカウトの石川晃氏(47)が11月1日付で球団副代表・執行役員に就任すると発表した。石川氏はダイエー(現ソフトバンク)時代に編成部門で活動し、瀬戸山球団社長とは旧知の仲。「瀬戸山さんのサポートが仕事になる」と話した。

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川崎雄介投手[朝日新聞]

10月3日の楽天戦(千葉)をもって、今季の公式戦全日程が終了した。セ・パ12球団合わせて、もっとも早いシーズン終了。73勝70敗1分け。3位の日本ハムとわずかに0.5ゲーム差でクライマックスシリーズ出場を逃した。

試合終了後のロッカールームは静寂に包まれた。時折、ため息が聞こえるぐらい。それ以外の音は皆無だった。中でも悔しさをあらわにしていたのは、チームで唯一のタイトルを獲得した川崎雄介投手(26)。65試合に登板して31HP(ホールドポイント)。プロ3年目で初めて最優秀中継ぎのタイトルを獲得した。

「チームが4位ではタイトルの嬉しさも半減してしまう。これでもう今年、野球をすることが出来ないと思うと本当に悔しいし、悲しい」。

まるで負け投手のように肩を落としている姿が印象的だった。この負けん気の強さこそが、彼をタイトルホルダーへと押し上げたに違いない。

小林雅、薮田、藤田。07年まで千葉ロッテを支えていた中継ぎ陣が相次いでチームを離れた。今季、若き左腕にかかる期待は大きかった。それが知らず知らずのうちに力みへと変えていく。開幕当初は打たれる場面が目立ち、悩んで眠れない日々が続いた。

転機となったのは偉大な先輩からの電話だった。巨人に移籍した藤田宗一投手(36)は悩める若者に優しい口調で話した。「自分の持ち味を出せ。オマエ、そういうタイプの投手ではないだろ」。受話器の向こうから聞こえる懐かしい先輩の言葉にハッとさせられた。本来の自分とは違う川崎がマウンドで投げていたことに気がついた。

「藤田さん達のように三振で抑えようとか、カッコよく決めてやろうという気持ちがあった。きれいに抑えようとして、いつの間にか自分の形を崩していた」。

技術面よりも精神面だった。もう1度、尊敬する先輩達が共通して言っていた言葉を思い返した。「目の前の仕事に専念しろ。次の1球に集中しろ。目の前のバッターを抑えることにだけ集中しろ。それが勝ちにつながる。チームのためになる」。

競っている場面での登板が多いことから、どこか肩に力が入り、感情が高ぶりすぎるところがあった。だが、この言葉を思い出すようになってから不思議と力みが消えた。

「1点差の場面でマウンドにいって、緊張しない人はいないと思うけど、考え方1つで、随分と気持ちは変わることが分かった」。

安定感ある川崎が帰ってきた。悪い流れを止め、良い流れは加速させチームの勝利に大いに貢献した。背番号「12」がいなければと思うとゾッとするような存在感が08年シーズンの彼にはあった。

初のタイトルは獲得したが、チームは4位と低迷したことで「何も満足することはない」と肩を落とす川崎。しかし、確かな手ごたえをつかんだシーズンではあった。

座右の銘は「一所懸命」。1つ1つの場面で懸命に投げたいという彼の気持ちがよく伝わってくる言葉だ。悔しさと手ごたえを胸に臨む09年シーズン。川崎の1球に賭ける投球にぜひ注目をして欲しい。

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