11月20日11月20日韓国プロ野球でフリーエージェント（FA）権を取得し、19日に来日した斗山ベアーズの左腕、李恵践（イ・ヘチョン）投手（29）が交渉解禁となった20日、早速ヤクルトやロッテと都内で交渉を行った。
興味を示していた横浜へ断りの電話を入れたとした上で、代理人と一緒に午前中にヤクルト、午後には急遽連絡が入ったというロッテと相次いで交渉の席に着いた。ロッテとの交渉後には、再度ヤクルトと2度目の交渉を行うなど精力的に動き回り、「明日（21日）にでも結論が出ればいいが…。決まるまでは日本に滞在します」と話した。
獲得が有力視されているヤクルトは複数年での条件提示をしている模様で、球団関係者も「（2度目の交渉での要求については）そんなに重たい条件ではない」と、手応えを口にした。
李は「韓国でプレーすることはない」と、来季は日本でのプレーを希望していることを明言した。「力のある真っ直ぐで勝負したい。希望は先発だけど、必要とするところでできればいい」。争奪戦はヤクルトとロッテの一騎打ちとなったが、近日中にも球団を絞り込むつもりだ。
ロッテの瀬戸山球団社長が20日、契約交渉が難航している清水に対して、清水側の契約破棄権（バイアウト）を認めない方針を示した。「ほかの選手に示しもつかなくなる。認めるのは難しい」と話した。清水側は来オフのメジャー挑戦も視野に入れ、複数年契約の中に同権利を盛り込むことを求めている。
契約交渉が難航している清水に対し、ロッテの瀬戸山球団社長は「ユニホームを脱いだ後のことも提案している」と“指導者手形”を用意していることを明かした。清水は今季年俸1億6000万円から大幅アップの2億3000万円（金額は推定）を保留。球団側は契約年数も単年、複数年のどちらでも受け入れる構えだが、条件の見直しには「恥ずかしくない額を提示している」と消極的。清水側が要求するバイアウト（契約解除権）についても「他の選手とのバランスもあるから認めるのは難しい」と応じない方針だ。