荻野が10年後の“クルーン超え”を目指す。6日、千葉市内で野球教室に参加後、来季のテーマを「スピードアップ」に定めた。プロ入り後「1年で球速2キロアップ」を目標にしており、今年は直球が自己最高の145キロまで上がった。「この調子で行くと10年後には(巨人の)クルーンを超えられますね」と冗談交じりに話した。今季、チームは守護神を固定しない形でスタートしたが、中盤以降は荻野がリリーフを務め30セーブを挙げた。「来年は今年を最低ラインとして全て上回りたい」と不動の守護神を目指す。
今季ホールド王の川崎が早期始動で2年連続タイトル奪取を目指す。6日、千葉市内で野球教室に参加後、来季への意気込みを語った。「今まで年明けに始動していたが、今年は15日から始めます。スタートダッシュしてチームが楽に勝てるようにしたい」と話した。13日に熊本で、結婚3年目の妻と2歳の長女とともに結婚式を行う。「いつも励ましてくれるのは家族なので妻主役でやります」と笑顔。
来季は最多勝?唐川が東京・国立市の国立学園小で行われた「KONAMIシリーズ 野球であそぼう!」にヤクルト木田、巨人野間口らと参加し、小学生約160人とキャッチボールなどで触れ合った。昨年は参加した7人の選手のうち西武中村(本塁打王)片岡(盗塁王)ヤクルト石川(最優秀防御率)の3人がタイトルを獲得している。1年目の今季5勝4敗だった唐川は「アゲイベントですね。頑張ります」とご機嫌だった。
ヤクルト・由規と同期のロッテ・唐川侑己投手(19)も6日、東京・国立市内で開かれたプロ野球選手会主催の野球教室に参加。ヤクルト・木田らと、約150人の小学生を相手に汗を流した。
自分の名前を冠した野球教室や、野球大会を開催する先輩も多いだけに「僕も将来的には色々とやっていきたいです」と、近い将来の“唐川杯”開催実現を目指していた。
ロッテは6日、シコースキーの来季残留を発表した。年俸は7500万円プラス出来高払い、1年契約で合意した。08年は5年ぶりにロッテに復帰し、54試合で5勝1敗、防御率2.23と活躍した。日本球界在籍は来季で7年目となる。(金額は推定)
縁起のいいイベントで、ロッテ・唐川が最優秀防御率のタイトル獲得を誓った。6日、国立市内で行われた選手会主催の野球教室で、約150人に熱血指導。昨年の同教室に参加した7選手のうち、西武・中村がパの本塁打王を獲得するなど、3人が個人タイトルを獲得。「アゲアゲのイベントだったんですね。自分は防御率で頑張ります」と意欲を見せた。
今季30セーブを挙げたロッテの守護神・荻野が千葉・稲毛の室内練習場で行われた野球教室に参加した。約100人の子供達を打撃、守備、投球の3グループに分け、川崎と共に投球部門を担当した。コントロールが定まらない子供には頭を動かさずに投球するように指導。「投手に1番大切なことはストライクを投げること。それができないと野球にならない」と熱のこもった言葉をかけていた。
ロッテは6日、ブライアン・シコースキー投手(34)と来季の契約に合意したと発表した。年俸は7500万円プラス出来高払い、1年契約。
5年ぶりにロッテに復帰した今季のシコースキーは54試合に登板、5勝1敗1セーブ、防御率2.23と、「YFK」が抜けたリリーフ陣の一角として活躍した。
シコースキーは球団を通じ「マウンドでロッテファンの熱い応援をうけて、09年は08年以上に腕をブンブンと振るつもりです」とコメントした。(金額は推定)
ドラフト会議を5日後に控えた10月25日、千葉市内の球団事務所でバレンタイン監督とスカウト陣が指名順のシミュレーションを行った。会議後、結論が注目されたホンダ・長野について、バレンタイン監督は「外野手ではトップクラス。もし彼がウエーバー(2位以下)で残っていたら指名することになるだろう」と話した。長野の入団拒否騒動の幕開けだった。
長野本人は「巨人以外なら社会人残留」と公言していたが、スカウト陣が水面下で周辺調査した結果、総合的に「指名されれば行く意思がある」と判断した。さらにバレンタイン監督の「ドラフトというのは球団が選手を指名するもの。選手が球団を決めるものではない」というメジャー流の意識も根底にあった。
10月30日のドラフト会議当日、巨人は大田、ロッテは木村を1位指名。競合して敗れた球団は4つ。だが、長野の入団拒否を危惧して次々と指名を見送り、ロッテ2位指名の15人目まで残る予想外の展開となった。瀬戸山急だ社長は「巨人希望という情報は聞いているが、担当スカウトによると必ずしもそうでもないということも聞き、思い切って指名させてもらった」と自信をうかがわせていた。
ロッテは万年Bクラスだった時代を含む88年から07年までのドラフトでは、12球団ワーストの3人から入団を拒否されている。しかし2年前には「ソフトバンク以外なら浪人」と強い決意を持っていた大嶺を翻意させた。05年に若手の活躍もあり日本一になりイメージ一新。個性を尊重した球団の体質を理解してもらえれば、説得できる自信はあった。
11月24日、長野との1回目の交渉が実現した。巨人への気持ちが強い長野に、ロッテは必死に攻勢をかけた。長野の実家がある福岡へスカウトを派遣して、両親や関係者にも働き掛けた。ロッテ入りを勧める声もあったが、最終的に本人の気持ちを覆すには至らなかった。
ある球団関係者は「準備不足だった」と振り返った。そもそもシミュレーションでは1位または外れ1位で消える選手と読んでいたため、実際に交渉権を獲得できたことは嬉しい誤算だった。そのため本人の性格や人間関係を把握しきれず、後手後手で交渉に回ったことが、最後まで響いてしまった。