12月20日12月20日ロッテ瀬戸山隆三球団社長（55）とボビー・バレンタイン監督（58）が、早ければ21日にも会談する可能性が高くなった。この日、千葉市民会館でシンポジウムに出席した瀬戸山社長は「監督が再来日したことは聞いたが、私には直接連絡は入っていません。明日か明後日にも1度お会いすることになると思う」と話した。
19日に極秘来日したバレンタイン監督はこの日午前中に千葉マリンを訪れ、監督室に数分間立ち寄った。すぐに球場を離れ、社長と接触することはなかった。異例の再来日の理由について、瀬戸山社長は「監督が色々話がしたいということのようです」と説明した。今月上旬、韓国の主砲・金東柱（キム・ドンジュ）内野手について、同監督が球団の了承を得ないまま身分照会したことで、フロント陣との間に生じた誤解を解くためとみられる。
同監督の任期は来年まで残っており、重光オーナー代行は任期を全うしてもらう意向。バレンタイン監督も「ロッテ永久監督」を望むほどチームへの愛着が深いため、退団に発展する可能性は低い。
ロッテ渡辺俊が来年3月のWBCで先発志願した。21日、千葉市内で行われたシンポジウム「夢の向こうに」に出席。サムライジャパン34人に選出後、初めて公の場に姿を見せた。「先発か中継ぎかワンポイントか、どこで必要とされているか分からないが、慣れたところで投げるのが一番いいですね」と先発を熱望した。だが、ロッテで唯一の代表メンバーであり、第1回大会にも出場していることから同大会への思い入れは人一倍強い。「選ばれれば必要なことは全てやります」と最終メンバー入りへアピールした。
WBC参加を辞退した黒田に代わる先発候補の1人、ロッテ・渡辺俊は千葉市内で行われたシンポジウム「夢の向こうに」に参加。「メジャーで実際に投げている投手の情報は貴重。それを聞けないのは残念ですが、しようがない」と黒田を気遣った。ロッテ勢8人が出場した前回大会では先発、中継ぎとフル回転。日本が誇るサブマリンは「今回ロッテから1人というのは寂しい。思い入れが強い大会だし、慣れたところ（先発）で投げるのが1番いい。選ばれればできることは何でもやる」と強い意気込みを示した。
ロッテのボビー・バレンタイン監督（58）が20日、本紙の取材に対して自らの正当性を強く訴え、球団内にある自身への非難の声に反論した。今回、球団側と韓国の金東柱（キム・ドンジュ）内野手（32＝斗山）の獲得をめぐって対立。19日に緊急来日した同監督はこの日、千葉市内の球団事務所を電撃訪問。球団幹部とはニアミスに終わったが、21日に直接会談することを明言した。
じっとしてはいられなかった。緊急来日から一夜明けたバレンタイン監督は自らの潔白を声高らかに訴えた。
「なぜ怒られるのか分からない。瀬戸山社長が右打者を必要としており、金東柱に興味があると発言していたことが頭にあった。話をして身分照会しただけで交渉はしていない」と自身の正当性を繰り返し強調した。
同監督は今回の再来日の理由を「来季の補強について話し合う」としたが実情は違う。球団側は、米国でのウインターミーティングで金東柱の代理人と接触し、球団に報告することなく同行した渉外担当に身分照会の手続きを指示した指揮官に激怒。釈明する必要があったのだが、それについても「ウインターミーティングは自分がオフの期間。チームを思ってオフの間に仕事をしている監督は他にいますか？」として自らの勤勉ぶりも猛アピールした。指揮官に気付いたファンが殺到すると、サインや写真撮影に快く応じて「こんなに自分は愛されているし、私もマリーンズのファンが大好きなんだ」と力説。そのうえで21日に瀬戸山社長ら球団幹部と直接会談することも明かした。
一方、千葉市内のイベントに出席した瀬戸山社長は「今イメージしていることはあるが、監督と話してからの方がいい。それが礼儀というかルール。報告することがあればその時に」と話すにとどめた。ただ、球団側として外国人補強についてこれまでは指揮官に一任していたが、報告もないまま交渉を進める姿勢を容認する訳にはいかない。今後については“特権”をはく奪する可能性が高い。
バレンタイン監督は来季が4年契約の最終年。今シーズン中には退団の可能性を示唆して、契約再延長へ“揺さぶり”をかけた。そんな指揮官側の態度に球団側も態度を硬化。契約延長については繰り返し白紙を強調してきた。感情的な対立が残っている中で噴出した今回の騒動。21日の直接会談で10年以降の契約について話題が及ぶことも予想され、そうなれば紛糾は必至だ。
バレンタイン監督は愛車のBMWで球場を訪問。隣接する球団事務所に挨拶後、メールチェックのため球場内の監督室にこもった。直後に瀬戸山社長が事務所に戻ったが「ボビーいるの？今日は他に仕事があるから話はしません」とニアミスに終わった。注目の直接会談。内容次第では来季V奪回を目指すチーム構想そのものに大きな影響が及ぶ。
ロッテのバレンタイン監督が来日をファンに報告するため、19日に更新していた公式ホームページのブログがこの日午前中に削除された。新外国人選手獲得が大詰めであることや、滞在中に瀬戸山球団社長らと「ミーティングしてきます。温泉療養所で会う予定」などとした内容だったが、球団関係者は「ブログは監督個人の考えでやっているし、削除した理由は監督にしか分からない」と困惑していた。
ロッテ・渡辺俊が20日、プロ野球選手によるシンポジウム「夢の向こうに」に出席。千葉県内の114校から集まった高校生810人を前に、投球術などをアドバイスした。またチームで唯一、日本代表第1次候補に選出されたWBCについて「僕は変則投手なので中継ぎかもしれないが、やっぱり先発が1番自信を持って投げられる」とアピールした。
ロッテ・瀬戸山球団社長は20日、バレンタイン監督と補強問題に関する話し合いを「2、3日中にやると思う」と話した。現在ベニー、シコースキー以外の外国人選手は未決定。同監督は約1ヶ月の米国滞在中、自らウインターミーティングに足を運ぶなど新外国人の調査を進め、19日に来日した。現時点で10人程度の候補に絞っているという。
来春のWBC日本代表1次候補のロッテ・渡辺俊介投手（32）が20日、先発でも中継ぎでもフル回転することを誓った。「選ばれれば、できることは何でもやる」社会人時代の00年のシドニー五輪、06年の第1回WBCと国際大会の経験も豊富とあって、投手陣のまとめ役として期待が集まる。
自分の仕事は理解している。「変則ピッチャーということで、ワンポイントもあるかもしれない。慣れたところ（先発）が1番ですけどね」ドジャースの黒田が代表辞退したことで、よりマルチな役割を求められると考えている。投手陣では最年長の前ドジャース・斎藤に次ぐ年齢で、若手の兄貴分としても頼れる存在だ。
この日は千葉市内で行われたシンポジウムに参加。ロッテから8選手が出場した第1回WBCに比べて、今回はわずか1人のみ。「寂しいですよね。（国際大会への）思い入れは個人的にも強い」サブマリンのハートは早くも熱くなっている。
ロッテ・瀬戸山球団社長が20日、近日中にバレンタイン監督と“緊急会談”することを明かした。千葉市内でのシンポジウムに参加した同社長は、「監督の方から、色んな人と話し合いたいということで来られたようだ」と話すにとどめたが、この時期に指揮官が来日するのは異例。新外国人候補として挙がっている韓国・斗山の金東柱や、残留が決まったベニーとシコースキーを除く外国人の去就など今後の編成方針のすり合わせを行う。