千葉ロッテの西岡剛内野手(24)が29日、千葉マリンで契約を更改し、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)代表候補に選ばれなかったことなどから決まっていた4000万円増のうち1000万円を返上、3年契約の2年目の来季は年俸1億7000万円プラス出来高払いで合意した。
西岡は自ら減額を申し出た理由を「3年契約の中にはWBC出場も前提にあった。CS(クライマックス・シリーズ)に出られなかったし、五輪でもメダルを取れなかった。打率も変わりがない」と説明。
今季は2年連続で打率3割をマークし、13本塁打と初めて2ケタ本塁打を放ったが「何もかも悔しい1年だった。盗塁王、首位打者、200本安打、全試合出場を目標に今まで以上の成績を残したい」と来季へ向けての意欲を見せた。
来年1月9日には高校の後輩の中田翔内野手(日本ハム)らと都内で合同自主トレを行う。
ロッテ西岡剛内野手(24)が“おとこ気”を見せた。29日、千葉マリンで契約更改交渉し、3年契約の2年目となる来季は、今季年俸から4000万円増が決まっていたが、そのうち1000万円を返上した1億7000万円(推定)プラス出来高でサインした。来年3月のWBC日本代表から外れたのが主な理由。来年はシーズン200本安打と盗塁王奪回で、返上分を取り返すつもりだ。
西岡がWBC落選ショックに、自らケジメをつけた。「去年、3年契約を結んだ時にWBC出場(の評価)を見込んでいた。出ないのに受け取るのはおかしい」と、1000万円返上を申し出た。昨年オフに3年契約を結び、来年が2年目。階段式に年俸が上がる契約内容のため、球団から予定通り4000万円増を提示された。その中にはWBC出場による“ステータス料”も含まれていたことから、筋を通した格好だ。
最初は固辞していた球団側も本人の強い意向を尊重し、最終的に1億4000万円からの3000万円アップにとどまった。本多球団部長は「3年契約を結んだ時点で来年、再来年のアップ分は決まっていた。そのまま受け取って欲しいと話したが、本人の希望なので来年また見直しましょう、ということになった。年俸返上はジョニー(黒木知宏氏、04年)以来だね」と驚きを隠せなかった。
今季は北京五輪で4割5分5厘の高打率をマーク。シーズンでも2年連続で打率3割に到達し、本塁打は3本から13本へと大幅アップした。だが「チームは4位で、北京もメダルを逃した悔しい1年だった」と振り返る。来年は日本一はもちろんのこと、史上4人目の200本安打での首位打者獲得と、05、06年以来となる盗塁王奪回を目標に掲げた。「09年のシーズンにWBCメンバーから外れた悔しさをぶつけたい。返上した分は来年取り返します」と、サバサバと雪辱を誓った。
バレンタイン監督の来年限りでの退任も原動力となっている。「色々言い合ったこともあるけど、息子のようにゲキを飛ばし接してくれた。僕を育ててくれたのはボビーなので、来年は何とか胴上げできるようにしたい」と、強い決意をにじませた。一皮むけた西岡が09年の主役になる。
「チーム剛」を旗揚げする西岡が、日本ハム中田の指導役を買って出た。1月9日から中日・平田ら大阪桐蔭の後輩やロッテ早坂、佐藤ら7人と自主トレを行う。「まだ教える技量はないが、一緒にやらせてくださいと慕ってくる選手と練習して相乗効果で成長していけばいいかなと思う」と、球団の枠を超えて若手を牽引する。
千葉市内の球団事務所で仕事納めをした。瀬戸山球団社長は今季を振り返り「観客動員は3%増の160万人だったが、売り上げは今一つ。来年は170万人の動員を目指す」と話した。赤字額は昨年と同等の約28億円で、来年は大幅な削減は困難との見通しを示した。だが、バレンタイン監督退任後の10年以降は約5億円の年俸が必要なくなるため、「間違いなく赤字は減る」と話し、11年以降は毎年5億円ペースで削減し、12年には10億円まで減らす意向を示した。
大阪桐蔭の先輩、ロッテ西岡剛内野手(24)から“招集”をかけられた日本ハム中田翔内野手(19)は、経験豊富な「お手本」との自主トレを前に、来春のキャンプへ向けた準備を進めている。
未知の初オフを過ごしている中田にとって、先輩西岡からの誘いはありがたいの一言。「声をかけていただいたので『はい。やります』って。そのためにも、しっかり今から準備しています」と声を弾ませる。1人で練習することを不安視していた球団フロントも一安心。自主トレのお忍び視察すら計画していた山田GMは「西岡くんにしっかりお願いしておかないと」と“教官役”として期待した。
第2回WBC日本代表メンバーからは外れたものの、海外でも経験豊富な西岡はパートナーとして最適。ゴールデングラブ賞も2度獲得しており、守備が不安な中田にとっては生きた教材となりそうだ。昨オフにも1日だけ一緒に練習をしたが、今回は期間も長く、有意義なものになることは間違いない。
2人は母校大阪桐蔭に年始の挨拶を済ませた足で都内に移動し、練習を開始予定。中田は「今しっかり準備しておいて、来年西岡さんとの練習を終えれば体ができると思う」と意気込んでいる。
ロッテの西岡剛内野手(24)が29日、千葉マリンで契約更改交渉し、3000万円増の1億7000万円プラス出来高でサインした。3年契約の2年目となる来季は今季年俸から4000万円増と決まっていたが、来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次候補から漏れたことを理由に、1000万円を返上した。
異例の年俸一部返上にも、当然の表情だった。2年連続の打率3割を達成したが、「3年契約の時に、WBCに選ばれることを見込んでいた。出ないのに受け取るのはおかしい」と、自ら申し出た。さらに、3年ぶりの盗塁王、200安打での首位打者を目標に掲げ、「WBCから外れた悔しさをぶつけたい。この分を来年取り返したい」と目をぎらつかせた。
前回のWBC、北京五輪と、日本代表として引っ張った自分に何ができるのか。その答えが、球団の垣根を越えた合同自主トレだった。1月9日からは都内で、大阪桐蔭高の後輩である日本ハム・中田ら年下の7選手と、汗を流す予定。「教える技量はないが、お互い向上できれば」と気合が入っていた。
この不景気のご時世に、何ともすごいお話を1つ。ロッテ・西岡剛内野手(24)が29日、千葉マリンスタジアム内で契約更改交渉に臨み、3000万円増の1億7000万円でサインした。ところが…。本来は4000万円増だった。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表候補に選出されなかったことなどを理由に、1000万円を返上した。これは“オチなし”のノンフィクションです。
「えっ!?今、なんと…」。西岡との交渉にあたった本多球団部部長は思わず耳を疑った。異例の申し出。仰天の要望。西岡が1000万円を返上した。
「いやぁ、驚いた」と目をパチクリさせた同部長。当の本人は「(今年は)クライマックスシリーズに出られなかった。WBCにも選ばれていない。4000万(円増)はボクに似合わない」とサラリといった。
ボクに似合わない−で1000万円ポン。カッコ良すぎだ。2004年オフに黒木(現評論家)が成績不振から年俸返上を申し出たことはあるが、今季の西岡は規定打席に到達し、打率.300、13本塁打、49打点の成績を残した。
来季は3年契約の2年目、昨オフに交わした契約で今回の4000万円増は既定路線。あとはサインするだけだったが、譲れない理由があった。
「来年成績を残して取り返します」。来季の年俸1億7000万円、球団に預けたお金1000万円。西岡の熱い心、プライスレス。
プロ野球は29日、オリックス、ロッテ、楽天のパ・リーグ3球団が仕事納め。これで12球団すべてが年内の業務を終了した。
ロッテの瀬戸山球団社長が、球団職員の前で「来季は何が何でもV奪回。絶対に実現したい」と力を込めた。今季は4位で、クライマックスシリーズ進出を逃す悔しい結果に。来季は球団創設40周年で、バレンタイン監督のラストイヤーでもあるだけに、2005年以来、4年ぶりの日本一を目指す。
ロッテの瀬戸山球団社長は29日、2008年の赤字額が2007年と同等(約28億円)だったことを明らかにした上で、12年までに赤字を10億円程度まで削減したい意向を示した。
09年も大幅な削減は困難との見通しを示したが、バレンタイン監督の体制維持に要していた巨額の資金が必要なくなる10年は「間違いなく(赤字は)減る」。
同社長の計画によると、10年に20億円程度に減らし、さらに1年ごとマイナス5億円で、12年には10億円に到達できるという。
“チーム西岡”が結成された。ロッテ・西岡が29日、日本ハム・中田、中日・平田ら若手6選手と、1月9日から都内で自主トレを行うことを明かした。
「自分より若い選手とやるとボクも勉強になる。相乗効果になれば」。大阪桐蔭高の5学年後輩でもある中田は「1月の自主トレから本格的に打ったり守ったりします」と先輩との練習に、早くも意気込んでいる。
ロッテ・西岡剛内野手(24)が千葉マリンで契約更改交渉に臨み、3000万円増の年俸1億7000万円プラス出来高払いでサイン。3年契約の2年目となる来季は年俸4000万円増が決まっていたが、自ら1000万円の返上を申し入れた。
今季は2年連続の打率3割、自己最多13本塁打を記録。一方で18盗塁はレギュラーに定着した05年以降最少で、チームも4位に終わった。来春WBCの日本代表候補から漏れたことも理由に挙げ「北京五輪でメダルも獲れず、4000万円アップはあまり似合わない。3年契約のときに、WBC(出場の評価)が入っていた。出ないのに受け取るのはおかしい」と西岡。来季の目標に200本安打での首位打者獲得と盗塁王奪回、さらに全試合出場を掲げ「WBCのメンバーから外れた悔しさをぶつけたい。返上した分は来年取り返します」と前を向いた。
雪辱の09年は若手のリーダーとしての期待も大きく、その自覚も十分。同僚の早坂らだけでなく大阪桐蔭の後輩である日本ハム・中田、中日・平田らを加えた“チーム西岡”を結成し、1月9日から都内で合同自主トレを行う。
「今までは自分の成績さえ良ければと思っていたけど今年は自分を見つめ直す分岐点になる。今は“一緒に練習やらせてください”と言われる立場。こちらも勉強になる」。中田を鍛え上げ、自らも鍛え直す。年俸返上という男気を示した西岡が、さらに男を磨いていく。
ロッテは千葉市内の球団事務所で仕事納めを行い、瀬戸山球団社長が「来季は何が何でもV奪回。観客動員は170万人を目指したい」とあいさつ。同社長は30億円を超える赤字を、12年までに10億円程度まで削減したい意向を示した。09年も大幅削減は困難との見通しを示しつつ、バレンタイン監督の体制維持に要していた巨額の資金が必要なくなる10年は「間違いなく(赤字は)減る」。10年に20億円程度まで減らし、さらに1年ごとマイナス5億円で、12年に10億円になるとした。
ロッテ・西岡は来季限りで退団が決まっているバレンタイン監督に感謝の意を示した。同監督が2度目の指揮を振った04年から1軍に定着。日本一となった05年からレギュラーに定着した経緯があり「僕を育てて、ブレークさせてくれたのはボビー。言い合ったこともあるし、息子のようにゲキを飛ばしてくれたこともある。感謝しています」。厳しい言葉も期待の裏返しであることは理解しており「来季は何とか胴上げして、いい思いをさせたい」と約束した。
ロッテの西岡剛内野手(24)が29日、千葉マリンスタジアムで契約更改交渉に臨み、3000万増の1億7000万円プラス出来高払いでサイン。来季は昨オフに結んだ3年契約の2年目となるが、来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表候補から漏れたことなどを理由に、設定されていた金額から1000万円を球団へ返上したことを明かし、決意を示した。
「(アップ額)4000万円は僕に似合わない。1000万円を球団に返上しました」。会見で厳しい表情を浮かべ、西岡はそう切り出した。
2007年オフに結んだ3年契約では、来季年俸は4000万増の1億8000万円。だが「来年のWBC(出場の評価)を見込んでの金額だった。出ないのに受け取るのはおかしい」と年俸の一部返上を申し出た。
今季は2年連続で打率3割を達成。それでもチームは4位でCS出場を逃し、西岡は「何もかもが悔しかった1年」と振り返る。さらに、WBCの日本代表1次登録メンバーから外れ「本当にショックだった」という。
だが両親の「あんたの力不足。神様からのプレゼントだよ」という一言に再び奮起した。「もう1回、自分の力と向き合えるチャンス。有頂天になっていた部分もある。今年は、人生の分岐点になると思う」と話した。
「今まで以上にチームを引っ張っていきたい」。来年1月9日から角中、佐藤らチームの後輩に加え、日本ハム・中田や中日・平田らと都内で合同自主トレを開始する。チーム、そして球界のリーダーとなる自覚も芽生えてきた。
来季はV奪回とともに、200安打での首位打者獲得、そして盗塁王奪回を目標に掲げた。「WBCメンバーから外れた悔しさをぶつけたい。(返上分は)来年取り返す」。不動のリードオフマンが、覚醒の時を迎えた。
ロッテは29日、千葉市内の球団事務所で球団納めをした。瀬戸山隆三球団社長(55)は08年の赤字額が昨年と同等(約28億円)だったとした上で、12年までに赤字を10億円程度に削減したい意向を示した。同社長は09年も大幅な削減は困難との見通しを示したが、バレンタイン監督の体制維持に要していた巨額の資金が必要なくなる10年は「間違いなく(赤字は)減る」。同社長の計画では10年に20億円程度に減らし、1年ごとマイナス5億円で、12年には10億円に到達できるとした。
ロッテの西岡剛内野手(24)が29日、千葉マリンスタジアムで契約更改交渉し、3年契約の2年目となる来季は今季年俸から4000万円増と決まっていたが、そのうち1000万円を返上した1億7000万円プラス出来高払いでサインした。
来春のWBC日本代表候補から漏れたのが主な理由で「3年契約のときに、WBC(出場の評価)が入っていた。出ないのに受け取るのはおかしい」と話した。
西岡は今年北京五輪で活躍し、シーズンでも2年連続で打率3割に届いた。来季は200安打での首位打者獲得と盗塁王奪回を目標に掲げ「WBCメンバーから外れた悔しさをぶつけたい。(返上分は)来年取り返す」と雪辱を誓った。(金額は推定)
ロッテの瀬戸山隆三球団社長は29日、2008年の赤字額が昨年と同等(約28億円)だったことを明らかにした上で、12年までに赤字を10億円程度まで削減したい意向を示した。
瀬戸山社長は09年も大幅な削減は困難との見通しを示したが、バレンタイン監督の体制維持に要していた巨額の資金が必要なくなる10年は「間違いなく(赤字は)減る」。同社長の計画によると、10年に20億円程度に減らし、さらに1年ごとマイナス5億円で、12年には10億円に到達できるという。
来季でプロ野球生活22年目を迎えるロッテの堀幸一内野手(海星高出身)。13、14日、古里の長崎市で自身の名を冠した少年野球大会を開いた。ロッテ一筋に生き、ついに今年、史上40人目となる2000試合出場を達成したベテランに、現在の心境、今後の目標などを聞いた。(聞き手は運動部・緒方庸介)