昨季、高卒新人ながら5勝(4敗)を挙げたロッテ・唐川侑己投手が4日、千葉マリンスタジアムで自主トレーニングを開始。ランニングやキャッチボールで体を動かし、「2年目は1年目と同じではいけないという気持ちが強い。勝ってチームに貢献したい」と飛躍を誓った。
3日朝には地元の千葉・成田山新勝寺で、お参りに訪れていた長嶋茂雄元巨人監督と会った。「緊張で何を話したか覚えていない」ほど、あっという間の初対面だったが、「自分の名前を知っていてくれたことに感激した。長嶋さんのように、見に来てくれる人に楽しんでもらえるような選手になりたい」と思いを新たにしていた。
今年はファンを喜ばせて勝つ。ロッテ唐川侑己投手(19)が4日、千葉マリンスタジアムで自主トレを本格始動させ、長嶋イズムを継承することを誓った。3日の朝、成田山新勝寺での祈願に訪れると、巨人の長嶋茂雄終身名誉監督と遭遇した。長嶋氏も毎年、祈願に訪れているが、会うのは初めてだった。唐川が挨拶をすると「去年、何勝したの?いい勝ち方をしていたね。いま年はいくつ?19歳か。とにかく頑張ってくれ」と激励された。
長嶋氏のオーラを感じ、何を話したのかも分からなかったが、優しさやおおらかな人柄を感じ取った。「名前を知っていてもらったのが、励みになった。頑張ろうって思いました。人を引きつけることは大事だと思います。長嶋さんのように、いいプレーをするだけでなく、見に来てくれた人に楽しんでもらうのも大事なので頑張りたい」と、新たな目標が芽生えた。
この日は年明け初めてキャッチボールを行った。約30メートルの距離で、ボールの回転を確認するように丁寧に投げた。「2年目が1年目と同じじゃいけないという気持ちが大きい。キャンプには初日から投げられる状況にしなければと思ってます」と、目標に向けて自分を奮い立たせた。
ファンの前での書き初めでは「日本一 二桁勝利」と書き「チームの日本一にはそれが絶対条件だと思う」と言い切った。この日、売り出された唐川モデルの小さなあざらし「しろたん」の抱き枕150個は、わずか5分で完売したという。勢いを今年の投球にもつなげるつもりだ。
ロッテ・唐川侑己投手(19)が元巨人監督の長嶋茂雄氏(72)からパワーを注入された。4日、千葉マリンスタジアムで始動した右腕は、3日に初詣でに訪れた成田山新勝寺で、長嶋氏と偶然対面したことを告白。その圧倒的な存在感に感激し、自らも長嶋魂を引き継いで“ミスター・ロッテ”になることを心に誓った。
新年早々吉報が届いた。同寺に勤務する父・義明さんから長嶋氏が訪れていることを伝え聞いた。同郷の偉大な先輩と接するこの上ないチャンス。すぐにはせ参じ、初対面に成功した。
そしてミスターからありがたいお言葉を頂いた。「昨年は何勝したんだ?いい勝ち方をしていたね。頑張って」。唐川は長嶋氏が放つオーラに圧倒されながらも「人を引きつける力を持っている方。僕もプロ野球選手なので、見ている人が楽しんでくれることが大事」と、野球人として追い求めるべき姿を発見した。
この日は練習後にトークショーに参加。1万1000人のファンの前で「2ケタ勝利」「日本一」と新年の目標を誓った唐川が長嶋魂でさらなる飛躍を狙う。
球団フロントとの対立の末に今季限りでの退団が決まったロッテのボビー・バレンタイン監督(58)の後任に、OBの黒木知宏氏(35、野球解説者)が急浮上した。チームの大改革を掲げる球団では、2010年以降の監督人事に関しても若返りを図る方針で、ファンに根強い人気を誇る黒木氏の招聘を水面下で模索。今オフにも、69年に球団名がロッテに改称されて以降、史上最年少監督が誕生する可能性が出てきた。
球団創設40周年を迎えチーム改革を推し進めるロッテの次期監督候補にジョニーが浮上した。球団関係者は「黒木なら世代交代に相応しい。知名度は抜群だし、今もファンから強く愛されている。候補の1人になる」と明かした。
4年契約最終年を迎えたバレンタイン監督はフロントとの対立もあって今季限りでの退団が決定。球団は既に監督人事に着手している。瀬戸山球団社長は、バレンタイン監督に10年以降の契約は結ばない旨を通達した昨年12月21日、新監督について「候補には若い人材をリストアップする」と明言。チーム全体の活性化に向け、大幅な若返りを図る方針を示した。そこでクローズアップされたのが黒木氏の存在だ。
「ジョニー」、「魂のエース」の愛称で多くのファンから愛された黒木氏は07年限りで現役引退。ユニホームを脱いだ後も昨年3月15日に千葉マリンで行われた引退セレモニーにはオープン戦では異例の超満員2万8926人が集まるなど根強い人気を誇る。現在35歳。09年オフに新監督に就任すれば、球団名がロッテに改称されてから史上最年少の青年指揮官となる。年齢や指導者としての経験がない点を不安視する声もあるが、右肩痛などで2軍暮らしが続いた現役生活終盤は若手の相談役となり、チームの精神的支柱として人望は厚い。
同氏は解説者として活動した昨年、春季キャンプから大リーグや国内各球団を視察。北京五輪も現地まで足を運ぶなど精力的に動き回って視野を広げ、指導者への足場を固めてきた。その一方で野球振興のため各地を訪問。様々な形で野球の魅力を伝えるなどファンの視点も大切にしている。「ボビー以上にファンを喜ばせることができる監督は、そうはいない」という周囲の声も、同氏なら封印できる。話題性、抜群の人気も加味すれば、新生ロッテをアピールするにはうってつけの存在と言える。
球団側は引退の際、同氏にフロント入りを打診。同氏が幅広く活動していくことを希望したために話は立ち消えたものの、引退セレモニーではファンに向かって「いつの日か、皆さんとどこかで会えることを信じています」と挨拶。指導者としてグラウンドに戻ってくる思いは常に抱いているとみられる。
監督人事は今後、OB、ファンの声も参考に球団内で意見調整を図っていくが、黒木氏が最有力候補であることは間違いない。
年末年始を故郷・宮崎で過ごした黒木氏は4日、ロッテの次期監督候補に浮上していることに「そういう話は聞いていないし、何とも話しようがない。コメントのしようがありません」と話すにとどめた。また、自身のブログでは「解説やイベント、テレビ出演など色々な経験をして、自分なりに少しは成長したと思います」と昨年を振り返り、年男となる今年の抱負を「パワーアップしたジョニーを見せられるように、色々なことに挑戦していきたい」と記している。
ロッテ左腕エースも“黒木監督”を歓迎した。4日、栃木・大田原市内でトークショーを行った成瀬は、次期監督候補に浮上した黒木氏の印象について「いるだけで存在感のある人。若い投手にとっても、本当にいい手本になる人だと思う」と話した。成瀬自身も03年の入団後、左肩痛に苦しんだ経験がある。当時は黒木氏も右肩痛などで2軍におり、その際には「どんなふうにリハビリをしているとか、声を掛けていただいた。黒木さんには色々と良くしてもらった」という。
ロッテ2年目の唐川が“ミスターロッテ”を目指す。3日に父・義明さんが勤務する成田山新勝寺へ初詣に出掛けた際、巨人・長嶋終身名誉監督とばったり。「緊張してあまり覚えていないけど、凄く優しくおおらかな人でした。自分の名前を知っていてくれたことに感激した」と振り返ると「偉大な方で人を引きつける力を持っている。見てくれるファンに楽しんでもらうのは大切なこと」と“長嶋流”の魅せる野球も目標に掲げた。この日、千葉マリンで始動した右腕は練習後のトークショーで「日本一 二桁(けた)勝利」と書き初め。愛用する抱き枕「しろたん」の唐川バージョンなど新グッズも5分で完売し「ケガなく頑張り、チームの優勝に貢献したい」と気持ちを引き締め直した。
ロッテ・唐川侑己投手(19)が4日、千葉マリンスタジアムで始動した。前日3日には、父・義明さん(53)が働く成田山新勝寺に初詣でに出かけた際に長嶋茂雄氏(72)=巨人軍終身名誉監督=と初対面。ミスターのオーラに圧倒されながらも、パワーをもらった。おみくじの『大吉』より、こっちの方がツイている!?
正月気分を吹き飛ばすように、ミット目がけて投げ込んだ。唐川がキャッチボールやランニングなど約2時間のトレーニングで始動。早くも気合十分だ。
実は新年早々、大事件が起きていた。まさに初夢。ビッグなお年玉。ひざがガクガクと震えるような、仰天の出会いがあった。前日3日の初詣でで、あのミスターと遭遇した。
成田山新勝寺では護摩祈祷が行われている。燃えさかる炎の前で、精神を集中させるものだ。唐川は高校時代から、長嶋氏も毎年参加している。1時間ごとに設定されており、唐川は午前9時の部に参加。その前の8時の部に長嶋氏がいることを知り、父親に仲介を頼んで実現した。
こんなやりとりがあったらしいが、正確にはよく覚えていないという。何しろ「緊張で頭の中は真っ白」だったから…。
「自分も人をひきつけられる選手になりたい」と唐川。初詣でで『ミスター』と会えるなんて、こいつは春から縁起がいいやっ!!
4日、千葉マリンスタジアム横のグッズショップの初売りで、初回限定150個の“唐川抱き枕”が5分で完売した。ロッテ・唐川が以前から愛用するアザラシのキャラクター『しろたん』の抱き枕に、ユニホームを着せて商品化したもの(税込み2800円)。今月20日以降に再入荷される見込み。トークショーでは、今年の目標について書き初めで2けた勝利と日本一を掲げた右腕。「今年は優勝しかない」とファンに誓った。
ロッテ・唐川侑己投手(19)が4日、千葉マリンで始動。3日に成田山新勝寺で巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(72)と初対面したことを明かした。
ミスターの顔が頭から離れなかった。初練習を終えると、唐川は熱い口調で印象を語った。「人を引きつけるオーラを感じた。(自分のことを)知っていたようなので、嬉しかった」と顔を紅潮させた。
長嶋さんは新年の恒例行事として新勝寺を参拝するが、唐川の父・義明さん(53)は同寺の職員。その縁で唐川自身、高校(成田高)1年の時から護摩祈とうを受けて体を清めている。しかし、これまでは“ニアミス”で、3日が4年越しの初対面だった。
その後、ツーショットで記念撮影。およそ30分間の対面で、長嶋さんは「今年は15勝くらいする意気込みです」という若武者の言葉が何よりも頼もしく思えたそうだが、頭が“真っ白”の唐川は「ほんの数分のこと」「緊張し過ぎて、よく覚えてないんです」とスーパースターを前に極限まで緊張していたようだ。
同じ千葉出身の大先輩。「プロは見ている人を楽しませることも大事。これから参考にしたい」。現役時代のミスターをビデオでチェックし、今季はファンを楽しませるプレーを心掛けるつもりだ。始動はキャッチボールなど約2時間の軽めのメニュー。プロ2年目に向けて「日本一になるためには、2ケタ勝利が絶対条件」と目標を掲げた。ミスターのオーラを体中に浴びて、一層の飛躍を目指す。
ロッテの唐川侑己投手(19)が4日、千葉マリンで始動した。ランニング、キャッチボールなど約1時間半、汗を流した右腕は「正月は3日間ゆっくりできました。1年間ケガなく頑張り、チームの優勝に貢献したい」と新年の抱負。1年目の昨季は5勝を挙げ、今季は2ケタ勝利を目標に掲げており「2年目は1年目と同じではいけないという気持ちは強い」とさらなる飛躍を誓った。
日本ハム・中田と同じ2年目のロッテ・唐川の年始スケジュールは、イベント参加などでぎっしりだ。「大変だけど充実しています」。年末はクリスマスイベントを2件掛け持ち、年始は4日の千葉マリンスタジアムのグッズショップでの初売りを皮切りに、10件以上の依頼が舞い込んでいる。オフの“副業”疲れで、2年目のジンクスとならなければいいけど…。