2月3日（25度、900人）2月3日（25度、900人）唐川がブルペンで投球練習しクイックモーションの速さを見せた。秋季練習から取り組み昨年よりも0秒2速い1秒2で投げられることを目標にしている。「ばらつきはあるけど、しっくりいく球もあった。実戦形式の練習でもっと精度を高めていきたい」と話した。昨年は12回、盗塁を試みられ、阻止できたのはわずかに1回だっただけに今年の課題だが、かなりの進歩といえる。視察したソフトバンク加藤スコアラーは「あれでは、簡単には走れない。弱点を改善してきているところに脅威を感じる」と警戒心を強めた。
節分のこの日、ロッテ渡辺俊と橋本が、豆まき役と鬼役に扮して写真撮影を行おうとしていたときだった。興味深そうに近づいてきた人物がいた。「コレハ何デスカ〜」と顔を出したのはバレンタイン監督。その真っ赤に日焼けした顔を見た渡辺俊と橋本は同時に「あっ、鬼が来た」。
ドラフト1位木村雄太（23＝東京ガス）3位上野大樹（22＝東洋大）4位坪井俊樹（22＝筑波大）6位香月良仁（25＝熊本ゴールデンラークス）の新人4投手がそろってブルペン入りし、バレンタイン監督が高く評価した。「香月は印象に残る球を投げていた。上野の球のいい動きをしていた。坪井のスクリューは簡単に野手を打ち取れそうだし、木村はビデオで見ていた通りの使える球を投げていた」と熱く語った。ソフトバンク加藤スコアラーも「4人とも1軍レベル」と警戒していた。
ドラフト6位・香月良仁投手（25）がバレンタイン監督に衝撃を与えた。第1クール最終日となった3日、今キャンプ2度目のブルペン入り。55球を投げ込んだが、バックネット裏で見守った指揮官は「香月の投球は非常に印象が残った。素晴らしいものを持っている」と絶賛。開幕1軍へ大きくアピールした。
元スーパーマーケット店員がボビーの視線を集めた。社会人クラブチーム「熊本ゴールデンラークス」時代、スーパーの「鮮ど市場」で8時間、コロッケなどの揚げ物を担当していた香月。鍋を何度も動かして鍛えられた手首だが、ブルペンでは無意識のうちに“腕前”を披露した。伸びのある直球、切れ味鋭いシュートでボビーのハートをつかんだ。「ようやく自分のイメージに近づいてきた。揚げ物の効果が出てますかね」と思わず笑みがこぼれた。
ライバルチームも警戒感を強めた。「あのシュートを交えられたら、打者の脅威になる」とソフトバンク・加藤スコアラー。ドラフトの隠し玉が1軍へ確かな一歩を刻んだ。
ロッテ・唐川が3日、キャンプ2度目のブルペン入り。60球を投げ、自身が課題に挙げるクイックモーションにも精力的に取り組んだ。昨季は走者を背負うと投球動作が極端に遅くなるクセを見抜かれ、盗塁などで崩されることが多かったことを反省。「少しは速くなったと思う。奮闘中です」と話し、2年目の進化へ着々と歩みを進めている。
ロッテ・唐川が沖縄・石垣島キャンプ2度目のブルペン入り。苦手のクイック投法で進歩した姿を披露した。全60球中、セットポジションからの23球は全てクイック。大きくゆったり上げていた左足をすり足気味に前へ運ぶ。球がミットに届くまで平均1秒15。視察したソフトバンク加藤スコアラーを「凄く速くなった。あれだけ速いと走れない」とうならせた。
一般的に二盗成功のタイミングは投球動作開始から3秒2以内とされる。つまり投手は捕手のミットに納まるまで1秒2を目安にし、捕手は捕球から1秒9前後で送球できれば阻止できる計算だ。だが昨年の唐川は平均1秒5〜6もかかったため、12度企図され、11度も成功を許した。
高校出新人21年ぶりのデビュー3戦3勝後は弱点をつかれて失速。走者を警戒するあまり投球にも悪影響が出た。その反省を生かし、昨秋からの反復練習の成果で大幅な“時短”に成功。「クイックの時はいい球と悪い球のばらつきがあるけど順調にきている」。課題を克服した19歳右腕が開幕ローテーション入りへ突き進む。
アーリーワーク参加4人目は監督？ロッテのボビー・バレンタイン監督（58）が3日、愛用するBMWの自転車で颯爽と登場した。宿舎から約7キロの道のりをチームバスに乗らずに、一足先に移動した。井口、竹原、サブローに続く早出。ウエートトレーニングを終え、クラブハウスに引き上げようと歩いていた井口に「オハヨ〜ゴザイマス。井口サ〜ン」と声をかけ、追い越して行った。
ロッテ小宮山悟投手（43）が3日、片頭痛のためキャンプ3日目の練習を休んだ。球場には姿を見せずホテルで静養し、症状の回復につとめた。初日からブルペンに入るなど精力的に動き、順調なスタートを切っていただけに残念だが、キャンプインに際して「自分にできることしかできませんから」と、ベテランらしく泰然としており、少しぐらいの遅れは経験でカバーしてくれそうだった。
ロッテ・小宮山悟投手（43）が第1クール最終日の3日、片頭痛のため、練習を欠席した。リーグ最年長投手は今季、同級生の中日・山本昌が持つ41歳2ヶ月の球界最年長セーブ記録の更新を目指し、初日から精力的にトレーニングを続けたが、球団のリタイア第1号となった。3日は宿舎で静養する。
沖縄・石垣島キャンプ中のロッテ・小宮山悟投手（43）がチームのリタイア1号となった。前日まで2日連続でブルペン入りするなど精力的に調整していたチーム最年長のベテランは3日、偏頭痛を訴えて練習を欠席。選手宿舎で静養した。これまでも1年に1、2回、東京ドームなど気圧が違う球場などで偏頭痛を訴えたことがあるそうで、菊地チーフトレーナーは「今朝（偏頭痛を）言ってきた。今までも1日休めば治ってきたし大丈夫」と軽症を強調。4日はキャンプ休日で、第2クール初日の5日から通常メニューに再合流できる見通し。