西岡が約500球の特打ちで初心に帰った。打撃投手は、西岡が入団した当時の担当スカウトだった松本スーパーバイザーが務めた。入団直後の自主トレで、松本バイザーと打撃練習したことがプロとしての減点だった。6年ぶり師弟コンビ復活に、西岡は「最後は気持ちだけで投げてくれた。1球1球に頑張れという気持ちが入っていて感動した」と感謝した。
ロッテ・唐川にバレンタイン監督から愛の“メス”が入った。期待の2年目右腕に同監督が身ぶり手ぶりの熱血指導。先発ローテーション定着へさらなる成長を促した。
指揮官は具体的な指導内容についての明言は避けたが、今キャンプ初の直接指導に期待の大きさがうかがえた。まずはブルペン投球中に打席に立って球筋を確認すると、唐川の背後に回ってフォームをチェック。55球を投げ終えると、昨季習得したチェンジアップについてアドバイスを送った。さらに特守を終えた唐川を再びブルペンに呼び寄せ、シャドーピッチングで再びフォームチェック。ここでは指揮官は「見るな!出ていけ!」と報道陣をシャットアウトし“非公開練習”は15分間にも及んだ。
唐川は指導内容について「秘密です」と話すにとどまったが、課題のクイックや投球時に体の開きが早いときがあることを指摘されたもようで「自分でも常に意識してやっているけど、どうしてもできない部分もある。自分本来の球が常に投げられるようにということです」と説明。目標の2ケタ勝利への壁は高いが、やるべきことは分かっている。
沖縄・石垣島キャンプに参加しているロッテ・今江が17日の紅白戦で163日ぶりに実戦復帰する。16日はフリー打撃でサク越え2本を放つなど快音を連発。痛めていた右手首などが順調に回復していることをアピールした。
昨季は3年ぶりに打率3割をマークするなど好調も、9月7日ソフトバンク戦(ヤフードーム)で死球を受けて右尺骨骨折。クライマックスシリーズ出場を争う大事な時期に戦線離脱したことが響き、チームは3位と0.5ゲーム差の4位に終わった。長いオフはリハビリに耐える日々。10月には練習を再開したが、徐々に回復する患部をかばうあまり右肩、ひじに張りが出てしまっていた。
今キャンプは初日に特打を敢行も、右手首の状態が思わしくなく即刻中止。以降はレギュラー組で汗を流しながら、一部別メニューで調整を続けてきた。それでも15日にはフルメニューを消化。「今は肩は80〜90%、ひじは50〜60%、手首は70%ぐらいの状態。不安なまま打っている感じはある」というものの、スイングや動きは良好だ。
リストバンドの上に板を敷き、さらにその上からリストガードのサポーターを巻くなど細心の注意を払っている。「開幕に100%間に合うとは言い切れないけど、大丈夫だと思う」。昨季の悔しさを晴らすため、頼れる男がいよいよ実戦モードに突入する。
新旧ミスター・ロッテが本音をぶつけ合った。今季からロッテに加入し、背番号6をつける井口資仁内野手(34)と、かつて6番を背負った初芝清氏(41)。初芝氏の引退後、背番号6がいなかったこの3年間、チームは優勝から遠ざかっており、井口への期待は大きい。
ロッテ・西岡が16日、6年ぶりの“師弟対決”を行った。全体練習終了後、大阪桐蔭高時代の担当スカウトだった松本スカウティングスーパーバイザーを打撃投手として、約500球の特打。03年の新人合同自主トレ以来の対決に、「球は確実に死んでましたけどね。『頑張れ』という気持ちが伝わってきた」と感謝していた。
ロッテの橋本将(32)が16日、疲労性腰痛のため、練習を休んだ。昨年、国内フリーエージェント(FA)権を行使せず、残留。今キャンプは里崎と正捕手争いをしていたが、15日の紅白戦を欠場していた。菊池広保トレーナー(44)は「大したことはない。16日は宿舎内のプールでトレーニングをする予定」と説明した。
2年目、唐川がブルペンで、バレンタイン監督にマンツーマンで指導を受けた。指揮官はブルペン入りした唐川を、打席に立つなどしてじっくりと観察。55球を投げ込んだ唐川に熱い口調で語りかけた。さらに、全体練習終了後も唐川を呼び出し、シャドーピッチングをさせて投球フォームについて指導した。報道陣がその様子を写真に撮ろうとすると、指揮官は「出ていってくれ」とシャットアウトした。唐川は「いい球が常にいくように手取り足取り教えてもらいました。宿舎に帰っておさらいします」。バレンタイン監督は「どういう投球が彼にとって必要かを分かって欲しかった」と説明した。