わたしはかもめ2009年鴎の便り(4月)

便

4月25日

埼玉西武2−3千葉ロッテ(西武ドーム)

ロッテが成瀬の今季初勝利で借金4。今季2度目の登板で2度目の先発・成瀬は6回2/3を101球4安打5三振2四球2失点で昨年9月20日楽天戦から自身3連勝、07年4月29日から西武ドームで4連勝。7回1死二塁からサブローのタイムリー二塁打で先制、さらに2死一、二塁から6年目代打・新里のプロ2本目、今季初安打、プロ初打点となる2点タイムリー三塁打で加点。伊藤、シコースキーと継投し荻野が2S目。西武は7回片岡のタイムリーで2点を返すものの借金1。先発・帆足は7回109球5安打2三振3四球3失点で今季白星なしの2敗目。

123456789R
千葉ロッテ0000003003
埼玉西武0000002002
新里
「チャンスでの代打だったので、とにかくベンチの期待に応えたい気持ちでいっぱいでした。初打点の実感は無く、自分らしいヒットが打てたのが嬉しいです。それと、1番はチームの勝利です。これからも、チームの勝利に少しでも貢献できるように頑張って行きたいです。」(プロ初打点の2点タイムリー)

◇6年目新里が決勝打

6年目の千葉ロッテ・新里のプロ初打点が、決勝打となった。7回2死一、二塁で代打で登場。ファウル後の2球目、外角の直球を右翼線にはじき返し貴重な追加点を挙げた。「甘い球を見逃すと次はない。自分らしいヒットが打てた」。初球からバットを振る積極性が奏功した。本職の捕手に加え、昨季から内野の守備に取り組んだことで出場機会を得た。「初打点は実感がない。初本塁打ならあると思うけど…」と新里。バレンタイン監督の「ヒットを打ってくれるのは新里だという感覚があった」との期待に最高の結果で応えた。

バレンタイン監督
「成瀬は5回までは1番良い時に戻ったような内容だった。6回からは球が高めに浮き始めたが、肩の強さをつくっていってくれれば問題はない。新里はしっかりゲームへのプランを立てて臨んでくれた結果。」

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成瀬復活!7回途中2失点で今季初勝利[ニッカン]

ロッテ成瀬善久投手(23)が6回1/3を2失点に抑え、復活の今季初勝利を挙げた。07年に16勝1敗で最優秀防御率のタイトルを獲得した左腕も、昨年は8勝6敗と不本意なシーズンだった。復活をかけた今春キャンプでは、左足内転筋を痛め出遅れるなど開幕に間に合わなかった。

苦難続きだったが、今季2度目の登板でようやく本来の姿を取り戻した。「前回よりストレートを低めに集めることができた。西武には昨年やられているイメージがあったので勝てたことは大きい」と納得の表情だった。

急激な体重増加でフォームのバランスが崩れ、生命線の制球に狂いが生じたことが不調の原因だった。今年はオフからバナナダイエットで7キロ減量に成功。現在も毎日体重を測定しベスト84キロを維持している。前日24日には横浜高の1年後輩の西武涌井が毎回の全員奪三振の快投を演じた。成瀬は「あまり意識しなかった」と平静を装ったが、価値ある1勝で先輩の面目を保った。

◇6年目初打点、新里「長かった」

新里が7回に貴重な2点適時打を放って、プロ6年目にして初打点をマークした。この回、1点を先制してなおも2死一、二塁から代打で起用され、外角直球を右前へうまく運んだ。「大事な場面で使ってもらったので、期待に応えることができて良かった。プロ初打点の実感はまだないけど、長かったです」。バレンタイン監督は「ヒットを打ってくれるだろうという感覚があった」と大胆起用を振り返った。

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プロ初打点!ロッテ・新里が雑草三塁打[サンスポ]

右翼線で弾む打球に、どよめきと歓声が交錯した。7回に代打で登場した28歳の新里が、プロ初打点となる2点三塁打で西武を突き放した。

「期待に応えたかった。積極的にいこうと思っていた」。好投の左腕帆足から1点を先制し、なお2死一、二塁で出番が回ってきた。ここまでプロ6年間で放った安打はわずかに1本。背番号「67」は左腕帆足の2球目、外角直球に必死に食らいついた。勝利を呼び込む一打に「何か実感はないけど、自分らしい安打でした」。苦労人らしく、ヒーローインタビューでの笑顔もぎこちなかった。

2004年に捕手として入団した近鉄は球界再編で消滅。分配ドラフトで楽天に移り、06年途中にロッテへトレードされた。その時の背番号は「95」。出番を増やすため昨春から二塁手にも挑戦し、19日にようやく1軍キップをつかんだばかりだった。

「2軍からの報告に、右打ちがうまいとあった。しっかり準備をしていたね」とバレンタイン監督。エリートには分からない“雑草”のたくましさが、気温10度の西武ドームを熱くさせた。

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復活の手応え!ロッテ・成瀬が今季初白星[サンスポ]

成瀬が6回1/3を4安打2失点で今季初白星を挙げた。キレのある直球主体に、昨季2戦2敗と苦杯をなめさせられた西武打線を封じ込め「完璧じゃなかったけど、勝てたことが大きい。後はスタミナもついてくれば」。左足内転筋痛で開幕ローテから外れた左腕エースは、復活の手応えを感じていた。

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帰ってきたレオキラー、成瀬が今季初勝利[スポニチ]

それは完全復活を感じさせる内容だった。ロッテ・成瀬が西武打線を相手に6回1/3を4安打2失点で今季初勝利だ。

「下半身を使って投球できた。全体的に直球を低めに集めることができた」。9日前の直球とは別物だった。今季初先発の16日、楽天戦は直球が高めに浮いて5回0/3で5失点KOされた。この日の直球は最速141キロ。打者の懐、そして低めを丁寧に突いた。直球が切れれば変化球もさえる成瀬本来の投球が戻ってきた。4回2死二、三塁ではファウルで粘る佐藤に負けじとストライクを投げ続け、12球目に内角直球で見逃し三振。「内角を攻めて、厳しいコースで打ち取れたのは満足」と話す左腕をバレンタイン監督も「1番いい時に戻った内容」と称えた。

2月の石垣島キャンプで左内転筋を痛めて出遅れた。走り込み、投げ込みが不足して下半身の粘り、肩のスタミナに不安を抱えたままシーズンイン。それでもこの1週間は50メートルの距離で低く強い球を投げる遠投を繰り返し、通常1度のブルペンに2度行って肩を強化。「ケガを治すことを第一に考えていたが、じれったさがあった」と振り返りながらも何とか今季初勝利を手にした。

07年は西武戦負けなしの6勝も、昨年は2戦2敗。2年ぶりの白星に「去年やられているから不安はあった。完璧な投球ではないが、西武からの勝ち星は大きい」。帰ってきたレオキラーが自信も取り戻した。

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新里、心臓手術の1歳娘へ退院祝い打…ロッテ[報知]

やってのけた大仕事を信じることが出来なかった。初体験のヒーローインタビュー。新里は大きな目を動かしながら、声を絞り出した。「あまり実感がないけど、自分らしい一打でした」。1点リードの7回2死一、二塁、代打で右翼線へ2点三塁打。近鉄、楽天、ロッテと渡り歩き、プロ6年目の初打点。右翼席からの歓声が嬉しかった。

「大きな病院に行って検査を受けてもらった方がいい」。医師の一言が忘れられない。昨年9月、1歳になったばかりの長女・小葉(このは)ちゃんが、心房中隔欠損と診断された。休日には公園へ連れて行き、定期検診にも付き添い、愛情を注いでいた愛娘の急病。「子供によくある病気だって聞くけど、心配だった。医師を信じるしかなかった」。試合で疲れていても、眠れない夜が続いた。

不安を打ち消すように、野球に没頭した。病気と闘う幼い娘に負ける訳にはいかなかった。春季キャンプは2軍スタート。本職は捕手だが、昨年3月にバレンタイン監督の勧めで内野の守備練習に励んだ。法大時代から心酔する高名な空手家・宇城憲治さんから武術の動きを学び、打撃の体重移動に生かした。「宇城さんがいなかったら、野球をやめていたと思う。1軍で成績を出すしかない」。通算出場8試合、今季5打席目で打った適時打。昨年5月6日のオリックス戦以来、プロ2本目の安打でチームを白星に導いた。

小葉ちゃんは4月13日に手術し、経過は良好で22日に退院した。「明日も出番があれば、全力で頑張ります」パパは今月19日に1軍昇格。2軍からの報告には「外角球を右方向に打てる」とあった。しぶとい当たりは、新里の野球人生のようだった。

新里賢(しんざと・けん)
1981年4月12日、大阪府生まれ。28歳。浪速高を経て法大から03年ドラフト5巡目で近鉄入団。04年オフ分配ドラフトで楽天へ。06年5月にトレードでロッテに移籍。178センチ、82キロ。右投右打。
心房中隔欠損
心臓の右心房と左心房の間を隔てている壁の心房中隔に、生まれつき孔が開いている病気。手術しないで年齢を重ねると、概ね20代後半から症状が表れ、動悸、心房細動などの不整脈が起きる。

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ダイエット効果で成瀬が初勝利…ロッテ[報知]

ロッテ・成瀬がダイエット効果で、今季初勝利を挙げた。2月のキャンプ中に左足内転筋痛で離脱した左腕は、6回1/3を2失点の好投。太りやすい体質だが、体重計に乗ることを日課にし、ベスト体重の83キロをキープ。キレのある直球がよみがえった。昨年9月28日の日本ハム戦以来の白星に、「開幕ローテに入ることができなくて、気持ち的にじれったかった。勝ちがついて良かった」と笑顔を見せた。

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新里プロ初打点!苦労人が代打で殊勲打[デイリー]

苦労人が大仕事をやってのけた。ロッテが1点を先制した7回2死二、三塁、打席に送られたのは代打・新里だ。「積極的に行こうと思った」と、帆足の2球目、外角の直球をしぶとくとらえると、右翼線を破る2点タイムリー三塁打となった。

これがプロ入り6年目で初の打点。初のヒーローインタビューで「とにかく期待に応えたかった。実感はわかないけど、自分らしいヒットだった」と振り返った。

2004年に近鉄に入団したが、その年に球団合併を経験した最後の猛牛戦士。分配ドラフトで楽天を経て、06年にトレードでロッテに移籍した。捕手登録だが昨春、教育リーグを視察したバレンタイン監督の勧めで打撃を生かすために内野手に挑戦した。

この打席まで通算8試合出場、わずか1安打だったが、指揮官は「2軍から『外角の球を右方向に打つのがうまい、いい選手』と報告を受けていた。ここで打ってくれるのは新里だろうと思った」。期待に応えた新里は「緊迫した場面での1本は嬉しい」と人懐こい笑顔を弾ませた。

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6年目新里初打点「長かった」[ニッカン]

ロッテ新里賢捕手(28)が7回に貴重な2点三塁打を放ち、プロ6年目にして初打点をマークした。この回、1点を先制してなおも2死一、二塁から代打で起用されると、外角直球を右前へうまく運んだ。「大事な場面で使ってもらったので期待に応えることが出来て良かった。プロ初打点の実感はまだないけど、長かったです」としみじみ。バレンタイン監督は「ヒットを打ってくれるだろうという感覚があった」と大胆起用を振り返った。

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ロッテの苦労人、新里が代打でプロ初打点![サンスポ]

7回に1点を先制したロッテの、なお2死一、二塁のチャンス。早川の代打に送られたのは6年目で通算出場が8試合、放った安打は1本だけという28歳の新里だった。

「期待に応えたかった。積極的にいこうと思った」と新里。初球の外角球はファウル。右方向への打撃の感触をつかむと、2球目にも待っていた外角球が来た。教科書通りの小さなスイングで右翼線への2点三塁打に。投手戦で、大きなプロ初打点を挙げた。

「何か実感はないけど、自分らしい安打でした」と、苦労人は控えめに笑った。2004年に捕手として入団した近鉄が球界再編で消滅。分配ドラフトで楽天に移り、06年途中にロッテにトレードされた。その時の背番号は「95」。第2の人生も頭によぎる中、昨春から内野にも挑戦し、出場機会を増やそうと必死にもがいた。

19日に1軍に昇格した。2軍からの報告には「外角球を右方向に打つことができる」とあった。「あの場面で打ってくれるのは彼だろうと思っていた」とはバレンタイン監督の言葉。食らいついた、しぶとい当たりは新里の野球人生そのもののようだった。

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成瀬好投!ロッテが継投で1点差逃げ切る[サンスポ]

ロッテが7回に挙げた貴重な3点を継投で守り切り、西武を下した。成瀬は今季初勝利。西武は打線がつながらず、借金「1」となった。

ロッテ先発・成瀬、西武先発・帆足ともに素晴らしい投球をみせ、試合はスコアボードに「0」が並ぶ投手戦となった。

5回まではロッテ、西武ともに両左腕を打ち崩せず、2安打ずつ。ロッテは6回、2死から四球と西岡の安打で2死一、三塁のチャンスを作ったが、4番井口が遊ゴロに倒れ得点はできなかった。

試合が動いた7回。相手のミスで出塁したベニーを犠打で二塁に進めると、7番サブローが二塁打を放ち、ここまで完璧な投球をみせていた西武・帆足からついに1点を先制した。さらに四球でチャンスを広げると、1番早川のところで代打・新里が登場。新里は期待に応え2点三塁打を放ち、好投を続ける成瀬を援護した。

しかし西武は7回裏、6番平尾、7番佐藤友の連続安打で無死一、二塁。ここでロッテは成瀬から伊藤にスイッチしたが、犠打、三振で二死を取った後、WBCでも活躍した1番片岡が右前打を放ち、2点を返し1点差とした。さらに2つの四球で満塁としたが、4番中村が右邪飛に倒れ、同点にすることはできなかった。

結局、成瀬、伊藤、シコースキー、荻野と継投したロッテが西武の反撃を抑え、3−2の1点差で逃げ切った。成瀬は6回、被安打4の好投で今季初勝利を挙げた。

成瀬
「直球を低めに集めることができた。いい球と悪い球がはっきりしていたのが課題。」(今季初勝利)

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