オリックスが延長戦今季初勝利で、楽天と並んで2位タイに浮上。1回、ラロッカのタイムリーで先制。その裏と3回に加点されるも6回、ラロッカの右越二塁打で同点に追いつくと延長10回、大引が昨年5月18日以来の今季1号ソロを放つ。先発・近藤は今季最短3回被安打4、自身最多タイの5四死球の3失点で降板。勝ちは加藤大で2勝目。ロッテは、全得点を今季初の4番・橋本将が放つも、13残塁の拙攻が響き連勝は2で止まり今季3戦目で延長戦初黒星。先発・小林宏は、6回3失点も今季初勝利ならず。シコースキーが2敗目。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | R | |
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オリックス | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 |
千葉ロッテ | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
千葉マリン右翼席が騒然となった。オリックス4回戦が終了した直後の午後10時20分すぎから約10分間、一部のファンからフロントへの抗議の横断幕が掲げられた。「我々はファンを侮辱した発言と数々の混乱を招いたフロントの本人による説明及び謝罪を求める」「くだらないファンと言うフロントより世界一のファンと言ってくれるボビーと共に戦いたい」など4枚。
27日に複数の報道機関に怪文書が流れ、その書面に書かれていた球団首脳による球団移転発言に反応したものとみられる。重光オーナー代行及び瀬戸山球団社長は、26、27日に記者会見を開いて内容を否定している。
だが、いまだ騒動の余波が収まらない中、チームも延長の末に惜敗した。バレンタイン監督は「全体的にいいパフォーマンスを見せてくれた。投手もいい内容だったし、打線もチャンスをつくった」と悔しさを押し殺すように話した。打線は、26日の西武6回戦前に体の張りを訴えた井口が、この日も欠場。代わりに今季初の4番に座った橋本将が3安打3打点と奮起。だが、終盤チャンスであと1本が出なかった。選手は騒動をシャットアウトしてプレーに集中している。
小林宏が6回3失点で今季初勝利はつかなかったが、次回登板への手応えをつかんだ。初回に先制点を許したものの、2回以降はキレのあるスライダーと140キロ中盤の直球を低めに集め本来の安定感を見せた。だが6回、フェルナンデスを歩かせると野選も絡んで無死一、二塁からラロッカに同点適時打を浴びた。「投球自体は少し感じをつかめてきた」と前向きに話した。
前日27日の怪文書の内容に右翼席のファンが試合後、複数の横断幕を掲げて“抗議”した。「我々はファンを侮辱した発言と数々の混乱を招いたフロントの本人による説明および謝罪を要求する」「球史に残る迷フロントよ千葉を去れ」など、フロントを非難するものばかり。それでも目立ったトラブルはなかった。表面化した球団の定例会議の議事録とされる文書には、球団幹部がファンを侮辱する発言が含まれていたが球団は「偽造」と否定している。この騒動、しばらく続きそうだ。
黙ってはいられなかった。最後の打者が倒れると、一部のロッテファンが、右翼応援席に横断幕を掲げた。「ファンを侮辱した発言をし、数々の混乱を招いたフロントの本人による説明及び謝罪を求める」。試合終了から約10分間。無言の抵抗だった。
本拠地移転、バレンタイン監督のシーズン途中での解任に関する怪文書騒動が起きてから初めての試合。試合前、千葉マリン周辺でバレンタイン監督の続投を求める署名活動は行われなかったものの、イニングの合間にはフロントを批判する内容の横断幕も。「僕らの大半は選手のために応援をしに来ている。雑音に負けずに頑張って欲しい」と、ロッテファンの30歳男性。怪文書騒動に関する大きな混乱はなかったが、球場は重苦しい雰囲気に包まれた。
一部の過激化したファンによる抗議活動だが、球団は今後も対応はしない意向。チームは4時間4分の熱戦も、今季初の延長戦負けを喫し、10日ぶりの最下位脱出はならなかった。泥沼化するお家騒動。“出口”はまだ見えてこない。
左足の不安で欠場した井口に代わり今季初の4番を務めた橋本将の2打席連続適時二塁打で一度は逆転したものの、延長10回の末に逆転負け。オリックス戦は今季4連敗となった。先発・小林宏が復調を示し、7回1死三塁は3番手・伊藤が切り抜けるなど中継ぎ陣も奮投。しかし打線が8回2死満塁など終盤の好機で勝ち越せず、最後は4番手・シコースキーが力尽きた。それでも投打ともに状態は上向き。白熱した一戦をバレンタイン監督は「全体的にいいパフォーマンスができた」と振り返った。
その一方で球団内での一連の騒動に右翼席の一部ファンが試合後もスタンドに残って抗議。「球史に残る迷フロントよ 千葉を去れ」などと球団フロントを批判し、謝罪を求める横断幕を約10分間掲げる一幕もあった。
逆風下での勝利はならなかった。同点の延長10回1死、ロッテのシコースキーが大引に痛恨被弾。それでもバレンタイン監督は「今日は全体的に、いいパフォーマンスで戦えた」とナインを称賛した。
バレンタイン監督の今季限りでの退団決定に端を発し、27日にはフロントが本拠地移転などに言及したなどという会議の議事録とされる“怪文書”が報道機関に送付された。そんな中で迎えた1週間ぶりの本拠地試合。重苦しい空気を払拭すべく選手は奮闘した。
4番に座った橋本将が「チャンスで何とかしたかった」と3安打3打点の活躍。今季不振の先発・小林宏も6回3失点と復調の兆しを見せた。試合後に一部ファンが球団への批判と、謝罪を要求する横断幕を掲げたが、目立った動きはその程度。大きな混乱はなかった。
今季初の4番に座ったロッテ橋本将捕手(32)が、2打席連続適時打を放った。0−1で迎えた1回1死一、二塁から右中間を破る逆転の2点二塁打をマーク。続く3回1死一、二塁の場面でも再び適時二塁打を放った。「ストライクゾーンの全ての球種に対応できるように待っていた。うまく打つことができました。チャンスを作ってくれた打者のためにも打ちたかった」と、4番の役割を果たした。
ロッテは逆転負けで、8カード目で初戦黒星は7度目。最下位にあえぐ一因には、カードの頭を取れないことがある。
延長に入り、シコースキーが一発で決勝点を奪われた。打線は終盤に一打勝ち越しの好機をつくったが…。
チームの課題である、1点を争う攻防での弱さを見せての敗戦。バレンタイン監督は8回2死満塁の逸機を聞かれたが「(ほかにも)点が入る場面はたくさんあった」と畳み掛けられなかった攻撃を嘆いた。
ロッテの井口が2試合連続で欠場。原因は左太ももの張りとみられている。バレンタイン監督は29日以降の出場について「毎日その日の様子を見ながら決める」と話した。
ロッテ球団内の一連の騒動を受け、試合後に一部ファンが球団への批判と、謝罪を要求する横断幕を掲げた。ただ、目立った動きはその程度で、大きな混乱はなかった。