わたしはかもめ2009年鴎の便り(5月)

便

5月19日

千葉ロッテ2−1横浜(千葉マリン)

ロッテが今季3度目の3連勝で4月8日以来の3位浮上、交流戦白星発進は2年ぶり。ロッテは3回井口のサードゴロ間に同点、8回に今江のタイムリー二塁打で勝ち越し。先発・唐川は121球5安打10三振1失点で自身初の2試合連続通算3度目の完投で4勝目、交流戦初勝利。2桁奪三振は通算3度目無四球完投は2度目。規定投球回に達しリーグ5位の防御率2.00。田代監督代行初采配の横浜は1番起用内川のタイムリー二塁打の1点のみ。3人目・石井がリーグワーストの5敗目。チームは今季2度目の5連敗で借金12。3年連続交流戦初戦黒星。

123456789R
横浜0010000001
千葉ロッテ00100001x2
唐川
「昨年も交流戦の初戦を任されて不甲斐ない投球をしてしまったので、今年は違った自分を見せたいと思ってマウンドに上がりました。キャッチャーの里崎さんのリードが良かったです。ストライク先行で自分のテンポで投げれました。最後は少しへばっていたのですが何とか、最後まで投げる事ができました。これからも、自分が投げる試合は勝ちたいと思います。」(完投勝利・今季4勝目)
バレンタイン監督
「今年1番と言える素晴らしい投球。失点した1球だけ失投だったかもしれないが、それ以外は完璧。」(唐川に)

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ロッテ唐川完投「去年と違う」交流戦1勝[ニッカン]

2年目のロッテ唐川侑己投手(19)が、セ・パ交流戦開幕の横浜戦(千葉マリン)で2試合連続完投勝利で交流戦初勝利を挙げた。監督問題で揺れる横浜打線を5安打1失点で10奪三振に抑え、3位浮上の立役者となった。交流戦はホーム、ビジター各2試合の1カード4試合で各チームが6月21日まで24試合を行う。過去4年はいずれもパのチームが優勝している。

派手なガッツポーズはまたもお預けとなった。9回表2死一塁。若き2年目のエース唐川は、横浜ジョンソンをカウント2−0と追い込んでから、内角直球で三振を取りにいった。ボールは際どく低めに外れ、ガッツポーズをやりかけた両腕をすぐに下ろした。「前回は小さかったから、今回は大きくしようかと思って」と苦笑い。

だが、気持ちを切り替え投じた次の121球目。高め直球で二ゴロに仕留めゲームセット。マウンドで笑顔を見せ、ナインとハイタッチを繰り返した。「去年とは違う自分を見せたかったので、よくできたと思います」と、さわやかに話した。

まだあどけなさが残る表情で、軽々と2試合連続完投をやってのけた。記念すべき交流戦初勝利を無四球の1失点完投。“開幕投手”の重圧を感じさせない好投だった。初回を2三振で無失点に抑え、2回は村田、佐伯、吉村の主軸を3者凡退に仕留めた。試合前には「内川さん、村田さん、吉村さんのクリーンアップを抑えたい」と話していたが、打順が変わっても惑わされることなく対峙した。

ルーキーの昨年とは違う余裕があった。これまで登板直前に報道陣と話すことはなかった。気持ちを高めて緊迫した空気を漂わせていたが、この日は自ら話しかけた。最近はまっているというメロンパンの話で盛り上がり、ケラケラ笑いながらベンチに入った。

「魔の交流戦」の呪縛は感じていなかった。昨年は交流戦4試合に登板し0勝1敗、19回で17失点と苦しんだが、「それは去年のこと」と一蹴。むしろ今季、開幕からローテーションを守りチームトップの3勝を挙げた自信の方が大きかった。10日の楽天戦ではプロ入り後最多の11奪三振で初完封も達成した。着実にステップアップしている2年目右腕の勢いは、だれも止められなかった。

3回に内川に適時二塁打を浴びて1点を先制されたが、すぐに修正した。「点を取られた自分に腹が立って、自分に勝ちたいと思った」と、4回はボールを低めに集め、ジョンソン、村田を外角直球で見逃し、佐伯をカーブで空振りと3者三振で流れを断ち切った。

これでチームは3連勝で3位に浮上。過去2度優勝している得意の交流戦で、唐川がチームを勢いに乗せた。

◇ボビー大絶賛

バレンタイン監督は唐川の好投に目を細めた。「今年1番といえる素晴らしい内容。3回に1球だけ失投があったが、それ以外は完璧だった」と興奮気味に振り返った。過去2度優勝した交流戦の初戦を、白星でスタートできたことも大きかった。「今江もいい感じで打球をとらえているし、チームにとってもいい兆候」と手応えを感じていた。

◇「あの1点で」今江十分V打

今江が貴重な勝ち越し適時打をマークした。1−1で迎えた8回、1死二塁から横浜石井の内角低めスライダーをうまくすくい上げた。打球は前進守備のレフトの頭上を越える適時に塁打。「唐川が頑張っていたので助けたかった。あの1点で唐川には十分だと思った」と、猛打賞だった自分の打撃以上に唐川の好投をたたえた。

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爪ピカピカ効果!ロッテ唐川が無四球完投[サンスポ]

それだけ勝ちたかった。仰天の“フライング”だ。9回2死、カウント2−0から唐川がジョンソンに投じた内角直球は自信満々の1球。打者も手が出ない。派手にガッツポーズ!!と思ったら、まさかのボール判定。恥ずかしそうに右の拳をおろした。

「この前のガッツポーズが小さかったので」と唐川。それでも二ゴロに仕留めて、前回登板(10日のプロ初完封)から2試合連続の完投&2けた奪三振(10三振)達成。無四球のおまけつきで交流戦初勝利をゲットした。

前日18日には月1度のペースで通うネイルサロンに出かけ、右手の親指、人指し指、中指をお手入れ。ピカピカに磨いて因縁の交流戦に備えた。

1年目の昨季はデビュー戦から3戦3勝で交流戦に突入。しかし、4試合で0勝1敗、防御率8.05と低迷し2軍落ち。挫折を味わった。

苦しんだ理由の1つがゆったりとした投球フォーム。交流戦では走者に揺さぶられ、自分を見失った。高校時代は無敵の投手。クイックモーションを必要としなかったため「真剣に練習したことがなかった」。春季キャンプではクイックを徹底的に練習。この日は1回に下園が盗塁死と努力の成果が出た。

「昨年は不甲斐なかったのでいなかったので、違う自分を見せたかった」。リベンジに成功した19歳。交流戦開幕で2年目の進化をみせつけた。

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ロッテ・今江がV打「唐川助けたかった」[サンスポ]

12残塁と拙攻続きのチームを今江のバットが救った。1−1の同点で迎えた8回1死二塁、左越えに適時二塁打。値千金の決勝打に「唐川がよく頑張っていたので助けてやりたいという気持ちだった」と胸を張った。交流戦は、過去4年で2度優勝しているだけに「初戦をいい形で勝ててよかった」と満面の笑みを浮かべた。

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唐川、連続2ケタK完投!安定感抜群4勝[スポニチ]

ロッテの19歳右腕・唐川が10奪三振1失点の無四球完投で4勝目。10代では松坂もダルビッシュもマー君もなかった2試合連続の完投&2ケタ奪三振で交流戦初勝利を挙げた。「去年の交流戦が不甲斐なかったんで、違う自分を見せたかった。野村監督(楽天)も言っているけど、完投は先発投手にとって1番いい」。

クイック投法ができずに苦慮した昨季交流戦とは違う。初回に下園の二盗を阻止。6回は石川を牽制で刺した。最後まで自分のリズムで投げきり、チームは3連勝で3位浮上だ。ネイルサロンに足を運んで割れやすいツメを補強し、今季から連日30分の半身浴を取り入れて疲労回復に努めるなど体のケアも怠らない。18日の練習前に買った武蔵浦和駅改札前の「DONQ」のメロンパンを報道陣にすすめ、先発直前に「メロンパン、どうでした?」と聞く余裕もある。心身ともに充実。もうエースと呼んでいい。

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唐川完投!交流戦1勝…ロッテ[報知]

若きエースだ。安定感あふれる投球で唐川が、9回を無四球の5安打1失点で4勝目。「ストライクが先行していたし、自分のテンポで投げられた」。今季初完封勝利を挙げた10日の楽天戦(千葉)に続いて、2試合連続完投で待望の交流戦初勝利をもぎ取った。

去年の悪夢を打ち消した。昨季は交流戦4試合で0勝1敗、防御率8.05と散々だった右腕。プロ2年目として「違う自分を見せたかった」と、落ち着いたマウンドさばきを披露。チェンジアップなどキレのある変化球を駆使して、2試合連続2ケタ奪三振となる10Kをマーク。横浜打線をキリキリ舞いさせた。

「汗をしっかり流した方が、疲れが取れやすい」と半身浴が最近のマイブームという。大ベテランの小宮山からトレーニング法や体のケアについて積極的に話を聞くなど、細かい努力の積み重ねが大仕事につながった。

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唐川完投10K無四球「よくできた」[デイリー]

2年目の成長を、存分に見せつけた。ロッテ・唐川が、待望の交流戦初勝利。最後は3番・ジョンソンを二ゴロ。三振を奪うつもりで用意したガッツポーズは披露できなかったが、照れ臭そうな笑顔が、カクテル光線にまぶしく映えた。

「違う自分を見せたかった。よくできたと思います」。自身2度目の無四球、そして2試合連続完投勝利。自己最多まであと1つに迫る、10奪三振だ。

1年前も交流戦の“開幕投手”を務めたが、苦手だったクイック投法の欠点を突かれ、走られ打ち込まれた。セ・リーグ勢から1勝もできずプロの厳しさを教えられた。

この日は、反省すべきは3回だけ。「外角への制球がシュート回転して真ん中に入ってしまった」。内川に先制の右中間適時二塁打を浴びたが「前の回の自分に腹が立ったので、自分にカツを入れようと思った」。4回はジョンソン、村田、佐伯の主軸を圧巻の3者連続三振。6回無死一塁では、一塁牽制でピンチを封じた。

遠征先では、二回りも年上の小宮山と食事を共にし、一流投手の心得を学んだ。長年、第一線で活躍する先輩から何かを吸収しようとする探求心が、唐川を成長させている。これで今季4勝目。「自分が投げる試合は、絶対に勝ちたい」。強気な口ぶりもすっかり似合ってきた。

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ロッテ・唐川、成長を実感「よくできたと思う」[サンスポ]

ロッテの唐川は2試合連続の完投と2ケタ奪三振を成し遂げ、4勝目を挙げた。伸びのある直球と緩い変化球のコンビネーションで的を絞らせず、1失点でしのいだ。「ストライク先行でいけたし、自分のテンポで投げられた」と喜んだ。

ルーキーだった昨季の交流戦は4試合に登板して0勝1敗、計19回で17失点と打たれた。「去年はふがいない結果だったので、今日は違う自分を見せたかった。よくできたと思う」と、成長を実感している様子だった。

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ロッテ・今江、決勝打含む3安打![サンスポ]

ロッテの今江が接戦に決着をつける一打を放った。8回、石井の低めのスライダーをすくい上げ、左越えに勝ち越し二塁打。「外野が前進守備だったので越えてくれ、と思っていた」と満足げだった。今季は打撃の低迷に悩んでいるが、この日は3安打を放ち、勝利にも貢献した。バレンタイン監督は「チームにとってもいい兆候。良き打者として活躍して欲しい」と完全復調を願っていた。

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