横浜が連敗を5で止め田代監督代行2試合目で初勝利。横浜は1点を追う2回2者連続で村田6号ソロ、佐伯1号ソロ、細山田タイムリーで合計3点を挙げ逆転。3回金城の3号ソロで加点。先発・ウォーランドは7回110球4安打3三振4四球1失点で3勝目。木塚−工藤と繋ぎ4人目山口が2S目。ロッテは1回サブローの犠飛の1点のみ。先発・成瀬は9回114球6安打8三振1四球4失点、自身ワーストの1試合3被弾、昨年7月26日ソフトバンク戦以来2度目の完投負けで2敗目。チームの連勝3で止まり5位転落。交流戦2試合消化でセ4勝パ7勝1分。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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横浜 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
千葉ロッテ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
4回以降はほぼ完璧だった。許した走者は四球を与えた9回の先頭だけ。その走者も里崎が盗塁を刺した。千葉ロッテ成瀬は、序盤に許した3本塁打が響き2敗目。「(打たれた)あの回だけだと思うと悔しい」と顔をゆがめた。
2回、先頭の4番村田に初球の直球を右翼席に運ばれ、続く佐伯には四球を避けようと甘く入った変化球をとらえられ2者連続本塁打。3回にも先頭の金城に一発を浴びた。しかし「金城さんに打たれて初球から簡単にストライクを取っては駄目なんだと分かった」。そこからの立ち直りは圧巻だった。
4回は3者三振に仕留め、6回は中軸打者3人をわずか3球で打ち取った。「次につながる投球をしようと思って、自分らしい投球フォームになった」。3被弾で気持ちが吹っ切れ、持ち味の右打者の内角を突く直球と打者の手元で沈むチェンジアップがさえ、凡打の山を築いた。
負けは付いたが、114球を投げ1年ぶりの完投。「最後はいい形で終われた。9回を投げ切れたのが自信になる」。成瀬の完全復活は間近だ。
千葉ロッテは2試合連続で2けた残塁。拙攻が目立った。勝利した前日の試合は12残塁。この日は4回まで毎回先頭を出しながら、得点できたのは初回だけ。3回無死一、二塁では中軸が凡退し、8回2死満塁で代打大松が遊ゴロ。9回1死一、二塁ではバーナム・ジュニアが併殺に終わった。
今季初の4連勝を手にできる好機は十分あった。バレンタイン監督は「攻撃が最高の形でなかったのは確か」。先発陣の調子が上がったきたが、好調だった打線がここにきて足を引っ張ってしまった。
先発した成瀬が今季発の完投で4失点に抑えたが、惜しくも2敗目を喫した。序盤に3本塁打を浴びるなど4失点。4回以降は立ち直り、無安打無失点に抑えただけに悔やまれる黒星となった。「調子は良かったので悔いが残る。村田さんの本塁打は外角低めの悪い球ではなかったので、出会い頭かなと思うけど、佐伯さん金城さんにはスライダーが甘く入った。初球から簡単にストライクを取りに行ったらダメ」と反省。チーム初の4連勝は逃したが、次戦につながる教訓になった。
成瀬がプロ入り初の1試合3被弾で2敗目を喫した。2回に村田、佐伯に連続本塁打され、3回は金城に一発を浴びた。「調子はよかったけど、村田さんに打たれてリズムを崩した」。4回以降は立ち直って無安打。志願の114球完投に「最後はいい感じで終われたので、次につながると思う」と前を向いた。
ロッテ・成瀬が今季初完投も4失点で2敗目。序盤に3本のソロを浴びて「最初に村田さんに打たれてちょっと動揺してしまった」と悔やんだ。それでも4回以降は無安打投球に「いい感じで終われたので次につながるし(完投は)自信になる」とも話した。連勝が3でストップしたバレンタイン監督は2併殺打10残塁の拙攻に「今日は最高の形でなかったのは確か」と振り返った。
ロッテの成瀬が、序盤の3被弾に泣いた。114球の今季初完投だったが、2回に村田、佐伯の連続アーチ、3回には金城のソロと、いずれも初球を狙われ、「勝負する前に打たれてしまった」と猛省した。
「悔いの残る2イニングだった」。特に、佐伯、金城には、ストライクを取りに行ったスライダーが曲がらず、簡単にスタンドまで運ばれた。この日、早いカウントから積極的に振ってきた横浜打線には、格好の餌食となってしまった。
しかし、「あれがあったから、簡単に初球からストライクを取りに行ってはいけないと思った」と修正。4回以降は無安打に抑える好投を披露、9回まで投げきった。それだけに、「もったいなかった。あの2イニングだけ悔しい」と唇をかんだ。
ロッテ成瀬が今季初の完投で4失点に抑えたが、惜しくも2敗目を喫した。序盤に3本塁打を浴びるなど突如乱れたが、4回以降は立ち直り、無安打無失点に抑えた。「調子は良かったので悔いが残る。ただ、完投して中継ぎ陣を休ませられたのは唯一良かったかなと思う」とサバサバ。チーム初の4連勝は逃したが、次戦につながる教訓になった。バレンタイン監督は「ホームラン以外は良かった」と、内容が良かっただけに残念そうだった。
ロッテは20日、新型インフルエンザ感染防止のため、22日の本拠地の中日戦からジェット風船の販売中止を発表した。一方、チームは24日からの甲子園での阪神戦を控え、移動時にはマスクの着用を義務付け、滞在先のホテルからの外出を自粛させる方針。
成瀬は好調時に陥りやすい打たれ方だった。2回、村田に初球を同点弾とされた。外寄りの直球で制球は「悪くなかった」ものの、「言うほど切れがなかった」。前回は13奪三振で、この日も1回は2奪三振。勢いを過信した不用意さもあった。
「そこから動揺してしまった」。逆に次の佐伯は過剰に警戒し、ボール球が続いた上、最後は四球を嫌って甘く入ったスライダーで勝ち越し弾を浴びた。3回には再び初球で一発を浴び「切り替えられなかった」。4回以降は無安打で完投しただけに、序盤の慎重さと大胆さのさじ加減の失敗を悔やんだ。