わたしはかもめ2009年鴎の便り(6月)

便

6月4日

唐川初球宴へ、中日に雪辱

唐川が6日の中日4回戦(ナゴヤドーム)でチームトップの5勝目を目指す。昨年は7回6安打4失点で黒星がついた相手だけに、連敗する訳にはいかない。5月27日の広島戦(マツダ)から中9日と間隔が空くが「調整法は変わっていない。たまにしか投げないのでしっかり投げたいです」と話した。来月のオールスターの候補にも清水、渡辺俊と共に選出された。「プロ野球の花形選手が集まる舞台なので、出てみたいです」と白星でアピールするつもりだ。

◇韓国ロッテと連係復活

ロッテ石川副代表が4日、今秋にも韓国ロッテとの選手交流を活発化させていく方針を明らかにした。かつては合同キャンプや選手交流を行っていた両球団だが、ここ数年は行われていなかった。同代表は「重光オーナーの意向もあるし、WBCや五輪を見ても分かるように韓国のレベルは非常に上がっている。こちらからは育成枠の選手を中心に派遣して、試合経験を積ませると同時にハングリー精神を培って欲しいと思っている」と話した。同代表が7月に韓国を訪れ、早ければ今秋の秋季キャンプから交流を最下位させたい方針だ。

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ロッテの顔に!唐川バスの車内アナウンス起用[スポニチ]

唐川がロッテの顔になった。幕張本郷〜海浜幕張〜千葉マリン間を運行する京成バスの車内アナウンス起用が決定。既に収録済みで、これまでのバレンタイン監督、渡辺俊らに代わって大松とともに近日中に登場する。「友人から“まだ出ないの?”と言われていた」と唐川。今季4勝はシコースキーと並びチームトップで、球団関係者は「地元出身だし、今年の活躍はもちろん、去年からの功績も大きい」と起用の理由を説明した。

球団の期待を背負う19歳右腕は「プロの花形選手が集まるのがオールスター。勉強になるし出たい」と球宴初出場にも意欲十分。日本ハム・ダルビッシュ、楽天・田中と交流を深めたい思いもある。そのためにはさらなる白星が必要。6日の中日戦を含め、あと2試合先発が予定される交流戦での2勝上乗せをノルマに設定した。

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唐川がロッテの顔!…京成バス車内アナウンス起用[報知]

ロッテの唐川侑己投手(19)が京成バスの車内アナウンスに起用されることが4日、分かった。昨年、高卒新人で球団新の5勝をマークし、ここまでチームトップタイの4勝。球団は成長を遂げる右腕をマリーンズの“声”に抜擢した。

06年春から京成バスでは、幕張本郷駅〜海浜幕張駅〜千葉マリン間を運行する路線バスのアナウンスに、ロッテ関係者を起用していた。07年からはバレンタイン監督、渡辺俊、今江が務めているが、19歳の唐川は最年少での起用となる。球団関係者は「今年の活躍はもちろん去年からの功績も大きい。地元出身の選手ですし、これからも活躍して欲しい」と説明。昨年、自己最高の24本塁打、91打点をマークした大松とともに、大きく売り出していくことになった。

録音はすでに終了。近日中にも、お披露目される予定だ。唐川は「前から中学、高校の友達から『おまえはやらないの』と言われていた。起用してもらって、ありがたいです」と声を弾ませた。若きエースが名実ともに、ロッテの顔となっていく。

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江川氏がロッテ監督へ…ボビー後任に超大物急浮上[報知]

ロッテの来季監督有力候補として、元巨人の江川卓氏(54)=野球解説者=が急浮上したことが4日、分かった。ボビー・バレンタイン監督(59)の今季限りでの退団が決定。すでに後任人事に着手し、江川氏をリストアップ。球団首脳はカリスマ性と卓越した野球理論を高く評価している。球団生え抜きの西村徳文ヘッドコーチ(49)の内部昇格案もあり、今後は2人を軸として、本格的な絞り込みに入る見込みだ。

ボビーの後任には、超大物の名前が挙がっていた。球団フロントは水面下で球団OBや元メジャー経験者ら、幅広く人選を進めてきたが、複数の関係者の話を総合すると、ここへ来て「昭和の怪物」と評される江川氏が急浮上した模様だ。

クローズアップされた最大の理由は、そのカリスマ性とみられる。球団は昨年末に早々と今季限りでのボビー退団を決めたが、一方では来季以降の営業面における「ボビー・ショック」を危惧していた。「赤字を抱えている球団で、約8億円以上かかるボビー体制を維持するのは難しい。ただ、ボビーの営業面での貢献は大きかった」と球団関係者。能力面だけでなく、人気面でもボビーに勝るとも劣らない人材を熱望する声が上がっていた。

現役時代、巨人で135勝を挙げた江川氏は、右肩の故障で87年に引退した。その後は、日本テレビの野球解説者に就任。現在は「SUPERうるぐす」のメーンキャスターを担当している。現場復帰で名前をとりざたされることは何度かあったが、これまでユニホームに袖を通したことはない。今年2月にはヤクルト、楽天の臨時コーチとしてキャンプに招聘され、引退後に初めて公の場でプロ選手を本格指導し、好評だった。指導者としての実力は未知数だが、卓越した野球理論は、そのユニークさも手伝って、支持を集めている。

後任人事については、4月上旬に瀬戸山球団社長が「内部昇格の案も検討している。候補の1人ではある」とロッテ一筋28年の西村ヘッドが候補であることを明言。現在のチーム状況を最も把握している西村ヘッドの昇格は、人件費を抑え、年間約30億円近い赤字を軽減するという意味でも、現実的な路線といえる。しかし、6年続いたボビー政権からの脱却を図り、熱狂的なファンの支持を得るためには、外部招聘という選択肢も十分に残されている。

江川氏と千葉には縁もある。05年5月、同氏が18年ぶりにユニホームに袖を通し、臨時投手コーチとして指導したのは、同じ千葉県内の社会人クラブチーム「サウザンリーフ市原」だった。ヤクルト・キャンプを訪れた際も本人は復帰には否定的だったが、待望論は根強い。後任は2人を軸として夏場までには絞り込まれる見込みだ。「昭和の怪物」が、22年間の沈黙を破り、ついにユニホームを着るのか。急展開を見せたロッテの監督問題に、全国の視線が注がれることになりそうだ。

◇江川卓アラカルト

生まれ
1955年5月25日、福島県生まれ。54歳。現役時代は183センチ、90キロ。
怪物
栃木・作新学院のエースとして73年春のセンバツで全国デビュー。準決勝までの4試合33イニングで60奪三振の大会新記録を樹立した。夏の栃木県大会では5試合中、決勝を含む3試合でノーヒットノーラン。準々決勝、準決勝を1安打。夏の甲子園は2回戦で敗れたが、公式戦で2度の完全試合を含む9度のノーヒットノーランを達成した。
ドラフト
73年阪急(現オリックス)から1位指名を受けるが、拒否して法大に進学。77年にはクラウンライター(現西武)から1位指名を受けたが、再び拒否した。78年には南カリフォルニア大に野球留学。同年のドラフト前日に巨人と契約したが、阪神が1位指名。コミッショナー裁定により、小林繁とのトレードで巨人に入団した。
プロ
2年目の80年に初タイトルとなる最多勝。81年は最多勝、最優秀防御率、最高勝率、最多奪三振、最多完封(7)の投手5冠を独占してリーグMVPに輝いた。84年球宴では8連続三振をマーク。制球力もあり、82年は自己最多の263回1/3を投げ、わずか24四球しか与えなかった。暴投はプロ5年目で初めて記録し、生涯で4つのみ。2年目から8年連続2ケタ勝利をマークしたが、13勝を挙げた87年、32歳の若さで現役を引退。

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