わたしはかもめ2009年鴎の便り(6月)

便

6月5日

中日2−1千葉ロッテ(ナゴヤドーム)

中日は今季3度目の3連勝、4月16日以来の貯金1。中日は1点を追う6回、ブランコが和田に並ぶリーグトップタイの15号2ランを放って逆転。吉見は7回を1失点、防御率はリーグ2位の1.42。5月15日から自身3連勝、プロ入りから交流戦5連勝で5勝目。岩瀬が13セーブ目。ロッテは6回に井口のタイムリーで1点を先制するも2連敗、ナゴヤドーム6連敗、借金6。先発・小野は5回2/3を8安打2失点、プロ入りから中日戦4連敗、ナゴヤドーム4連敗で4敗目。なお、昨年6月18日以来2度目のセ全勝でセ37勝パ35勝。

123456789R
千葉ロッテ0000010001
中日00000200x2

◇小野「ボール球を」

小野が1球を悔やんだ。1点先制してもらった直後の6回、高めのカットボールをブランコに打たれ、逆転2ランを喫した。「ビデオで見たら、ボール気味。あれをあそこまで飛ばされるんだから、力がないのかなって思っちゃいます」と悔しがった。点を取ってくれた直後の失点にも「踏ん張らないといけない」と自分に厳しかった。

◇小林宏、中継ぎ0封

小林宏が6回途中から2回1/3をピチャリと抑えた。2戦続けてのリリーフ登板だったが、力のある直球で好投。勝利にはつながらなかったが、存在感を見せた。「任されたところでしっかり投げるだけです」と話した。今後、リリーフに専念させるのかについてバレンタイン監督は「どの投手とどのように起用するか、発表する必要はない」と話した。

ページトップ

ボビー貧打打開へ高橋打撃コーチ交代検討[ニッカン]

ロッテが打撃不振で高橋慶彦打撃コーチ(52)の交代を検討することが、明らかになった。5日の中日戦(ナゴヤドーム)後、バレンタイン監督が「バッティングコーチと話し合う。一時的な交代も含め打開策を考えないといけない」と交代を示唆した。近日中に高橋コーチと緊急会談する予定だが、内野守備に専念していたランペン・コーチに打撃コーチを任せる可能性が出てきた。

バレンタイン監督の表情は、いつもに増して険しかった。ここ4試合、42回で3点しか取れていない打線の話題になると「打撃コーチと話し合わなければいけない。打撃コーチを一時的に交代させたり、そんなことも含めて打開策を考えなければいけない」。内部事情を明かすことを極端に嫌うバレンタイン監督が、珍しく緊急人事の可能性を明かした。

この試合も打撃不振は深刻だった。1回には無死一、三塁のチャンスをつくりながら、1点も奪えなかった。6回にも1死二、三塁で追加点を奪えず、有効打が出なかった。突然の発言について、石川球団副代表は「私自身、監督から何も聞いていないので、何も話しようがない」と戸惑いを隠せなかった。

近日中にバレンタイン監督と高橋打撃コーチが話し合うとみられ、策をこうじるとすれば1軍内での配置転換が濃厚だ。高橋打撃コーチを一時的に交代させ、ここまで内野守備担当をこなしてきたランペン・コーチを打撃担当にする可能性が大。バレンタイン監督からすれば無理を言いやすく、何でも相談できるメリットがある。

6回に唯一の右前適時打を放った井口は「(高橋)慶彦さんにいいアドバイスをもらったんでね」と話した。打撃不振の原因がすべて打撃コーチにあるかどうかは疑問の状態だが、得点機で続く凡退に、バレンタイン監督はショック療法の必要性を感じたようだ。

ページトップ

ロッテ、貧打は深刻…コーチ交代も[デイリー]

ロッテは、ここ4試合でわずか3点と貧打は深刻だ。1回、エンドランでつくった無死一、三塁の好機に中軸が凡退し、その後もチャンスであと1本が出ず1点にとどまった。指揮官は「(高橋)打撃コーチを一時的に交代させることも含めて、何か打開策を考えないといけない」とカンフル剤の注入を視野に入れるほど追い込まれている。

ページトップ

ロッテ、拙攻にボビーぶ然…テコ入れ示唆[サンスポ]

ロッテは9安打を放ちながら1得点の拙攻。1回無死一、三塁の好機でサブロー、井口、大松のクリーンアップが凡退するなど、あと1本が出なかった。最近4試合でわずか3得点。バレンタイン監督は「一時的に打撃コーチを交代させるとか打開策を考えなくてはいけない」とぶ然とした表情。決定力不足解消に向け高橋打撃コーチの2軍降格など、1、2軍のコーチ入れ替えを含めた“テコ入れ”を示唆した。

ページトップ

ロッテ、拙攻の連続…フロント困惑[スポニチ]

ロッテは9安打も拙攻の連続で1点止まり。2試合連続引き分けを挟んで連敗となった。打線はここ4試合42回でわずか3点。投手陣の踏ん張りが白星につながらないいら立ちから試合後、バレンタイン監督は険しい表情で「打撃コーチを一時的に交代させるとか、打開策を考えないといけない」として高橋、ランペン両打撃コーチの交代まで口にした。

ただ、コーチ人事は球団フロントが行うもので、指揮官に権限はない。現場を全面的にバックアップする姿勢を示している石川球団副代表だが「監督から相談もないし、そういう発言をするのは間違っている」として指揮官の冷静さを欠いた発言に困惑しきり。投手陣の復調とは対照的に下降気味の攻撃陣と、かみ合わないチーム状況。ロッテが苦しんでいる。

ページトップ

ロッテ今江、奥さんと2人で号泣しちゃった[スポニチ]

試合がなかった4日に、話題の映画「ROOKIES−卒業−」を見たというロッテ・今江。「(上映開始)30分ぐらいから、ずっと泣いていました。嫁と2人で号泣でしたよ。恥ずかしくないですよ。ドラマでもいつも2人でボロボロ泣いていますから」。スッキリした成果があってか、5日の中日戦では3打数2安打と打ちました。

ページトップ

ボビー途中解任も、今度は閣内批判!…ロッテ[報知]

ロッテはボビー・バレンタイン監督(59)を、今シーズン途中で電撃解任する可能性が出てきた。5日の中日戦(ナゴヤD)で逆転負けを喫した後、9安打1点に終わった打線について問われ「打撃コーチを一時的に交代させる」と異例の閣内批判。昨年12月に球団フロントは、ブログ上での問題発言が続いた指揮官に厳重注意処分を下している。同様のチーム批判が続くなど事態が悪化すれば、シーズン終了を待たずに決断することもありそうだ。

仰天の発言だった。打線が9安打で1点。逆転負けで4試合ぶりの勝ち星を逃し、バレンタイン監督は顔を真っ赤にした。「打撃コーチを一時的に交代させるとか、そんなことを含めて、これから打開策を考えないといけない」ここ3試合33イニングでわずか2得点。怒りの矛先を、高橋慶彦打撃コーチに向けた。

まさかの内紛が勃発しそうだ。高橋打撃コーチは今江、西岡らをスパルタ指導で鍛え上げ、バレンタイン監督の下、05年の日本一に貢献した盟友だった。閣内のコーチを痛烈批判し、敗戦の責任の一端を負わせる発言を公然と行うこと自体、極めて異例だ。

ボビーの不規則発言は、今回が初めてではない。昨年12月。ボビーは自身のブログ上で、自身の年俸返上を申し入れたとつづるなど、事実とは異なる発言を繰り返していた。これに対し、球団フロントは、年明けに厳重注意。指揮官は謝罪し、問題のブログを消去していた。今回の発言に、石川副代表は「私(フロント)に(コーチの交代などを)直接言ってきていることではないので、コメントのしようがない」と冷静に話したが、今後もチームの一体感を損なうような言動を続けるなど、事態を悪化させれば、途中解任の可能性も十分にありえる。

バレンタイン監督は、球団から今季限りでの退団を言い渡されるという異例の形でシーズン開幕を迎えた。交流戦に入り、小林宏らを中継ぎで投げさせるなど、勝利への執念を見せたが、一方で2日の巨人戦(千葉)では、同点の9回無死一、二塁のサヨナラ機に、勝利打点数12球団トップの4番・井口に送りバントのサインを出すなど、疑問が残る采配も目立つ。

50試合で21勝27敗2分け。逆襲の糸口が見えてこないこない中、ボビーのフロントに対するわだかまりが再び表面化。騒動の沈静化とチーム再浮上を狙って、フロントが決断する可能性もある。

ページトップ

江川氏「名前挙がりありがたい」…ロッテ来季監督候補[報知]

ロッテの来季監督候補に挙がっている江川卓氏(54)=野球解説者=が5日、本紙の電話取材に応じ、「名前が挙がったことは、大変ありがたいこと」とコメント。一方で今季のチームへの影響を心配。「シーズン中ということもありますし、また私は今、野球解説として番組をやらせていただいている。今はそれに全力投球したい」と話すにとどめた。

球団側も江川氏の監督就任へ前向きな姿勢を見せた。来季の監督候補に江川氏が挙がったことを報じる本紙を熟読した石川晃副代表(48)は中日戦(ナゴヤD)の試合前「ナイスアイデア」と余裕の笑みを浮かべ、「ただ、何もまだ決まっていないのが事実。この時期は誰でも候補になる」と表現して有力候補であることを否定しなかった。

次期監督問題について、球団関係者が「今後のこともあるから、8月には(誰を候補とするか)決まるでしょう」と明言。今オフは、フリーエージェント(FA)権を持つ選手を11人抱えることから、監督問題の早期決着を目指し、江川氏、西村ヘッドコーチを軸として、本格的な絞り込みに入る方針だ。

ページトップ

ロッテが打線深刻…コーチ交代で貧打打開?[サンスポ]

ロッテはここ4試合でわずか3点と貧打は深刻だ。

バレンタイン監督は1回にエンドランを成功させて無死一、三塁の好機を演出。しかし、後続の中軸は凡退し、その後もチャンスであと1本が出ず1点にとどまった。もう自らの策では手詰まりなのか、指揮官は「(高橋)打撃コーチを一時的に交代させることも含めて、何か打開策を考えないといけない」とカンフル剤の注入を視野に入れるほどだった。

コーチ交代の可能性について、石川球団副代表は「私自身には何も監督から話が来ていないので、何とも言いようがない」と話すにとどめた。

ページトップ

江川卓氏リストアップ!ロッテ後任監督候補に急浮上[夕刊フジ]

またぞろロッテ後任監督候補が急浮上した。今季限りでバレンタイン監督の退団が決まっているロッテの来季監督有力候補に元巨人で野球解説者の江川卓氏(54)が浮上していると、5日付のスポーツ報知が報じた。

ロッテの来季監督候補をめぐっては、これまで日刊スポーツがロッテ生え抜きの西村徳文ヘッドコーチ(49)の昇格、スポーツニッポンがOBで今年WBC日本代表投手コーチを務めた千葉県出身の与田剛氏(43)=野球解説者=が有力候補と伝えるなど、“報道合戦”が続いている。

同紙によると、指導者としての実力は未知数だが、営業面における「ボビー・ショック」を払拭する人材として、江川氏がリストアップされたとしている。

監督候補が次々に浮上する背景には、球団内部のボビー派と反ボビー派の確執があるとされ、そんな中で球団が否定した「本拠地移転」報道もあった。その度に起きる球団フロントとファンの衝突が、再び勃発する可能性もある。

ページトップ

ボビー米紙で外圧「あと10年監督を続けたいが…」[夕刊フジ]

◇「新参フロントが問題」

球団から今季限りでの退任を言い渡されているロッテのボビー・バレンタイン監督(59)。日本のメディアとは言葉の壁があり、また本人のブログも休止中であるため、なかなかその胸中は伝わってこないが、母国メディアには「あと10年監督を続けたいが、新参のフロントが問題だ」と赤裸々に語っている。

ボビーの続投を求める熱狂的ファンは、すでに5万人以上の署名を集めるなど勢いは衰えない。だが2日付の米紙「ボストンヘラルド」(電子版)には、反ボビー派の球団首脳と対立する同監督の“痛烈批判”が掲載されていた。

ボビーに最近、電話取材したボブ・クラピッシュ記者の記事によれば、ボビーは「(日本で積んだ)経験から学んだことは、ここでよそ者が言葉の戦いに勝つ方法はないということだ」とフロントとの和解を絶望視。「彼らが『自分たちの間違いだった。からかっただけだよ』なんて言うとは思っていない。彼らは私がここで成し遂げたことを評価していないんだ」とした。

ボビーは確執の原因についても言及。「後から来た人達」が、ボビーの400万ドル(約4億円)近い年俸は払いすぎで米国人より日本人が監督に収まればチームはうまくいくと信じている−というのだ。この場合の「後から来た人達」とは今季からチーム編成を掌握し反ボビー派と目される石川晃副代表らを指すのか…。

ボビーはこれに対し、「予算上の制約があり、私は金のかかる男だが、新参者達は計算違いをしている」と反論。ボビー体制が収益や観客動員の劇的なアップに貢献してきたとアピールしたうえで、フロント内部に「こんなことは自力でできるのではないか。なぜ外国人にやってもらわなければいけないのか」と考える抵抗勢力が出てきたとみている。

ボビーは「彼らは『日本の古いやり方に立ち返る』と言うが、立ち返ることなどできない。もしそうすれば、それは後退だ」と批判。その一方で「自分の仕事が好きで、このチームが好きで、ここの人達も好きだ。できればあと10年監督をやりたいが、それは他の誰かが決めること」とも。

◇球団は米からの取材拒否

これらを踏まえて同記事は、来季ボビーが米国に戻れば、メッツやヤンキース、ドジャースなどのメジャー球団が監督就任のオファーをする可能性もあるとしている。

もっかロッテには米メディアから次々と取材申請が舞い込んでいるが、ボビーとの関係を疑うフロントは拒否の姿勢。だが百戦錬磨の指揮官は太平洋の向こう側としっかりホットラインを結び、外圧をかけ始めている。

ページトップ

[マリーンの風]大嶺投手と唐川投手[朝日新聞]

良きライバルがいるのは幸せなことである。ライバル同士、刺激し合い、競争する。そうすることで互いが成長し、さらなる高みにたどり着くことが出来る。切磋琢磨という言葉があるように、ライバルの存在は、人を成長させる。千葉ロッテマリーンズにも良きライバル関係を保つ若者達がいる。大嶺祐太投手(20)と唐川侑己投手(19)。2人は互いを意識し合いながら、まさに今、成長している。

「カラアゲ(唐川)の存在は僕にとって大きい。アイツが完封勝利をした時、オレも絶対に次は完封してやると思った。そんな気持ちになったのは生まれて初めてだった」。

今季、先に白星を挙げたのは唐川だった。4月15日の楽天戦(千葉)で7回を投げて1失点、勝利投手に。負けじと、大嶺も同月26日の西武戦(西武D)で7回を投げて2失点、勝ち投手となった。5月10日の楽天戦(千葉)では唐川がプロ入り初完封勝利。続いて、5月13日のソフトバンク戦(北九州)で大嶺もプロ入り初完封勝利を挙げた。

「カラアゲがいたから、オレもプロ初勝利をあげることができたよ」。

昨年のオフ、唐川は大嶺から言われた言葉をハッキリと覚えている。1歳年上の先輩が自分の存在を意識していることが嬉しくもあり、驚きでもあった。ライバル。その存在を確信した瞬間となった。

「ボソッと一言だけ突然言われたのですが、強く印象に残っています。え、この人、そんな事を思ってくれていたんだって、嬉しかった。大嶺さんとはこれからもずっといい意味で鍛錬して、レベルアップしあいながら野球をしていきたい。1歳年上に目標と出来る存在の投手がいるのは本当にやりがいになるし、幸せ」。

今年に入って、ひそかに2人で行っている儀式がある。大嶺は今季初先発した4月8日の日本ハム戦(東京D)で5回を投げ、7失点。負け投手にこそならなかったが、散々な内容となってしまった。2試合目の先発登板となった4月17日のソフトバンク戦(千葉)。試合前、大嶺は唐川にあるお願いをした。

「なあ、カラアゲ。マウンドに行く前にオレの背中をたたいてくれないか。オマエにたたかれると、気合が入る」。

結果は、勝ちはつかなかったが7回を投げて被安打4、無失点。見事な好投だった。それ以降、大嶺が先発の日は唐川が試合前にポンと大嶺の背中をたたく。唐川が先発の日は逆に、大嶺が唐川の背中をたたく。言葉はない。無言のコミュニケーション。それでも通じ合える2人の強い絆がそこにはある。

「魂を入れてもらっているというか、背中を押してもらっている感じ。気持ち的にも落ち着きますね」。

大嶺と同様、唐川もこの儀式を気に入っている。

2人が高いレベルで切磋琢磨し合いながら成長し、勝利を重ねれば千葉ロッテマリーンズの未来は明るい。若き投手陣による黄金時代の到来。その日まで背中を押し合いながら2人は成長してくれるはずだ。

(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)

ページトップ