横浜が7年目北川のプロ初本塁打となる逆転満塁弾で連敗を7で止め交流戦もオリックスを抜き10位に浮上。3点を追う5回1死満塁で北川がプロ初打点にもなる本塁打、横浜でプロ初本塁打が満塁弾は94年鈴木尚典以来2人目。先発・三浦は6回5安打3失点で交流戦通算11勝目の6勝目。木塚・吉見と継投、8回から登板の山口が5月27日日本ハム戦以来の4セーブ。ロッテは4回大松の2試合連続7号2ランで先制、5回今江のタイムリーで加点も借金6。先発・大嶺は6回8安打4失点で5月22日中日戦から自身3連敗、交流戦も同日から白星なしの連敗で4敗目。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
横浜 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | x | 4 |
千葉ロッテ・大松が、2試合連続本塁打となる7号先制2ラン。4回1死二塁、「先制点が欲しかった。二塁走者をかえそうと引っ張った」と三浦の抜けたフォークを振り抜き、右翼席に運んだ。
これまでバットで球を押し込む感覚がつかめず、調子を崩していた。前日から3番に座り「1回に必ず回ってくるので準備しやすい」と、この日の第1打席でも鋭い当たりの中直。3番に起用されたことで打撃のリズムをつかんだ。
昨季2本塁打を放ち、5割を超す高打率を残した相性のいい横浜戦で、左の大砲が復活を果たしたようだ。
大嶺が1発に泣いた。4回まで4安打無失点に抑えたが、5回に突如崩れた。この回先頭の横浜石川のバントを処理する際に、サード今江と交錯してリズムが狂った。さらに7打席連続出塁中の金城に対して強気に攻めすぎて死球を与え、1死満塁のピンチを招いて北川に逆転満塁弾を許した。「気持ちを切り替えたけど。北川さんにはチェンジアップが2球続けてボールになってしまい、直球を待っているところに投げてしまった。もう少し気をつけて投げる必要があった。悔しいです」と言葉少なだった。
大松が2試合連続となる7号2ランで先制点を挙げた。0−0で迎えた4回1死二塁から横浜のエース三浦の真ん中フォークを右翼席へ運んだ。6日から「3番」に座り、2日で3本塁打と絶好調だ。「後ろにつなげようという意識が、積極的に甘いボールを打ちにいけていると思う」と明かした。10日から本拠地に戻って広島戦。大松がマリンで本塁打を打てば負けない不敗神話を16試合に伸ばしたいところだ。
逆転負けも大松が2戦連発となる先制の7号2ラン。4回に三浦のフォークボールを完ぺきにとらえた。「後ろ(4番)に井口さんもいるので、最低限の仕事ができればと思った」。昨季はチームトップの24本塁打を放ったが、今季はここまで打率.222、7本塁打。大砲の復調の兆しにバレンタイン監督は「2試合で3本。状態は上がってきた」と評価した。
ロッテ・大嶺が失投で逆転弾を浴びた。5回1死満塁から北川に甘く入った直球を狙い打たれた。「チェンジアップが2球続けてボールになって、打者がストレート一本に絞っていたところに投げてしまった」と悔やんだ。先頭・石川のバントで自ら処理を焦って三塁手・今江と交錯して安打にしてしまい、金城には死球を与えるなどミスでピンチを招いたのが響いた。
ロッテ・大嶺に“負の連鎖”が起こった魔の5回だった。プロ入り後、初めて打席に立った試合。5回は1死一塁でバントのサインを見落として三塁コーチに確認。結局、バント失敗で捕邪飛に終わる。その裏、バント処理で今江と衝突して安打とすると死球も与えるなどして満塁。北川には変化球が入らず、カウントを整えにいった直球を逆転満塁弾された。「1つのサインミスで流れを悪くして試合が終わった。申し訳ない」。5回以外は無失点だっただけに悔しさが募った。
ロッテ・大嶺が自滅気味に崩れた。打席に入った5回1死一塁、バントのサインを見落として動揺し、犠打失敗。直後の投球では先頭打者・石川のバント処理で三塁・今江と交錯し内野安打。これに端を発し満塁弾を浴びた。「ちゃんとバントできていれば、あの出来事(被弾)もなかったんじゃないか」。4回まで無失点の好投だっただけに、大きく落胆した。
ロッテ大嶺祐太投手(20)が1発に泣いて3勝目を逃した。4回まで4安打無失点に抑えたが、5回に突如崩れた。この回バント処理のミスや死球などで1死満塁のピンチを招くと、北川に逆転満塁弾を許してしまった。「気持ちを切り替えたけど。北川さんにはチェンジアップが2球続けてボールになってしまい、直球を待っているところに投げてしまった。もう少し気をつけて投げる必要があった。悔しいです」と肩を落とした。
4敗目を喫したロッテの大嶺は「悪い流れをそのまま引きずった」と悔やんだ。その始まりは5回1死一塁の打席での犠打失敗。不慣れな打席でサインの読み間違えが絡んでいたという。
直後の投球では先頭打者のバント処理で三塁・今江と激突。これを安打にされると、追い込んでからの安打、死球で満塁とし最後は安易な直球勝負で伏兵に一発と、もったいない内容で一気に逆転を許した。「サインミスして、その結果が投球に表れた」と投手も打者になり得る交流戦の難しさも痛感していた。
ロッテ大松尚逸外野手(26)が、2試合連続となる7号2ランで貴重な先制点を奪った。0−0で迎えた4回1死二塁から横浜のエース三浦の真ん中フォークを右翼席へ運んだ。「相手はいい投手だし、こんな天気なので、とりあえず何としても先制点が欲しかった。ホームランというより二塁走者を返すことを意識して引っ張りました」と笑顔で話した。
ロッテの次期監督候補として報じられた江川卓氏(54)。渦中の江川氏を直撃したところ、「巨人(監督)以外は考えていない」と言いながら、ロッテ監督就任の可能性に含みを持たせた。
江川氏は「今は」という部分を繰り返し、含みを持たせた。つまり今後、ロッテから正式要請された場合は、心境の変化があるかもしれないということ。ロッテ側からの“監督要請”を心待ちにしているととらえることもできる。
ロッテの次期監督候補として報じられた江川卓氏(54)が8日、巨人vs楽天戦が行われた東京ドームに日本テレビの解説者として姿をみせた。1987年に32歳の若さで引退して以来、22年間もネット裏での“浪人生活”が続いている同氏は、今回の報道をどうとらえているのか?
5日付のスポーツ報知が1面で、デカデカと「江川氏 ロッテ監督」と報じた。すでに今季限りでの退任が決まっているバレンタイン監督の後任有力候補に江川氏が急浮上したという内容だが、久し振りの大物登場に球界関係者の間でも「本当か?」と話題となっている。
江川氏は87年に巨人で現役引退してから22年間、ユニホームを着ることなく、解説者業に専念。人気、知名度に加え、独自の野球理論はお茶の間の絶大な支持を得て、日本テレビのレギュラー番組「SUPERうるぐす」、野球中継の解説で活躍している。
江川氏も現場復帰の希望を持っているとされるだけに、巨人だけでなく各球団の後任監督問題が持ち上がるたびにその名が。「江川監督誕生はいつ?」と言われ続けて、22年もたってしまった。
今回の報道に楽天・野村監督は「(巨人系列の)報知だろ?江川に1度監督をやらせたいんだろ。原がやっていて、巨人(監督)の目がないからな」と指摘。確かに巨人はWBCで世界一監督となった原辰徳監督(50)の長期政権が確実。江川氏、中畑清氏(55)らを飛び越え、“ポスト原”は桑田真澄氏(41)、高橋由伸外野手(34)の世代まで若返る可能性が高いといわれる。となると江川氏もいずれ監督をやりたいなら、巨人だけでなく球団の“間口”を広げなければならないが…。
ある日本テレビの関係者は「江川さんはいつも『ユニホームを着るのはタイミング』と言われますが、今はいいタイミングなのかもしれません」とみている。実際、今年2月のキャンプでは、ヤクルト、楽天の臨時コーチとして招かれ、引退後初めて公の場でプロ選手を指導し好評だった。復帰のタイミングをはかっているのは確かだ。
ロッテに限らず、江川氏がユニホームを着る決意を固めたならば、手を挙げる球団はあるだろう。停滞気味の球界を盛り上げるためにも、話題満載の江川氏に、ぜひ現場復帰してもらいたいものだが…。
プロ野球のマツダオールスター2009(第1戦=7月24日・札幌ドーム、第2戦=同25日・マツダスタジアム)のファン投票の中間発表が8日から始まり、パ・リーグの外野手で1位となった稲葉(日本ハム)が両リーグ最多の6万2086票を集めた。井口(千葉ロッテ)が23593票でパ・二塁手の1位となった。中間発表は土、日曜日を除き22日まで行われる。
交流戦で首位と好調のソフトバンクは一塁手の小久保ら5部門でトップとなり、球団別では最多。パの先発投手では田中(楽天)が1位。昨年日本一の西武からは中村が三塁手でトップになっただけだった。
セ・リーグ最多は外野手1位の青木(ヤクルト)で4万5056票。阪神はチームの低迷もあり、1位はなかった。
有効投票数は222万9567票で、昨年の第1回中間発表に比べ、約80万票多かった。最終結果の発表は、選手間投票と合わせて29日に行われ、7月6日に監督推薦選手を含めた全陣容が出そろう。