わたしはかもめ2009年鴎の便り(6月)

便

6月11日

千葉ロッテ23−2広島(千葉マリン)

ロッテが6回に従来のプロ野球記録13得点を更新する1イニング15得点を挙げ広島戦連敗を4で止める。6回はプロ記録更新の14連続得点、15打点、プロ野球タイ記録10打数連続安打、チーム記録を更新する12安打。交流戦タイ記録の23安打、05年3月27日楽天戦の26得点以来の23得点は交流戦新記録。先発・清水直は昨年8月28日日本ハム戦以来の完投で2勝目。広島は55年6月22日巨人戦の25失点に次ぐ失点、99年6月30日横浜戦25被安打以来の被安打で3連勝で止まる、交流戦史上最大の得失点差。交流戦はセ52勝、パ49勝6分。

123456789R
広島0200000002
千葉ロッテ025001510x23
今江
「ホームランはいい感じで打ったのですが、ホームランになるとは思いませんでした。いいホームランを打つことができたと思うのですが、これだけ点を取ったら忘れられてますね。今日の打線爆発を機に連勝して勢いに乗って行きたいです。」(満塁ホームランを含む2安打6打点)

◇猛攻止まらず圧勝

千葉ロッテは23安打23得点で記録的圧勝。6回に15得点を奪いプロ野球記録の1イニング最多得点を更新するなど打線が火を噴いた。

その打線に火をつけたのは今江だ。同点で迎えた3回。暴投で勝ち越し、なお2死満塁の好機。「昨日、守備でミスをしていたので取り返すつもりで試合に臨んだ」。初球の126キロ、チェンジアップを思い切り振り抜くと、打球は広島ファンで埋まる左中間席に飛び込んだ。試合の流れをぐっと引き寄せる自身初の満塁本塁打。「最高の結果になって本当によかった」と言葉を弾ませた。

そして6回、今季ここまで拙攻続きだった打線が見違えるようにつながった。まずは先頭の福浦が左前打で出塁。大松は三飛に倒れたが、続く井口の中前打から3四死球を挟みプロ野球タイ記録となる10打数連続安打。プロ野球新の14連続得点も記録し、打者20人で15得点を奪ってみせた。

「ラッキーなヒットもあったが、いい当たりもたくさんあった。これで2009年の攻撃陣も記録をつくれる強さをもっていると自信になる」。バレンタイン監督は目を細めるばかりだった。

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ロッテ:1イニング15得点で大勝、広島は投手陣が崩壊[毎日新聞]

ロッテがプロ野球記録の1イニング15得点など今季両リーグ最多の23得点で大勝。3回に今江のプロ初満塁本塁打などで5点を挙げ、6回にプロ野球タイ記録の10打数連続安打などで15点を奪った。今季初完投勝利の清水は「自分はこうはなりたくない」。広島は投手陣が崩壊した。

1イニング最多得点15と最多打点15=プロ野球新
ロッテが11日の広島戦(千葉)の6回、打者20人で、ともに1イニング最多の15得点と15打点を記録。これまではいずれも13が最多で、得点は00年の横浜(対広島戦)など4チーム、打点は98年のヤクルト(対中日戦)など3チームが記録。さらにプロ野球新の14連続得点(従来は92年のオリックス=対ダイエー戦=の12)と、プロ野球タイとなる10打数連続安打もマーク。この回の12安打は2位タイ(最多は92年の西武=対ダイエー戦=の13)だった。
バレンタイン監督
「(1イニング15得点の)記録を作れる強さを持っている。選手には誇りにも自信にもなる。弾みがつくと思う。」
広島・ブラウン監督
「ラグビーの試合みたいだった。つらかった。大竹はストライク先行の投球ができなかった。」

6回に1イニング15得点のプロ野球新記録をつくる口火を切ったのは、先頭の福浦だった。福浦が左前打で出塁すると、6者連続安打を含む計12安打に4四死球などが絡んで打者20人。かかった時間は48分間。11安打が単打だったが、勢いのない打球も内野手の間を抜けるなど運も味方した。

このイニングに3度打席が回ってきた大松は「不思議な感じ。そのうち2アウトが自分。得したのか損したのか、よく分からない」と笑うと、攻撃の間、ずっとキャッチボールをして7回の登板に備えていた清水は「正直、投げにくかった」と苦笑い。3回にプロ8年目で初の満塁本塁打を放った今江は「僕のホームランは忘れられているやろうな」とお立ち台で話し、ファンの笑いを誘った。

記録的な大敗を喫した広島のブラウン監督は開口一番「この試合で私ほど疲れた人はいないだろう」と嘆いた。

今季初めて中4日で登板した大竹が2試合続けて序盤の大量失点で降板。6回に2番手の小松がつかまって4点を失うと、あとを受けたドーマンは打者6人から1死も取れず6失点。森も5失点(自責点は3)と打ち込まれた。

約50分に及ぶ「めった打ち」に、小林投手コーチは「もっと工夫が必要だった」。森も「もう少し何とかしないといけなかった」とがっくりだった。

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ロッテ1イニング15得点!慶彦“クビ”救う大勝利[夕刊フジ]

◇打線不振で配置転換危機チャラに

記録ずくめの歴史的大勝で、配置転換も吹き飛んだ?!ロッテは11日の広島戦(千葉マリン)で打線が爆発し、23−2の大勝。この勝利に1番喜んだのは、高橋慶彦打撃コーチ(52)だろう。

7−2で迎えた6回に打者20人で計15安打、4四死球の猛攻。プロ野球新記録となる1イニング15得点(これまでの記録は13得点)を挙げた。また14連続得点は日本新。1死一塁から2四球を挟み10打数連続安打はプロ野球タイのおまけつきだ。

3番の大松は1イニングで史上初めて3打席(三飛、二塁打、右飛)に立ち、「そのうち2死が自分なので、得したのか損したのか、個人的には分からない」と複雑な表情。バレンタイン監督は「今年はラッキーな安打が出ずに苦しんでいたが、今日はラッキーな安打が出た」とご満悦。「この攻撃陣は、そういう強さを持っていることを証明できたし、記録を作る強さを持っていることは、選手の誇りにも、自信にもなった。いよいよ弾みがつくのではないか」と手応えをつかんだ様子だった。

パ・リーグ5位に低迷するロッテは5日の中日戦までの4試合で3点しか取れず、バレンタイン監督は高橋コーチの配置転換を示唆。それから打線は多少は持ち直したものの、火種はくすぶったままだった。

それだけに高橋コーチは「選手が打ったからね。僕の仕事じゃない」と苦笑い。今後についても「俺が言うことじゃないし、監督が言うことだから」と、自分の置かれている立場を知ってか、言葉少なだった。それでも、この打線爆発で、いくら気まぐれな指揮官でも、すぐには打撃コーチをクビにすることはできなくなったのは間違いない。

一方の広島は、試合前までリーグ3位の防御率3.10が、試合後には同5位の3.44にまで転落。ブラウン監督は「私以上に疲れている人はいないでしょうね。この試合はベンチで見ていて辛かった」とグッタリ。何点取られて負けても、「1敗」だけに気持ちを切り替えていたが…。

そんな広島ベンチを横目に、かつて赤ヘル不動の1番打者として活躍した高橋コーチは、古巣との試合で息を吹き返した格好。まさに、広島さまさまといったところか。

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8年目で初の満塁弾も「忘れられているやろなと思った」[スポニチ]

ロッテ6回の15得点の“呼び水”になったのは、3回に今江がプロ8年目で初めて放った満塁弾だった。5月4日の日本ハム戦(千葉マリン)以来、実に29試合ぶりの一発でもあり「最高の結果になって良かった」。ただ、6回は四球と失策での出塁で「僕の満塁ホームランは忘れられているやろなと思った」とお立ち台で苦笑い。それでも「この爆発を機にチームは連勝すると思う。勢いに乗りたい」と鼻息を荒くした。

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ロッテ・清水、負けられない試合で力投[産経新聞]

同点に追いついたあとの3回。ロッテ・清水は無死一、二塁で広島の4番・栗原を直球で併殺に打ち取った。一息ついて汗をぬぐうと、続くマクレーンにも強気の直球で攻め、二ゴロに仕留めてピンチを乗り切った。

その裏、味方打線は今江の満塁本塁打などで5点を奪取。エースの踏ん張りが大量得点につながった。

今季は中盤に突如崩れて負け投手になるケースが多く、一発病に苦しんでいる。先発8試合で被本塁打はすでに9。勝ち星にも恵まれていない。

それでも延長12回で引き分けとなった前回3日の巨人戦(千葉)では7回1/3を1失点に抑える好投。「直球でファウルが取れてくるとOK」という「調子のバロメーター」通りに、直球の威力が増してきた。「調子は徐々に上がっている」と、プロ10年目の右腕は手応えをつかんでいる。一方で、中盤に先制ソロ本塁打を許したことで、「気をつけなければいけないところで1本が出てしまった」と、一発の怖さを改めて痛感した。

今季、チームが1勝もできていない広島に、2回に2点を先制された。だが、直球とカットボールなどの変化球を使って打者に的を絞らせず、その後6回までを三者凡退に抑えた。

10日時点でチームの借金は今季最多タイの7。これ以上負けられない試合で、エースが意地をみせた。

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ロッテ歴史的猛攻1イニング48分20人15点[ニッカン]

ロッテが仰天の“歴史的猛攻”を演じた。11日の広島戦(千葉マリン)での6回、いずれもプロ野球新記録となる1イニング打者20人の攻撃で、15打点で15得点を挙げた。14連続得点も新記録で、10打数連続ヒットはプロ野球タイ記録となった。3番大松尚逸外野手(26)は打者2巡の3打席に立った。今季、両リーグを通じ最多の23安打23得点で大勝。21点差は交流戦で最大得点差で、まさに歴史に残る勝利を飾った。

ロッテの攻撃が延々続いた。詰まった当たりは外野の間に落ち、ゴロの打球は面白いように内野の真ん中を割った。午後8時1分から48分間にもわたった攻撃は、いくつもの日本記録を生んだ。1イニング14人連続得点、15打点の15得点。3番大松は1イニングで3回も打席に立った。前日10日は今季4度目の完封負けを喫したばかりだが、これまでのシーズンの鬱憤を晴らすようにヒット、ヒットを続けた。

さすがにスタンドのファンは“記録的攻撃”に気がついた。13点を奪い打席に代打田中雅が向かうと、右翼席から「もう1点、もう1点」とコールが起きた。田中雅は「あと1点コールをしていたので、なんかの記録だとは思ったけど、なんの記録かは分からなかった。とにかく打線に勢いがあったので、続きたかった。最後は追い込まれていたので、最悪でも犠牲フライという気持ちでした」。1死満塁から中犠飛で14点目を挙げ期待にこたえた。

最後の15点目の中前適時打を放ったのは、途中出場の堀だった。「代走からそのイニングで打席に入ったのは、プロ生活で初めての気がする」と、ただ驚くばかり。40歳のベテランでも初体験のこと。とにかく笑うしかなかった。

今季はあと1本が出ない試合が目立った。6月5日の中日戦後にはバレンタイン監督が、高橋打撃コーチとランペン・コーチの配置転換まで示唆した。打線の再生に悩んで、口元にはヘルペスができてしまったほどだった。西村ヘッドコーチも「睡眠時間を削ってるんだろう」と気遣っていた中での打線爆発だった。

バレンタイン監督は「これまでラッキーな1本が出ずに苦しんだけど、そのラッキーな当たりがいっぱい出た。09年の打線は、日本記録をつくれる力を持っているということ。自信、誇りにし、これからのきっかけにして欲しい」と、選手をたたえた。

まるで草野球のような珍記録も生まれた。3打席も回った大松は「1イニングで3打席も回ってきて不思議な感じでした。ただ、そのうちの2アウトが自分。得をしたのか、損をしたのか個人的にはよく分からないなあ」と頭をかいた。ベンチでは、大松をからかうようにナインが盛り上がった。永遠に続くかと思うような猛攻。選手は塁に出てベンチに戻っては、息つく暇もなく打席へ向かった。

お立ち台に上がった今江は「僕の満塁弾は、忘れられてるんだろうなって思った」とニヤリ。3回の3号満塁弾もかき消されたほど、何もかもがケタ外れのイニング。チーム打率は試合前から一気に7厘もアップした。低迷するロッテ打線が底力を発揮。巻き返しのきっかけにしたいところだ。

橋本将
「雑にならないようにとだけ考えてました。」(1イニング2安打を含む4安打)
里崎
「途切れないようにと思っていた。プレッシャー感じてましたよ。」(6回の猛打について)
1イニング13得点以上
得点球団年月日相手イニング打者安打四死球
15ロッテ09-06-11広島620124
13阪神69-05-27アトムズ618120
巨人72-06-23ヤクルト61786
ヤクルト98-04-22中日116104
横浜00-06-07広島517112

1イニング打者18人以上
連続球団年月日相手イニング得点
20ロッテ09-06-11広島615
18タイガース36-04-30名古屋112
阪神69-08-27アトムズ613

1イニング11連続得点以上
連続球団年月日相手イニング
14ロッテ09-06-11広島6
12オリックス92-07-26ダイエー8
11タイガース36-04-30名古屋1
大洋72-06-21ヤクルト2
阪神84-08-09ヤクルト9
阪神96-08-09横浜12
中日03-09-16巨人6

◇仰天!笑劇

ロッテが6回に打者20人攻撃で15得点。1イニング15得点は過去4度あった13得点を抜くプロ野球新記録。4番井口からの14連続得点は、92年7月26日オリックスの12連続得点を上回りこちらもプロ野球新。6回に挙げた15得点には全て打点がつき、1イニング15打点も過去3度あった13打点を抜いてプロ野球新記録となった。

◇大松3打席史上初です

ロッテの6回は10打数連続安打を含む12安打。1イニング12安打はプロ野球2位タイだが、10打数連続安打は03年7月27日ダイエー以来4度目のプロ野球タイ記録。4番井口からランビンの死球まで14人連続出塁(敵失は記録上は出塁としない)も36年4月30日タイガース、98年4月22日ヤクルトと並ぶタイ記録だ。プロ野球では過去1イニング打者18人攻撃が2度あったが、20人攻撃は史上初。大松は6回に三飛、右二、右飛と3打席に立ち、こちらもプロ野球史上初の1イニング3打席を記録した。

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ロッテ凄すぎ日本新!猛爆1イニング15点[サンスポ]

ロッテが11日、広島最終戦(千葉マリン)でド派手な記録ラッシュだ。6回に1イニング15得点、同15打点などプロ野球記録を次々にマークし23−2で爆勝。21点差も、5年目の交流戦で最大得点差となった。

♪もう、どうにも止まらない。山本リンダもびっくりの猛攻だった。大松が1イニングに3打席立てば、代走で出た堀まで打席が回って安打が飛び出す。複数の打者が1イニング2安打を記録。ロッテが6回、スコアボードにプロ野球史上初めて「15」を刻んだ。

樹立したプロ野球新記録は1イニング15得点と同15打点、同打者20人に同14連続得点。10打数連続安打はプロ野球タイ記録だ。

「これまではラッキーな1本が出ずに苦しんでいたが、今日はそれが出た」。何点とっても1勝に変わりないからか。バレンタイン監督は冷静に評価した。

結局、計23安打を放って23点の大勝。チーム打率が試合前から一気に7厘もアップするほどの猛攻だった。交流戦で陥っていた打撃不振から一転。3回にプロ初満塁弾の今江は「最高の結果になってよかった」と声を弾ませた。6回に日本記録を更新する14点目の犠打の田中雅も「右翼席があと1点コールをしていたので、何かの記録だとは思っていた」と興奮を隠しきれなかった。

05年の開幕カードでは、新規参入した楽天相手に26点取って大勝し最後はアジア一になった。巻き返しのきっかけにはもってこいの勝利。ファンの歓声もいつまでも止まらなかった。

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6・11千葉マリンは歴史に残る夜を目撃した![スポニチ]

千葉マリンの電光掲示版に「祝 1イニング最多得点記録達成」の文字が映し出されると、歴史的証人となった1万8794人の観衆から大きな拍手がわき起こった。お立ち台に上がった田中雅が「皆さんの声援が日本記録に導いてくれました」と絶叫する。球場のボルテージは一段と上がった。

球史に残るロッテの猛攻は6回。先頭・福浦の左前打で始まった。1死一塁から井口が中前打を放つと、ここから止まらない。3つの四死球を挟み、何と10連打。この後1死満塁となり、代打・田中雅の中犠飛で14得点目が入り、プロ野球記録を塗り替えた。さらに福浦の代走で出場した堀の中前打で記録更新の15得点目。プロ22年目の大ベテランは「代走してその回で打席に入ったのはプロ生活で初めてかも」と苦笑する一方、1イニング3安打を逃した福浦は「3打席目もあったら良かったのに」と悔しがった。

攻撃に費やした時間は48分。史上初の打者2巡となる1イニングで3打席立った大松は「不思議な感じでした。ただ2アウトは自分。得したのか損をしたのか個人的にはよく分からないな」と苦笑いを浮かべた。この回だけで3選手が2安打を記録し、6つのプロ野球新記録が誕生した。

5月下旬から拙攻が目立ち、今月5日の中日戦(ナゴヤドーム)の試合後にはバレンタイン監督が打撃コーチの配置転換を示唆して問題になった。前夜も同じカードで13三振11残塁で零敗。それが、ウソのような大爆発に指揮官は「ラッキーな1本が出なくて苦しかったのに、そのラッキーなヒットがたくさん出た」と超ご機嫌だ。試合前、リーグ最低の.250だったチーム打率は7厘もアップ。高橋打撃コーチも「打ったのは選手だから。オレの仕事じゃないよ」と言いつつ、嬉しそうだ。今季限りで退団するバレンタイン監督の下、5位に低迷するロッテが久しぶりに明るい話題を提供した。

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日本新1イニング15点!6回打者20人48分間のヒットパレード…ロッテ[報知]

ロッテが両リーグを通じて今季最多の23得点を奪い、大勝した。7―2で迎えた6回。打者20人の猛攻で12安打15得点。1イニング15得点、15打点、14者連続得点はいずれもプロ野球新記録で、10打数連続安打はプロ野球タイ記録。12安打も史上2位タイだった。21点差は5年目の交流戦で最大得点差。このところ貧打続きで打撃コーチ“解任騒動”まで起きたロッテが、記録ラッシュの大爆発で、連敗を2で止めた。

止まらない。止められない。ロッテの選手が、次々と本塁を駆け抜けていった。5点リードの6回。先頭の福浦の左前安打を合図に、48分間のヒットパレードが始まった。打者20人の猛攻で12安打15得点。1イニング15得点、15打点、14者連続得点はプロ野球新記録。10打数連続安打も日本記録タイだった。1イニング2安打を放った里崎が「自分で止められなかった。だいぶプレッシャーがあった」と笑えば、中前適時打で15得点目をたたき出した堀は「とにかく自分自身必死でやって、記録につながったのが良かった」と声を弾ませた。右翼席のロッテファンは、今まで味わったことのない歓喜に酔いしれた。

お家騒動を忘れさせる大爆発だった。交流戦に入り、ロッテ打線は不振を極めた。5月31日のヤクルト戦(千葉)の5回から、23イニング連続無得点も記録した。10日までのチーム打率は、リーグ最下位の2割5分に沈んだ。逆転負けした5日の中日戦(ナゴヤD)後、バレンタイン監督が「打撃コーチを一時的に交代させる」と異例の閣内批判をする事態に陥った。

「悪いときに選手を責めても仕方がない。選手達を信じてやっていくしかない」。公然と批判された高橋打撃コーチだったが、全体練習前に打率が下降気味だった井口にアドバイスを送るなど、献身的な指導を続けた。打線の突然の猛打に、高橋コーチは「打ったのは選手。オレの仕事じゃない。明日の新聞は、選手をほめてやってくれよ」と苦笑い。試合前、広島の先発を大竹ではなく小松と読む“アクシデント”もあった中、チーム打率は一夜で、7厘もアップした。たまっていた鬱憤を一気に晴らした。

どんなに日本記録を作っても、おまけの1勝が付く訳ではない。チームは、まだ5位に沈んでいる。それでも、連敗を2で止めたバレンタイン監督は「09年の攻撃陣はこれだけの記録を作れる強さを持っている。これからの良い弾みになる」と自信たっぷりに言った。05年の開幕カードで楽天から26点を奪い大勝。その勢いのままアジア王者にまで上り詰めた。記録ずくめの大勝を契機に、ボビー・ロッテが生まれ変わる。

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ロッテ、6回に日本新記録の1回15得点[デイリー]

右翼席から自然と「あと1点」コールがわき起こった。「何の記録かは分からなかったけど、とにかく勢いがあったので続きたかった」。6回1死満塁、ロッテ・田中雅が犠飛でプロ野球新記録となる1イニング14得点目をたたき出した。続いてこの回、代走で出た堀がそのまま打席に入り中前打。スコアボードにはプロ野球史上初めて「15」の数字が刻まれた。

「代走からそのイニングで打席に入ったのはプロ生活で初めてな気がする」。プロ22年目のベテラン堀も思わず苦笑いした。

とにかく選手がダイヤモンドを駆け回った。1死一塁から井口が左前打で出塁すると、四球などをはさみ10打数連続安打。これはプロ野球タイ記録。安打は途切れても得点は止まらず、最多連続14得点のプロ野球新記録。まさに記録ずくめの猛攻だった。

その攻撃時間は実に48分間。前夜は目を覆うばかりの拙攻の連続で完封負けを喫したが、そのたまりにたまったウップンを、これでもかとばかりに吐き出した。

バレンタイン監督も頬を紅潮させてまくし立てた。「これまでラッキーな一打が出ずに苦しんでいたが、今日はラッキーな安打がたくさん出た。日本記録を作れたということは、09年の攻撃陣は、記録を作れる強さを持っているということ。自信と誇りになるだろう」。低調な打線を憂い、一時はコーチ陣の交代まで考えた指揮官だったが、この記録的勝利にご機嫌だった。

この日負ければ、借金は今季最多の8となるところだった。だがこの記録的勝利で波に乗るはず。猛爆打線がチームを上位浮上へ導く。

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ロッテが記録的大勝!1回15点の新記録樹立[サンスポ]

ロッテが11日の広島最終戦(千葉)の6回に、どちらもプロ野球新となる1イニング15得点と15打点を記録した。従来の記録は得点、打点ともに13だった。14連続得点も新記録となり、10打数連続安打はプロ野球タイ。12安打は史上2位タイだった。この回は打者2巡、計20人の猛攻だった。23安打を放ったロッテは今季両リーグ最多の23点を挙げて23−2で大勝。21点差は5年目の交流戦で最大得点差となった。

大松
「1イニングで3打席も回って不思議な感じがした。ただ、そのうちの2アウトが自分。得したのか損をしたのか、よく分からないなあ。」(6回に3打席立ち、適時二塁打も)
田中雅
「右翼席があと1点コールをしていたので、何かの記録だとは思っていた。打線に勢いがあって、続きたかった。」 (6回に、その時点でプロ野球記録となる14点目をたたき出し)
「代走からそのイニングで打席に入ったのは、プロで初めてという気がする。」(6回に15点目をもたらし)

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清水が待ちくたびれたロッテの長〜い攻撃[スポニチ]

永遠に続くかと思うような記録的な猛攻だった。大松は3打席立ち、代走で出た堀が安打を放った。複数の打者が1イニング2安打を記録。ロッテが6回、スコアボードにプロ野球史上初めて「15」を刻んだ。

チーム打率は試合前から一気に7厘もアップ。交流戦で陥っていた打撃不振から一転、つき物が取れたような爆発ぶりに、今季初完投の清水は「(7回の投球まで)何分待っていたのか分からない。あんなのは初めて。結構投げにくいもの」と苦笑いするほどだった。

一方で、バレンタイン監督は冷静に評価した。「これまではラッキーな1本が出ずに苦しんでいたが、今日はそれが出た」と。何点取っても1勝には変わりないからだろう。しかし、低迷を続けるチームは、これを単なる1勝に終わらせず、巻き返しのきっかけにしたいところでもある。

ロッテは2005年の開幕カード、新規参入した楽天に26点で大勝した。アジア一になったシーズンの、ターニングポイントともされる。その試合も意識しているのか、指揮官は「09年の打線は記録もつくれる強さがあると、これが自信と誇りになる。今後の弾みになると思う」と、自分にもチームにも言い聞かせるように言った。

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記録ずくめ1イニング15点大勝[ニッカン]

ロッテが6回に、どちらもプロ野球新となる1イニング15得点と15打点を記録した。従来の記録は得点、打点ともに13だった。14連続得点も新記録となり、10打数連続安打はプロ野球タイ。12安打は史上2位タイだった。この回は打者2巡、計20人の猛攻だった。23安打を放ったロッテは今季両リーグ最多の23点を挙げて23−2で大勝。21点差は5年目の交流戦で最大得点差となった。

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プロ野球新!1イニング15得点&15打点…ロッテ[報知]

ロッテが両リーグを通じて今季最多の23点を奪い圧勝した。3回に今江の満塁弾などで5点。6回はプロ野球タイ記録の10打数連続安打など打者20人の猛攻でプロ野球新となる15点を挙げた。広島の連勝は3でストップ。

今江がプロ8年目で初のグランドスラム。大竹をKOする一発にもなり、今江は「最高の結果になって、本当に良かった」と声を弾ませた。

ロッテが6回に、どちらもプロ野球新となる1イニング15得点と15打点をマークした。従来の記録は得点、打点ともに13だった。14連続得点も新記録となり、10打数連続安打はプロ野球タイ。12安打は史上2位タイだった。この回は打者2巡、計20人の猛攻だった。

23安打を放ったロッテは大勝。21点差は5年目の交流戦で最大得点差となった。

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